7月3日の熱海の土石流は、あまりにも衝撃だった。
それ以来、被災者の方ともやりとりすることになり、現地の状況をいろいろ知ることができた。
今、日本列島、いたるところで地震・風水害が襲っている。先般の佐賀4000戸の浸水なんってどうなったのだろうか?
とりあえず、みなさんに、教訓として書いておくので、ぜひ自分たちの災害に備えるノウハウにしてほしい。
1.住宅保険
今回、熱海の被災者で住宅保険を事前にちゃんとかけていた人は「2週間もしないで保険金を受け取れた」とのこと。「想像以上に早く保険金をもらえた」
金額的には600~1500万円。まあそんなところだろう。家ごと跡形もなく流された人は、査定もへったくれもなく、ポーンと出たようである。
■全壊じゃないとやっぱ大変
ほかは、保険会社もドローンなどを現地で飛ばして査定を行ったようである。
■罹災証明書
熱海市から案外早くもらえたようである。
【教訓】住宅保険は「最大マックスまで」「バリバリに入っておくこと」
2.水で困った
熱海市は市営水道が脆弱で、あっけなく断水。給水車を出しても急な坂が多い街ゆえ水汲みの往復だけでも老人らは不能に陥ったようである。
【教訓】自宅に大量に水を貯水すること(数百、数千リットル)飲み水は特にいる。
3.市の住宅あっせんや、再生活支援は使えるようで使えない
市では、県営住宅への移住を被災者に提示したがすこぶる人気もなく、行きたがる人も少ない。行政の思惑と住民感情は違う。
【教訓】自分でとっとと住宅保険などを請求してまとまったお金を得て、移住を考える。熱海は行政の冷たさや天野の横暴を許していた経緯から住まないほうがいい。他県、他市でまともなところを探して逃げたほうがいい。
なお、県営住宅などに移住してもらった人には、冷蔵庫、テレビなどの家電を新品でもらえるそうであるが、内容がチープだった。2人家族で2ドア80リットルクラス。大きくても110リットルクラスだそうで、4人家族ではあたりまえの300リットル以上の3ドア冷蔵庫などはもらえない。
4.当面の服はまにあったが、冬の服がまるでない
今回、家ごと流されたり、家財も全部失った人が多い。ホテル滞在ができたのでその間夏服などの調達は支援物資でまかなえたが、これからの冬の分がまるでなく心配だとの声があった。
【教訓】やはり、ふだんから今住んでいる所と別の家を1軒確保し、そこに身一つで生活ができるように家電から服や食料などを備蓄しておくといい。あるいは、キャンピングカーや車中泊車をつくって、そこに同様に装備を備蓄すること。
とりあえず、こんなところだった。みなさんも、抜けているポイントがあったら今のうちに準備してほしい。