大学病院の眼科に行って緑内障の治療を受けるはめになりましたが、おかげでマトモなレベルで治療ができています。
医師「眼圧も悪くないし、この調子で」
私「今いくつぐらいですか?」
医師「16ぐらい」
私「薬効いているんですね」
医師「ここ来たときは26とかあったからね」
私「実は狭心症と診断されて明日死ぬかもと言われているのですが、緑内障治療に問題ありますか?」
私「開放隅角なんで、循環器や他科での薬との問題はないです。あ、それなら……」
医師はカードを書き出しました。
医師「実は、大学病院で緑内障治療を受けているというと、他の医療機関の医師とかびびっちゃうんで。私のところに各病院、薬剤師から【この人だいじょうぶですか?】って問い合わせが多いんだよ。」
私「どういうことですか?」
医師「うちみたいな大学病院だと重症の患者が多いので、他の治療で薬を投与されたりしたとき、眼圧が一気に70とか上がったり、発作を起こして失明に向かう人がいるからなんだ。大騒ぎになる。
だけど、武田さんの場合はその辺はだいじょうぶな開放隅角緑内障なので安心してください。
実は、そのトラブルで患者や家族から「なんでヤバいって言ってくれないんだ」で医療訴訟が多発していて、やられたら医者は100%負けちゃうんで。それで眼科医も緑内障の患者扱うのこわがってるんだよ。
他で治療を受ける際、薬剤師にはこのカードを見せてあげてください。
そうすればお互いいい。」
医師は「緑内障カード」を私に書いて渡しました。
見ると
「この方は、緑内障ですが他の治療で薬を出してもだいじょうぶです」って医師名まで書いて「太鼓判」押してある。
私の主治医は緑内障学会の幹部にもなっているので、こういう点で情報や技術も最新のものを知っています。こういうのやってるんだね。
「こんなのあるんですね」
その辺の眼科でこういうことちゃんとしているのかな?寒いわ。
みんな眼科の病気は「1つのクリニックで全部できる」って勘違いしているけど……
医学部の眼科学教室を見るといいよ「病状ごとに専門家が必要」なんだ。
★東北大学医学部眼科学教室
http://www.oph.med.tohoku.ac.jp/guidance/special
そもそも緑内障の治療は「緑内障専門医」がすべきなので。その辺の眼科医だとちゃんとできない。
そういうことも……知らないで……いる人が圧倒的に多いんだろうな。
■網膜剥離
診察が終わって、医師がふと話しました。
医師「網膜剥離(もうまくはくり)に今後は注意してね。50~60代すごく多いんで。」
私「そうなんですか?どういう症状ですか?」
医師「飛蚊症(ひぶんしょう)だね。あれが多いとか、気になるようだと診てもらった方がいい。」
私「飛蚊症って……加齢で当たり前にあるやつですよね?大丈夫だと思っていたらダメなんですか?」
医師「ダメだね。ちゃんと定期的に眼底検査を受けて早期で見つければ手術で90%は治せる。武田さんは糖尿病だからさらにリスクが高い。」
私「えー、どうチェックしたらいいんですか?」
医師「そうだな。まずは発見をしてもらうレベルでいいんでその辺の眼科で検査してもらっていればいいよ。見つけたら手術ができる病院に送ってもらう。」
私「まともに手術できる病院あるんですか?この愛媛に。結局愛媛大病院に行くしかないでしょ?県立中央とか松山赤十字とかならできるんですか?」
医師「あー、あの辺は愛媛大の医師が行っているしできるよ。」
私「松山の逆側の東予地区はろくな病院がないんですけど。どうしたものか?」
医師「うーん、うーん。あ?住友別子病院がやってるよ。あそこかなあ。」
私「住友か?」
帰って住友別子病院を調べたら「そこそこちゃんと手術やっていた」
https://sbh.gr.jp/bumon/ganka.html
リニューアルできれいになっているし、なんと「ダヴィンチロボット手術」もやってるじゃん。
済生会今治がようやくhinotori入れたけど、すでに住友財閥はやっていたか……
■住友財閥の本拠地「新居浜市」
ちなみに、住友財閥の「創業」「本拠地」はここ、愛媛県の新居浜市なんです。知らない人多いよね?
住友財閥はもともと愛媛県新居浜市の住友金属鉱山が発祥で新居浜市の「別子銅山」を開発して「しこたま儲けて」その資金を運用する部隊が「三井住友銀行」なの。
なので、住友財閥というのは「住友金属鉱山」が本家であり、銀行も商社もメーカー群も「その末端経営」というのが本質だった。
ということで新居浜市は「住友の町」。なので本拠地の鉱山労働者や社員のために「住友病院」が作られている。
で、愛媛県の場合、病院の医師らは「岡山大学」がかなり支配しており、実は地元の「愛媛大学」は「岡山や広島に頭が上がらない」構図がある。
歴史も、学力レベルも岡山大、広島大が「上」だからなのだろうけど。
なぜか、松山の逆側の「東予地区(瀬戸内側)」は「岡山大学医学部」が支配しているのだ。
特に「外科手術部隊」は「岡山大」が占めている。たまに「徳島大」がいるぐらい。愛媛大の外科部隊なんてあんまみたことがない。
というか、愛媛大医学部の外科部隊の陣容を見たら「阪大グループ」が乗り込んで教授とかになって「愛媛を教育」しているありさまだ。
阪大グループ……やっぱ優秀。
だけど、住友財閥は大阪拠点だから金もあるし「阪大グループ」でそろえて「乗り込んで」「独自の王国」を築いているわけ。
ということで、住友病院は「阪大医学部」でメンツをそろえている傾向がある。つまり……けっこう優秀……なわけよ。
だから、ダヴィンチもさっさと入れたんだろ。
■県立中央と松山赤十字の「違い」
とはいっても、大阪の住友病院みたいな陣容
★大阪の住友病院
https://www.sumitomo-hp.or.jp/
は「ない」ので……高度医療になったらやっぱり愛媛三羽烏「県立中央、松山赤十字、愛媛大」になる。
ちなみに、この3つでも「温度差」があって、県立中央は愛大メイン。だけど、松山赤十字は「愛媛県とは独立して存在している」という感じで、なんと外科部隊は愛媛を使わず九大で固めている。
「優秀な九大グループ」で実はやっているのだった。
松山赤十字は「できる医者を外から集めて精鋭部隊を構築する」傾向がある。
■住友グループがいまいちな点
ただ、私、長年ビジネス界で生きてきたけど「三菱」「住友」の「くせ」「傾向」知っているので……実は住友はあんま好きじゃない(爆笑)
とにかく、関西の財閥とかって「けち」「人使い荒い」んだよね(大爆笑)
ほんと……東京側の三菱のほうが「おっとり」「ゆったり」「気持ちがいい」「金持ちけんかせず」の感じだ。
住友グループは全体的に「関西特有のケチ」「消しゴム1個でも出し渋る」あの……感覚がある。
「ゼニゼニ」それが住友グループの底辺に流れる思想だ。
「儲けるためにはダーティでもグレーでもリスクとる」……それが住友。
いい例が「三井住友銀行がUFJ銀行(旧三和)を奪うために、東京三菱銀行に買収攻撃をしつこくかけた」……あの事例が象徴的だ。
なんか攻撃的なんだよね。住友って。
ということで私はうんざりしているので住友不動産のマンションなんかは「買わない」。モデルルームとか見りゃわかるけど「トイレや水回りが」「関東勢より」「手抜き」する。
なぜこうなるかというと関西の人たちは「トイレは便つぼ」ぐらいの感覚しかないからだ。
東京人は「トイレはリラックス空間」と、トイレにひとつの部屋としての価値を認めている。だからトイレのインテリアや便器、広さに至るまで「贅沢」する。
間取り、便器の選定……ちゃんとする。
だけど、関西人は「トイレはあってつけたし」の感覚になるので「トイレはさほど力を入れない」のだ。
私が京都や大阪、関西に来て一番感じたのは「どこもかしこもトイレがへぼいな」これだった。
自分は東京都生まれ、東京都育ちだったので「差がすぐわかった」
なので、関西人の建築するマンションとか家「ダメダメ」だね。
その点、三菱や三井が企画するマンション物件は「順当にちゃんとしている」ことが多い。三井も関西だけど住友よりはマシ。
その「住友のセコさ」「労働者にもセコイ」体質が病院にもどうせ……にじみ出てくる。
でも、松山の反対側である程度のレベルの医療を求めるなら住友病院も候補に入れてもいいかもなあ。検査データもきちんと貯めていけるし、万が一そのまま手術に移行する際もスムーズだからだ。
眼科の手術でも高度なものは入院必要だからね。
住友別子病院は大学病院ほどでかくもないコンパクト病院なのでクリニックの紹介なしで直接受診できるし予約もいらない。思い立ったらすぐ行ける気軽さがある。さらに「初診時7000円以上」もとられない……メリットがあるね。
この辺は済生会もそうなんだよね。
■どうやって普段のスクリーニング検査をしていくか
さて、そもそも地元の眼科が「タコばかり」なんで愛媛大まで行く羽目になったのに、またこの地区で眼科で検査を受けていかないといけない。
頼むから「一つのちゃんとした病院で全部の病気済ませたい」よ。
基本「松山三羽烏(まつやまさんばがらす)」の病院は「特定機能」「手術や高度医療に特化」なので「ふだんの検診レベルは地元でやってよ」なのである。
全部面倒……見てくれない。「帰れ」になる。とくに積極的に患者を追い出したがるのは松山赤十字で院内に露骨に「うちは高度医療に特化しているので治療終わったらあとは地元の病院でお願いします」「逆紹介します」って張り紙までされている。
そういうところ……クールなんだよな。
ちなみに、愛大や県立中央は「意外と患者に寄り添ってくれる」んだよ。これは驚いた。結構面倒見てくれる。松山赤十字……冷たいよな。技術力はあるんだろうけど。
眼底検査は「自分で車で運転していけない」。目の瞳孔を開く薬をつけて4~5時間は目が見えづらくなる(真っ白で明るくてまぶしいまま)
つまり「公共交通機関で行かないと」「ドツボにはまる」のだが、そのバス、電車が愛媛県の場合「終わっている」
田舎の一人暮らしの人……どうすんだろ?
だいたい愛媛県の場合バスも電車も
「1日1時間1本あるか」レベルなのである。
1回逃したら……数時間待つはめになる。
さらに駅から病院まで「異様に遠い距離」になる。たいていの病院は幹線道路沿いにあるのでJRの駅からモロ離れている。
ちなみに身近な眼科クリニックやそこそこの眼科をもつ総合病院も探したが「歩いて片道4~6キロ」
運動にはなる?って。途中で倒れたとき発見してもらうように、人通りが多い道路を歩いていたほうがいいよな(爆笑)
田舎のあぜ道とか草むら歩いていたら「そのまま発見もされずチーン」になるから(笑うにも笑えない真実)
でも、今治だろうが、新居浜になると「片道20キロ近く」になる。話にならん。
しかもクリニックや病院は「土日休み」ばかり。
自分一人でとにかく行くしかない。
こういう時、東京や大阪など都市生活なら「タクシーでも安いし」「バスも電車もいっぱいある」よな。交通費が安くていいと思う。
以前、東京時代は原宿に住んでいたが東京メトロで山手線内でどこでも200円かからない……あれ……よかったよな。
うちから、20㎞近い新居浜の病院行ったらタクシーで片道8000円はいく。
往復で16000円……あほか。になる。
そのお金で電車に乗って対岸の岡山の病院に行った方がましになる(爆笑)
倉敷中央病院とか、岡山大学病院、川崎医大病院……高度医療ができるマンモス級がゴロゴロしている。広島に渡れば岡山を凌駕する「広島グループ」勢がいる。
■自分の検査データ、カルテが長期間保存できる安全な病院を選べ
あと「データを長年蓄積できる」「将来なくならないクリニックや病院」で検査を受けていくことが大事になる。
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そういう点では、定期検査は眼科をもつ「総合病院」がいいだろう。
可能なら「眼科手術も得意でこなしている」病院がいい。
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総合病院だと、たとえ先生が変わっても、自分のデータは残る。何十年も……それが大事。
緑内障でも書いたけど、緑内障の病気の管理は「10年、20年、死ぬまで」長期にわたる。だから、へっぽこ個人のクリニックでやると「先生生きているか、カルテもあるかどうかわからない」リスクが多大にある。
実際、読者でも医療訴訟をしようとして過去の自分が通ったクリニックのカルテを回収に行ったら「クリニックごと消滅」「院長消えてカルテもなくなってるし責任すら問えない」ことが多発した。
なので、そういう点でも「長期生存している公立や総合病院、大学病院」で「データを貯めていく」ことが「大事」なの。
これ大事なポイント、トラップなんで……気を付けてね。
あと「障害年金」「身障者手帳」を申請する場合も「一つの病院で長年いた」ほうが「有利」なんで。
この点でも「まともな検査や治療ができ、データを長期間守ってくれている総合病院、大学病院」のほうが「長い目ではいい」ことになる。
実際自分もその大事さを痛感した。
みなさんは「病院探し」でクリニックを魚釣りのように「試し釣り」「ダメなら次」でやっていいのだけど「最終的に腰を落ち着ける病院」は「絞って」「じっくりつきあう」ことだね。
それが……大事だよ。
(内海君:小市民)