内海新聞のブログ

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1918:コルチゾールの問題

 今まで糖尿病やがんの問題でホルモンの部分はやってなかったけど、今、ホルモンをやりだしているので大事なポイントをお伝えします。

それは「コルチゾール」というホルモンです。

■スタートは緑内障から
 緑内障の検査と治療で大学病院の眼科で主治医から説明を受けたとき
緑内障は、眼圧が上がり続けることで視神経が壊死して失明する」
「その眼圧を上げる要因としては、近視で目の構造がゆがんでいることと、コルチゾールというホルモンが影響している」

と説明されました。「コルチゾール?」。医師の話だと「コルチゾールは午前が高い。なので眼圧も午前は高くなる」「午後から下がり始め」「夕方以降は減る」と。

私は自分がそれまで眼科で検査を受けてきた1年分の自分の眼圧と、糖尿病の血液検査で得ていた血糖値との「相関性」をグラフにしてみました。

このグラフ見るとわかるように血糖値と眼圧は連動していることがうかがえます。

すると……眼圧上昇はやはり、血液の血流、高血糖などと関係していることが見えました。

なので糖尿病患者や血液成分が「高血糖」「高いLDLコレステロール」などであると……毛細血管が損傷して血流不足を起こし、視神経の壊死を引き起こすというモデルは頭の中に描けました。

■ホルモンって何よ
 さて、皆さんはホルモンって名前は聞いているけど具体的にどういうものか?は理解していないのではないでしょうか。

焼き鳥の「ホルモン」ぐらいしか……あ、「エストロゲン」のような女性ホルモンの名前は知っている人もいるかもしれない。

ホルモンは「アミノ酸からできる」「タンパク質」であり「血液中に放出され」「各臓器や細胞に指令信号を伝達する」役目があります。

つまり、脳内、身体のセンサーによって得られた情報処理で人体システムを操縦する大事な信号です。

糖尿病患者では「インシュリン」というホルモンが「小腸から吸収された糖質」を検知し膵臓から放出され、これが血液中の糖を各細胞で「体脂肪」として吸収・格納するように信号が送られ各細胞が糖を格納するわけです。「血糖値が下がる」のはこういうことです。

逆に、血液中の糖が少ないと今度は「グルカゴン」みたいなホルモンが膵臓からまた出て、肝脂肪や体脂肪を分解して糖にして血液中の糖濃度を上げてバランスをとります。つまり「血糖値が上がる」わけです。

なので「ホルモンバランス」が崩れると……「あらゆる病気現象となって」くるわけです。

それは、循環器の病気だけでなく「がん」「アレルギー疾患」などもです。

コルチゾールって何をするの?
 コルチゾールは副腎皮質ホルモン。すなわち「ステロイド」です。ステロイドは「抗炎症」作用ですよね。皮膚を虫刺されやただれたら塗る……あれ。

それと、「筋肉や内臓の脂肪などを分解してアミノ酸、糖にして血液中の糖濃度を上げる」そう、血糖値が上がるのです。

■なぜ朝方にコルチゾールが出るの?
 寝ている間、人体は頭も体も動かないわけなので、せいぜい「壊れた所の修復」「新しい細胞の製造」に集中しています。

なので「寝る子は育つ」「大谷君が自分の壊れた筋肉を修復して復旧する」ためには「寝る」必要があるわけです。

なので、基本「低血糖」でいられます。だけど、朝になったら「起きないと」いけません。脳も動き出すし、体も動き出す。そのエネルギー源は「血液中の糖」です。でも食事していないので「外部から糖が供給されていない」

ということは、自分の体に貯蓄してある糖を「血液中に放出」して「エネルギー源に」する必要があります。

なので、睡眠が終わるころから徐々に脳は「そろそろ起きるんで血液中に糖を出してくれ」とコルチゾールの信号を出します。

コルチゾールは筋肉や内臓脂肪を分解する
それで体は筋肉や肝臓などの内臓脂肪をアミノ酸・糖に分解して血液中の糖を供給するわけです。

あれ?これ……うまく利用したら……内臓脂肪を減らせるダイエットに使える……そうです。

だけど、そんな甘い話はなく、実は「筋肉が先に分解」されてしまうのです。ちなみに「筋肉増強」というのは「筋肉の繊維の間の部分」に「血液のアミノ酸から合成されたタンパク質」が「貯蓄されて太る」ことで「筋肉がモリモリ」するのであって、元の筋肉細胞の「骨」部分は、生まれて一定で成長したら「一生そのまま」「なくなるだけ」の固定化された部分です。

これ……私も知りませんでした。筋トレしたら「筋肉が増える」のでなく「筋肉が血液のアミノ酸を拾って細胞を太らせて……ハムの頬袋みたいに膨らんでいる」だけなのです。

なので、運動しないと人体で手っ取り早くアミノ酸にしやすいのは筋肉に蓄えたタンパク質なので……これが分解され……結果として「筋肉が落ちる」わけです。

あれ?内臓、肝臓の表面を覆っているいわゆる「内臓脂肪」は?こっちのほうが使われる順位が遅い。

なので、糖尿病、中高年のオジサン、オバハンにせよ「腕と足が細く」「胴回りばかり太る」「いっこうに内臓脂肪が減らない」のは……こういう理由です。

私……このメカニズム知って「ぽっこりお腹」「中年太り」……が人体にとって超ヤバい状態だということを理解しました。

命に係わる……状態なんです。

■このままでは筋肉ばかりが犠牲になる
 それで、人為的な「食事」によって外部から「糖質」が胃腸を通して血液中に入ってきます。そうすると「インシュリン」ホルモンの信号が出て「コルチゾールによる人体の筋肉や内臓脂肪からの糖の製造を止めろ」となります。

これで、コルチゾールによる筋肉破壊が……止まるわけです。そして、日中の人体は3度の食事によって得られた外部からの糖質によって「頭脳」「各臓器や筋肉細胞」などを「食事によって得られた糖」で動かします。

■朝食抜き、ファスティング、1日1食が「超ヤバい」理由
 さて、世間では「朝食は食べないほうがいい」「ファスティング」「1日1食、2食」……のような「食べないダイエット」が横行しています。

断食も含めて……これ……よさげに、さも健康ぶって「人体の栄養学、栄養医学を無視した」「アホどころか自殺行為」です。

自傷行為」といってもいいのです。

なぜなら、朝食べないということはインシュリンを出さず「コルチゾールがでぱなっし」になるからです。結果として食べない間、筋肉や臓器の内臓脂肪が糖に分解されて使われますが……ダイエットになるか?あんまりならず、筋肉のほうが先に壊されていくので……単純に「手足の筋肉がやせ細っていく」だけなのです。

もちろん、このまま飢餓状態を続ければ肝臓の脂肪を分解したりして糖をひねり出すけど、それでやせるからいいかというと……違っていて。

コルチゾールが優勢になると「ステロイド」なので「免疫が低下」してしまうのです。

これが問題です。つまりアホな人は「ダイエット」「ケトン体」と喜んでいるうちに……片方で「免疫力の著しい低下」が起きます。

「免疫力の低下が続く」ということは何が病理としておきますか?

「細菌やウイルス感染がひどくなる」「がん細胞を殺せなくなり、がんが成長してしまう」ということです。

あと「アレルギー疾患」も起きます。IBDと呼ばれる大腸のクローン病潰瘍性大腸炎も、コルチゾールが多い生活によって起きると言われているようです。

大腸のクローン病は大腸の免疫細胞が自分の腸細胞を攻撃して起きる病気です。安倍元首相がなって苦しんでいた潰瘍性大腸炎が象徴的です。

今でも若い女性のアイドルなんかがなって苦しんでいますけど……あれ、ホルモンバランスがおかしくなって発症したと考えてもいいわけです。

その原因が「コルチゾール」ホルモンの異常です。

コルチゾールは「空腹が続くと」脳が「お腹すいた、なんで食わせないんだ」と「激怒」してそのストレスで「大量に放出」されるのです。
あと「睡眠不足」によっても大量に出ます。

「寝不足」「夜勤」「夜更かし」は「マジで命を縮める最悪の行動」だと思ってください。

■長時間のトレーニングはするな。大谷の筋断裂は起こるべくして起きた
 あと長時間のトレーニング、運動も「コルチゾールを増やす原因」です。なので、大谷君みたいな職業野球選手とかスポーツ選手って「人体に悪い事」をすごくしている「最悪の運動スタイル」なのです。

だって、大谷君、休まないで毎日投げないといけないし、激しい精神ストレスがかかるマウンドで同じ腕を酷使して投球しています。

栄養と修復が結果として追い付かないので筋が断裂する……そういうことなのです。

つまり朝の食事を抜くと「結果として、体は自分の筋肉を分解して糖をねん出してばかり」になるので「筋肉やせ」が進行してしまう。

恐ろしいのは筋肉のアミノ酸、糖が枯渇して来たら人体は次に「骨も分解して」アミノ酸などを生み出そうとします。

老人が骨粗鬆(こつそしょう)になって最後骨折してしまうのは、食べる栄養(アミノ酸)が圧倒的に足りないのと、運動よりは単純に「コルチゾールによる筋肉分解」を上回る「筋肉修復」ができず「骨も削っている」ことになっているからです。

このポイントを直せれば、老人の筋力低下、骨折が大幅に減るだろうと……私は考えています。同時に、がん患者における「サルコイドーシス」の問題も防げると思います。

なので食事による栄養不足、さらに睡眠不足、夜更かし、夜遊び、三交代勤務などでストレスにさらされる働き方、生活習慣をしている人は「食べても栄養がうまく取り込めず」「筋肉や骨が弱くなり」「最終的には内臓脂肪ばかりがついて」「メタボどころか」「上半身の一部と、お腹周りが肥満(中年太り)」になり、

ここで、ダメ押しの破綻が起きます。それは

「こびりついた内臓脂肪が炎症を起こし血液中にサイトカインを放出」つまり炎症反応が常時血液中に「信号」として循環します。

そうすると、コルチゾールが「炎症を下げる」ために、脳から一層放出されて……「その炎症を消す」のはいいですけど、いっぽうで「免疫低下」「血糖値の上昇」を続けるようになります。

それ……血液で常時続いていたら最悪のことです。

なぜ?それは「血糖スパイク」が激しくなりやすい。さらに「高血糖状態が続く」つまり実質的な糖尿病になっていきます。

つまり、健康な人が中年以降、糖尿病を発症するメカニズム……そのものなのです。

今、私のようにHbA1cが7とかでなく5.8前後で「自分はだいじょうぶ」「武田さんはかわいそうだね」と笑っている人。

ご愁傷さまでした。私を笑っている大部分の人が「いつのまにか自分も糖尿病」「緑内障」「発がん」「動脈硬化」「脳梗塞」「心筋梗塞」に突然ある日なる……状態に陥っているということです。

いくらもがいても止まらないで発病する。それは、あなたが私がここで書いた内容を実践できていない……ことに起因するということです。

コルチゾールは脳細胞も破壊してしまう
 コルチゾールが止められない……結果として血管内の血液の血糖値を下げられない。すると毛細血管が「死んでいき」ます。

ダメ押しで外食や栄養価の悪い食事スタイル、酒、タバコ、夜更かし、徹夜、睡眠不足……が続いている人は各臓器細胞、部位の毛細血管の血流不足が起きます。

さらに断食やファスティングとか1日1食、2食とかで「健康生活している」と「勘違いしている」「アホ」は何が起きるかというと

「脳細胞への血糖の供給ができなくなってきて」「末端脳細胞の壊死」を起こしていくのです。

これが「痴ほう」「アルツハイマー」です。

脳も壊れちゃうんです。脳が壊れたら……人間終わりです。

でも、そうしているのは、あなたがコルチゾールの状態を知らず「今日もガンガン出し続けてしまっている」毎日を続けた「貯金の結果」だということです。

■ナグモクリニックの南雲先生の「過ち」
 私は、南雲吉則先生が68歳で自分の健康食事法であの若さを保っているのは驚嘆していますが、彼の「間違い」も見つけています。

それは、彼が「1日1食」で「1日3食」食べないスタイルにしているところです。

それが何の間違いを引き起こしているかというと、南雲先生の体つきが「筋肉不足」になっていることです。

せっかく肌つや、髪は黒々の南雲先生ですが腕とか筋肉は「老人相当に少ない」なぜか?本当は増やせるんです。

けれど彼は3食食べないのでコルチゾール優勢になり筋肉が増えない状態になっている。と私は動画の彼の姿から読みました。

武田式では当初から「1日3食」「地中海式をベースに、肉、魚、野菜、糖質、タンパク質を必要な分豊富にとる」方針をとっています。バランスが大事であり「何かをゼロにしたらいい」わけでもないという……考えです。

今、私が研究してわかったのは「皮膚組織の再生が成功すれば」「おそらく内臓や血管などあらゆる組織もきれいに戻る」「皮膚や血管などの柔軟性や細胞の健全性が戻れば」「発がんは防げるし、進行中のがんも抑制、減速ができる。再発も防止できる。」「同時に循環器障害、緑内障などの末端細胞での血流が原因の各種疾患がおさまる」「アトピーを始めとするアレルギーの病気も治る可能性が高い」という……ポイントです。

■老人は「どっかり」ステーキが必要かも
 ただ「実は40代以降で老化によって不足する外部栄養素の量が想像以上に多く、大量に補充しないと効果が出ない」こともわかってきました。

みなさんがイメージする程度の量では「到底足りていない」ことも見えてきたのです。

なので、今、私の頭の中では「60代、70代、80代の人なんて、小食やおとなしい食べ方ではダメ」で「いきなり、やっぱり……じゃなくて「どっかり」ステーキ食べないとダメかもしれない」という……結論が出そうだということです。

もちろん、それを食べこなせるだけの「歯の残り具合や強度」も寿命を左右すると……思います。歯科治療・予防……すごく大事です。

■どうしたらコルチゾールの異常を抑えて正常にできるか?
 これから取り組む課題ですが、うまくいけば、糖尿病の治療成績が格段に上がるはずです。糖尿病の病理は「インシュリンばかりやっても」ダメなんです。

実際は肝臓へのグルカゴンホルモンによる「糖新生の暴走」を止めないと……治らない。

そのグルカゴンの抑制はどうしたらいいのか?コルチゾールホルモンの制御にあります。

ホルモンってホルモン信号の「連鎖反応」で人体を操縦しています。実はコルチゾールホルモンが副腎皮質(体の腎臓の所)から出るまで、脳から2段階の「ホルモン信号の連鎖反応」が起きています。

これ、コンピューターのプログラミングにおける関数呼び出しや、オブジェクトの起動やそのメソッド指示に似てて、こういう連鎖反応が人体の中で無数にリレーのように起きて複雑な人体システムが動作している。

以下に、あなたがすぐ試せるコルチゾールホルモンの正常化の要素を書いておきます。

コルチゾールホルモンの正常化のための行動原理(案)
1.食事時間を1日3回、4時間間隔ぐらいでとる。断食、ファスティング、1日1食、2食は間違いなので医師の治療で必要以外はやめる。
2.寝る前3時間前には食事を終える。
3.睡眠を睡眠薬や酒で行わず、純粋に眠って6.5~7時間確保する。
4.明るい部屋で寝ず、寝るときは暗くする(明るいと脳がコルチゾールを放出してしまう)
5.瞑想を行う(コルチゾールが出なくなります)
6.空腹感をつくらない(空腹感がコルチゾールを出します)
7.虫歯をすべて治して、血中に虫歯菌炎症が流れないようにする(血中の炎症状態のサイトカインがある限りコルチゾールが出まくります)
8.体内の炎症状態を発見、原因炎症がなくなるように治療する。
9.抗炎症食材を常時摂取するメニュー(ハーブ系が多いです)
10.精神のリラックスをする(瞑想、音楽、香り、全身・半身浴)
11.怒らない、その分わらう。(イライラ、怒るほどコルチゾールが出まくる)
12.クヨクヨ悩まない(悩むほどコルチゾールが出まくる)
13.カフェインに頼らないで、リラックスできる生活スタイルにする

コルチゾールを制御する理想的な生活スタイル
 つまり、がんの原因には「ストレス」「ホルモンの影響」とか「アバウト」によくいうけどミクロレベルで詰めていくと……実態はコルチゾールにあります。

そして、それは「心や精神」の領域にダイレクトにつながっています。

変な話ですが
「快楽的で、マジメにせず、いい加減で、いつも笑っていて、クヨクヨせず忘れてけろっとして、モノに執着しないで、酒もたばこも麻薬もせず、朝はお日様の光で目覚め、日中は外で体を動かす生活、文化や芸術に親しみ、3食健康食を食べ、水を飲んで、夜は暗くなったら夜更かししないでとっとと、お風呂入って、まったりしてそのまま、ガーって布団に入って寝てしまう」

……そういう毎日を送れたら……たぶん、がんやら、糖尿病やら、アレルギーもおさらば……になり、老化もストップ……不老長寿に「なるかも」「しれません」

(内海君:小市民)