内海新聞のブログ

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1936:AGEsは体内から消せるか?

 動脈硬化や発がんの原因になる砂糖・糖質のAGEs(終末糖化産物)。食事で体に一度できると基本的に消えず細胞に蓄積され炎症を起こし続けるそうです。

対策として「砂糖や糖質を必要量以外は食べない」ことが重要になります。でも厚労省は塩分については「1日トータルで8g以内」を言ってますが、この「砂糖・糖質」については制限や目標を言っていないのです。

そのため、現時点で外食産業、食品メーカーが「怒涛の砂糖使用」を連日行っており、菓子パン、総菜パンだけでなく、食パン、さらにはカレーやシチューソース、麺つゆなどに砂糖が恐ろしい量使われています。ペットボトル飲料、野菜ジュース、果物ジュースになると「1本で1日の許容量をはるかにオーバーする」砂糖・糖質になっています。

つまり、自炊で砂糖を使用しない糖質を考えた量で作らない限り……みなさんは「過剰糖質の摂取」を1日3回、365日何年間も続け、そうやって毎度の食事で体内で生成されるAGEsが蓄積されて30代後半(早いと20代)から老化と循環器疾患や発がんをしてくるわけです。

■あなたのAGEsはいくつ?
 AGEsは医療機関で計測できます。ただ限られた病院と自費になります。この分野は「アンチエイジング」「抗加齢」が好きでやっているクリニックや医師が測定器を持っています。そういう病院やクリニックを探して受けてみると「自分のAGEs蓄積度」がわかります。

ちなみに、愛媛県の場合、愛媛大学医学部で全国でも有数の「抗加齢ドック」をやっていて自費で自分の老化・劣化具合を多数の検査でデータ化して知ることができます。AGEs測定もしています。

クリニック案内 - 愛媛大学医学部附属病院 抗加齢・予防医療センター

診療案内 - 愛媛大学医学部附属病院 抗加齢・予防医療センター

お金はかかるけど、このドックはやる価値がすごくありました。頸動脈エコーもしてくれました。

自分のAGEsは2.2でした。57歳相当なのですでに5歳の老化進行のようです。
武田式でどこまで食い止めたり、改善できるか?地道な努力が続きます。


※こうした人間ドックを受けた場合思わぬ病気が発覚するので、事前に「医療保険」「90日待機期間が必要なガン保険」を入るか、検討・実施の上、保険面で不利がないことを確認してから受診したほうがいいと思います。また次の保険に入る場合こうしたドックの結果が必要になります。

 

厚労省は国民の糖質をどう考えているか
 では、我が国の厚労省が設定している「日本人の食事摂取基準(2020年)」を見ましょう。実はこの資料に「単純な真実」がいっぱい書かれています。変な健康本を読むよりこの資料を全部読んで「自分で推理」したほうが解が見出せます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09411.html
これは、見やすいパワーポイントのスライドになっていますが、61ページで「糖質」の項目があります。

なかなか、ひどいですね。
「糖類の過剰摂取が肥満やう歯(虫歯)の原因となることから、
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WHOではfree sugar(遊離糖類:食品加工又は調理中に加えられる糖類)の摂取量として総エネルギーの10%未満、望ましくは5%未満に留めることを推奨している。
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しかし、我が国では糖類の摂取量の把握がいまだに困難であることから、基準の設定は見送り※。

 日本食品標準成分表における糖類の欠損値を補完した上で日本人の糖類摂取量を調べた近年の研究結果では、
【我が国でも過剰摂取に注意すべき状態であるおそれが示唆】されている。」

……アホか?「基準は設定しない」「見送り」
「糖類について、摂取実態の把握とともに、目標量の設定に資する研究(観察研究及び介入研究)が必要。」
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岸田さん、厚労大臣に言って即座に結果出させろ!レベルです。
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しないと、外食産業もその辺の定食屋や居酒屋のオッちゃんも、うどん屋も、寿司屋もがんがん砂糖毎日入れているよ。

国民を慢性の砂糖漬けにして、糖尿病、動脈硬化、発がんさせてどうするんだ?

わかりました?これが日本の実態です。国の方針で食べていたら……死ぬんですよ。

■総エネルギーの10%未満、望ましくは5%未満てどれぐらい?
 数字にしたほうがいいね。AIに計算させよう。

問い:52歳男性で身長165㎝、体重60kgの必要カロリーとその5%の糖質量は?

AI:必要なカロリーと糖質量は、個人の活動レベルや体組成によって異なりますが、一般的な目安を提供します。基本的な情報から出発しましょう。

基礎代謝率(BMR)の計算:
ハリス・ベネディクト方程式を使用して、基礎代謝率(BMR)を計算します。
BMR = 88.362 + (13.397 × 体重[kg]) + (4.799 × 身長[cm]) - (5.677 × 年齢[歳])
BMR = 88.362 + (13.397 × 60) + (4.799 × 165) - (5.677 × 52)
BMR =1387.95キロカロリー

活動レベルを考慮したカロリー計算:
通常、BMRに活動レベルを掛け合わせて、日々の必要カロリーを計算します。活動レベルには、以下のようなものがあります。

ほとんど運動しない(座っていることが多い):BMR × 1.2
軽度の運動(軽い運動や散歩):BMR × 1.375
中度の運動(運動やジョギングを週に3-4回行う):BMR × 1.55
高度の運動(日々の活動が非常に活発):BMR × 1.725
超高度の運動(プロのアスリートなど):BMR × 1.9
あなたの活動レベルに合った係数を選び、BMRに掛け合わせて、必要なカロリーを計算します。
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なるほど。……そうしたら「ほとんど運動しない」で行くか。
1387.95kcal×1.375=1980kcal

1日自分の場合、ただ生きているだけで1980kcal食べないといけない。

管理栄養士は私の設定1800kcalぐらいにしていたので、ほぼあってる。

■1日の摂取カロリーを1980kcalとして、その5%の糖質量は何グラムか
AI:1日の摂取カロリーが1,980 kcalと仮定し、その5%が糖質から得られる場合、糖質の摂取量を計算することができます。

糖質1gは約4kcalに等しいので、以下の計算を行います。
1,980 kcal × 0.05 = 99 kcal

99 kcalを糖質から得るためには、99 kcal ÷ 4 kcal/g = 24.75gの糖質が必要です。

つまり1日の調理で使っていい砂糖の量はスティックシュガー(6g)で4本まで。1食1本までならいいとなる。

でも、私よりカロリーが低い女性とかだと……もっと減らさないと「糖質多すぎ」状態で食べていることになるわけ。

■ご飯やパンはどれだけ食べていいの?
厚労省スライドの64ページに「炭水化物の食事摂取基準」がある。
自分だと50~65%。

問い:1日1980kcalの場合、50%の糖質量、65%の糖質量は、ご飯の茶碗何杯か?食パン6枚切りで何枚か?

AI:1日の総カロリーが1,980 kcalの場合、糖質の割合を変えて計算しましょう。

50%の糖質量:
1,980 kcalのうち、50%を糖質から得る場合、以下の計算を行います。

1,980 kcal × 0.5 = 990 kcal

990 kcalの糖質を摂るために、1gの糖質は約4 kcalと仮定して、990 kcal ÷ 4 kcal/g = 247.5g の糖質が必要です。

★ご飯の茶碗(150gのご飯)で計算すると、約1.65杯分の糖質が含まれます。

6枚切りの食パン(25gから30g)で計算すると、約8.25枚から9.9枚分の糖質が含まれます。

65%の糖質量:
1,980 kcalのうち、65%を糖質から得る場合、以下の計算を行います。

1,980 kcal × 0.65 = 1,287 kcal

1,287 kcalの糖質を摂るために、1gの糖質は約4 kcalと仮定して、1,287 kcal ÷ 4 kcal/g = 321.75g の糖質が必要です。

ご飯の茶碗(150gのご飯)で計算すると、約2.14杯分の糖質が含まれます。
6枚切りの食パン(25gから30g)で計算すると、約10.73枚から12.87枚分の糖質が含まれます。

つまり、私の場合、【白米のご飯で1日1~2杯しか食べちゃダメ】だったのだ。

6枚切りの食パンだと逆に1日トータル8枚から12枚は食べていい。1回の食事で2~3枚。
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わかった?これが「厚労省が言うにもいえない、不都合な真実」なんだよ。

ほとんどの人が「炭水化物食べすぎ」「料理の砂糖使い過ぎ」になっている。

そこで合間に「缶コーヒー」「ミルクティー」「甘いカフェオレ」飲んだりしていたら……完璧終わってる。食後のケーキ、デザート、アイス、ソフトクリーム……ハイパーでアウトなのがわかる。

この計算結果で思い当たることがあった。

それは、外食実験や家で白米ご飯で「茶碗大盛」で食べると必ず「血糖値が爆上げ」していた。血糖値がすぐ200越えして話にならなかった。

ところが、ジョイフルのモーニングでしょぼい「8枚切り食パン1枚」のトースト食べたら血糖値は上がらなかったのだ。バター塗ってたし。食パンぐらいだと逆に糖質的には白米よりはマシだということはわかる。

はなまるのうどんも恐ろしい爆上げをした。うどんはご飯と同じくダメ。

ただ、とにかくわかったのは
「食べた糖質量に忠実に血糖値は比例して爆上げする」ことだった。
そして、そのために「タンパク質のチーズ食べようが」「関係ない」
「油でコーティングしようが」「関係ない」という「止めようがない実態」があった。

もちろんスポーツドリンク、缶ジュースや缶コーヒー、ペットボトルの甘い飲み物は「速やかに爆上げ」した。なので……絶対飲まないほうがいい。

カロリーメイト(4本1箱)、ビスコ(1箱で3パック)食べても同じように「爆上げ」した。

しかも、この程度の量でも「お腹まだ足りない」と感じる量なのだけど……つまり「こんなんじゃ足りない。ご飯もう1杯」「ご飯どんぶり1杯」「カロリーメイト2箱」「うどん大盛」……とかやったら「死へのデスマーチ」ということだ。

え?みなさん、普通に毎日……それぐらい、炭水化物食べているでしょ?

「朝、コンビニで菓子パン、総菜パン買って」「一緒に缶コーヒー買って」「食べたら」……何していたか?分かったよね。それやっていたら……いずれ死ぬ。

「大盛白米ご飯で、トンカツ定食、甘いソースかけて」……完全アウトだということ。

そして、これらの「糖質量オーバー」分は確実に血液中でAGEsになっていく。

■AGEsが多い食材は?
こういうことになっています。
★AGEs(糖化最終生成物)の多い食品ランキング(下園祐二事務所)
https://www.shimozono.net/ages-rank/

焼いた肉系……ダメ

意外な所ではマヨネーズ、目玉焼きがダメ。
エビフライ、焼き鮭……よろしくない。「焼きサケの朝食がヘルシー」ダメだったな。
トンカツも……アウトだろ。
チーズは「明暗が分かれる」……「プロセスチーズ」はダメ。ナチュラルチーズ食べたほうが逆にいいわけ。なるほど。安物ピザでとろけるチーズやっていたら……アウト。イタリアやフランスの本場のナチュラルチーズで作るしかない。

高温で焼く、揚げる(200度)調理はダメだということ。
ホットケーキもダメ。あーあ。
スポンジケーキ生地……ダメだろ。
どら焼きも……皮……ダメだろ。
カステラ……ヤバだろ。
ドーナツ、クッキー、ビスケット……ダメだわ。
カロリーメイトビスコも……ダメだったか……はぁ。
ステーキ……ダメ。あーあ。ごくたまになら目をつむっていいか……ぐらい。
ハンバーガー……アウトだな。ハンバーガーに高温で揚げるフライドポテトのセット……最悪。

どうしても食べたければ「1ヶ月、この中でトータル5回未満とか……」でも……「食べたらその分蓄積される」ので……気分的には恐怖だろうな。

そこまでして食べる意味、根拠……あるか?ないだろ?
発がんしたいか?脳梗塞くらいたいか?

■AGEsを回避できるのは?
「蒸す」「ゆでる」「100度未満の低温加熱」がAGEsを回避できるいい料理になる。
……私が推奨している炊飯器料理……正しかった。
つまり「炊飯器で低温で焼くパン」は……ありだった。

そしてローマ帝国の「スパゲッティ」は「ゆでる」ので「あり」だった。
すげー!ローマ帝国。ちゃんとAGEs考えていた。

インドのタンドリーチキンは……ダメだな。
でも、カレーは「あり」

ナンやピザは……焦げてないならいいのか?白いならいいのか?

あと、炊飯される「ご飯」はありということになる。助かったか?

……どうですか?知らず知らずのうちに「おいしい」「食べ歩き」でこういう体に悪いメニュー、食品食べていませんか?

負の貯金がされて行ってます。

■AGEsは消せないのか?分解できるのか
AI:AGEsは一般的に分解が難しく、体内での排除が制限されています。これは、AGEsがコラーゲンや他のタンパク質と強く結合し、分解酵素がこれらの結合を切断するのが難しいためです。AGEsは通常、細胞外マトリックスや組織内で蓄積し、組織の機能や健康に対する悪影響を及ぼすことがあります。

ただし、体内ではいくつかのプロセスを介してAGEsの影響を軽減しようとする試みがあります。以下は、AGEsに対抗するためのいくつかのメカニズムです:

【AGEsの排泄】: 体内の一部の細胞、特に腎臓、肝臓、脾臓など、AGEsを一部排泄する能力を持っています。これにより、AGEsの蓄積が遅延することがあります。

【AGEs分解酵素】: 一部の酵素は、AGEsの一部を分解しようと試みます。例えば、グリコサイルトランスフェラーゼ(glyoxalase)といった酵素が、一部のAGEsを修復または分解しようとします。しかし、このプロセスは制限されており、全てのAGEsを効果的に分解することは難しいです。

【抗酸化物質】: 抗酸化物質や抗糖化物質(特にビタミンCやビタミンEなど)は、AGEsの生成を抑制し、AGEsによる細胞へのダメージを減少させることが期待されています。

【糖代謝管理】: 高血糖状態を避け、糖尿病などの病態疾患を適切に管理することは、AGEsの蓄積を減少させるのに役立ちます。

総括すると、AGEsは分解が難しく、体内での排除が制限されています。そのため、AGEsの蓄積を抑えるためには、予防的なアプローチとして糖代謝管理、抗酸化物質の摂取、健康的な生活習慣が重要です。
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一度形成されたAGEsを完全に分解することは難しいため、予防が重要です。
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とにかく緑内障と一緒で「ひたすら増やさないよう食事で食い止める」しかないです。
(内海君:小市民)