内海新聞のブログ

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1932:岸田政権と円高

 岸田政権と安倍政権の違いは「官僚の協力度」です。非東大閥で偏差値低い大学がメインの安倍政権と、自民党のエリート集団である宏池会だと「微妙に違うポイント」があると私は思います。

それは「霞が関官僚の連携がいい」ということです。やっぱ東大閥と安倍や萩生田の成蹊・明治程度では……やることなすこと……違うんで。

どう響いてくるかというと「東大閥がけっこう難しいかじ取りをなんとかしてくる」ということです。

そもそも、安倍時代の「口八丁」「大衆をあざむいていいようにあおっていた」「幻想と宴会が終わったら残ったのは残骸だけ」……という「ゴミ掃除」をやることになったのが岸田政権です。

それを宏池会がしないといけない。反安倍の宏池会が信条にしているのはもともと安倍と逆の「財政再建」なので……アホでも緊縮財政政策が……出てくる……はずなんですが。

結果として東大閥のタッグで「微妙に操舵」して、そうせず逃げています。

しかも変なことに「労働者の賃金アップ」をしています。これはもともと野党の仕事であり、立憲や国民民主、社民、共産党が国会で言うべきことなんですが……自民・岸田政権が経団連と組んで「やっちまいました」

私は驚きましたね。おかげで愛媛なんか私がきた2015年は時給700円台がメインのひどいアルバイトチラシだったのですが、今は900円越しています。

ただ、いやおうなしの「原油高」「円安」「ウクライナ戦争による食料コスト高騰」……が襲い、サービス・観光業の沈没もひどかったわけです。

宏池会・岸田政権としては「最悪でしたくなかった」「財政出動」「国債増大」を自分たちでするはめになりました。

しかも、これまたしたくなかった「安倍政権以上の軍事費爆増」をしてしまいました。

岸田さんたちの本分とは……逆の方向にかじ取りしていくしか……日本丸を維持することは難しいという……ジレンマ。

宏池会がしたいのは「増税」「国債減らす」なので。いずれはしたいのでしょうが……今はむずいです。

したら……選挙で自民党は大敗する。まあ、野党がヘタレすぎなので有権者としては「入れる政党がマジでない」という状態なので。

ダッチロールで自民党政権が続くと……思っています。

円高になるか
 さて、相場張っている人、トレーダーの人は既に自覚していると思いますが「円安が終わる」と。

私もここ数日「いつ崩れるかな」と心配しています。え?みなさんまだ円安になると思っていたでしょうけど、実はもう終わる可能性があるのです。

チャート見てもらうとわかるんですが、ここ数日で150円いきそうです。過去の頂点が150円台でそこから落ちたので、今回もここを越して維持するか?なんですが、日銀が「介入」をちらつかせているので……今9月27日なので、10月からは「円高」にしたいんじゃないかな?と私は思っています。

どうしてかというと、円安が進むと「国民生活が絶望的」になるからです。10月からいっせいに食料品などが値上げに入る。ガソリン価格も補助金打ち切りなどで年末までには200円ぐらいいくと言われていました。

だけど、もし?10月以降円高にすれば……10%~20%までのダウンが見込める。アメリカやEUなどの輸入品で安くしのげる……「ヒルナンデス」で連日コストコ特集している……これも伏線なのかもしれません。

すると、今のうなぎ上りの値上げ分を帳消しにして「あんま前と変わらないね」という感じに持ち込める……そう思うんですが。どうでしょうか?

今回円高の決意が日銀に高いのは日本政府がアメリカに「許可」得たようなんです。だったら、日本政府がガチに円を買って相場を下げるのは「鉄板でできる」ので、市場はやむなく円高に向かう……可能性があるなと私は思いました。

日銀にせよ東大閥の連中が巧にやっているので……計算していると思うんですよね。

ということで、岸田さん東大閥を味方にしてうまく官僚と協調して政策をガリガリ進めているので世間的にはいろいろ非難食らっていますけど、安倍政権の時より「はるかに安心感」がある「現実的にちゃんとした政策実行」をしているよな……と思います。

ただ、それは国民にとって「面白くない」「安倍の方がよかった」と思う時があるかもしれません。なぜなら安倍はひたすら「国民に不都合な真実を言わず」「口八丁」で「問題ない」「いいです」とウソついてきたからです。

そのほうが……国民は寝ていられた。でも、ウソはいつまでも続かない。ほころびが出て「史上最悪の総理だった」という評価が出てくるころ安倍は「バイバイ」って地球上から消滅してしまった。

見事に消えたわ。

■今の景気よさげは「一過性」らしい
 それで、間違ってはいけないのは「コロナのトンネルが終わった?」ので、もう景気はよくなる……というのは「甘い」ということです。

過去も感染症大流行のあとは「大恐慌」になっています。

今は「我慢していた分を放散」して「一時的に購買が起きた」程度です。

本質的には上昇景気は「死んでます」

実際、アメリカでは投資銀行レベルで「もうやばいわ」って言い出していて、アメリカ経済の崩落が言われ出しています。

ということは、日本もくらう……ことになるわけです。

防衛費は増大して、国民にアホみたいに「補助金」「お見舞金」奮発して……それを払うだけの税金の税収は……まるでなくて……インボイスで搾り取って、マネロンさせないようにして監視しても……富裕層は逃げるだけだし……日本に残るのは貧困層だけ……生活保護はうなぎ上りに増大している。

いいことありますかね?

みなさん「金、モノ」好きですよね。行動原理がそれですから一喜一憂していると思います。

円安だと外国人観光客がこのように来てくれるけど、今後円高に振れたらこなくなるし、頼みの綱?の中国人は去ったし。

あれ?あとできることは「日本国民から搾り取る」ぐらいしかないよ。

岸田さんと東大閥「どういう策」で臨んでくるのかな?

興味深くみています。
(内海君:小市民)