内海新聞のブログ

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2066:病気で通院して1年6カ月過ぎたらすべきこと

 もしあなたが病気でクリニックや総合病院に通って1年6カ月過ぎたら検討すべきことがあります。それは障害年金の請求です。

■知らない人が多すぎる
 障害年金は「国民年金とか、会社の厚生年金を払っている人」は病気やケガなどをして「生活に支障が出る」状態になったら、もらうことができます。生活保護と違って「フツーに請求して当たり前」の権利です。

■自分から申し出ないと行政は何もしてくれない
だけど、国が「アナウンス」「病院で教えない」ようにしています。なので「機会損失」で「もらい損ねている人」圧倒的に多いです。

「年金」なので、請求は「自分が住んでいる市町村を管轄する年金事務所」に「予約」して「無料相談」で「もらえるかどうか?」わかります。

電話では「もらえるかどうか?」教えてくれないので「原則、自分が予約して」「相談員に確かめる」作業が必要です。

■どういう条件ならもらえるの?
まず、基本ポイントは「病気になって」「最初に病院にかかった年月日(受診日)」で「決まる」ということです。

なので、メモでも、カレンダーでもいいので「いつ病院に行ったか?」書き込んでおいたり「病院の領収書」とっておくといいです。

この「受診日付」……超大事なので、病院かかる際は「記録」「証拠資料」とっておくことですね。相談員に見せるので。

■どういう病気ならもらえるの?
 どんな病気でももらえるわけではないです。たとえば「糖尿病」で「薬で通院」「普通に仕事ができている」なら……だめですけど。
厚労省の認定基準マニュアル
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/ninteikijun/20140604.files/01.pdf
でも、同じ糖尿病でも「人工透析になってしまった」「手術して働けなくなり、家で寝ていたり、療養していないといけない」ような場合になると「出る可能性が」出てきます。

■審査はなかなか「巧妙」で「出さないように国が仕向けている」
さて、私の場合「狭心症」になって「余命ないです」と言われたので「だったら、もらえるかな」って年金事務所に行ったら

相談員「狭心症だけでは」「出ないかなあ」
私「死んじゃう病気なのに?」

ただ、相談員がふと言いました。

相談員「糖尿病を以前からしてますよね?糖尿病と狭心症は関係ありますか?」
私「超あります。糖尿病のせいで狭心症を合併症で発症しているのです。」
相談員「それだと出る可能性があります。」

■いつから?が超大事
相談員「いつから糖尿病の治療を始めましたか?(これ絶対聞いてくるので過去の記録か自分が最初に行った病院に聞くと教えてもらえるよ)」
私「もう9年前●年●月●日から●●病院で診察・治療開始しています。」
相談員「9年前、年金制度に加入していましたか?調べますね。」

年金事務所では「その人の生涯の年金の支払い状況」チェックしてくれます。

相談員「その時点で会社の厚生年金入っていますね。ということは……出るかもしれません。」

国民年金か、会社の厚生年金かで「運命がわかれる」
ちなみに「ただの国民年金」に入っているのと「まともな会社の厚生年金」に入っているのでも「待遇」が違います。

こういうとき「上場企業とか」「公務員」「まともな企業」の厚生年金だと「フツーの年金額」にプラスして「会社側での加算」「一時金」が出たりします。

自営とか「不利」なんだよね……こういうとき。

やっぱ、普通に大学出て、一流企業、公務員、ちゃんとした企業の「厚生年金」入っていると……あとあと違うんだ。

なので「会社の厚生年金」入っている人は……くれぐれも「やたら会社やめたり」しないことだね。特権だからね……。

■そんなにもらう価値があるの?
 みなさん、私がなぜこの記事書いて「知っておいた方がいいよ」「年金事務所にダメもとで相談行った方がいいよ」って言うのには「深い」理由があります。

それは「認定されたら」「想像以上に」「高額なお金」がもらえるからです。

たとえば、一番しょぼい「国民年金」の市民でも、認定してもらって年金がもら
えたら
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150514.html

1年間で79万円ほどもらえます。月に直すと「6万5000円」

国から仕事しなくても、ニートでも「もらえるんですよ」生活保護みたいなものです。ただ「2級」はけっこう「まともに生きていられない」レベルの壊れ方ですけどね。

ところが、先ほどいったように「上場企業」「公務員」「まともな企業」の「厚生年金」だと3級という「もらいやすいグレード」があって、それだと
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-02.html

1年間で59万円。月で4万9000円ほど……もらえちゃいます。

しかもこれ「バイトとか別収入」があっても「もらえ」ます。おいしいでしょ?そこが生活保護とちがうのね。「年金」だから。

実は年金制度の「醍醐味」は「65才からもらうへぼい年金」より「病気やケガで仕事不能になったときもらえる障害年金」にこそ「ある」と……私も理解しました。

障害年金なので「65才まで」は「もらえるし」65才過ぎたら「本来の国民年金」「厚生年金」で切り替えて「さらに多くもらう」こともできる。

で、身障者とかで「一生はたらけないー」「だめだー」ってギブアップするような病気の障害の重さに認定されたら「死ぬまでもらえる」ようにもなります。

■一緒の家族も恩恵を受ける
これ……おいしいし。夫婦とかで夫や妻が障害年金をもらっていて、死んじゃったら「遺族年金」としてもらえる。

え?そうなの?知らない人が圧倒的に多い。

なので「この知識を知って」「年金事務所ダッシュ」できるかどうか……の差は結構大きいんですね。

■何がおいしいの?
 実は、障害年金は「認定された日までさかのぼって」「過去5年分」「もらえる」これを「遡及(そきゅう)」という。

つまり、5年前から「病気だったんで」「通院していた」のであれば……
さっきの年金額が「5年分」もらえる……つまり

1年間で79万円の人×5年=395万円

何?キャッシュで395万円ドーンと「ボーナス」もらえるのだ。
不労所得?……いきなり400万円近く。出る??

ここであなたも「スイッチ」入ったんじゃない??

ただトラップがあるんだけど、年金事務所で申請するとき「過去も遡及しますか?」って聞かれるので「いいえ」って答えたら「もらえない」

「過去も遡及します」ってハッキリ言うことだね。そうしたらもらえる。

国もいかに「出さないようにするか」「ずるい誘導尋問」しているんだ。

そしてこの「障害年金」は「確定申告対象外」つまり「タックスフリー」なのだ。
大笑いだね。

だって「年金」だから。

■社労士に頼んだらいいの?
 これも、年金事務所の相談員に「相談」してみたのですが

「いいえ。関係ないです。年金がおりるかどうかの審査はすべて東京の中央で医師が審査して決めます。その審査基準、判断は地方の年金事務所の人間にも一切わからないし、決めることすらできません。社労士さんが介入しても歯が立つとかないです。あなたが申請を出してみないとわからないのです。」

■請求してどれぐらいでおりるの?
「最低半年、下手すると1年」
「医師がまともな書類書いてくれて最短でも3~4カ月」
えらい、時間かかるので……言ったでしょ?
1年6カ月がまんしたら即申請!の意味が……

■病気になっていつからもらえるの?
「1年6カ月過ぎた時点から」「申請する権利」が生まれます。
それまでに治癒したり、病院通っていないのであれば「もらえません」

なので……1年6カ月超えて長期通院状態になっている人は「もらえる」わけよ。

カレンダーにつけておくことだね「病院に初めて行った日」「1年6カ月過ぎる日」

■どういう病気がおりやすいの?
これも聞いてみた。

「心臓ペースメーカー入れたら」「一発で認定」
人工心臓入れたら」「一発で認定」

「心臓バイパス手術して生還したら」「これが意外と出ない」
狭心症で胸が痛いんですぅ。死にそうですぅ」「なぜか出ない」

私「私なんか狭心症で【明日死ぬかもしれない】って循環器内科医の太鼓判押されたのですが、心臓ペースメーカー入れたら一発でおりるって……不公平じゃないですか?心臓バイパス手術も大手術で大変なものですよ。それでも元気人間扱いされちゃうんですか?」

相談員「そうですねぇ。なぜですかねぇ?」

私「これって、年金制度の政治的な問題ですよね。野党の議員もこの変チョコな制度の改善を国会で長年追及していないのは?ダメですよね?」

「で、逆に聞きたいのですが、一発でおりる病気ありますか?」

相談員「そうですねぇ。うつ病とか、精神病ですね」

私「え?マジですか?だったら、狭心症とかで死にやすい病気でがんばるより、単純に精神病認定を受けたほうがいいと?」

相談員「そうですねぇ。」

私「じゃあどうしたらいいですか?これって、その辺のへぼい精神科クリニックに駆け込んで「神ちゃんにしてよ」って頼んだらいいのですか?大学病院や総合病院の精神科にきちんと受診したらいいのですか?」

相談員「いやあ、町のクリニックでも、総合病院でも審査は同じです。」

私「どれぐらいの期間で申請できますか?」

相談員「同じです。1年6カ月過ぎたら……」

私「へぇ。それなら、その辺のクリニックに通って「神ちゃん」にしてもらって、1年6カ月頑張って通って、そのあと申請したら簡単に通るわけですか?」

相談員「そうなりますね。」

……なかなかふざけてるね。でも、これって「あなたに朗報」なんだよ。

だって、知らないで今まで「うつですぅ」「パニック障害ですぅ」で精神科に通院していて「仕事はできないし」「家でひきこもっているしかない」ような人……実は「障害年金おりやすい」んで「もらえたら」「嫌な仕事をしないで」「年金もらえて」「楽しくニート人生送れる」わけ。

わははははは。やろかな(メガトン爆笑)

この「障がい者」になるの……以前、作曲家の佐村河内守が悪用して「耳きこえないですぅ」って言うと、耳鼻咽喉科は「本人が言うんだから信じるしかない」なんで「簡単に難聴」「身障者」って認定して通っちゃう……実態があったからね。

まさにそういう「裏道ルート」が「本道」になっているふざけた世界なんだ。

なんだよ……私みたいにまともに重病になってもバカ見るだけじゃん。

障害年金「最速受給」の近道それは……
みんなで「神ちゃん」なろうぜ!
人間、神様にはなれないけど「神ちゃん」にはなれる。
「レッツ神ちゃん」
精神科へゴー。

え?完全モラルハザードギリギリセーフでした。
厚労省真っ青。

■でも、医師のさじ加減で出るか出ないかが決まる
私「で、申請するにはどうすればいいですか?」

相談員「とにかく、主治医、あるいは診断書を書いてもらえる医師のさじ加減で決まります。ただ間違えないでください。

たとえ、あなたの主治医が一生懸命診断書書いて申請しても、東京の年金事務所側の医師の審査では却下されることもありますので絶対通るわけではないです。それでもされるなら診断書フォームお渡ししますので医師に見せて書いてもらってください。」

私「なるほど、私の主治医が書くかどうかで……まず、いけるか、いけないか?その態度でわかるわけですね?」

相談員「そういうことになります。」

■で、主治医にとっとこハム太郎で言ったら
私「先生、循環器内科の大御所が【明日死ぬレベル】と認定してくれたのでそれなら障害年金を申請したいのですが、糖尿病から狭心症になったら出る可能性があるので診断書書いてもらえますか?」

医師「武田さんのレベルで、やるの?」

私「はい」

医師「それ、国が認めるのかな?」

私「どうしてですか?」

医師「だって、糖尿病の患者って日本で2000万人いて武田さんLDL高いから脂質異常症もあるんだけど、その患者も200万人以上いて狭心症などの心臓病も170万人ぐらい患者いるし……全部たして行ったら国民人口の半分ぐらい患者いるんで……国の年金制度が持たないですよ。出さないと思うよー。」

私「そうなんですか?」

医師「そもそも武田さんのような糖尿病の患者、今日も午前だけで30名……朝からみているけど、その人たちの誰も障害年金申請したことないし……というか、武田さん実は私の患者の中で【上位5人内】になるほど【改善している】いい患者なんです。ますますムリでしょ?」

「私の状態より……はるかに悪い人が圧倒的に多い」
それが、糖尿病治療の現場の現実なんだ。

「みんな……足切断、目がつぶれて、透析行っちゃうんだ」

私はきょとんとしていた。
「え?自分そんなに治ってきていたの?」

武田式食事療法が……ここまで成果を出していたとは。

医師「以前、障害年金の診断書書いたけど、肝臓が肝硬変でいかれて、もう余命数カ月の患者さんでも年金おりず、審査ではねられましたよ。」

私「なかなか国もひどいですね。」

ということで、私の障害年金申請は「お預け」になった。もっと重症化しないと(爆笑)。

というか、その辺の「精神科クリニック」行った方が……早くないか?
(内海君:小市民)