内海新聞のブログ

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1948:肺がんステージ1生還でわかること

 みんな元気ですか?生きてますか?先日読者で肺がんになってとりあえず生還できた方から状況の報告が来ました。3年経過しました。検査で「他での発がんや再発見られず無事です」とのこと。うれしいなあ。でも油断できない。

37歳でIT関係の仕事の方でした。私も36歳で体がおかしくなってきたので、この36歳あたりって……10代、20代の「バカな生き方」が「破綻」してくる時期なのだと。
南雲先生が言ってましたよね「6×6=36歳」が「人生の節目」あー。そのとおりだ。次が「7×7=49歳」……モロ発がん年齢じゃん。

ちょうどコロナの始まったときに「過呼吸」で救急車で搬送され、医師が「コロナでは?」と肺のCTを撮像したら「あれ?肺がんかも」と逆に初期の肺がんが発見され手術となりました。

トー横キッズですか?新宿のホストさんだろうが……「若い時は何をやってもだいじょうぶ」「暴飲暴食かんけーねー」……ああいう姿を見ていると……「いずれ死ぬなあ」「誰か諭してやれよ」と思います。安倍昭恵がやるといいんじゃないの?という感じ。

免疫やコラーゲンのレベルも29歳が人生の「山頂」であり、そこからどんどん転げ落ちるように低下していく。それに伴って「老化」がわかるようになる。肌、髪……から始まり「加齢臭」……それらは「内臓の劣化」も表している……そう思ってください。そしてそれが続いて蓄積すると40後半から発がん、循環器病を発症していく……。

でも、今は20代、30代でも「中高年がかかる病気」で死ぬ人が増えているようです。何が原因かというと「食事が悪い」です。ほぼ100%いえる。

何をふだん朝から晩まで食べてますか?土日になるとマクドナルドやスシローが長蛇の列になっている光景で……わかる。

イオンモールのフードコートで群がって食べている人たちの「メニュー」を見たらわかる。

スーパーの加工食品と菓子コーナーの「フロア面積」が巨大なことで……わかる。ペットボトル清涼飲料水と酒が山積みされていることで「わかる」。

■この方の場合の経過
 この方の場合、医療崩壊した地方都市なのでなんと当初主治医が「消化器外科」の先生と言ってきたので「おいおい、ただちに呼吸器外科の大学病院に転院しなさい」とアドバイスして彼は転院しました。

執刀医も調べてあげました。国公立大で序列10位以内。医学部では優秀な大学の教授でした。彼の判断では「ほぼ、経験上初期の肺がんだと思う」ということで、手術となりました。ステージ1。だけど「左肺の下部を切除」というレベルです。1㎝未満の病変1つしかないけど……それでもこうなる。

医師的には「軽い手術」だそうですが、患者にとっては「けっこうつらい」。実際、手術としては理想的な内視鏡でやれたのですが入院は8泊9日。

内視鏡で「短期間効率的」「最低限の身体の切開」でやっても……これぐらいかかる。なんか取り出した病巣の「病理検査」がまあまあ日にちかかったそうです。

「大規模な開胸しないで」「内視鏡で済んだ」といえ、麻酔から回復したら自分に管がいっぱいささっていて、麻酔が切れたら傷口が痛かったそうです。

そうだろうな。手術って「いくら軽いといっても」「常に死と合併症や痛み」との「戦い」です。大変なことなんだよね。

それで医師的に軽い手術だったと……いいながら、リハビリに1カ月以上かかった。やっぱ痛むんですね。

今だとダヴィンチのロボット手術でもやれるかもしれないけど……基本は一緒でしょう。

■費用
 ステージ1で生存率が高くできる、こうした肺がんの内視鏡手術ですが費用的にはけっこういきます。
★肺がん手術の費用について(国立がんセンター
https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/thoracic_surgery/170/index.html
130~160万円とか……
彼の場合150万円ぐらいかな。2割の自己負担で30万円ぐらい。
高額医療費控除にあわせて自分で入っていた保険(この方はソニー)が「がんだと日額1万円」だったそうなので、保険で8泊9日だから9万+手術給付金10~20万円として「自腹は半分以下」で済んだと思います。

以前書いたように、理想パターンで「セコムがん保険」「普通の入院保険」ダブルで入っていれば「逆にお釣り」「働けない間の数十万円の生活費」ももらえていましたね。

これから発がん?しそうな人は……発覚する前に入っておくことです。

■肺がんが起きるメカニズム
 うーん。肺がんの病理もやってもいいけど、複雑そうなんで。今時点の私の認識を書いておきますね。

これまでもやったように「人間の全身、臓器には毛細血管が張りめぐらされています」目から肝臓、腎臓、そして肺ですね。

肝臓は血液の「浄化」「解毒」。腎臓は「フィルター」「血圧」。肺は超大事で「外界の空気から酸素を血液に入れる」作業をします。

肺が機能しなければ人間はたちどころに死ぬ。

大事な臓器は神様が設計の際「二重化」してあります。だから、肺は2つある。腎臓も2つある。肝臓は「壊れても無数の細胞で機能を肩代わり」できるようにしてある。
そういうコンピューターシステムと同じ「バックアップ体制」がちゃんとあります。

F15戦闘機の2つのエンジンと一緒で「どちらかが壊れても」「それでも普通に飛べる」ように神様は人間を設計したのです。

すごいよね。

だけど、もし、あなたが「変な食事」「栄養不足」な日々を送っていたら、血管はダメになり、血液の成分が悪くなって……その血液が肺にもろ流れ込んでくる。毛細血管が「ダメ」になると……肺の無数の細胞は「死に出す」「再生しようとして細胞分裂をしだす」が……当然、DNA損傷、酸化ストレスで「変な肺細胞ができて」しまう。

ということは「がん」になる。

肺がんは致命率(死ぬ率)が悪いがんです。ステージ1だといいけど、2とか、3になったら「大腸がんの比じゃなく」死んでしまう。膵臓がんと一緒です。凶悪ながんです。

しかも、人体の血流が一番集まる「肺」なので、がん細胞がたちまち全身にめぐる。転移が早い。

通常、肺がんがレントゲンやCTで「見える」状態だと、すでに全身に転移していることが多いです。

どこが多いかというと、一番血液を取り込む「脳」とか。あと「肝臓」「腎臓」なんかも転移が出てくる……骨転移も多いね。血が多いところだから。

■どうしたら肺がんは防げるの?ならないで済むの?
 肺がんってほんとなっちゃいけない病気です。ならないようにするには「血管と血液をまともに正常な状態にしておく」「肺で炎症を起こさない」ようにすることです。

その肺細胞を痛めつけて炎症を起こすのが「喫煙」でした。

だけど、タバコを吸わない人でも女性でも肺がんが多い。これは「DNAの先天的な異常」で起きることがわかっています。

なので、全部がタバコが原因ではないけど「どっちでもなる」

じゃあ、DNAの先天的な問題がある人は発がんするしかないのか?これを後天的に防御できるのは「血管・血液を適正にしておく」すなわち「肺細胞の炎症を出さず、細胞分裂も正常にサイクルが続くように」してあげることです。

なので、肺がんもまた「食事療法」が大事な臓器だということです。

わかったかなあ?簡単に説明したけど……けっこう長くなってきたね。

とりあえずこの辺にしておきます。解剖生理学的な医学レベルのち密な話は……次回にしましょう。え?寝る?
(内海君:小市民)