内海新聞のブログ

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2059:欧米車中泊車のDIYレベルに日本人が勝てない理由

 今ではハイエースなどのワゴン車をDIYで好きな装備やインテリアをつけてキャンプやレジャーをしている人も増えました。

 私も災害車中泊車を整備するために、そういう動画もたくさん見て研究して自分独自の装備やインテリアを構築してきました。

 日本の900万円以上するキャンピングカーも観ました。豪華とか……いってますよね。

まず、日本人がDIYで構築した「お手本クラス」の動画をご覧ください。
★【総集編】3ヶ月を15分にまとめた軽バンDIY動画(軽バン生活)

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★14分にまとめた ~キャラバンを2年かけて車中泊仕様にDIY~(たつおと海子)

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★雨のハイエース車中泊旅|スイートルーム仕様の車内で1人車中泊|チャンネル登録者10万人突破|ASMR

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あとは、がんばって「いいかな」ってやってるヘビーユーザーでこんなとこかな
★警察バスで初めての車中泊してみたら豪華ホテル並みに快適だった

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この方もいい感じですけどね
★安く自分で作りたい、歳を取っても夢はまだありまんねん。車検も合格しました。

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■ところが
 だけど、欧米の人たちが構築して楽しんでいる車中泊車……見たら「あぜん」としました。
★VAN TOUR self build | BEAUTIFUL BESPOKE SMALL VAN BUILD - TIPS from life on the road.(TheNewbys)イギリス人

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★Incredible Tiny Van Conversion: Full Time Lapse Video(Ultra Austin)アメリカ人

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★Cozy Cabin Vibes in this TINY Van | Ford Transit Connect DIY Conversion Van Tour!(Milo Meloy)アメリカ人

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どうですか?うっとりするような「インテリアのセンス」「機能的で無駄のない装備」「レジャーや生活を優雅に楽しむ感覚」

日本人に……これ……ないんだよ。致命的にないんだよ。

もう、家づくりからインテリア……日本人ほんとダメなんだよね。

前から悩んでいる。

とにかく、ヨーロッパ、米英……「ベースの教養」「文化」「芸術」のレベルが高いんだよね。一般市民が普段の生活で「都市の景観」「家のインテリア」で育つから。

ウクライナだって経済的には日本よりはるかに貧しい国だけど……街や寺院・劇場のインテリア……素敵だよね。

日本人の家、街……「汚くごちゃごちゃ」「そうかと思うと人工物でテカテカ、金属的」

今の日本人のインテリア感覚って「ニトリ」「ユニクロ」「ダイソー」で出来上がっているからね。

じゃあ、日本人の建築家やインテリアデザイナーがいいかというと「まるでダメ」

結局、アメリカ、イタリア、フランス……にまるで勝てないんだよ。

■なんで日本のインテリアや建築デザインが「ダメ」なのか
 これ「育ち」「教育」に問題がある。文科省のやってきた教育プログラム・文化政策に問題があるし、そういう連中を選んでやらせている「国民自体の素養」「教養」がないからなんだ。

国民がダメだと集合体の国もダメになる……まさにそれだよね。

日本人の夢は「ウォーターフロントに高層マンション」「杉並や世田谷とかでせせこましい一戸建て」がいいわけでしょ?

「トイレの窓の外は」「隣の家の窓」なんて……家づくりが「当たり前」「それを認めて許している」わけだよね?

「せっかくサッシの大型ガラス窓あっても」「借景が隣の家」「ダンプが行きかう道路」「女の人は中見られるのいやでカーテン閉めっぱなし」……ださー。終わってるわ。

そんな住宅地しか買わない人ばかりだよね……へぼいんだよ。
数千万円かけて「ブロックの都市」に住みたがる……この感覚。

■日本は欧米の「いいところ」まねていなかった
 江戸末期から黒船開国、文明開化で100年以上……欧米をまねしてきた日本なのに「欧米のいいところはまるでまねておらず」「表面的なサルまね」「根は中国や韓国の貧しい庶民の感覚」なんだよ。

■このゴチャゴチャ感がどの国からもたらされたか?
 こうなったのも中国や韓国の生活様式や文化がモロ……江戸から日本に入っていたし、そのあとの「第二次大戦」などで「焼野原貧民化」してからの「バラック」「焼野原の都市再生」「住宅建設」……すべてで「インテリア感覚なし」「都市デザインなし」で「つけたし」「やっつけ仕事」でやってきた。

だから、韓国や中国旅行したら「日本と同じだな」「ださー」って思ったよ。でも「これが日中韓の共通レベルなのか?」って逆に脱力だったな。

こんなインテリアの都市や家の空間で育つから「これが標準だ」って思っちゃうんだよね。

そのツケが「芸術感覚に乏しい」日本国民の教養・ベースを作ってしまい「それから抜け出せない」

結局、いまだにイタリアやフランス、アメリカの……「欧米の洗練されたデザインやシステム」に「小手先の科学技術の機能では勝てるけど」「本質では勝てていない」んだよ。

自動車は欧米のサルまね、改良で世界的レベルにできたけど「インテリアデザインのヘボさは」相変わらずだよ。

「ただ、便利」程度。心や魂がやすらぐ「インテリア」「デザイン」「空間」は……つくれない。

だって、製作者の連中自体が「変な環境」で育っているから。

どうしたもんかね?治らんかね?

■自分はイタリアとフランスを徹底的に研究した
 自分のボロ中古家をリフォームする際、お金かかるんで、結局自分で「インテリアデザイン」をイチから独学しました。

そして自分で建築家に「デザインのディレクション」「素材や材質の選択」しました。

その際、私は「イタリアやフランスの」「現地そのもの」を写真や動画で「徹底的に見て」「エッセンスや方針」を学んでアレンジしました。

そうしたら「欧米人の人の考え方」「センス」がだいぶわかったんです。

どん底のゼロの人間でも……わかってくると「やれる」ようになる。

せっかくなので、私が「アホでもできる」「それなりのイタリアやフランスのインテリアエッセンスポイント」を書いておきます。

この法則使うと……「芸大出ていなくても」「あー、そこそこいいよね」レベルにたちまちなるから……わははは

だって、自分がやっても「いい、インテリアになったな」って思うもん。

■武田式「インテリア方針マニュアル」
イタリア
1.基本全部白(天井や壁)
2.ケーブルなど、余計なものは表に出さない
3.シンメトリー(同じものを2つ左右など)に配置
4.窓枠も白
5.天井も白
6.壁も白
7.ベージュやパステル調は壁、ほか白地に1面アクセント
8.額縁は、白い壁に散らして配置
9.壁紙などは「うるさい」場所に配置する。あとは白
10.壁棚は板だけ見せて載せるだけ
11.照明はこる

フランス
1.戸棚などはパステルグリーン、パステルグレーやパステルブルー
2.基本全部白
3.壁棚は板だけ見せて載せるだけ
4.照明はこる

そうしたら「いやあ、ローマとかフランスの昔の工芸や職人すごかったんだな」「建築とか」

よくわかりました。いっぽうで「お金ない人は」「ないなりにうまく安い部材でもごまかしていい見せ方できる」のだと……。

実はイタリアやフランスの庶民の家とか「けっこう日本よりヘボいつくり」あるんだけど「インテリアデザインで逃げている」ところが面白いしすごい。

もちろん日本だって「京都」「皇室や公家の邸宅やインテリア」「本来の和庭園」見て「いいよね」って思っていたけど、正直、日本の和の美はそれとしてはすばらしいけど、イタリアやフランスのインテリアやデザインにはやっぱ「魅惑」される。

そして、意外といいのが「アメリカ」なんだよね。イタリアとかフランスとちょっと違うけど「ふつうにちゃんとしている」

この辺……アメリカ人の暮らしとかインテリア、家……いいのがいっぱいある。
キャンピングカー、トレーラーハウス……アメリカのやつは「いい感じ」多いよね。

だから、車中泊車のDIYでも「その素養」が表現されるのね。

くやしい……日本の美大とか、デザイン学校いくら出ても「ダメになる」だけだよ。

日本人が一番まずいのは「商業的にどうか」で「やっちゃう」ことなんだね。

これで……すべてアウトになっていると思う。

ホテルにせよ、ラグジュアリー施設にせよ……

ラグジュアリーというと、トヨタの「センチュリー」とか「レクサス」のインテリアが「いいか?」になるけど……いやあ「高級」とはいっても「いいか?」になると「ダメだよな」ってなる。

やっぱ日本人のデザインセンスが「ベースでやばい」んだよね。

「精密」とか「完璧なつくり」は日本人すごいけど「トータルの美」が「ない」

どうしたもんかね?

若い人……イタリアやフランスで暮らして「生活の中での美」を思い知ってきたほうが……いいかもな。

そうしてイタリアやフランスから飛行機で日本に帰ってきたときの「このきれいで清潔ではあるけど」「人工物テカテカ」

「落ち着くどころか」「精神がおかしくなってくるインテリア」「工業製品の感覚」

わかるよね……

自分はすごく感じるよ。
(内海君:小市民)