内海新聞のブログ

1996年創刊の我が国最初の電子新聞

1946:避難所行くな車中泊の重要性

 東南海トラフ地震での被災生活をイメージした時「大衆が向かう避難所は行かないほうがいいだろう」「車中泊が最低限の第一選択肢になるだろう」「火より電気」……そう私は考えました。

2019年から知識ゼロからソーラーバッテリーシステムの構築にとりかかりました。電気工学の専攻じゃなくて化学だったので……苦手なんだよ。でもやりました。

当初は電気工事の専門家に頼みたかったのですが……彼らは直流のソーラーバッテリーシステムについては経験もノウハウもまるでなく「やる気なし」でした。

結果として私がイチからすべて勉強して設計や構築までするはめになりました。おかげで構築から実践的な運用のノウハウは相当蓄積されました。

私の場合、米軍と一緒で「非常時あらゆる場面」を想定してシステムを組みます。そのため米軍のシステム構築や思想をベンチマークして学ぶことが大事だと思い、世界最高・最先端の技術・専門家を擁し、さらに危機管理においてもパーフェクトを目指すアメリカをお手本にさせてもらいました。アメリカ政府と米軍ありがとうございます。彼らの危機管理ポリシーはとても役立ちます。

そして、認識したのはダメなポイントとして
「高度で複雑で先端的な内容を使ってはいけない」
ということでした。

■ハイテクでなく基本ローテクで組む
 つい東大ベンチャーみたいな人たちは「最新のテクノロジー」でやろうとしますが……それは、現代科学、文明が「ICチップなどを常時満足に製造できる」「石油などのエネルギーが潤沢に供給されている」前提でしか成立しないものです。たとえば、浄水システムのWOTAなんかがそうですが
https://wota.co.jp/
もちろん、浄水技術としてはすばらしいのですけど、核戦争や現代文明の崩壊の後、こういう精密な機器で構成されたシステムは長期稼働させることは難しいと思います。メンテナンスなど。

なので私は、こうした技術やシステムは使用しない。基本コンセプトは「江戸時代レベルに戻して」「やれる範囲で構築する」

■ソーラーバッテリーと車中泊
 ただ、発災時から数年、復旧を期待できる期間でのフェーズは現代の文明のシステムで「自立」「自給自足」できるように組もうと思いました。

災害時、多くの人は「たき火」「火」を考えているようですが、私は逆でした。キャンプファイヤーを毎日やるのですか?

コールマンのガスコンロを自慢げに使って、そのガスは……どう安全に貯蓄していつまで使えるのですか?

失火でキャンプしている場所、車中泊の車を燃やす危険性がありすぎです。火はなるべく使わないほうがいい。

「災害時はカセットコンロが便利」と防災コンサルタント?行政までが……アナウンスしていますけど……最悪のことを言っている。
「スキルも、安全管理もロクにできない素人の人たちに」「安物の非純正のカセットボンベを大量備蓄させ」「そこが爆発したら何が起きるか?」「災害時に各家庭がガスコンロを使って」「火災を起こしたら」「集落ごと全滅する」「避難所が燃えてしまう」……そういうことを……彼らはリスクとして考えていないようです。

完全バカです。防災コンサルタントでなく「災害のススメコンサルタント」ですよね。

……こういう素朴な疑問、ポイントを考えて詰めると「火に頼るのはダメだよね」となりました。

また、日中40度越えする車内でガスボンベを置いておく、リチウムイオン電池やその家電を置いておく……これも最悪のリスクです。

同様にアルコール消毒剤や、エタノール、殺虫剤ですら……車内に置くのは危ない。

「むしろ、ふだんの家庭の家電でやれるほうが安全で楽でいい」と思いました。それで「電力会社が落ちても」「関係なく自分で電気をつくって普段通りの家電が使える」「一般人でも安全で長期的に運用できる」……これらのポイントをクリアしたのが「ソーラーバッテリーシステム」でした。

そして「災害時は自宅に住めない」「だけど避難所に行っても、トイレは汚いし、変な人と共同生活しないといけないし、食料や寝具も十分あるわけない」「行っても不快、暴動やトラブルに巻き込まれるだけ」「だったら、唯一、外界からの安全を確保できるのは」「一般人では自動車での車中泊」になる。

もちろん「第二の家」を用意し、寝具から調理器具、食料一式を常備しておけばいざとなれば逃げ込めば、即座に「普段通りの生活を継続」できるが、できない人でも自動車さえ持てるなら……それを活用して車中泊で行った方が断然いい。

なぜなら、自動車なら「ロケーションを移動することもできる」からです。最悪なら、家と土地を捨てて別の土地に移住できる。

トータルで考えた末に私が到達した解は「ソーラーバッテリー」「車中泊」でした。

車中泊車としてベストなのは?
それで車中泊車の理想として検討した結果「トヨタハイエースワゴン」「三菱ミニキャブミーブ」などの「ワゴン車」がいいだろうと。

箱型で内装が自由にDIYしやすい「何もついていない素の業務車両」が使いやすい。

そして、これらの車は「重たい荷物を常時載せて長期間、長時間、高速道路も安定して走ることができる」ように設計されつくられています。

なので、車中泊車としての寝台や架装、大量の装備品を搭載して「家代わり」「備蓄倉庫代わり」に家の敷地に置いておくことができます。それでいざ、家が倒壊したり使えなくなったらそちらでそのまま暮らせるようにしたらいいだろうと。

さらにお金に余裕がある人はキャンピングカーとして買った方が楽ですが、運用では難しい面もある。それは「日本の道路は狭すぎる」「やたら大きいキャンピングカーにしてしまうと長期運用では不利なことが起きる」

でも、敷地があって置いておける余裕があるなら……キャンピングカーはありです。家族が多い、女性や子供がいる場合は居住性の面で特にいいと思います。

自分一人、夫婦二人程度なら……ワゴン車でなんとかしのげるでしょう。

でも、セダン、プリウスみたいな車だと……寝ることがきびしくなる。

熊本地震(2016年)では、車中泊を選んだ人が多数いたそうです。でも200人ぐらいが座って寝る毎日で「エコノミー症候群」で亡くなりました。

「仰向けで寝られる」「寝台」を確保することが……とても大事なのです。
かといってランドクルーザー等のSUV車だと「ガソリン代がアホみたいにかかる」「デカすぎて狭い日本の路地を走るのが大変」です。これはアルファードみたいな車でも同じです。

だから、私は「ハイエースは最大のワイドタイプでなく、ナロータイプを選べ」とアドバイスしています。

調査の結果、ハイエースのナロータイプは車幅がコンパクトカーのヴィッツと変わらないので田舎の路地や十字路を「普通に曲がれる」のです。この差は大きい。ハイエースを運転した人のほとんどが「普通車と同じ感覚で車庫入れできる」と言っています。あと大型のハイエースにすると「高くて立体駐車場に入れない」というアクシデントにもあいやすい。
★【徹底比較】ハイエース“ボディサイズ”『ナロー』と『ワイド』どう違う?〈サイズ以外の違いは?〉

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何でも大きければいい……わけではないのです。

こういう運用面でのポイントは大事で、サバイバル時われわれは基本「田舎の路地」を走らないといけない。

その点ミニキャブミーブも配送車として設計されているだけあって、運転しやすい。路地を曲がって進むのも楽です。

だから、どうせ車を買い替える、もう1台揃えるなら……ハイエースミニキャブミーブのような貨物用箱型ワゴン車にしておくと……いいわけです。

私のこのアドバイスで、ハイエースや、ミニキャブミーブを買った人が「ベストでした」「すごくいい」という感想多くいただきました。よかった。
ただ、ハイエースは「盗難人気車」なのでセキュリティで困る面がありますが……。

■ポータブル電源を採用しない理由
 世間では高価なリチウムイオン電池インバーターをまとめた「ポータブル電源」が流行っていますが、私は一切もたないです。あまりにも爆発事故が多い。
★車内のスプレー缶が爆発 猛暑に潜む危険 携帯型の扇風機にも注意

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そもそもリチウムイオン電池自体を家庭でも持たないように努めています。

スマホやモバイルバッテリー……も最低限にして、増やさないようにしています。
モバイルバッテリーでUSB電源とらず、乾電池型の従来の「ニッケル水素充電池」で構成するモバイルバッテリーにしました。

とにかく、スマホやモバイルバッテリー1個の「爆発」で「家ごと全焼」多いんです。

キャンピングカーで「サブバッテリーのリチウムイオンバッテリーが突然燃えて数千万円全焼」という悲惨な事例も起きています。
★【閲覧注意】爆発したバッテリーが原因で車両火災が発生!リチウムサブバッテリーの発火リスク…

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★【重大報告】キャンピングカー爆発炎上

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最近多いのは電動工具で「中国製の安いコンパチバッテリー」を「金ケチって純正使わない」職人さん、業者で……「爆発」「社屋や工場ごと全焼」が相次いでいます。
★【nite-ps】バッテリーパック「1.電動工具用非純正バッテリーパックから発火」

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★[大工さんの緊急現場速報]互換性バッテリー火災発生!その現場見て、その原因聞いてもまだ貴方は使いますか?

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それぐらい……リチウムイオンバッテリーの「爆発炎上力」は激しい。鉛バッテリーの比ではないです。

ただ、ソーラーバッテリーシステムを自作できない一般の人の相談では「しかたないけど、ポータブル電源を持つしかないだろう」と言っています。

私のソーラーバッテリーシステムは完全自作でオリジナルなので……プロダクトにして売るのもメンテやフォローの面で難しい。特に安全面で保証ができない。素人にはそのままでは提供できないのです。

自分で、一から配線を作っていく「何がどうなっているか自分でわかっている」レベルにしないと……任せられないです。

なので、ソーラーバッテリー講座で「実際に自分でDIYしてやる」という教室はしました。意外と反響があって主婦の方が「知識ゼロ」から「見事に動作させて運用」できるようになりました。

ただ、ものすごくくたびれる作業でした。

私は、シンプルで堅牢で技術的に「こなれた」アイテムだけでシステムを構築しました。レベルの低い安いPWMコントローラーと自動車用鉛バッテリーだけです。

でも、今や「シーラカンス化」したようなこうしたシステムは「単純」だし、鉛バッテリーは膨大な自動車に搭載されており安価に入手できます。

効率は悪いけどリチウムイオンによる爆発・火災事故の恐怖よりははるかに安心して使うことができます。

※ただ鉛バッテリーも「過充電」「電解液の管理」はしていないと爆発や硫化水素で死ぬので……運用には注意が必要ですけど。

あと、私がリチウムイオンバッテリーを使わないのは「バッテリー自体の充電コントロールにICコンピューター回路で制御しないといけない」からです。BMSというのですが、鉛バッテリーは複数台でも単純に電圧・電流を与えれば充電できちゃうのですが、リチウムイオンの場合は爆発をさせないために「複数の電池を常時見張って電圧や電流配分を微妙に調整」する必要があるのです。

そのためこのBMSのコンピューター基盤回路が「キモ」なんですが、実はここが中国製もあって「よわっちぃ」「経年劣化で壊れたり動かなくなる」ことが多いわけです。そうしたら、いくらバッテリー自体を持っていても「充電制御回路が」「新たなものだと使えない」「機種やメーカーで使えない」ことが多発しますので……だって「BMSがJISのように統一規格」になっていないので……各社オリジナルですので……。

世間では「リチウムイオン電池は、鉛電池より長寿命」「数十年もつ」とか「科学的なインチキ」抜かして売ってますけど……ちょっと科学的な思考ができる人間なら「何いってんだ、お前ら!そのコンピューター回路がそんなにもたないのに」「そもそも、売っているメーカーの中国企業が何年存在しているんだよ?」「1年も過ぎたら消えてるだろ?」という……実態があり

私のように工学部のエンジニアをやっていない、その辺の素人、文系の人は「リチウムイオンバッテリーは長寿命」「ポータブル電源30万円で長期安泰」……と思い込んで簡単にだまされている。

車中泊システム組む人も「大容量リチウムイオンバッテリー搭載」で喜んでいる人がいるが「50~100万円近くかけて」「ご愁傷さま」と思う。

愚かだ。

持たないよ。数年動けばいいほうで……そのあとは……「ポンコツ」「買い替え」になる。メーカーは「リチウムイオンバッテリー自体は長寿命」は正しいけど「システム全体がもたない」という「本質的なウソ」は言わないよね。悪質。

なかには、買って数日で「電源コネクタ破損」「全部使えない」「修理できない」……というマヌケに陥った……人もいました。

なので、私はリチウムイオン系のシステムはやらない。1859年から基本構造が変わっていない鉛バッテリーを使うわけです。

■災害時避難所がヤバすぎる理由
 震災などの災害時の行政が用意する避難所……「行かないほうがいいだろう」という私の読みは的中しました。

以下の動画で「そのヤバい実態」が語られています。
★【実体験】避難所での体験談・前編【ガルちゃんまとめ】

www.youtube.com


★【実体験】避難所での体験談・後編【ガルちゃんまとめ】

【実体験】避難所での体験談・後編【ガルちゃんまとめ】 - YouTube

……これ「リスクや対策を検討する」ためにとても勉強になります。自分は男なので、女性が最悪。

つまり「娘さん、奥さん」いる家庭は「避難所行かないほうがいい」これに尽きる。

やばすぎる。この動画で私が印象に残ったポイントをまとめると

1.トイレが汚い(汚物まみれ・便器外れでウンチこぼれ)
 例)痴ほう老人、ヤバい老人が「小便垂れ流し」「共有サンダルがおしっこでびしょ濡れ」……※自分で専用サンダル持参したほうがいいだろう。

 ※トイレットペーパーもない可能性大。持参するしかない。

2.性犯罪が横行する
 例)着替え・トイレをのぞかれる。
  ※プールで着替えるような長いバスタオルや隠す布を持参すること。
 例)女子一人でトイレに行くとレイプされる。
  ※複数の女性で声掛け、集団でトイレに行くこと。
 例)老女でも痴漢・レイプされる。
  ※恥ずかしくて言えない為被害が水面下で多い。相手は「女ならだれでもいい」「やらせろ」らしい。
 例)母子で寝ていたら夜中、男が上に乗っかってきていた。(女だけだと危険。男性が一緒にいないとまずい)
  ※ブースが丸見えなのでほぼ起きる。
 例)小さな男の子ですら変質者の性犯罪にあいやすい。
  ※小さい男の子をフリーにしてはいけない。

3.盗みが横行する
 例)スマホ充電ケーブルなんかすぐとられる。行政が用意した電池などの懐中電灯のランタンが翌日には電池全部抜き取られる。

4.避難所に避難している間に家が空き巣にやられる

5.「変なオヤジ」「変なジイさん」がパワハラ、セクハラをしてくる。(多い)
  ※とにかく「オジサン」「じいさん」災害時やばいよ。意識も低いし、マナーも悪い。

6.へたに自分の備蓄品を持っていくと「クレクレ」「奪われる」
 例)よかれと思って、食料や備蓄薬を困っている人に分けたり、使ったら「私にも」「こちらにも」と列になり「自分たちが食えなく」なってしまう。

※「備蓄品」「災害袋」と「分かるようにしたらアウト」……「隠せ」「わからないようにしろ」と。

7.防災意識、備蓄意識がない「餓鬼」が「奪い合い」をする
 例)備蓄品、配給は「子連れが優先」「子供がいない夫婦は後回し」にされる。老人が奪い合い……見てられない光景。

8.水の給水量が「しょぼい」「家庭で1日1リットル全員」とかになったりする。

……「人間の欲望まるだし」「餓鬼以下」「鬼畜」が集まるのが……行政の避難所。

とくに「性犯罪」が想像以上に多い。女性の場合「泣き寝入り100%」になるそうです。管理している役所の人間、警官に申し立てても「しょうがないでしょ」になるという……ひどすぎ。

いやあ、S神託、私の神託でも言われたけど「北斗の拳」「サイバーパンクのサバイバル世界」そのものです。

「人間のエゴ」「わがまま」「邪悪」が全部出る。それが避難所生活。

「よかれと思った親切が」「逆に悪用され」「自分たちもダメにされる」イヤな世界。
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どうですか?避難所行かないほうがいいし、車中泊で避難所のそば(学校の校庭とか)で滞在する方が……いいと思います。

この動画見てて「自分も気づていなかった有用アイテム」ありました。

1.赤ちゃん用「おしりふき」……純粋な水だけで清潔に顔や口をふけるので大人でも使える。

2.介護用おむつ……行政のトイレにいけない、どうしようもない時にいる。

3.ペットシーツ……安く使える。

4.生理ナプキン、紙おむつ……オトナでもケガした時のとっさの止血等に衛生的に使える。
……「こういう目的だから」という固定観念を捨てて考えると、いろいろ「これも使えるよね」というものが見えてきます。

今秋ですし、まだ間に合うので、お財布と相談しながら「地道に災害への備え」しておいてください。実際に使えるか?経年劣化で壊れていないか?随時チェックもしてくださいね。

うちでは、ニッケル水素の充電池3年ぐらい備蓄で置いていたら……けっこう放電していて危うく使えなくなるところでソーラーで充電し直しました。

本番はこれからです。
(内海君:小市民)