■前線は大変ですよ
結局、医師団の見立てで選んだ今の歯科。たしかにいろいろな面できちんとしていて自分的には「いいよなあ」と思っていた。
だけど、優秀な医師団の医師からは「いやあ、ここもダメかもね」という……指摘がいくつか出ていた。
それは……到底患者では「まるでわからない」レベルの「見抜き方」だった。歯科医のベテランじゃないと「見抜けない」ポイントばかりだった。
■優秀な歯科医が指摘したNGポイント
1.その歯科のパノラマ、デンタル見たが「デジタルなの?」「フィルムじゃないのか?」
……よくわかるよなあ。と思う。彼が見抜いたのは「写真のノイズがあるよ」「これアナログをスキャンして出してるんじゃないの?」
うわー。マニアックすぎて……患者の自分じゃ無理だよ。信じちゃうよ。
そして、医師団の歯科医らは
「パノラマ写真を遠隔で見ただけで」「左上6番の根管治療に問題がある」と見抜いてきた。
恐ろしいことに、私がこれまでかかったX,Y,Zの歯科医は「まったく見抜けなかった」しかも、今の歯科もだ。愛媛県の相応の歯科大学・院まで出た歯科医らが……見抜けなかった。どういうこと?
なぜか?今の歯科のパノラマ、デンタル写真が「不鮮明」だからだ。指摘してきた歯科医の自院でのデジタルでのサンプル写真を見たが「鮮明」だった。
でも、それでも……一般人、患者が見ても「ここに炎症が起きてるの」わからないよ。自分だっていまだにこの部分に炎症があるとは思えない。
それで指摘してきた歯科医に聞いたんだよね。
「どうして、この写真からわかるんですか?」
「長年やってると、見るだけで【あるよなあ】って分かるようになるんですよ」
これ……マジで職人芸だよ。AIだって見抜けないかもしれない。
■医師団歯科医の指摘がズボシ
私は、Z歯科医にその旨を告げた。きょとんとして「そうですか?」なんて言っている。
私は彼に「CT撮ってもらえませんか?」とお願いした。彼は渋々CT撮ってくれた。
出てきた画像は私がやっていたMRIのような高画質ではないんだけど(歯科CTはちゃちっぽい印象を受けた)
それでも、医師団が指摘した「炎症」が見受けられた。
「炎症らしきもの、ありますね」
まじかよ……なんで、現場の歯科医は全員見抜けないのに……うちの医師団は全員「ある」って見抜けるんだろう?
恐ろしすぎる。
■所見からどういう治療になるか「細かく言ってくる」武田医師団の恐ろしさ
それで、たった数枚のパノラマとデンタル写真を見た医師団からは「だいたいわかったんで、こういう治療になるよ」って細かい手順まで書いてきてくれた。
つい先般、破折してしまった右上5番。これ、破損した歯を撤去したのだが、
■武田医師団の治療方針予測(A医師)
口蓋(こうがい)側(裏側)の歯冠(しかん)がカリエスで破折してますが、今回のレントゲンでも、うまくすれば歯髄(しずい)は保存できそうに見えます。
破折した時点で歯髄が少しでも露出していれば、それこそ冷水痛ひどいはず。
それほどの症状なければ、【歯髄覆罩(しずいふくとう)】という処置して経過観察。
それで問題なければ被せ物作っていけます・・。
やはり神経取るのであれば、ラバーダムする前に隔壁を作る必要があります。
それを作らないとラバーダム処置できませんし、無理にやったとしても薬液が口の中に漏れて、大変なことになります。
右上5は解剖学的に根管治療するのは簡単です。
ここがしっかりやれなければ、左上6なんてダメでしょう。
最後には根管充填を行い、レントゲンも撮影します。
■武田医師団の治療方針予測(B医師)
今回の右上5番、口蓋側(内側)の破折部分がどの程度深いかがポイントとなります。
浅ければ局所麻酔下で欠けた部分だけ除去し(破折片除去)
神経を保護して(歯髄覆罩)
もしくは神経を取り(抜髄(ばつずい))
全体をくるむ(被覆冠補綴(ひふくかんほてつ))となります。
その際、口蓋側歯肉のレーザーないしは高周波による部分切除も考えられます。
深ければ残念ながら第一選択は抜去となります。
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……恐ろしいよね。これ、患者の自分だけではまるで分からないし、知らないよ。
おそらく多くの人、読者のあなたも目の前で歯科医が何を自分にしているのか?
教えてもくれないし、わからないよ。
そもそも目の前の欠けた歯、痛む歯に対して「どういう処置の選択肢があるのか?」
言いもしないし、黙って「はい処置しますね」で終わりだよ。
勝手に神経抜かれて、詰め物されて……終わり。なすがまま。
それが、圧倒的多数の「あなた」の歯科治療。
■医師団の「心配」
医師団が心配しているのは今回の歯科が自分たちの見立てに「なっていない」ことだった。
……それって、技量既にアウトじゃないの?ってなるよね。だけど、ここで今の歯科医に
「先生、医師団がいうには、右上5番は神経を保護して(歯髄覆罩)で、神経を抜く必要はないのでは?」
と言うか?言っても「あなた、どこでそんな知識得たんですか?」ってなるよね。
実際、私が「歯科の専門用語」で話し出すと「どういう方ですか?」ってなる。
むずいよ。超むずいわ。患者として。
だいたい医師に全権委ねて、任せて素直にしているのが患者としていいはずなんで。
私みたいに「あーだ、こーだ」言い出したら「うちでやらないで、他でやってください」と言い出しかねない。
そうしたら「歯科難民」になる。すでになりだしているけどね。
最悪なのは私が「いい」と思ったり、医師団が「すすめてきた」先生は……全員……他県、エライ遠くにいる。
そんな、秋田やら東京やら、福岡……行けないよ。なので、愛媛でなんとか手をうつしかない。
そのうちのどれだけが、武田医師団レベルの「分析」「治療方針」たてられるのだろう?
探すだけで……虫歯が悪化してしまう。
でも、患者にとって最大の防御は「神経を抜かないで逃げる」ことだ。
とにかく、神経は守らないと。
■やっぱ抜いた
結局、医師団的には「今回の右上5番は、歯科医的には最も簡単な根管治療レベルなんで、お手並み拝見」となった。
やったよ。でも、医師は当初から「神経抜きますね」になっていた。
私が「なるべく抜かないようにできますか?」と懇願したが
「いやあ、割れた歯のほうから神経見えているし、これ、ふさいでがんばってもまた下で腐るよ。先生によっては抜歯って言う人もいるぐらいですよ。」
「そうですか。じゃあ神経抜くしかないんですか?」
……あっけなく、患者の私は「ブロック」された。
この歯科医院は「ラバーダム」「マイクロスコープ」「チタンファイル」で、ちゃんと神経抜いてくれた。
「今日は、2管神経抜きましたが、次回以降CT撮って3管目あったら対処します」
……ちゃんとしてるじゃん。
……実は「この歯科の説明」も医師団から「つっこみ満点」な「ウソ」だった。
え?わからないよね?素人には
……ここで笑いが出てくる。
「結局、根管治療で、ラバーダム、マイクロスコープがいいとか言っても、それ以前に神経を抜く、抜かないの判断でくらうんだ」
……そういうこと。私が「歯科の闇」と言ったのは、こういうこと。
表面の「こうですよ」じゃない「本質的な問題」そこで「くらう」んだ。
あなたも。もう「巨大なだまし」にひっかかって、「詰めもの」「セラミック」……やったと思うよ。でもそれも「だまし」であって、最後は「抜歯」「インプラント」が待ってる。
構造的に、科学的に「追い込まれる」。
でも、歯痛も、虫歯も自分では治せない。歯科医にしかできない。
……完全に「詰んでる」のさ。
■医師団が見抜いた、今の歯科の「ウソ」
あー、やだな。こういう指摘がされてしまった。
■私の報告
「1時間かかって、根管治療して、今日は神経を抜いて掃除をしたということです。
薬剤を入れたので浸透させ2週間後、充填みたいです。
最終的にはCT撮って出来具合みせるということです。
また、今日は2本根管やったけど、もしかしたら3本目があるかもしれないので
CT撮ってあったら、やるということでした。」
■医師団の回答
上顎第2小臼歯は臼歯の中ではかなり簡単な歯牙です。
(1時間も必要ではないのだが、薬剤で10分?)
それはほぼ97%は単純な単根性で、根管(神経が入っている管)もほぼ単根管性。
2根管性は3%程度。3根管性は0%のはず。
第1小臼歯であれば1%程度に3根管性があると言われていますが・・。
2根管性として最初に根管治療してしまうと、もし3根管目があったとしても後から治療するのはより一層難しくなるはず。
3根管目をCT撮って確認して、根管充填してまたCTなのでしょうか?
それでもたとえデジタルCTだとしても、
1歯治療するのに何度もCT撮っていたら、トータルの被曝線量が・・。
通常のデジタルレントゲンで判断つかないから、というか。
画質が悪すぎ。
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えーん。歯科医によっては「抜かないで、様子見る」選択肢があったわけです。
また神経抜かれちゃったよ。
■こうすべきだったのか?
本当は、私がすべきだったのは今の医師が「神経抜きますよ」って言った瞬間に、椅子からガバっと起きて
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「先生、抜かないところ探してやってもらうんで、今回はいいです」
ってその先生の治療を断ることだったんだ。
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でも……そんなことしたらケンカだよな。
患者ってこうやって「なすがままに」「殺されるんだなあ」って。
多分、この歯も一時的には「神経抜かれた天然インプラント」で当面暮らすけど、いずれ破折してくる。また抜歯になる……未来が待っている。
しかも、今回の治療レベルも医師団から
「だいじょうぶか?」に判定されちゃった。
知らないよね……みんな。あなたも、患者として。見抜けないよ。こんなの。
何されてるか?その場の歯科医の「自由」だからね。
そうやって、みんな「歯抜け」になるんだよ。
わかった?私が「歯科の闇」と言っている理由。
■歯科医のホンネ「ラバーダム?マイクロスコープ?」
ラバーダムや、マイクロスコープを使用した精密根管治療……最新技術のように世間では言われるけど「前からあったよ」という「がっかりドッカーン」の指摘が医師団からされました。
■歯科医のホンネ(A医師)
「ラバーダム」「マイクロスコープ」さらには「ニッケルチタン」による根管治療って、最新だと思われているようですが、違います!!
全然最新治療ではありません。
私が大学の根管治療を専門に扱う、歯内治療と言いますが、医局に在籍していた時、
もはや30年近く前にはすべてありました。
マイクロスコープで治療もしていました。
この中でニッケルチタン※が一番最近ですが、と言ってもやはり30年近く前ですが、
アメリカから入ってきました。
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※ニッケルチタンファイルといって、根管治療で神経の穴を「グリグリ」掃除する細い金属製のブラシ。健康保険だと安物で折れやすい金属のファイルで、時に先端で折れて残ってしまう事故が起きるので、まともな歯科医院では丈夫なニッケルチタンファイルを使用するが自費にする歯科医院も多い。
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歯内治療というのは右手の親指と人差し指を酷使します。
当時私自身親指の重症腱鞘炎になり、整形外科(手の外科)で診察受けたところ、
即手術。
将来的に大きな不安を抱えていました。
これから長く治療するにあたり、親指が耐えうるのか心配で。
そこで私は当時入ってきたばかりのニッケルチタンを使うことにより、
負担軽減を図り、今に至っております。
ですから私はニッケルチタンを使い始めて30年。
もしかしたら日本でニッケルチタンを使った数、10本のうちに入るかもしれません。(笑)
いろいろ改良されて、良くなっていますが、間違ってほしくないのは、ニッケルチタンはその機能を十分に発揮できる歯自体の状況を作り出してあげないと、悪い結果を引き起こしかねないという事です。
専門の医局に在籍していた私でさえ、本当の意味で習得するのに数年かかりました。
あくまでニッケルチタンを生かすも殺すも歯科医師自身の学びと習得次第です。
特に今までの考え方を180度変えないと、失敗します。
Youtubeの動画を拝見しても、おいおい大丈夫か!と冷や冷やすることも多々。
とにかく間違ってほしくないのは、今の歯科技術は実は30年以上前から、残念ながらあまり進歩していません。
子供たちが歯学生だった時、私も教科書を見ましたが、90%は変わっていませんでした。
ネット上の情報は、あまり信用しないほうが良いと思いますし、やったもん勝ちでうまく営業すればなんとでも。
もちろん実力のある先生もいらっしゃるわけですが、コンサルタントが入ってうまく営業すれば、ホントなんとでもなると思います。
歯科医師(だけではなく、外科医等も)は、やっていることは職人技です。
ストイックにならないとこの仕事は無理です。
営業がうまい歯科医と、腕がうまい歯科医は、同時には成り立たないとおもいます。
ブラックジャックが営業もうまかったら、笑えます。
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えーん
ショックバリバリ
ショックバリバリ
ショックバリバリ
ショックバリバリ
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そこにダメ押しで、以下の宮崎歯科の動画が「その通り」を証明している。
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【必見】これからの「むし歯予防」とは? #歯の神経を残す #根管治療(宮崎歯科医院)
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日本の今の歯科治療は、
アメリカの15年遅れ。
今も現場でヘボイことやってる。
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岸田さん、加藤カバちょの厚労大臣もこういう日本の歯科の現実……なおしてよ。
全員歯抜けになるわ。天皇ご一家まで全員「歯抜け」になるわ。
国体が「歯抜け」になる。
(内海君:小市民)