内海新聞のブログ

1996年創刊の我が国最初の電子新聞

1974:歯医者の真実と歯痛のトラップ

 読者の歯科医師団の助言を得ながら「歯科のトラップ」をよけて発覚した多数の虫歯を治療していく毎日。でも、恐ろしいことが起きていて「遠隔のベテラン歯科医師団の見解」と「現場歯科医の診断」が「反対になる」という現象。そして結果としては「他県の遠隔で見抜く医師団の見立てが正しく」「愛媛の現場歯科医がタコ」という「涙ボロボロの歯科医療のずさんさ」に直面しています。

結果として地元を含めて何軒行くはめになったか……8軒行ったよ。いずれも「表ではいい先生」で通っているしグーグルでもひどいこと書かれていないのだけど……「実態」は「ブー」だった。

■ベテラン歯科医の実力
 どういうことかというと私の顧問歯科医師団は「経験30年以上」の「ふつうに地域では成功している歯科医」です。なかには歯学部の研究室に長年いた方もいます。

彼らは私がメールで現場で撮った「パノラマ写真」「デンタル写真」「口腔内写真」を見ただけで「ここ虫歯です」「ここ炎症リスク出ています」と指摘してくれます。

そして、どういう治療がこの後行われることになるか「詳細に説明」してくれます。

医師団はお互い「見も知らぬ」同士なのですが私には「全員の情報」が集約されます。ところが、その見解が毎度「ほぼ同じ」なのです。

ところが、その見解をもって現場歯科医で実際に診察を受けると「指摘された虫歯をみつけられない」「問題の炎症リスクも見つけられない」「そもそも言いもしない」という……ひどい状態なのです。

いかにうちの医師団が優秀か肌で知りました。遠隔でパノラマ写真とデンタル写真を診ただけでわかる、見当をつけられてしまう……これが……ベテラン医師の実力なのだと。

すごい。

でも私が実際に目の前にしている「愛媛の現場の歯科医」らは「学歴は国公立大歯学部」「大学院も出た」「資格もそれなりにいくつも保有」ということで……ホームページだけなら「いい先生」なのです。

だけど……実際にやったら「見落とす」「見抜けない」のです。

じゃあ、顧問医師団が間違いかというと……間違っていないのです。ここが怖い。

現場で同じようにレントゲン、自分の目で確認している歯科医が……虫歯をみつけられない、見抜けない、炎症の判断もできない……

私は、たまたま顧問医師団の「見立て」をもらえたから……助かるけど、一般の患者は「その先生の見解は絶対」「信じるしかない」わけです。「他の歯科医にセカンド・サードオピニオンもらう」ことはほとんどないでしょう。

そのため「抜かなくていい神経を抜かれる」「抜かずに済む歯も抜かれる」「最終的にインプラントに誘導される」この構図に陥ります。

そのため、私が毎度経験したのは「あれ?顧問医師団が言っている歯の問題をまるで言えない」「抜かないでいいというのに神経抜くと言い出す」……この繰り返しでした。

しかも……本人は「まったく自分が正しい」と思い込んでいる。しかたなく私が「実は……」と「証拠資料を提示して」「自分が自分自身で診断結果をいい」「治療戦略や治療方針を自分で提案」するはめになる(大爆笑)

その時点で、現場歯科医は「え?そうですか?」とあわてて、デンタルやレントゲンを見直す「うーん、そうかもしれない」

……って「自分がタコだったことを認める」はめになる。こればかりです。
中には
「あの、その見解だした歯科医に行けばいいでしょ」
って治療放棄で居直る歯科医もいました。

素直さがないよね。自分の間違いを科学的、医学的に認める……

そこで「ブラック歯科医としての本性」がわかる。その繰り返しでした。

■結果としてのいい歯科の見分け方
 で、私が肌で人体実験の結果わかった事実を教えます。

1.ベテラン、老齢だからまずいのでなく、ベテラン(50後半~60代であろうと)は若い歯科医(20代、30代より)明らかに、診断、手技ともに「上手」

2.上手な歯科を患者側で見て見分けるポイント(武田が犠牲で得たオリジナル)
1「待合室が想像以上にシンプル」
2「デコレーションや余計な遊戯施設は一切なく」
3「雑誌すらもおいてなく」
4「椅子だけしかない」
5「歯科学会、厚労省などの啓蒙チラシをちゃんと掲示している」
6「医院外観、内部、待合室、トイレ、洗面台など「清掃がピカピカ」すきがない。内装や患者が見えるインテリアの破損はきちんと修理してある」
そして、致命的にわかるポイントなのですが
7「できる歯科医は治療ブースを患者ごとに物理的にわけ【ゆとりがある】プライバシーを確保してある。他の患者がほとんど見えない」
8「患者の座る座席はホールド感よく、寝心地すらいい」
9「自分が作業する作業台にはタービン(切削する歯)、工具類が【整然と几帳面に】並び」
10「作業台、患者のうがいコップの部分は細部(金具の隅々まで)までピカピカに磨かれて清潔にされている(へたな歯科医は乱雑で汚れている)」
11「老齢の医師だから時代遅れな機材でやっていると思ったら逆。ちゃんと歯学部や歯科学会のトピック、機材を選び更新を怠らずきちんと揃えている」
12「歯科医が歯科衛生士に現場で指示や頼みごとをするときの言葉遣い、口調が【紳士的で】【親切で】【聞いていても不快感を与えない】」
13「歯科衛生士の患者への言葉遣いがていねいで、患者への誘導がつどどの場面でも親切で落ち着いていて聞いていても嫌味がまるでない」
14「治療選択肢を示し、詰め物など入れる前に実物見せてこれが何なのか、どういうことするか説明してくれる」
15「患者の口の触り方、開け方、誘導がソフトで痛さを全く感じさせない(口を乱暴につかんで開けたりしない)。麻酔注射が痛くない」
16「患者に命令したり追い込まない。必ず患者から自分で選んで納得させるよう話す」
17「歯科衛生士が患者を触るとき手が臭くない。患者ごとにきれいにする配慮ができている」(ヤバいところは衛生士が自覚しないで触るときに前の患者のにおいがついていてにおったり臭い)……スタッフらの心に余裕がない証拠。
18「洗面台で患者が歯を磨けるようにしてくれている。紙コップとかさりげなく置いてある」

……こうだったのです。一度あなたの歯医者さんもこのポイントを観察してチェックしてみてください……すると「本当に歯科技術が上手か」「口だけで患者に自分都合で治療して逃げている」「へたするとタコ治療か」……黙って見抜けるようになります。

このチェックポイントで1つでも「NG」があると「どこかでボロが出る」ことがほとんどです。それぐらい見抜けるポイントになりました

私の犠牲的体験で気づいたのは……ベテランのちゃんとした歯科医院ではこれらのポイントが「いつも」「整然と」「当たり前に」「続けられている」のです。

そこで「その歯科が本質的に技術上手か」「ホームページや口だけはうまくて実質は下手か」見抜けるのだと……気づきました。

いくらホームページや院内をデコレーションしたり、遊戯具をおいたりして「かっこつけて」も「隠せないのが歯科医の職人としての現場」だった。

■虫歯じゃない歯が突然痛み出した
 さて、医師団の見立てでは「武田さん、虫歯多すぎ」でした。「あと、抜いた歯の歯肉は将来的に炎症を起こすだろう」

ということで……彼らはあまりにも遠い県にいるので、私はそれを頼りに愛媛県の現場で治療しないといけないです。

とりあえず、本命の虫歯に到達する前に「突然上の歯が破折」でアクシデント。この歯も「上だけ欠けたので神経は残せる」「神経残すべき」という医師団の見立てを……地元の有力歯科(1日100人受診クラスの大手)でしかも大学院出た「できるはず」の歯科医が「神経抜きまーす」って診断してしまった。しかも抜いちゃったよ。あーあ。

「マイクロスコープ」「ラバーダム」やってるよ。ここは。それも……実は「ウソ」があるんだ。

■根管治療で「マイクロスコープ」「ラバーダム」がないと「ダメ」もまた「ウソ」
え?そうなんだ。YouTubeで人気ある?宮崎歯科の「あおり」も……ウソ。
えー。どういうこと?

もっと根管じゃなくて「根幹」で問題があるの。こんなこと一般人、患者わからないよ。

それは
「そもそも、今の歯科でやる根管治療での殺菌が悪い」
……これ。

どういうこと?そもそも「神経を抜く」という「根管治療」は、「神経を目視と手の感覚で完全に抜き取り」「毛みたいな末端細胞までブラシ(ファイル)でホジホジする」「除去した空洞になった部分に」「ホルマリンで殺菌」……して「ゴムのようなジェルで穴埋めシーリング」……する治療です。

ところが「ホルマリンで殺菌」は「劇薬なので危ない」ということで「水酸化ナトリウム」で殺菌するようになった。

だけど……そのやり方は「殺菌が甘くなりがちで、完全にはムリ」なんだ。うちの顧問団の医師もこのポイントを認めている。

ということで「どんなにマイクロスコープでのぞこうが」「ラバーダムで隔離」しようが「最終的な殺菌でミスってる」ので「後日、感染が起きて」「炎症に向かう」のだと。

「だって、歯の根っこはもともと歯肉から血管・神経がつながっているミクロンの世界ですよ」「そこを完全にふさいだりできない」「目で見えるレベルでとっても」「歯肉からの細胞レベルでのウイルスや細菌感染は常時起きてくる」

それが……今、日本のほとんどの歯科医で標準治療で行われているわけ。

なんで……日本のその辺の歯科でいくら根管治療をしても「未来は抜歯」なのだ。

だから、まともな歯科医は「いかに神経を抜かないで逃げられるか」に心血を注ぐわけ。それが……正しい。

でも「抜きましょう」とあっさり行く先生は「ヤバい」んだよ。

この「実態」「病理の根幹」を知っているかで歯科医の治療方針が大きく分かれる。

あと「MTAセメントがパーフェクト」……もウソ。MTAセメントで埋めたら「再治療ができなくなる」。

根管治療のほとんどは「失敗」するので……「再治療ができる逃げ道」を確保しておくことも……大事なんだよ。

……ここまで聞いたら「絶望の深い闇」をみなさんも知るわけ。「なんだよ」「ダメじゃん」……うーん。マンダム。そうなんだ。

私は「歯科の裏表、全部知ってしまった」。陰謀論・都市伝説より深い「真実の闇(病み)」を。

■なぜ神経をとるとまずいのか?
 歯はカルシウムの「石灰岩」無機物か……違う。「血液が通う固い細胞」なのだ。
その役目が神経であり毛細血管。

なので、歯は神経がある間は「再生」「ターンオーバー」している。この事実が大事。つまり歯って「めちゃ固いエナメルの貝殻をよろいにした肉」なんだよ。

貝って……巻貝、タニシとか見るとわかるけど「小さな貝殻が継ぎ足しで大きくなって」「大きな貝になっていく」よね。

人間の歯も「大きくはならない」けど「修復を繰り返して」「100歳以上までもつ」ようになっている。そういうふうに設計されている。

だけど、それを私たちが「砂糖」「糖質」で「虫歯菌・歯周病菌を増殖させて」「溶かして」「修復以上に破壊」することで「抜歯」しているだけ。

なので、実は「砂糖を飲まない、食べない」「糖質過剰をやめ間食しない」ようにすれば……虫歯も歯周病もかなり……防げるわけ。

その根幹には「歯の神経細胞と毛細血管の維持」が大事なんだよ。だから神経を抜いてしまうと「歯はターンオーバーが止まり」「サンゴのような石灰岩」になる。

あとは「風化」が始まる。

今やっている歯科治療は「神経を抜いて」「歯をサンゴのオブジェにして」「上から接着剤でセラミックや金属、プラスチックのカバーをかぶせて」いるだけなんだ。
私はこれを「天然インプラント」と呼んでいる。

でも「サンゴの風化」は止まらない。一度神経を抜いた歯はどんなにセラミックや金属の「カバー」をつけてもだいたい10年ぐらいで「ボロボロ割れて」くる。

海のサンゴだって何十年の間に風雨や水圧で「砂」になるでしょ?

なぜなら、毎日、私たちは1かみするたびに「300キロの圧力」で「サンゴを踏みつけて」いるからだ。
金属疲労」と同じことになる。

■治療と別の歯が突然痛み出した
 まあ、世間もいろいろ戦争やら事件多いけど、私もくらいますね。今の歯医者さんはだいたい「2週間ごとじゃないと次の治療できない」混雑ぶりです。今日削って、明日詰める…はまずないです。

なので、1つの虫歯をやるのに1か月軽くかかる。その間に「複数の虫歯の進行が進む」わけで……気が気じゃないよ。

今回も複数の虫歯が発覚して1本目の虫歯をやっている最中に「レントゲンで虫歯がない」「セラミックの奥歯」が突然「痛み」だした。どんどん痛くなる。

「えー、虫歯??」「でもレントゲンで虫歯ないと診断されているセラミックのかぶせ歯だよ」

まいった。おりしも明日から土日。歯科も土曜午前だけ。あとは閉まってしまう。最悪。
■やたら市販薬を飲めないのだった
「めったに飲まないけど、鎮痛剤いるかな」
私はサバイバルで用意している救急箱のバファリンをとった。でも「トラップ」に気づいた。
「あれ、自分糖尿病で投薬受けている」
「市販の薬飲んでだいじょうぶか?」
ネットで調べると「糖尿病患者はロキソニンバファリンのOTC市販薬を自己判断で飲むと危険」とある。

さあ、保険会社の無料電話医療相談の出番。ティーペック。
いま、夜中の23時過ぎてる。でも出てくれた。

「糖尿病でカナグルとメトホルミン飲んでいるけど、歯痛がひどいのでバファリン飲んでいいですか?」

「残念ですが、電話相談では具体的な病気での薬の飲み合わせ判断はできないんです。」

「そうか……」でも、おかげでひらめいた。

「あの、自分、総合病院かかってるんで薬剤師とか常駐しているのでは?」
「それでしたら、たいていの総合病院・大学病院は当直の薬剤師がいるのでいいかもしれません。」
「ありがとう。電話してみます。」

私は、ダメもとで主治医の総合病院に電話した。深夜1時……電話……「出た」
「なんでしょうか?」
「患者で糖尿病で投薬受けているのですが薬の飲み合わせを聞きたいのです。」
「この時間だと医師か看護師に変わります。患者番号と名前を言ってください」
「え?いるの」……いた。当直の看護師だった。
電子カルテで私の状態をすぐ把握した。
「糖尿病なんですが、朝から突然歯が痛くて今も痛いのです。そちらで投薬受けてるのでバファリン飲んでだいじょうぶですか?」
「(眠そうな声で)えーと(カルテ見て)、あー、バファリンぜんぜんだいじょうぶですよ。」
よかった。

以前大学病院に入院した時、主治医に言われた。
「武田さんみたいな年齢(30代後半以降)になったら、クリニックじゃなくて総合病院、大きな病院にメインでかかっておくことだよ。」
……そのアドバイスが……モロ使えた。個人病院だと……休みの日のサポートムリだよね。

でも、大きな総合病院だと……こういうマンパワーでサポートが受けられる。

私はバファリンを飲んで寝た。だが……きかなかった(爆笑)

■顧問医師団の迅速な回答
 メールで数百キロ離れた顧問医師団の見立ては的確だった。

「虫歯じゃないけど、歯が抜けた分で残った歯が負担大きくなっている。これは打撲痛みたいなものです。結果、歯髄炎、歯肉まで炎症がいってる可能性はある。現場の歯科で実際に精査しないとわからないけど。

感染を疑うならペニシリン系の抗生物質があればいいのだが。

まあ痛い所でかまないように右だけでかんで、痛みがひくのを自然に待ってみたらどうですか?ダメならセラミック破壊して外して、根管治療とか……になる(面倒でその辺の歯科でも成功率が低いのでやりたがらない)」

どうです?あなたの受けている歯科でこういう話してもらえるかな?ないでしょうね。
ただ、治療されて「そうなんだ」で終わりでしょ。

そもそも根管治療以前に「抜歯だね」って言われかねないよ。こわっ。

とりあえずバファリンがダメなら抗生物質は試す価値はあるだろう。次の診療まで痛みがひくように粘るしかない。
……抗生物質は通常の薬局では一般人は買えない。医師か歯科医の処方がいる。

なんで、当然、主治医の現場の歯科医に電話する。ただ、この歯科は人気あるので「今すぐ見る」はない。それどこから
「先生の話ですとぉ。歯磨いて寝ていたらいいですとのことです」

「そのレベルじゃないですよ。がまんできない痛さなんで」
……あの?モロ激痛が続いているのですが……歯磨いて?…寝ぼけてるのか??

うぁーやる気ないというか……そう言うか???

困るね。面倒なので顧問団の見立てを伝える。結局こちらから「患者が自ら治療オーダー」しないとこの県の歯科医は動きとにかくダメなんだ(涙)

こんなに歯科の世界はいい加減なのか……と毎回幻滅している。

「歯痛で痛い。炎症いってるようなのでバファリン飲んだけどまるで止まりません。次回の治療まで粘りたいので抗生物質出せますか?」
「うちではトミロンしかないです。」
「出せますか?」
「先生に聞いてみます。出せるそうです。」
よかった……。でもトミロンってなんだ?ペニシリンより弱いのか?

知りたいよね……。

調剤薬局は「かかりつけ」持っておくといい
 自分の場合、大手チェーン店の薬局で薬もらうことにしている。ポイントたまるしね。でも、今の調剤薬局は「病院からのカルテも電子で読める」。投薬指導のためだ。こういうシステムや薬剤師の教育体制は大手が強いね。会社でやるから。

私は、かかりつけの調剤薬局に電話した。幸い営業時間だった。
「薬のことを聞きたいので薬剤師さんお願いします」
薬剤師が出てくれた。
「はい。なんでしょうか?」
「今そちらで糖尿病の薬もらってるけど、歯が激痛なのでバファリン飲んだけどダメで歯科でトミロンもらうことになりました。ペニシリンより弱いのでしょうか?」
「トミロンは、セファム系でペニシリンよりスペクトル(細菌の対応種類)が広くされていてむしろいいと思いますよ。」
「今もらっている糖尿病薬とぶつからないですか?」
「だいじょうぶです。飲めます。」
「どれぐらい飲むことになる」
「まあ、1日3回で。可能なら治癒の状態を考え安全とって処方マックスの5日分もらった方がいいと思います」
「ちなみに、バファリンとイブとロキソニンはどうかな?」
「うーん。イブよりはバファリンが成分的に強いです。ロキソニンもいいんだけど、回数的には1日2回がいいところでポンポン飲めないので。

あと、消化して血液に成分のせて循環させるので効くまで1時間以上かかりますので、今すぐ痛みは止まりませんよ。(バファリンロキソニンも空腹で飲むのがダメなのはそのため)」
「そうですか。早めに飲んでおくことが大事なんですね。」
「ただ、こうした解熱剤とか鎮痛剤で一時的におさえても痛みの根本の部分治さないとダメなんで……」

なので、実は医師も薬剤師もホンネは「痛いから痛み止め……ではなく、薬よりは安静に寝てやり過ごすのが一番」だと思っている。

感染症で解熱剤や頭痛薬を頼る人たち、咳止め飲みたがる人達……間違いなんだよね。本当は。

ということは、歯科医の「歯磨いて寝ていたらいいのでは?」は……「正しいのか?」うーん。マンダム。

実はあの歯科医は正しかったのかも……しれない。

「まあ、とりあえずトミロンで様子見ます。ありがとう」

……こうして、顧問医師団、現場医師、薬剤師の複数の「医学的に正しい見解」「選択アドバイス」を得て、私は初めて「自分の治療」を始めた。でも歯科はトミロン3日分しか処方してくれなかった。

■医療ミス・トラブルのほとんどは「患者と医師のコミュニケーション不足」
 こうすることで「タコ診断」「タコ治療」の「トラップ」を「よけ」。なるべくベストな方針・内容で治療していく。

そうすれば「やれ、医療ミスだ」「ふざけんな」と病院や医師にクレームする必要もない。たいていの人はこういう患者としてできる「自助努力」をしないから……トラブったり変なことになると思う。

ほとんどが「自分の医学知識がない。病理や解剖生理学の知識がない」無知からくるのと、そもそも医師も薬剤師も「患者のオーダー」で動くからだ。

■本当は「自分がオーダー」しないといけない
 この「客や患者のオーダー」で動く考え方は……欧米の思想なんだよね。
「いわずしてよくしてくれる」……日本の美徳というか文化は……は現代医学では実は……ないんだ。

この大事なポイントを気づいていない、知らない人が日本国民に圧倒的に多い。

アメリカでは病気になったら、自分で治療法を調べて、病院や医師を探し、交渉して「治療法を勝ち取っていく」のが普通なんだけど。日本は違うよね。

ちなみに今回のコストだけど……電話代だけ。健康保険分だけ……だったよ。なので貧乏人でもOK。
くだらないスマホゲームで通信料浪費しないで、こういう時のため、お金セーブしておいたら……と思うが。
(内海君:小市民)