内海新聞のブログ

1996年創刊の我が国最初の電子新聞

2056:いい病院、悪い病院の見分け方

 昨年の医療費の明細が届いて「いくらかかったんだろう」って見てびっくり。
「病院によってぼり方が違うな」

■請求の仕方でわかる「病院のレベル」
 各病院がいくら請求してきたか?見ていたら「ある法則」に気づきました。

それは
「きちんと正確でいい治療をしている病院は、請求費用が良心的で安かった」

ということです。

逆に
「ヤブ、誤診、患者への対応が悪い病院は請求金額えらい高くぼったくっていた」

リアルにわかりやすかったです。

■複数の歯科行って同じ診察・治療をしても差があった
 去年は歯科医の旅で、結局7軒ぐらい行くはめになりました。

初診を繰り返したので、やることはどの歯科医もたいてい一緒です。
「パノラマレントゲン撮影」
「【まともな歯科はさらにデンタルレントゲン撮影】」
「CT」など
でも、なかには「ただ撮影だけして」「どうなっているか」「どういう治療になるか」を説明されて「ここだめだな」で終わった歯科医院が何件かあるわけです。

ところが「なんか言ってくるセラミックや金属の値段がやたら高いんだよね」という歯科医院ほど「あれだけの検査程度でこんなにとるの?」って感じでした。

それで、今行っている歯科医は「すごくちゃんとしていて」信頼できるので通っているわけですが、

実はその歯科医は「べつだん他の歯科と違って大した学歴でもないのですが」「腕は全然確か」です。

私には歯科医の顧問医師団がいます。うちの顧問医師団「かなり優秀」で「実際に歯科としても成功」されている方々ばかりですが「えらい遠くの県」にいるので直接診てもらえません。残念!

その彼らの見立てと真逆になる愛媛県の歯科医のレベルの低さ……には毎度「がくぜん」としてきました。

が、今回の先生は「見立てや判断」が「一緒」で今回「採用」となりました。

なにせ、私、何軒も歯科に行って院内の様子、事務対応、歯科衛生士のやり方、歯科医の技量……肌で感じてきたので。

その「歯科フリークの自分が(爆笑)」

「この歯科はいいよ」って言うことは「肌で正しい」

■今の歯科のどの辺がいいのか?
 今行っている歯科は「別段新しいわけでもないが」「とても院内が文句なしに清潔で」「空間がなぜかリラックスする」「いるだけで気分よくなって眠くなる」感じです。

あまりにも良かったので「3カ月1回のクリーニングメンテナンスを受けたい」と言ったのですが「マンパワーがもういっぱいで、とても対応できません。ごめんなさい。うちでは半年1回が限界です」って断られてしまいました。それだけが……残念。

■今行っている歯科医が何がいいか?
 この先生何が上手かというと「削りがシャープで軽やかで」「あっという間にやってのける」ことです。あとすごく他の歯科と違うのが
「口の触り方」が「ソフトで」「いたがらないよう触る」
何気ない所作なのですが……そういうところがきちんとしている。

他院だと「口をこじ開けられて痛かったり」「指がぶつかって痛かったり」「プチ苦痛」が毎度あるんですが、この先生はそれを一切しない。

あと、他の歯科と決定的に違うのが
「治療台(タービンや、歯をいじる器具、薬品などを置くトレー)が【細部】まできちんと清掃されて、【整然と道具類が並べられている】」ことです。

「うがいのコップ台、シンクの周囲も」「汚れが一切ない」「【細部】まで掃除されている」

「診察台、椅子に座って目に入るあらゆる部分のインテリア」も「修繕」「きれいに清掃されて」いる。

部屋の隅、天井の隅、窓のところ「ホコリ」「汚れ」がない……そこまで掃除している。すごいなと思う時がある。

エアコンの吹き出口とかにホコリがゆらいでいない……。

これが「欠かさず」「いつ行っても」「維持」されている。

あと「先生が歯科衛生士に指示する際の言葉遣い」「歯科衛生士の余裕のなさ」も「NG歯科のチェックポイント」です。

今の先生は、常に傍らにいる歯科衛生士に指示やものを頼む際「穏やかで不快感のない言い方」をしています。

そして、歯科衛生士さんは他院では「あわただしく動き回っている」のですが、ここはそれがないのです。

ゆったり、落ち着いています。そのため、患者にもていねいに親切に対応するわけです。ある面のんびりしているから、こちらも気持ちが楽になる。

先生はベテランなのですが、設備はちゃんと最新・きちんとしたものを順当に入れています。その辺も感心。

やっぱ、先生や衛生士が「余裕がない」姿の中にいると、こちらもリラックスより不安が増えていく。

でも、NG歯科は「インテリアきれいにしておいて」「細部が汚れてホコリ、アカが目に付く」ことが多いし「治療台が乱雑だったり、汚れたりしたまま」が多いです。

「寝たとき、目の前のライトのガラスが、前の患者のしぶきで汚れたまま」の歯科も多いです。

歯科衛生士も、歯科医も……そういう「ディテール」には目がいかない「心の余裕がない」ことが一目瞭然でわかります。

そして、NGな歯科は「衛生士の対応」「事務の対応」が悪く「言葉遣いが荒い」「対応が患者を怒らせてばかり」「治療現場の汚れたりへの気づき」が「ない」です。

歯科治療は外科手術です。その場所が「清潔」「整理整頓」できていない時点で……「技量」「治療の結果」がわかるようなものです。

内海新聞の読者は歯科医が多いです。なので、もし……思い当たるなら……その辺……改善されると……いい歯科医院になっていくと思います。

他の歯科は「最新鋭の機器あります」「院内はインテリアも工夫しておしゃれ」「だけど、見ているとどこかに変チョコな部分があり」「実際の診察や治療でボロが出る」ことがほとんどでした。

■いい歯科は請求も安い
で、今の歯科の請求を見たら「これまでの歯科のどこよりも安かった」のです。

ひどかったのは「ホームページが立派で」「学歴あります」「やってますよ」「技量ありますよ」って自慢しているような歯科が「アウト」でした。

今の歯科は「ホームページもないし」「宣伝もしていない」んです。

だから、一見、外からだと「何しているかわからない」「だいじょうぶかな?」って思ったんです。

だけど、実際行ったら「お客さん(患者)」「常時満員」「紹介で人が埋まっている」状態でした。

さらに待合は殺風景なんだけど、治療室に入ると「個々のブースが広くて隣と全部隔離されてプライバシーがあり」「歯科衛生士さんがおっとり、穏やかに、一人ひとり対応してくれ」「先生も削るのがめちゃ上手で、痛みもないし」「手際よすぎ」「あんまり気持ちいいんで寝てしまう」「ひとりひとり、毎度、きちんと大事に面倒見てくれる」感じです。

詰め物も「これからこういうものを詰めます」って実際に見せてくれるし、説明もしてくれます。

あと、自費のものもむやみに勧めないです。健康保険でやれる内容でベストでやってしまいます。

それなのに「請求費用が安かった」

■総合病院でも同じことが
 総合病院もけっこう行ったよ。で、請求見たら

「私立系のあの病院は、やることはやるけど請求も大きいな」
って「露骨」でした。

どこって?今治第一だけど。
ただ、私はあそこけっこう好きです。小回りきいて優秀だと思うし、病院も居心地いいんで。

愛媛県でどこが良心的だったか?
で、良心的で一番安い病院はどこだったかというと
愛媛大学付属病院」
でした。

「こんなに安いんですか?」「他の病院けっこうふんだくってるのに」

正直、愛媛大には「医療費より」「高速代のほうが高い」感じです。

■意外とやばかったのが……
案外とってるな……と感じたのが「済生会」でした。

皇室病院なのにな……。あの医療クオリティで最終的にあそこでは「完全治療ムリ」な水準なんで……どのみち、ラストは
愛媛県立中央」「愛媛大附属」「松山赤十字」の3つのどこかに行かないと「高度医療はこわくてやってられない」です。

済生会その割には「けっこう高くとってくるね」でした。
別にとるのはいいけど、その分クオリティを上げてほしい。
松山の3つの大病院に匹敵するレベルにしてほしい。

今の済生会は……明らかに「しょぼい」んで。

はー。

ということで
「下手な病院、ヤブ医者、誤診をする病院ほど、治療費の請求額が高い」

ということが判明しました。

「良心的で」「医者としてまじめにしっかり」「確実な治療」をしている病院ほど「請求金額が安い」です。

この法則……使えるわ。

特に「個人病院、クリニック」の「タコ度」がわかります。
(内海君:小市民)