内海新聞のブログ

1996年創刊の我が国最初の電子新聞

1788:インターナショナルスクールはいいのか?

 この時期に(これから、戦争や災害がオンパレードな日本)富裕層向けのインターナショナルスクールがあちこちにできて、年間授業料が1000万円ですけど、世界や日本のお金持ちがこぞって自分の子供を入れているそうです。

ふーん。自分は今、子供がいない状態なので興味なかったんだけど。

お受験・塾・習い事……親が子供をよくしたい……という気持ち、日本も韓国だろうが……熱心ですよね。

そのおかげで、膨大なヤマハのピアノが大量生産され……ピアノ売ってチョーダイに買い取られていく(涙)

わからないです。何がいいのか?悪いのか?

ただ、私の経験、読者にも学校や塾やら経営者もけっこういますので……自分も「武田学校」やってる(笑)ぐらいですので……ホンネ書いておくと

「基本、学園ビジネスは、こどもと親と、教師を食い物にしているのが本質」です。

えげつない……それがホンネです。

どんなに口では「教育理念」ほざいても「本質はそう」なんです。

■富裕層のインターナショナルスクール
 イギリスのハローですか?岩手に作ったと。

たしかに、ファシリティ……校舎や設備、きれいで。子供たちは全寮制で、寮母や先生らの24時間365日のフォロー(=監視)です。

「安心、安全」
が売りになっています。

そして「アクティビティ?」……一流の教師陣、趣味やスポーツもいい先生を呼んで、自由にできる。

能力開発が思う存分できる……

環境は山の田舎の空気がいいところに「人里離れて」「広大な敷地」で……抜群。

農業体験や文化・芸術体験もできる。地元の消防署の見学もできる……地元イベントも参加できる……

3度の食事も一流のシェフが監修。

……なんか書いていて「うーん、どっかの豪華客船、豪華旅行列車の旅の案内」……みたいだよな。と思ってきました。

■お金で「時間を買う」ビジネス
 これって宣伝文句は理想的というか……すごいのかもしれないけど「教育」「子育て」の本質からすると……どうなのかな?

大体のパターンが「寄宿舎で厳格な生活を律することで、家庭と違ってマナーやくせ、勉強する習慣も身に付き、学力も能力も向上します」

たしかに、今の日本の家庭のほとんどが「親が知能低すぎ」「親が行儀もマナーも知らなさすぎ」「カネ・モノしか欲望しない動物以下の人が多すぎ」なんで。

そんな親が子供育てたら……「子供もバカになる」わけです。実際バカになって、回転寿司でしょうゆ飲んでいるんでしょ(笑)

JRの電車にやり投げて動画に撮っておたけびあげてるんですよね?

完全に……バカじゃん。

そんなのしか日本国民育っていないのか……

そうだよね。だからガーシー、NHK党の立花、ひろゆきホリエモン……あんなのがヒーローになって、動画アクセスがメガ単位で増えて、本も売れるし、役所が「PR」したりしているわけですよね。

いっぽうで、私が内海新聞で「まじめでちゃんとしたこと」書けば書くほど「読まない」「アクセスが激減」するのは、毎度科学的に判明しています。

みなさんが、読みたがる、観たがるのは「過激で、ウソみたいな都市伝説」「陰謀論」ですよね。

……ロスチャイルドや、ロックフェラーの世界支配の話の方が……読むよね(笑)

ホントばかばっかだな……って思います。とにかく程度が低い。

■これって、ロックフェラーの勝ちじゃないの?
 ということで、親が子供を「寄宿舎に大金はたいて入れたほうが」「自分たちが下手な教育するよりよっぽどいい」……なら

「親、いらないよね?」という話になります。

そもそも「親子が一緒にいる必要あるの?」ってなる。

寄宿舎の場合「1週間に1回30分テレビ電話」とか……インターステラー宇宙旅行の映画みたいな話や「半年に数週間帰れる」とか……ですよね。

私には、傑作アニメ映画の「地球へ(テラ)」……竹宮恵子の描いた未来の人類の社会になるのか……と思うし。

そもそも、ロックフェラーやカーネギーら、アメリ保守本流の大資本家が提唱し推進してきた「優生学」が「正しかった」という話になる。

いやだよなあ……
「ロックフェラーの勝ちだよね」これ。

というのは、その考えでは
「人類は、優秀な国の優秀な人種だけで残ればいいし、最終的には親が子供を育ててもロクな教育ができない。ちゃんとした教育機関が子供を親から預かって全部教育(調教)したほうがいい人類ができる」
これがゴールにあるんです。

まさに……今の風潮は……そうなってきている。

子育てが実の親から取り上げられ、肝心の親も放棄している。

■「親のよかれは、子の悪かれ」
「いい子に育てたい」
「一流の大学に行って、エリートになってもらいたい」
「エリートになれば、給料も身分も年金も安泰だし」

……これが、私のころの親のけっこう「勘違いした人」「冷酷でクールな現実主義者」の人の「常識」でした。

だから、小学校受験、中学校受験が過熱し、受験戦争で塾や予備校が大流行りしました。

韓国も受験は日本以上に厳しいと聞きます。

……ということで、そういう受験競争……の根底にあったのは、前述の「エリート教育」こそが「社会のヒエラルキーの上にいて、生活もよくなる」という「常識」からです。

でも私も自分も子供だったし親でもあったし、そして、今、多くの家庭、富裕層から大変な家の人まで……面倒見ていますが、わかるのは

「親が子供に対して、期待すれば期待するほど、子供は逆になる」
という法則であったり

「物量やお金をどんなにつぎ込んでも、それに見合った結果を出せるかというと……そうでもない」
という「乾いた真実」です。

親が子供によく言ってしまう「言ってはいけない言葉に」

「あなたにこれだけしてやったのに何よ?」
です。

子供って……正直「してもらわなくてもよかったよ」というのがホンネです。

「本当にしてもらいたかったことはしなかっただろ」
って思っています。

なんでしょう?

「なんで遊んでくれなかったの?」
「いつもお父さんもお母さんもいないの?」
「なんで、二人でけんかするの?言い合っているの?」
「なんでレンジでチーンの食事なの?」

……そっちがホンネですよね。

■お受験ー私学ーエリートコースになるのでは?
 うーん、何をもって「社会の成功者」と考えるのでしょうか?

芸能人になるなら、東大いりません。

スポーツ選手もですよね。

ピアノの演奏家になろうにも、ホロヴィッツのように世界的に残る人になるのは東京藝大に行ったからでは……ないです。

私のころも「小学4年で、公立小学校の授業を休んで、塾のテストに出て」「私立の中学校に行った」……そういう「ハイレベル層?」が「その後どうなったか?」というと…

早慶の付属中高に家族で血眼で受験して、一生懸命行って」……そのあと……どうなったか?

「やった割にはパッとしない」

ということなんです。

たとえば、東京にいる人なら「麻布・開成・武蔵」は「鉄板」のお受験ハイレベル校としてあると思いますが。

たとえば、関西だと「灘ー東大」ですよね。

ところが、あの最高峰の灘高でて、東大いって、日本の歴史ですごい名前になった人……いるのかな……と。

この間、感染症騒動テレビのコメンテーターで有名になった医者の先生は、灘ー東大医学部なんだけど、ぜんぜん埋没していますよね。

ノーベル医学賞とってもいないし。

確かに「学歴」はすごいけど……その学歴に見合っただけの「結果」になってはいない。

これは、旧帝大出たら「あとは安泰」……という「思い込み」が世間には多いけど、実際はそうでもないよね。

単純にカネ稼ぐだけなら、ガーシーすごいよね。あれ月収でウンゼンマンと聞いていますけど、学歴おわってるしな。どこの学校かイメージすらできない。

でも……灘高・東大の医師より「稼いで」いる。

日大出て社長やって月収500万円以上……けっこういますんで。

となると……お金を稼ぐということについては「学歴いらないよ」と思います。

■どっちかというと
 実のところ、社会で活躍している人とか「すげートップ」の人って「お受験」とか「親の後光で勉強」した人……少ないんですよ。

どっちかというと「お父さん、どうしようもない3K労働」「ああなりたくない」「貧乏なんで国公立で苦学して必死こいて勉強した」……そういう人の方が、あとあと偉くなっている。

もちろん親が「教育環境」を「お金に任せて用意」するのは、イイとは思うんですけど、私がひっかかるのは欧米の人は何かと
「投資」
って……言うんだよね。

子供に対して「投資」って言うんだよね。

それ……どうかな……って。子供は「カネを生み出すマシーンなのか?」って。

子供も含めて父親は「家系のカネを生み出すマシーンなのか?」

妻は「夫にセックスと慰安を提供するマシーンなのか?」

どうぶつだってそうでしょ?

「牛は、牛乳や肉を提供するマシーン」
「乳が出ない牛は、役立たずだから、と殺して、肉にするしかない」

「かわいそうだから草あげて、余生元気に過ごしてね」
なんて……やる人……いないじゃん。

もう……うんざりなんだよね。

生命が、いのちが……「モノ」「カネ」に変換されちゃう。

子を殺された親の憎しみは「賠償金で」となる。

そうしたら「親はビジネスして子供の面倒は、お金でヘルパーや先生に預けたら楽になる」……そういう論理になってきたわけですよね。

人間が本当にモノになってしまったと思います。

■本来の正統は何かと考えると
「家は貧乏」「子供は苦学」「安い国公立に塾にも行かず勉強してストレートで入学」「必死に勉強していい会社に就職」「ボロボロになった親に稼いで恩返し」「会社でいいステータス・給料がついて」「いい奥さんもらって」「親と違ういい暮らしを手に入れる」

……これが、本来の道かな……と。

私まちがってるかな?だったら言ってくれ。

■うーん
 私の場合、父は県立。田舎から東京の早大行って家庭教師やって学費出していた。言っていたけど「麻布や武蔵を受ける子を教えていた」と。

その父が私に言っていたのは
「塾や家庭教師付ける人は、勉強ができない人だ」
「ふつうに勉強していたら、塾とか予備校いかないで東大でも通る」

なので、私はいわゆるお受験体制はしなかった。あと、父が私に勉強を教えてくれたこともほとんどなかった。

あと、友達と集まって勉強するのも……あれ、ダメなんだよね。
図書館にわざわざ行って勉強するのも……あれ、ダメなんだよね。

だいたい……あれやる人……ダメなんだよな。

なのに……小学校の成績は6年間優。上位10人以内。

私は自分の家でなく、人の家で勉強していた。

だいたい他の家の子は「金持ちのバカ息子」がほとんどなんで、家に立派な百科事典が並んでいる。「学研の図鑑」が全種類おいてある。
友達が家で追いかけっこしている間、私は寝転んで、それを全部読んでいた。

そうしたら、面白いので全部頭に入る。

小学校の教科書は最初の授業から2日ぐらいで授業中に最後まで読んでしまうので「もうつまらない」とすることがなかった。

ただ、父はPTAや保護者会に出て「今の先生はダメだな」ってよく嘆いていた。「社会常識もないし」「親の感覚ともずれてる」「社会経験がないからああなるんだな」って酒飲んでいると私に言っていた。

中学で成績落ちたので「塾行かせてほしい」「友達も行っている」と言ったら
「塾なんてバカが行くところだから行くな」
で終わり。

高校受験がせまってきたら「お前は都立武蔵」で終わり。

「友達は、錦城とか滑り止め言っているよ」「滑り止めで私立受けたい」というと

父は
「高校浪人?落ちたら、自衛隊いけ」
で終わり。

ただ、自分は生徒会3年間やっていたので内申はちゃんとあるんで、あとは学力だね。
なんとかお願いして、友達も行っていた「早稲田アカデミー」に2年で行くことにした。

行くときも「学費と別にお金出すんだから、大事なお金なんだからちゃんとやれ」
と言われて行く始末だった。

で、人生で初めて塾とか行ったんだけど……わかったことがあって
「カネ払って、手取り足取りテクニック教えてくれる。単純にこのレールに乗っかっていたら……楽だわな」

それぐらいか。しかも、入塾テストでは「上から3番目」にされたので、クラスメートに「内海Cクラスだってよ」って笑われたから……

「なに!」って今度は勉強したわけ。
授業中、先生がテキスト説明している間に問題集、全部先までやっていた。なので、今度は点数よくなって、1カ月で2段飛びで最上級のクラスになった。

その程度の勉強は……正直「塾で学べる」わけだし、金払ってああいう塾や予備校いって受からないというのは……「勉強のやり方や」「根性」がダメなんだよ。

というのが……ホンネかな。
ただ、あの受験戦争に埋没しても「本当の勉強」はできないし、伸びない。

■習い事はどうか?
 自分の場合は、幼稚園で書道とプールや剣道、小学生だと加えてピアノにサッカーもやっていたので一週間習い事に通う方が多かった。ほとんどは学校の課外授業。

 小学校には音楽クラブがあった。日本全国的に見ても公立なのにかなりレベルが高かったので、オーケストラの演奏会をしていた。

 あと市とかで魚釣りのクラブとかあったけど、そういう「学校外の文化活動」っていうのが自分の人間形成、勉強にもすごく役だった。

なので公立の小学校にいても「悪い」とは全然思わなかった。

それからオトナになって、栃木県の那須とかに移住して「あ然」とした。

栃木県の小学校の建物からカリキュラムなどの内容の「貧しさ」に「東京の常識は全然通じない」「先生も質が低いんだ」とモロわかった。

これは京都もひどかった。万年貧乏財政の京都市の小学校も行ってみたけど「こんなチープな教室や学校でやってるの?」と思った。校長先生が役所の課長ぐらいの感じのレベルの人がやってるのにがっかりした。資質も低い。

今、愛媛県に来ても「ダメだなこりゃ」「なんで地方ってこんなにヤバいの?」って思う。

というのは、ひょんなことから「元中学校長」「教師」の人ばかりが知り合いなんだけど……会話していても「これが、先生だったの?」って思うぐらい「レベルが低い」んだ。よくこれで先生やっていられたよな……

自分が小中学校で先生やった方が、天才増えそうだけどな(爆)

地方の教育レベルのヤバさは……半端ない。だから私立に行かせようとするのか。

なので、うちの読者の親から「公立は嫌です」「公立には行かせたくない」と言われるけど……なるほどな……と思う。

武蔵野市はマシだったんだ。日本でも少ない部類だったのだと。

■だったらインターナショナルスクールでいいのか?
 豊かな課外活動・趣味活動は……科目教育より大事なので、それを充実させるならいいのか。

でも、そういうのって、そもそも公立の学校・文科省が考えや方針変えて「正課」にしたら片付くよね。

わざわざ年間1000万円払わせなくても……

あんなインターナショナルスクールのやり方を、全国の公立の小中学校がやれば……済むよね。

別に富裕層の特別な領域にしなくても……むずいかな?
そんなにむずいの?

結局、これって、子供を送り込んで年間1000万円払っていれば、子供がいい子になって……ゲートから出てくる世界か?

だったら……親、いらないよね。

ロックフェラーが推進する世界「優生学」でいいわけだ。

子供は、良質な遺伝子の細胞で培養して、人工子宮で育て、平等に生まれ、教育のプロが生活と教育の面倒をみる。

そうやって良質な国民が増えれば、世の中平和になる。環境破壊も戦争もしなくなる。野蛮じゃなくなる。

……正しいのかな?
あなたはどう思う?

映画の「地球へ(テラ)」だと施設に送り込んだあと夫婦は
「次の子はどういうのがいいかしらね?」
なんて育ての親だから言ってるんだけどね。
あんな感じがいいのかな?

(内海君:小市民)