内海新聞のブログ

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2038:循環器内科の落とし穴

 もし、あなたが血液検査で糖尿病あるいは「コレステロールがオーバー」となったら「気を付けましょう」ではなくて、直行してほしいのは「循環器内科」です。主治医に紹介状書いてもらってもいいよ。ちゃんとした病院に行く。

で、すぐやってもらったほうがいいのは「心電図」「心臓エコー検査」「負荷心電図」など……たいていのまともな循環器内科ならやるのですが

「冠動脈造影CT」を撮ってもらってください。しかもFFRによる画像診断をしてくれる病院。全国に150ぐらいしかないけど……探してそこに行く。

これが「恐ろしいトラップ」でした。「あとでいいや」でなくて「今、撮ったほうがいい」……そういうレベルなんです。

「胸が痛い」「違和感がある」じゃないと、現場医師はCT撮らないのですが、逆ですね。すぐ撮ったほうがいい。

先生に以下の内容で「依頼」してください。
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「造影冠動脈CTをFFRで画像診断でやって、心臓カテーテルなしでまず評価してほしい」
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これをメモでいいから、書いて、医師に渡して「できるか」試してください。すごく大事です。

「何のため?」って聞かれたらひるまず
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「冠動脈の狭窄を現時点でないか、知りたいからです」
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これでいい。はっきり言いなさい。そんなのいちいち妨害する医師は「チェンジ」して変えたほうがいい。それぐらい大事なポイントなんだ。

■ただちにCT-FFRをやる病院で冠動脈の造影CT受けろ
 これ、CT-FFRって言っているんですけど、なんで私がここまで言っているのかというと「糖尿病」「LDLや中性コレステロールが基準値越え」した人の40%近くは、なった時点ですでに「狭心症」「心筋梗塞」になっている可能性があるという深刻な実態がある。

前も書いたけど、このポイントは「主治医たる糖尿病専門医」も、意外と「うるさく言わない」んだ。

「気をつけてくださいね」ぐらいしか言わない。
それで投薬と日々の生活が何年も過ぎていく……だが、事態は逆だということ。

最初から「スタチン飲んだほうがいい」という医師のほうが「幾分マシ」ただ、けれどスタチンでも止められない。

なので「軽い話で終わらせるのは」間違ってる。

糖尿病主治医がすべきなのは
「直ちに紹介状書くので、循環器内科で冠動脈の造影CT撮ってきてください。
狭窄(きょうさく)あるならCT-FFRでの判定をもらってください。」
これだろ。正解は……

ここ超大事なポイントで、冠動脈の造影CTを撮った時点で「そもそも、これ以上治療すべきかどうか」「以後の生活習慣管理でいいか」「即座にわかる」のだ。

だから、してもらうほうがいい。それで安全「これ以上検査いらないね」だったら「これからの糖尿病治療の長丁場」「地道に治療」を続ければいい。

だけど、途中でもどこかで「冠動脈の定点観測」は続けることだね。本当はMRIがいいんだけど、調べたら微妙にCTのほうが見やすいんだね。だから……循環器内科医はCTを多用する。たしかに……。

けれど、早い人だと、気づいた時点で「つまり出している」わけ。

それが……ほとんどの人が「気づかない」

なぜなら……「自覚症状がまるでない」「血管の中で起きているから」

■なぜ糖尿病の医師も、循環器内科の医師も「冠動脈造影CT」最初に撮らないの?

本音言っていた。教えておく
「そんな、糖尿病だと判定されて、即座に冠動脈造影CT撮っていたら、数が多すぎて困る」

「痛みが出てから、やる」

アホみたいな論理で……「重症化」「バイパス手術になるレベルにされてから」見つけるようになっているのだ。その時は……遅いんだよね。

このトラップにだまされないことだね。「わからない」「だいじょうぶだろ」のうちにあなたは撮ることだね。何がなんでも……

いいかい?それだけは2024年の医学レベルの話として言っておくよ。

まだ冠動脈造影CTやってないでCT-FFRやってない人は……やっておくことだよ。そうすればカテーテルまでいかないで済む人もかなりいる。

■心臓病の第一関門
まず、あなたがしなければいけない「第一関門」は「冠動脈CT」レベルで「以後は食事や運動、生活習慣、薬で乗り切れるか」「手術しないといけないか」という切り分けの場面です。

だけど、これは総合病院、大学病院みたいなところでないとやっていない検査です。

CT-FFRというのは「心臓カテーテル検査をしなくても」「CT画像から」「心臓バイパス手術をすべきレベルか」判断することができるいい方法です。
★冠動脈CTを用いた精密診断(CTFFR)(京大病院)
http://kyoto-u-cardio.jp/shinryo/chiryo/FFRCT/
★FFRCT検査:患者さんの体に優しい新しい心臓CT検査(岡山大病院)
https://okayama-u-cvm.jp/patient/disease/fractional_flow_reserve.html
たいていのクリニック、病院では「疑わしければ」「即心臓カテーテル検査」にしちゃうんです。
愛媛県初導入!冠動脈疾患診断支援システム「FFR-CT解析」について
https://www.eph.pref.ehime.jp/epch/guide/department/center/cardio/ffrct.html

これだと3万以内で済む。高そうにみえて……このあとの循環器内科のメニューのほうがはるかに高いんで……。

心臓カテーテル検査は費用も貧乏人にはそれなりの高さです(自己負担で15万円以上)。あと、心臓に管を通しての検査でそれなりのリスクがあります。

でも、それは「まだ検査」でしかなくさらに「これからどうする」になります。

選択肢はカテーテルによる血管手術。あとは胸を切り開いて、5時間以上かけて行う「心臓バイパス手術」。これだと先端的なクリニックでは「ダ・ヴィンチ」でやっているところもあります。

やりたいですか?まあ、医学的な結論から言っておくと、大規模な心臓バイパス手術をしたほうが予後はいいです。

小手先でカテーテルで「現場を直しても」「根本の血管がもともとヘタレなので」「再発し」「またカテーテルや手術」になることが多い。

完治はしない。それでも大規模な心臓バイパス手術よりは「楽」なんで……カテーテルでやろうとする病院が多いわけです。

■重要だけど手立てがほとんどない循環器病
 正直、がんのほうがましなのかな?って思っちゃう。循環器内科の「寒い治療の状態」でした。

一度血管をダメにしたり、劣化させて「血管が硬くなる」→「コレステロールプラークをためる」→「プラークが酸化」→「炎症」→狭心症脳梗塞心筋梗塞になる。

これを食い止めるには
「いかに血管を柔軟にし続け」「プラークをこびりつかせない」か?になる。

結局この分野はネタがカテーテルと大規模外科手術しか「ない」
いずれも入院が伴う。

なので「医療保険」大事だよ。マジで……。森永卓郎の「医療保険いらない」……完全間違い……アホ。

高額医療費……でやっても「けっこうくらう」内容だった。

そして「薬でどうこう」……あんまない。意外だった。

■糖尿病患者は循環器病で死ぬのが40%
 それで、今糖尿病の私もだし、あなた、HbA1cが5.9超えた人……も「同じこと」になる。

なんか、私もこの病気になったとき、病院では「しめじ」しか言われてこなかった。「神経障害」「目の障害」「腎臓障害」……そっちも大変なんだけど

今回やっていて「循環器病のほうがはるかに問題」だと知った。

なぜって?循環器内科の世界は狭心症心筋梗塞は→心臓バイパス手術ぐらいしか「最終的落としどころがない」

あとは死んじゃう。

もちろん、心臓カテーテルはある。だけど「目の前のつまりを直しても」「根本たる自分の食生活や運動ができていないと」「また詰まる」のだと。

なので「へたったゴム管がいたるところで」「いかれて壊れて」「毎度パッチで修理」みたいになる。

そうなると「最初からゴム管自体を新品に交換したほうがいい」自動車の「ラジエータホース」とまるで同じ論理なのだ。

じゃあ変えたらいい?……だから心臓バイパス手術。

ダヴィンチでできる病院がちらほら出てきているけど、普通は肋骨(ろっこつ)折って、心臓出して、自分の体の動脈を切ってきて「縫い付ける」作業。

大手術だ。5時間以上。

今の日本の心臓外科のレベルは世界でもトップクラスなので、あんまり死なない手術にはなっているらしいが……それでも、自分がその立場になったら「目の前真っ暗」「生きているのがつらい」かもしれない。

ダヴィンチでできるといいのだが
 いちおう、心臓弁膜症や、狭心症などの心臓外科手術もダヴィンチでのロボット手術の保険適用が始まった。

この分野だと、自由診療になっちゃうけど、東京・杉並のニューハートワタナベ国際病院なんかが有名だ。
https://newheartwatanabe.com/
いくらするんだろう?がんじゃないので、セコムの無制限の医療費を出すような保険が見当たらない。

普通の生保の医療保険の手術給付金が必要な場面にもなる。

愛媛県だと愛媛大附属病院がダヴィンチでの心臓外科手術を始めているらしい。

ダヴィンチの場合だと肋骨折らないでいい……。傷穴も小さく、退院も早い。

全国なると……いいね。

■へたれた血管、詰まった血管、自助努力で治せるといいね
 今現在、この命題は、現場の循環器内科医らからは「No」「無理」になっている。

詰まった血管は、放棄して、バイパスが一番。

ダイヤモンドドリルやバルーンで血管のごみをとって再開通はできるけど、限界がある。

■実は循環器内科のいうことは「武田式」だったという……
 実は私も驚いたのだけど「狭心症心筋梗塞にならない」ようにするためには
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「糖質」「脂」食べるのやめろ……循環器内科医らの結論はこれだった。
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びっくりした、現場のメイン医師がこれだと断言している。

コレステロールプラーク、石灰化……原因は「食べて血液に入れる糖」「食べて血液に入れ続ける脂(油)」で決まってくると。

あーあ、なので彼らの言い分は「これだけ危険な手術とかで治しても」「あなたの食生活が正されない」「運動もしない」でいたら……「またなる」

とあきれ気味になっている。

そういうことよ。現代医学のしかも、ハイレベルな心臓外科の世界でも「患者の食生活で病気になっている」という結論なの。

先天性の奇形とかあるけど、やっぱ「長年の食生活」「運動スタイル」で決まると。

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なので、みなさんも死にたくなければ「白米」「うどん」「アイス」「菓子」「スイーツ」「菓子パン」「ポテチ」「スナック」「牛肉」「豚肉」「フライ」「揚げ物」「天ぷら」など「外食や食品産業の油」を体に入れないことだね。
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そっちにお金を使って、のめりこむ人生……終わるんで。

高い心臓外科手術が待っている。数百万円……。

■でも光はあるんだよ
 ただね、今「血管再生治療」という分野が進んできている。これがうまくいくと、壊れた血管を再起できるようだ。
★広島大病院
https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/sinryoka/chuoshinryo/miraiiryo/03
★信州大病院
https://www.senshiniryo.net/repo/07/index.html
(内海君:小市民)