内海新聞のブログ

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2025:生命保険入る際の注意事項

 読者の若夫婦から「0歳から生命保険入れたい」「自分も入りたい」という相談があったので「世間では言うわけもない」「本音」の話をしておきます。各自役立ててください。

1.告知で失敗しないように
 まず、生命保険でトラブルポイントが「告知ミス」です。ネットや通販でも気軽に保険に入れるのはいいのですが、この「告知」を間違う人が多い。そして、それがのちの「保険金請求時のトラブル」になる。

まず「なった時点で」「保険にほぼ入れない」病気があるのですが、それが「糖尿病」「精神病」です。

ですので、間違っても生命保険に入ろうと思ったなら「医師の診察・診断」で「ジャッジ」されてしまったらその時点で「ほぼ一生入れない」と思っていいです。どこの会社も入れないです。ほぼ……

自分なんか入社して厳しい研修を終えて現場配属で、そりゃ保険会社ですから福利厚生はちゃんとしているので「さあ、健康診断しましょう」ってやってくれるわけですよ。
そうしたら
「あれ?血液検査が糖尿病みたいですよ」で「追加検査行ってくれ」となり、クリニックで再検査され「やっぱ糖尿病だね」「治療して下さい」ってジャッジされました。

その結果をマネージャーに言ったら
「え?糖尿病なの?残念だな。せっかくうちの保険に有利な条件で入れるのに、もう君は無理だね。」
「せっかく自社のいい内容の保険を知って自分で最適な設計できるのに自分が入れない」
という……非情な結果でスタートしました。

■メンタルの病気は保険入れなくなるから注意
 メンタルの病気もそうなんだよね。「うつ病」もだし、「パニック障害」とかで通院したことがあってもダメになる。とにかく精神科の「病名」ついたら……アウトなんだな。

それぐらいドライ。

もちろん絶対入れないわけではない。「引き受け条件緩和型」で、「持病がある人でも入れる」保険……あります。

ただ、選択肢は限られるし保険料が健康な人の2倍以上にされる。

私も自分の会社には「緩和型」ないので、オリックスのキュアで緩和型なんとか入れてもらったけど、日額5000円もらうのに毎月8000円払ってる(笑・涙)
これが健康で、若い人なら「3000円」ぐらいとか……安いと思うけど。

よく告知書の文面に「過去5年以内」と期間を限定してあるので「5年間行っていないからだいじょうぶ」でなく「5年の前からでも病名ついて通院や治療していた場合」は「必ず」「担当営業マン」または「代理店」または「保険会社のカスタマーセンター」に電話して「自分はこうなんだけど、だいじょうぶですか?」って確認とることです。

これをしないで、自分の思い込みで……「いいや」で「申し込んでしまう」と「トラブル」ことになる。

がん保険も注意してね
 がん保険の場合でも、このポイントは「聞いて保険会社からOKされて」から申し込むことです。がん保険は「がん以外の病気なら入れてOK」と勘違いされているけど、違うようで「その病気がもとでがんになるなら、その病気もNG」と保険会社も考えている。

なので、やっぱ少しでも持病を経験した人は「この病気を何歳の時にしたけど」「それでもだいじょうぶですか?」って「念押し」することです。

そうやって会社側が「それでもだいじょうぶですよ」って言ってくれたなら……入ればいいんだけど、その辺あいまいにして「どんどん入れ」ってやっておいて消費者も理解せず「だいじょうぶだろう」って入ったら、いざがんになって保険金請求したら「病院照会したら過去に●●の病気しましたよね」「それ言っていませんよね」「告知してなかったということで」「今回の保険金は出ません」……というふざけた顛末になってトラブル頻発の会社があるようです。

これ、業界の人は「あそこか」って共通的に知ってるんだけど、消費者は知らない。鳴き声は聞いている「ガーガー」って。

2.勘違いやうそついて告知しても勝てない
 それで、自分の記憶の間違い、思い違い、あるいはウソついて「だいじょうぶだろう」という考えは……「甘い」です。ダメだと思ってください。

そんな……保険会社もバカじゃないんで。保険請求時に「しっかり調査」します。そのために時間をとる。

そこで発覚することが多い。

そうしたら「これまで払った保険料」「もらえるはずの保険金」全部「パー」になってしまう。これでトラブルことが多いです。

特にCMやネット、通販などで「入れますよ」ってあおってるところが……やりやすい。だって消費者が明らかに無知だもんね。いい加減な認識や状態で入ってしまう。

こうならないために「営業マン」「可能ならレベルの高い支店長クラスのマネージャーを指名」「保険会社のカスタマーセンター」に入る前に相談して「正直に自分の病歴」を話すことです。

「ちゃんと保険会社の人間と面談して、相談して」「入る」ことですね。
そのあとのフォローや、対応もやっぱ……違うんで。

3.検診やドックをあわてて受けない
 変な話ですがスケジュールに余裕がある場合、保険に入りたい場合は「保険に先にきちんと入って」「もう明日から病気で入院しても手術でもだいじょうぶです」と営業マン、代理店、保険会社が「OK」してくれてから……医師の診察や検査、検診やドックを受けることです。

でも、先に検査や検診、ドックなどをしてから「入ろう」としたら、「その医師の診察の結果、検査結果、ドックの結果教えてください」と必ず言われることになります。

そこに「判定がA,B」ぐらいならいいのだけど「C,D」「要観察」とか書かれていたら「ぶー」になってしまう。

たちまち「入れなくはないけど、保険会社の指定医師の診察を受けてほしい」とかになる。めんどうでしょ?

私も営業していたとき、中高年のサラリーマンの方がこのケースになりやすかった。
会社が義務的に検診やドックをするがゆえ……ひっかかってしまう。変なところで不利なんだ。

で、どうなるかというと「医療保険はきびしいね」「死亡保険ぐらいしか売れないよ」って言われてしまう。

死亡保険は医療保険より「入りやすい」んで……なんだろね??

4.どの会社がいいか?
 保険会社やアナリストも「どこがいい」って本当には言えないんです。とくに保険会社の場合「他社の悪口は絶対言ってはいけない」というルールになっていて、これがすごく徹底されていますので……「他社のA社はいいですか?」「やばいですよね?」って聞いても「うーん、どうかな?」でしか答えてくれないです。

逆に営業マンがうかつに「A社はダメ」とかいったら会社で大騒ぎになって「逆にそいつクビになる」……それぐらい厳しい「ルール」なんで。研修時も厳しく言われます。

なので、わからないようになってしまう。でも保険会社を選ぶ際「どこがまともそうか」は以下である程度判断できます。
どこの保険会社がいいか?みなさんでも公的データで「推測できる」ものがあります。

★生命保険各社の苦情受付情報・保険金等お支払情報について | 会員会社の情報 | 生命保険協会 (seiho.or.jp)
https://www.seiho.or.jp/member/complaint/
これは公的なデータで各社のお客様の苦情件数を統計にしているものです。
全社見れるので「どの部分でどれだけ苦情が多いか」高いところは……危ない。
目安としてパーセンテージ「少ない数字」のほうがいいです。

見ると「やたら高い会社」ありますよね……何が起きているか?って想像するといいんです。

たとえば「新契約関係」の項目で30%、40%超えているとか……だと「契約時になんかトラブってる」ことが読めます。優秀な会社は10%切って一桁とかでしょ……。

「保険金関係」で数値が高いなら「保険金請求時にくらってトラブルが多い」ことが読めてきます。

「やたらあおって宣伝して」「告知も認識不十分な消費者を簡単に入れさせ」「いざ保険金請求しようとしたら【だめですぅ】ってなる会社」……そこにひっかからないように……することが大事です。

5.ほとんどのトラブルは保険商品や会社が悪いのでなく「お客の無知」から始まる
 これ、病院の医療も同じだと思うけど、保険の場合も同じで、とにかく「商品や会社自体が」「すごく悪い」わけではないのですが、「消費者の無知」が原因で「思い違い」「勘違い」が起きて、治療を受けたり、保険に入るから「結果が違う」で「トラブル」ことが多いのです。ほとんどだと思います。

それゆえ「治療を受ける前」「入る前」に「本人が理解して納得して」「自分の意志で選ぶ」作業・プロセスがすごく大事なのですが、やっぱ現場をみていると「できていない」と痛感します。

なので、生命保険ひとつとっても「その商品の仕組み、特性」「メリット・デメリット」を「客観的に」「自分で理解・納得」して「じゃあ、ここは使える。ここはメリットないけどそれは理解した。その上で自分にいいメリットをうまく利用するため入ろう」ってするのが……いいわけ。

世間の保険会社の営業マンも、そういう…営業になってよね?と思います。

私は「自分がそのお客さんの側だったら」「どう得するか?」「これなら自分でも入ろうと確信できる」そういう観点で……保険を設計して提案していました。完全に会社よりお客さんがよくなるようにという方針でやってあげたので……相当頭使いましたけどね。

でも、私も営業所で所長やマネージャーに「こういうプランどうですか?」って毎日シミュレーションしては「いい」「悪い」聞いていました。

保険会社の場合、支店長、所長、マネージャーになる人は「ベテラン」「レベルの高い人」じゃないとなれません。頭もいいし、だから私の問いに「それは、こうだね」と即座に回答できる。

だから保険会社と付き合うとき、営業マンを選ぶときは「支店長、所長、マネージャー」クラス「それに準じるベテラン」を「指名」するといいのです。

【担当者指名】……大事だよ。

あと「代理店」もいいね。代理店やる人は「保険会社でベテラン、できる人」が独立してやるんで実は『会社で仕事できた人』がいることが多い。ただ目の前の担当者は「ぺーぺー」も多いんで、そこが注意だけど。

でも、このポイントがわかっていないお客様がそうしないで会社に任せて紹介されたレベルで送ってくる入りたての「ペーペー」だと……そういう「経験」「技」ないんで……マヌケ提案になる。

「病気経験したけど、入れないでしょうか?」こういう相談にも、所長やマネージャーだと「こういうのだったら、いけるかも」って頭ひねってアイデアを出してくれます。

そういう点では「会社力」「マネージャー力」でバックアップ体制が親切で細かかった。自信がない営業マンには支店長が同行してフォローもする。

でも、ネットだけ通販だけだと……こうした「見えない」「人的パワー」が得られない。だから……「事故」が起きやすくなる。

6.0歳とか子供だといいのは
 こう「告知」「持病歴」を言う、いわない、言い忘れた、いいそびれた……がのちのちのトラブルのもとになると説明したけど。

私が「0歳から医療保険入れたほうがいい」という理由も……わかったと思います。
そう……0歳だと「まだ病名何もついていない」なので告知も超簡単……スパーンと加入できる。

そして保険料も大人より安い……。はるかに……。

でも、入った数か月後「実は先天性の病気で」「手術します」……さっそく保険が起動されるかもしれないし、一度そうやって「病名」ついたら「また再び告知で入る時の制限」をモロくらうことになる。

病名によっては「一生保険無理」にされる。だから……きわどい判断だけど、私は自分に子供が生まれたら0歳、1歳でもとにかく最初に「きちんと設計した」「終身」「60歳可能ならもっと早く満了できる」「医療保険」いれておく。

7.入れておくといい特約
「高度先進医療」……これは必須だね。値段も100円程度とか安いし。そのわりにリターンがでかい。医師も「これだけはメリット多大なのでおいしいのでつけておく」と入れていた。

「保険料払込免除特約」……三大疾病(がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞脳卒中)や高度障害になり、約款所定の状態になった場合、以降の保険料の払込が全て免除される。

これもおいしいよね。つけておくといいね。何がいいかというと「がん」って「大腸内視鏡での大腸がん発見」でも「がん」なんで……そうしたら以後の保険料払わないで保険金だけもらえる体制になってしまう。
ただ、この辺の「判断ライン」は保険会社で違うんで確認必ずしてほしい。

たとえば「終身」「60歳満了」で「ベースの基本医療保険」にこれがつけられると、いいけど、ない保険の場合は、その保険に頼らず「もういっちょ手をうつ」ことだね。

たとえば別に「保険料が安い」「終身払い」の「医療保険」にもう一つ入っておくわけ。そうしたら、いざこの機能が作用した場合「安い保険料払って」「大きな保障が」別枠でもらえることになる。

まあその時って自分が、発がん、心筋梗塞……ろくでもない状態だけど、それゆえ「助かる」わけね。

自分の場合もLDLコレステロールが高い日々が10年近く続いて、知らずのうちに「心筋梗塞」に足をつっこんでいたわけ。こうなると、この特約が「おいしいよな」って思った。

8.がん特約を通常医療保険に入れるべきか
 それで、がんの特約・がん保険なんだけど、これは0歳とか小児ではほとんどの会社で入れない。なぜ?

セコムのがん保険も「6歳から」になっている。

保険会社ってバカじゃないんで、いや偏差値70以上の超エリートが経営しているよ。
「0歳からの小児は」「先天性の発がん」「そのほかの手術」「けっこうある」ことも理解している。
保険会社には医学界の最新の知見……常に入っている。
それをもとに保険商品は巧妙な数学で設計される。

つまり、裏を返せば「保険会社の意図、考え」を見抜けば……「自分たちのおかれている未来」も「読める」わけさ。

それゆえ各社が「小児のがん保険」を用意しないのは「それだけ、発がんする子供がいる」ということなの。恐ろしい実態を……暗に示しているよね。

なんでセコムは「6歳からなんだ?」「それって0歳~5歳まで小児がんが多いからだろ」と読めるわけ。

これ、同様に「50代からの10年間ぐらいは異様に保険料が高くされる」ポイントもだね。実際自分がつけている「芸能人の病気一覧」の統計でも「50歳からやたら病気になって死にやすい」のだよ。保険会社は医学的に「50代は死にやすい」って知っている。

9.保険のシンデレラタイム
なので、生命保険に安く入れる時期って30代~40代前半までがいいとこだろう。
というか0歳から20代までに入っておくのが「シンデレラタイム」だということ。

発がん、循環器障害……出まくる。それが50代。
だから、保険会社も「50代の保険料はえらいプレミアつけて高くしている」

なので、がん保険については別枠で「セコムのがん保険」は鉄板で入っておくべきだし。さらにプラスして他のがん保険もさらに組んでおくのもいい。例えば「オリックス「キュア」の、がん診断で一時金何度でももらえるパターン」みたいなものを選んで、入れる年齢になったら入れておくことだね。

まず基本ベースの「どの病気や、ケガでも手術や入院保険金がおりる」医療保険を0歳児からかけておくことだね。

「行政の補助」「医療費無料」があるからいいのでは?うん。貧乏人ならそれでいい。
今は中高生の医療費無料の自治体も出てきた。

10.生保に入る本来の意味
 だけど前も言ったけど「生命保険は」「支払い条件に合うなら」「そのまま決めた金額を全部出してくれる」つまり「健康保険とは別腹」なので。

「入院した領収書」「手術費用の領収書」があれば「それを根拠に保険金を出して」くれる。

そのお金も自由に使える。つまり「多くもらえる」わけ。「別腹」

これが、損保だと「実損分だけの補填」なので「多くはもらえない」

ここに「生保」「損保」の機能の決定的な違いがある。
その「メリット」を理解したなら「生保をやる意味はないのでなく」「ある」

「小さくかけて」「大きくもらう」
これこそが「貧乏人に残された」「最後の防衛ライン」だし。

それが銀行貯金と違う「生命保険」の「本来の醍醐味」でありメリットなのだから。

11.本当の金持ちは保険しない理由
いっぽう「大金持ち」「セレブ」は逆に、保険しないよ。
だって「病院代なんていくら請求来ても現金で全部スカッと払えるし」「家や車が災害や事故で壊れても、またきれいに立て直すお金十分あるんで」
(内海君:小市民)