内海新聞のブログ

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2160:あなたもなる口腔がん舌がん

 口腔(こうくう)がんや舌(ぜつ)がんなんて堀ちえみだけの問題かなと思っていたのですが、ある日、何げなく舌を動かしたら頬に「ポリープ」らしき盛り上がりを感じました。いぼみたいです。
「なにこれ?」
いわゆる口内炎ではないです。痛いわけではない。
「まさか……がん?」
あわてて口腔がんの動画を見ました。
★口のどこにできるの?口腔外科ってどんな診療科? 倉敷中央病院 口腔外科

www.youtube.com

舌がんは舌の裏とかあごのほうなんだけど、自分の場合「ほおの内側」なので確率は低いとはいえ口腔がんの可能性が十分あります。

でも、自分では見えない位置なので……困った。

■口腔がんや舌がんになる原因
「酒」「たばこ」やる人が最も多いです。あと「虫歯が治せてないので慢性、虫歯菌の炎症が続いている」「歯周病」「差し歯や入れ歯が口内に当たり続けている」……そういう「慢性炎症や刺激」が原因になります。

ここでも「酒」「たばこ」絶対しちゃダメだっていうこと……一生を通してロクなことがないです。飲んでタバコ吸う仕事って……「ホスト」「キャバ嬢」「ホステス」「飲み屋のおかみさん」……なるわな。

ああいう仕事……しないほうがいいね。実際堀ちえみも酒好きだったし……。

■意外と死にやすいがんだった
 がんというと「胃がん」「大腸がん」「肺がん」「乳がん」「すい臓がん」なんかをイメージしてそっちで大変だと思っていますけど、実はこの口腔がん……最悪でした。

なんと「手術ぐらいしかできない」「放射線抗がん剤が使えない」ということです。場所が場所なのでそうなる。

それに、舌がんや、口腔がんが歯茎やほおにできた場合の「手術の残酷さ」はなかなか……きつくて……けっこう出来上がりがホラー映画になります。

堀ちえみもかなり大変だったんだなあと思いました。
生きられるかもしれないけど、口がおかしくなっちゃうので……社会生活が地獄になる。

見た目も……美容には程遠い。

それに、こういう場所で「口内炎と錯覚」「歯科医では詳細な診断が無理で」「地域でごく限られた数件の大学病院クラスの歯科口腔外科でないと診察や処置もできない」という……マニアック?な病気なのと「知名度が低かった」「自覚していない人が多かった」ので……「見つかった場合は手遅れ」「転移して死にやすい」という……すい臓がんと変わらないんじゃないの?という病気だったのです。

と思ったんだけど、担当は「耳鼻咽喉科」だった。えー。歯のほうなのに?こっちなんだ。
★舌がん・口腔がん何科を受診すればいいの?(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)
https://www.jibika.or.jp/owned/oral_cancer/about.html

■保険を確認
 ほーら、すぐがんと保険の話になるよ。
この舌がんや口腔がんは「全身麻酔」「入院7~14日とか」になるようだ。手ごわいがんらしいので、再手術とかになると最悪1~2カ月入院するはめになると……なんだこりゃー。顔壊れるんで形成外科の手術も必要みたいだし。えらい大変な病気です。
https://kyushu-cc.hosp.go.jp/information/detail/353.htm
セコムのがん保険と、入院医療保険がモロ活躍するね。

愛媛大はセコムのがん保険の協定病院にもなっているので安心。

■担当は歯科口腔外科か?
 ただ、総合病院や大学病院などは「歯科口腔外科」においても「舌がん」「口腔がん」を扱っています。
★歯科口腔外科のご案内(住友別子病院)
https://sbh.gr.jp/bumon/shika.html
この時、私は耳鼻咽喉科だということを理解していなかったので……「歯のほうなんだから」「歯科口腔外科なんだ」と思い込んで、病院を調べました。

たしかにホームページで見ていると「口腔がん」を手術や治療している病院はありました。

私の場合「検査と治療、合併症などの不測の対応」までができる病院を探します。そうなると「一時的な診断だけの病院」に行くのは意味がないです。

最初から「ちゃんとした病院でジャッジ、CTやMRI、検査データがそのまま引き継げて外科までいける」ことを考えます。

「さらにその病院が手術件数、実績で確かか?」も調べます。

それで、調べだしたのですが、そもそも歯科口腔外科を持っている総合病院自体が「レア」です。

済生会西条病院、村上記念病院、今治第一病院……3つをオリックスの電話相談は候補としてあげてきました。

■歯科医の紹介がないと見ませんよー
 電話して聞いたのですが、済生会西条は「かかりつけの歯科の紹介がないと初診すら一切受け付けません」

村上記念は「こちらで初診から診れますが」
「お聞きしたいのですが、診察してがんだとなる場合、そちらで細胞診や以後の治療はできますか?」

がんの場合「細胞を採取して病理で良性か悪性か調べる必要」があります。その体制を持っているかなのですが……

「いえ、そのレベルの検査はできないので、結果として愛大に送る形になります」
……ダメじゃん。それじゃふつうの歯科に行くのと同じだよ。

今治第一は「予約はできますが、大変人気で1カ月待たないと先生の診察を受けられません」
おーい。人気もこまるな。でも細胞診や手術以降の治療は無理っぽい。

結果として愛媛の東予(松山の反対側の田舎側)で、細胞診や手術までこなせるのは「住友病院」ぐらいだった。あとは山を越えて愛媛大の付属病院でやるしかないのだった。

ただ、住友は最近病院新築して一新して設備もいいし、医師らもここは「大阪の住友らしく」「阪大医学部チームを送り込んでくる」ので医療水準は高いはずなんだけど……なんか評判が悪い。「なんか」の理由がいまいちわからないんだけどね。

私思うに、住友財閥三菱財閥と違って「とことんセコイ」企業体質なので……そういうのが病院にも現れるのだろうと思った。

「愛大に行くしかないけど、紹介状をかかりつけの歯科にもらわないといけない」

私はくたびれてしまった。ダイレクトに歯科口腔外科行けないの??

■武田歯科医師団の見立て
 さて、私には全国の医師、歯科医からなる「武田医師団」がいる。実はうちの医師団のほうが愛媛の医者より「全然優秀」なのだった。

だけど、みんな「えらい遠く」にいるので……そちらには受診不能

医師団に見解をもらうにはなんとか患部の写真を撮らねばならない。
苦労して口内の写真を一人で自撮りした。

写真を見てみると「透明なドームのようなぷくっとした水ぶくれ」「背後は白い筋のシミのような状態」が見受けられた。

そして気づいたのだけど、水ぶくれは「奥歯のエッジが当たって常時ケガ」する所だった。
「慢性的な入れ歯や歯が当たる刺激でも発がんする」
……私の脳裏に「病理」がこだました。恐怖が……じわじわ襲ってくる。

とりあえず、歯科医師団になんとか問題のポリープがある箇所の写真を電送して見解をもらった。

そうしたら彼らは遠くの私の一枚の写真だけで「相当なレベル見抜いて」きました。

■A医師の見立て
右側頬粘膜との事ですが、左側頬粘膜は如何でしょうか?
同じような感じではないでしょうか?!

頬粘膜にあり白いすじ、
頬粘膜圧痕(頬粘膜の白線)といって、お口の中を歯で咬んでいる人に多く見られるもので、白いみみず腫れのように見えるものです。

無意識にかんでいることによりできますが、激しい人によっては、かなり”ぼこぼこ”してます。

触った感じ、腫瘍っぽくもあります。
あと白い点々はフォーダイス斑といって、本来皮膚に存在する皮脂腺が口の粘膜に黄色の点々状に見られるものです。
病的なものではありません。

白い膜状のモノは白板症の可能性もありますが、
送ってもらった画像からは頬粘膜癌のようなものではないと思います。
癌の場合、見た目でも“エグイ”感じです。

気になっておられるようですので、
まずはかかりつけのA歯科で診てもらって、必要であれば紹介状書いてもらって下さい。
それが一番確実で、安心です・・。

■B医師の見立て
口腔内異変に関してはまず2週間の経過観察がセオリーです。
ターンオーバー待って改善すれば問題ないと判断します。

それでも変化がなければA先生を通じて上位の口腔外科での精査という段取りだと思います。

個人的には以前に口腔外科での細胞診の後症状悪化された症例がありますので
慎重に対応されるべきだと存じます。
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1枚の写真でここまで読み取るとは……うちの歯科医師団すごすぎ……。

それにしても、がんなら簡単に細胞診すればいいと思っていたけど、実は細胞診の段階で「腫瘍に触る」「細胞を壊す」わけなので「それが原因で」「転移」「悪化」する可能性が潜在的にある……こんなの患者側ではわからないな。

しろうとが考えたら「検査すれば安心」だけど、その検査行為自体も「病気の原因」「悪化の促進」になるとは……。

医学って毎度思うんだけど「難しい」。理論でこうだ……でなかなかカタがつかない。

私はかかりつけのA歯科医の予約をとった。こちらも人気なのですぐとれない。
「いつからですか?」
「昨日なんですけど」
「予約いっぱいなので4日後にお越しください」

……冷たいなーと思った。でもしかたなく私は待った。

■ポリープが消失
 ところが3日目、朝
「あれ?盛り上がったところが感じないぞ」
4日目には「まったくなくなって」しまった。

「えー、これで歯科行ったら笑われそうだな」

だけど、心配なので歯科に行った。発病した日のことから話した。歯科医は患部を見た。
「これは、口腔がんとかの変化ではないです。唾液腺もあるところだし。口腔外科に送る必要はないです。奥歯がほおの粘膜に当たってケガをするようなのでエッジ削って楽にしておきます。」
ということで、あたってケガしやすい歯の角を削ってくれて以後は楽になった。

■なんだったのだろう?
 ほおの白い部分も消えていたし、粘膜は健康な状態になっていた。

最初から不思議に思っていた。「武田式やっているから」「人体のあらゆる皮膚細胞はきれいになっているので」「発がんはかなり止められているはずだし」
「抗ガン作用のある食材食べているし」

一瞬、武田式でダメだったのか?と思っていた。

でも、4日というのは「粘膜系の皮膚がターンオーバーで変わる」ところなので……歯科がわざと時間を待ったのは……そういう深い意味だったのか。

ただ、かみ合わせや、歯ぎしり、歯の移動で「歯がほおの粘膜に当たって」「ケガして口内炎」になる人は多いと思う。差し歯や入れ歯、インプラントでも起こる。

その場合、歯のほうを歯科医できちんと診てもらい調整したり治さないと……「慢性のケガ」「炎症」で口腔がんになる。

その点、みなさんも見落とさず、日ごろから注意して歯科医に行くことだね。

そういう気づきや教訓を得るために神様は私にこうしたのか……と思ったのだった。
(内海君:小市民)