内海新聞のブログ

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1951:肺がんになるメカニズム

 読者の37歳男性の方が肺がんになった。なぜなったのか?思考しました。これまでもいろいろながんを取り上げましたが、気づくことありますよね?

それは
「がんができるのは上皮部分」
「毛細血管が多い部分にがんはできやすい」
大腸がんは「上皮がん」、膵臓がんも膵管の「上皮部分」、胆のうがんもそうだし……そして上皮部分は「新陳代謝が激しい」「毛細血管が無数にあり血液と血流が多い」

そこで起きている現象は「毛細血管からの栄養と酸素の供給、老廃物回収」です。

でも、糖尿病や高血糖、LDLコレステロール過多、栄養不足が続くと「血管が壊れたり、血流が滞り」「細胞に栄養と酸素が十分に供給できない」「血液成分の栄養成分が悪いと」「炎症が起き」「末端細胞で正常な細胞生成、修復が行えない」「栄養成分が悪いと抗酸化物質も末端細胞に行き届かず」「フリーラジカルなどの酸化での破損にさらされ」「DNAの読み取りや配列が損傷して失敗し」「結果として発がんする」

……こういうシナリオが描けるのですが、どうですか?けっこう論理的に正しくて無駄なく美しいシナリオかと思います。

■肺の構造
 それで、肺の構造を簡単に言っておくと「肺胞(はいほう)」というブドウみたいな粒の細胞に毛細血管の動脈と静脈が接続されています。
★肺の構造とガス交換|呼吸する(3)
https://www.kango-roo.com/learning/1617/
肺胞1つの大きさは300マイクロメーター(μm)です。
0.3㎜。
これが、左右の肺あわせて「6~7億個」あるそうです。
肺自体の重さは1kgだそうです。500mlのペットボトル2本……胸に装着しているわけ(笑)。

なのであなたの胸を透明にしたら500mlのペットボトル2本の血液が通るフィルターが24時間365日動いているのを見ることになるわけです。不気味ですね。

■肺はどうやって外気から酸素を血液に入れて、二酸化炭素を外に吐く息で出しているのか?

鼻や口から入った外の空気は気管支を通って肺胞にきます。この際、鼻で吸った空気は鼻の中、粘膜で「チリやウイルスや細菌」がフィルターされますが、口で吸った空気は直接肺胞に到達します。なので口呼吸がまずいのはそのためです。

肺胞に到達した空気に、毛細血管って管といっていますが実は「すき間が空くじゃばら」みたいな構造をしているので空気は肺胞から酸素を「すき間が開いた毛細血管」に吸い取らせます。

酸素は血液中の赤血球のヘモグロビンに「格納」されて体内のあらゆる細胞に酸素を運んでいきます。

逆に毛細血管からは「いらなくなった二酸化炭素」が出てきて肺胞から気管支に「排気」されます。

これを「ガス交換」と言っています。

でも、外気にウイルスや細菌、チリ(PM2.5とか花粉)が入っていると肺胞のところで「異物」とみなして気管支などで「免疫細胞が押さえ込んで」「炎症」が起きます。
そして「せき」を出して「口から外に飛ばして捨てようと」します。

これがひどいと「気管支炎」になります。

このように空気を吸って起きる「せき」は「有害な異物を外部に一刻も早く排出する」人体の自然で大事な動きなので「咳止め」を飲んで「強制的に止める」ことは良くないのです。異物や毒を肺の奥に埋め込んでしまうので。

それにしても肺胞はすごい数です。そこにそれだけの毛細血管が接続されている。ある面「スポンジ」みたいなものですね。それで気づきませんか?「腎臓細胞も同じようなフィルター細胞が無数にあったスポンジみたいだったと」

腎臓も肺も「大量の血液」が「通過」し、多数の「毛細血管」で血液をやりとりするようになっています。そうしたほうが短時間で大量の血液を化学反応で処理できる。

我々が実験装置や工業プラントで同じように何かの液体を一度に短時間で反応させたければ多数のメッシュや毛のような「マイクロ」な触媒や端子で処理したいのと……同じ原理。人体はそれをバイオ的にすごく「美しく精密で」「完璧に」「自己完結的に」できるようにしている。

なぜなら、人間のつくった自動車のオイルフィルターや、エアコンフィルター、浄水の触媒にせよ……「人間が外部から部品交換」しないといけないけど、人体の場合はそれらがすべて「細胞」なので、自分で作り直して再生できる……

外部の手を借りる必要がない。その部品(アミノブロック)、エネルギーの糖質も人体の中で得られるようになっている。

すごい「パーフェクトな自己完結システム」です。

ただ「どうしても外部から取り入れないといけない要素」がある。それが必須アミノ酸であり、ビタミン群です。あと糖、タンパク質(アミノ酸)。

だから人間は「食べる欲求」がすごく原始的にベースとして備わっています。常に定期的に食事をして体内に栄養を取り込むように……設計されている。

ただ「何をどう食べたらいいか」までは残念ながら……プログラミングされていないようです。なので、わからぬまま「とにかく食べる」から……飽食の時代の今では「栄養が偏る」「栄養が多すぎたり」「栄養が少なすぎたり」の「バランスの乱れ」が多くなる。結果としてそれが発がん、循環器の病気を起こしている。栄養不足は免疫細胞の低下もまねくので感染症にもなる。

……そういうことです。だから、人類は「自分で何をどう食べたらいいのか」を自分で考えて実行しないと……いけない。

それさえちゃんとできて、適度な運動、十分な睡眠をとっていれば……おそらく人体の維持と細胞修復はスムーズにでき、結果として、がんや循環器病、痴ほうなどの脳障害も……防げる。感染症にもかからず済んだり、かかってもごく初期で食い止められる。

■肺胞をもっと拡大してみると
★肺の構造(気管から肺胞まで)太田東こども&おとな診療所
https://www.otadragon.jp/radiograph/1655
肺胞は見事に「肺胞上皮細胞」という「皮」によっておおわれています。そこに毛細血管がつながっている。

で、せっかくなので知識として知っておいてほしいのは「肺炎」の話です。いわゆる、かぜで起こす「肺炎」と、ここ3年社会を混乱させた某ウイルスが起こす肺炎は違う。
この図にあるように肺胞と肺胞の間には「間質」という部分があり、ここが炎症を起こすどちらかというと「アレルギー反応的なショック」で起きるのが「間質性肺炎

通常のかぜの肺炎は「肺に入ろうとした細菌やウイルス」が気管支から肺胞に到達して増殖してそれを排出しようとして炎症となり「せき」を出す。たんとか出すほう。

でも、某ウイルスが起こす肺炎は血液内部から出てきたウイルスの成分に対してアレルギー反応で間室部分で起きる肺炎。だから「空ぜき」になる。乾いたセキ。

2つとも肺炎なんだけど「起きる原因と場所」が違う。で、世間一般の「かぜ」などの鼻水やセキだと……人体の正常な排出行為で済むし痛んだ肺胞も炎症の後、細胞修復されるが、人体の内部から「湧き上がる」「アレルギー反応」で起きた間質の肺炎は、肺炎がひいても壊れた間質部分は「繊維化」といって「燃えて溶けて墨の塊になったプラスチック」みたいな状態になる。

この肺炎やそれに伴って出る「激しい空ゼキ」は、外部の異物での反応ではなく免疫のアレルギーショックで起きるものなので、通常の咳止めでは止まらない。

そして、肺胞の機能が壊れて繊維化していく過程でもあるので「肺自体の呼吸による酸素取り込み」が妨害される。だから「酸素濃度」が下がって生命維持が危うくなる。
それで「パルスオキシメーター」で血中の酸素濃度を常時監視して、低くなったら、エクモなどで強制的に酸素を血液に溶かし込まないといけなくなるわけです。

SARS患者も「人工呼吸器」つけるしかなかったのは……そういうことです。

なので、SARSやその子供の?某ウイルスで起きた肺炎は「症状がおさまっても」「肺組織自体が繊維化で壊れちゃっている」「その修復はできないか、ものすごい長時間かかって」「呼吸機能が低下して後遺症で苦しむ」わけなんだ。
エクモとか、人工呼吸器で「無事復帰」できても「肺組織は壊れまくっている」ので後遺症が出るわけです。

くれぐれも……あのウイルスには感染しないことだね。そして、感染してCTで「すりガラス状」で間質が炎症・繊維化していることが確認された人は、治ったと思っても肺細胞自体が前より機能を失っているので……以後の生活が前より元気には……できなくなったのだと自覚することです。

■ちなみに肝臓も同じようなことになって肝臓がんになる
 同じように炎症が起きて細胞が繊維化して「燃えて溶けて墨の塊になったプラスチック」みたいな状態になる臓器が肝臓。

酒を飲んでいる人がなる肝硬変がまずその炎症です。でも、たいていの人は「だいじょうぶだろう」と……アホみたいに酒を飲む習慣をそのまま続けていたらそのたびに「肝細胞が炎症」しては「繊維化」を続け、自分の肝細胞が使えなくなりどんどん解毒機能が減っていく。そして繊維化した細胞は「体内での異物」でしかなく炎症が起きるのね……最終的にそこの炎症も常に続いて慢性化する。異物がどかないし、排出できないので。酒が原因でなくB型、C型の肝炎ウイルスによっても同じような破壊と繊維化、炎症が起きる。

酒やウイルスが原因で慢性肝炎が続いた10年以上先に「肝臓がん」が発がんする。そういうこと。

■体内の炎症はがんのもと
で、肺炎についても同じことがいえるわけ。とにかく今の内科医、がん専門医の基本認識は「体内での慢性的な炎症をやめろ」「するな」なの。

それやっていると……確実に発がんするから。どの臓器でも一緒なんだ。だから「肺炎」「胃炎」「肝炎」「腎炎」「膀胱炎」「大腸炎」「膵炎」「胆のう炎」「咽頭炎」……「炎」がつく病気は「消火」しないとダメなんだよ。その先にがんがある。
なので「高血糖」「高LDLコレステロール」「脂肪肝」による「炎症」も……発がんの原因だよ。

抗炎症があるハーブや野菜を食べること……とても大事なことなのです。

■なぜ37歳で若いのに肺がんになったか?
 この方は左の肺の下側の先端に近い方でがんが出た。なぜだろう?なぜ「左なの?」「下からなの?」

呼吸器外科の先生はこの病理を明確に答えてくれるのだろうか?医師は殺人的に忙しいので。今は便利なAI君がいるので彼に聞いてみよう。

■なぜ肺がんは左の肺にできやすい?
AI:肺がんが左肺によくできるとされる理由はいくつかありますが、主な要因は以下のようなものです。

【解剖学的要因】: 左肺は心臓の近くに位置しており、心臓が左側にあるため、左肺には右肺よりも血管やリンパ管が多く存在します。このため、左肺に異常細胞が到達しやすく、がんの発生が左肺でより一般的に見られることがあります。

環境要因: 喫煙や大気中の汚染物質などの環境要因が肺がんのリスクを高めることが知られています。喫煙者の場合、煙が肺に到達しやすく、左肺に異常細胞が発生する可能性が高まります。

遺伝的要因: 遺伝的要因も肺がんの発症に影響を与える可能性があります。特定の遺伝的変異や家族歴が、肺がんが左肺によく発生する傾向を示すことがあります。

……なるほど、右肺と左肺で同じようにみえて「けっこう違う」んだね。

■肺の下でがんが起きやすいのはなぜか
AI:肺の下にがんが起きやすい理由は、解剖学的な要因や生活スタイルに関連する要因が影響している可能性があります。以下に、この現象の主な理由をいくつか説明します。

【現象的な解剖学的要因】: 下葉(下部肺葉)は肺の下部に位置し、上葉(上部肺葉)よりも重力によって血流が増加するため、下葉に異常細胞やがん細胞が到達しやすくなります。これは下葉に肺がんがよく発生する一因です。

【分布と機能】: 下葉は肺の一部であり、肺の主要な機能を担っています。この部分にがんが発生すると、肺の機能への影響が大きくなり、呼吸や酸素供給に関する問題が生じやすくなります。したがって、がんの発生が下葉でより顕著になることがあります。

【接近する臓器と組織】: 肺の下部には他の臓器や組織が隣接しており、がんが近隣組織に転移しやすい可能性があります。これにより、下葉のがんが他の臓器やリンパ節に広がりやすくなることがあります。

【環境因子】: 喫煙や大気中の汚染物質など、がんのリスクを高める環境因子も下葉においてがんの発症に影響を与える可能性があります。喫煙者の場合、煙が下葉に到達しやすく、がんの発生リスクが上昇します。

……なかなか興味深い考察だし恐ろしい話だね。
「重力によって血流が増加するため、下葉に異常細胞やがん細胞が到達しやすくなる」
なるほど。確かにそうだね。「重力」か。

「たばこの煙は肺の末端の下側に到達して肺胞を傷めて炎症を起こすので肺の下側先端から発がんしやすい」

■だが、彼はタバコも酒も飲まない人だった
「たばこと酒はがんのもと」……がん専門医、内科医の「常識」なのだが……彼の場合聞いたら「タバコも酒もしない」人だった。

あれ?じゃあどうして?彼の主治医も有能な呼吸器外科医で肺がん手術は上手だと思うが肝心の「なぜ37歳の自分が肺がんになってしまったのか?」という「病理」は言えないと思う。

だけど、私は「あるポイント」をみつけた。彼の血液検査のデータ、身長体重のデータを見せてもらった。

そこに「たぶん」の答えがあった。

なんと、彼は「やせすぎて」いた。彼が何気なく出してきた身長や体重のデータ……見た瞬間「?」「ホントにこれなの?」って思う値だった。

彼は身長は168㎝だが、体重は47kg。BMIは16しかなかった。

BMIが低いと実は「発がん」することがわかっている。

世の中「ダイエット」「スリム」「細い方がいい」「やせていたい」……願望の女性、男性でも「すらり長身」「デブじゃない」と……喜んでいる。あるいは食事も抜いたり、量を減らして必死に「やせてスリムなボディの維持」を血眼でやっている人が多いと思うけど。

医学的には「やせは最悪」となっているのだ。がん専門医らの認識でも「BMIが標準以下の人は死にやすい」と臨床でわかっている。

だから、発がんして治療する時に「手術や抗がん剤放射線で治療すると同時に」「一生懸命食べて栄養をよくして」「さらに運動もして」「筋肉と脂肪ちゃんとつけてほしい」「そうしないと治療効果も出ないし」「体力がどんどん減って死にやすい」

そう、がんの専門医らは思っている。患者にも指導していると思う。

彼の話だと「食が細いんです」「多く食べるのが苦手」……なるほど。
彼に会ったことはないのだが、多分長身、細身でスタイル的には悪くないかもしれない。
若い時から「粗食」「がっつり食べない」「でもやせてるし、いいか」になっているわけ。

今どきは筋肉マッチョな人より「ひょろっとやせてきれいでソフトな感じの男性」が受けるみたいなので……なおさらそれでいいや……と思っている人も多いのかもしれない。

女性でもBMIが22を下回って16や17とかで……「スリム」「ウエスト細くていい」と思い込んでいる人がいると思います。それ、実は医学的にはまずいということです。

女性のOLさんやモデルさん、芸能人でも「小食」「食べないでスリム」食事法、健康法を自慢している人が……いるようですけど……何もわからず「やせているのは栄養失調なだけ」「発がんやほかの病気になりたいのか?」ということです。

これではいくら武田式で食べても……ベースのボディのレベルが上がっていないのでこのままでは……発がんや循環器病をいずれ起こす可能性が高い。

■逆に太らせないといけない……変な話
 大リーグの大谷君は、高校時代「白米7杯以上食べろ」と無理やりご飯を食べる毎日で徹底的に太らされたという。

まあ、それ自体は日本の高校野球のコーチが栄養学や医学できていると……まるで思えない「アホ指導」「栄養間違ってる」なのだが。とりあえず白米は「砂糖水」と内科医や糖尿病専門医は言っているだけあるので、とにかく「大量の糖質」で「脂肪は太る」けどまちがっていけないのは……それは「内臓脂肪が太る」可能性が高いということだ。

だけど、BMIが適正(22)で、発がんやがんでの延命が高くなるのはさらにBMI24ぐらい(ちょっと小太りかなあ?みたいなレベル)にするためには、どうしたらいいのか?

私も頭を抱えている。なぜなら、私の場合「体重69kgをいかに適正の59.8kgにするか?」で長年悩んできた。「食うな」「それじゃダメだ栄養バランス計算して食べろ」にしてようやく……ここまで数値を改善できたけど

もともと「やせすぎ」「栄養失調」な人をどうしたら……いいのか?

「炭水化物いっぱい食べろ」「ただ、同時にビタミンも大量にとりなさい」「そしてタンパク質」「野菜も当然多く」というしかない。

彼の普段食べているメニューも聞いたが「ご飯と味噌汁」「納豆・タンパク質」は状態的に食べているのだが「野菜は1日3食のうち夜だけ20グラム」とかだった。

彼としては「これで野菜はなんか食べたかな?」レベルの認識で思い込んでいるのだが。

だけど……全然足りていない。厚労省が言っている「1日トータルで350グラム」になっていない。

それってどれぐらいの量かというと、カフェやランチで出てくる「小皿のキャベツの千切りサラダ」で大体100グラムぐらいあるので、あれ3つ以上食べる必要がある。

でも……あなたはそれだけ毎日コンスタントに食べているだろうか?自分の弁当や社食のランチの皿を見てごらん?どれぐらい野菜あるの?100グラムある?

ないと思うよ。ほとんどのサラリーマン・工場労働の生活の人は。
ご飯と、揚げ物、フライなどのおかずがメインだから。

ファーストフード、うどん、そば、お惣菜、菓子パンで済ませている人は「論外」……発がん直行。

■他の気になったポイント
 彼の血液検査の数値では糖尿病の私と違ってHbA1cは5.3で問題なし。血糖値も80。全然ここだけなら健康。うらやましいぐらいだ。

だけど、リンの値は標準以下。肝機能もALTやガンマGTが適正ゾーンから「逆にエライ低かった」

他の数値的には変でない感じだ。じゃあなぜ、がんになったのか?謎だ。

いや、その異常値3つが「ある状態」を表している可能性がある。
それは、リンが低いということは……「骨の栄養が足りていない」可能性がある。
むしろ骨粗鬆(こつそしょう)……ぽい。

肝機能が低下しているのも栄養不足が考えられる。
■ALTやガンマGPTが標準値より低いのは栄養不足で起きるか?
AI:低いALTおよびガンマGPTの濃度は、通常、以下のような状況で見られます:
【遺伝的要因】:一部の人々は、これらの酵素の基準値が低いことがあります。

【低タンパク質ダイエット】:タンパク質不足の食事を摂ることは、ALTおよびガンマGPTの低濃度に寄与する可能性があります。

【重度の栄養不足】:極端な栄養不足や栄養失調が続く場合、肝臓機能が低下する可能性があり、これがALTおよびガンマGPTの低い濃度につながることがあります。

【慢性疾患】:一部の慢性疾患や疾患治療によって、これらの酵素の濃度が低下することがあります。

……肝機能値が高くて困る人が多いが、実は低い場合も「潜在的な病気」「栄養不足」がモロ関係していることがわかる。

■「やせ」がまずい理由
 人間の「栄養バンク」は「脂肪」「筋肉」「骨」になっている。そして、脂肪が大量にため込めるので有事にはそちらをまず使う。脂肪が足りないと(やせの人)は、筋肉を破壊して人体は栄養に使う。だから筋肉が次に減る。そして筋肉すら使えないとなると人体は「骨」を溶かして栄養を得る。そこまでやって「自分の身を削って」「生命維持を図る」ように設計、プログラミングされている。

すごいサバイバビリティを持っている。「いかなる場面でも」「人体機能を維持する」ように作られている。

つまり、37歳の若さの彼が「骨がやせてきている」というのは……「あまりにも栄養不足で」「骨すら削らないとまずい」状態なのではないか?

ということは血液中の栄養バランスは完璧悪いので……肺胞の細胞での炎症と修復作業でのDNAエラーが起きやすいのかもしれない。

これまでも書いたけど、栄養不足の人は、細胞の炎症が起きて「復旧」「修復」しようとしてもうまくいかない。

栄養不足の人は「抗酸化物質」も足りないので、外部からの酸化ストレスに細胞が守ってもらえず耐えられない。

なので、栄養不足の人は細胞が壊れた際に「DNA損傷」で「設計図が読めなくなり「変な細胞=がん」が生まれやすくなってしまう。

血液成分、特に彼の場合は「栄養バランス」が原因だと考えるなら、AIが回答したように一番血が集まる左肺の下側部分での「発がん」が起きてもおかしくないわけだ。

慢性的な栄養不足は細胞の再生や修復をダメにするだけでなく、がん細胞を退治するはずの免疫細胞の活性力も極度に低下させてしまう。

「栄養不足」と「免疫力低下」は「同時に並行して起きる」。だから発がんする。

ということは「肺細胞の炎症」を「免疫細胞もうまく動かず」「修復しようとしてもDNA損傷が起き」「発がん」してしまう……それが、29歳過ぎて免疫細胞がどんどん低下しだす37歳あたりで「負の相乗効果」を生み「1㎝以内のがん細胞」として発がんしてきた……そう考えると説明がついてくる感じがする。

がん細胞がそのレベルまで大きくなるのにだいたい11年~13年かかる。

ということは、37歳から13年~11年に逆算してマイナスすると「彼の発がんの始まり時期」が読めてくる。

つまり、24歳から26歳のころ……彼の発がんは始まっていた。その時何をしていたか?
何を食べる生活を続けていたか?運動は?栄養状態は?生活スタイルは?夜更かしや夜遊びしたり、暴飲暴食していたか?逆に食べなさすぎでもいいや……としていたか?スナックやファーストフード、菓子パンを食べるのが好きだったか?

考えてみると……病理が見えてくるかもしれない。

あなたは?どうですか?思いあたる生活や栄養状態ではないですか?

若い人や女性の「栄養不足」は……ただやせているからいいレベルでなく、医学的に深刻でまずいということだ。

「食べた気になって」「栄養がとれていない」人……ホント多いんで。
(内海君:小市民)