内海新聞のブログ

1996年創刊の我が国最初の電子新聞

1896:満州利権と対米戦争、安倍晋三まで

 私は第二次大戦で日本がアメリカに戦争をした原因は「満州利権」だと言いました。調べていくと「ますますそうだった」となりました。

そして、それをやっていたのが安倍晋三のファミリーの長にあたる「岸信介」らでした。

簡単にいうと東條英機ら陸軍・関東軍は当時満州利権を握っていた「満鉄(南満州鉄道)」「三井物産」と巨大な「軍産複合体」をつくり、それを守るため米英に戦争をし、結果としてボロ負けして皇室から国家のすべてを「破壊」「失い」ました。

260万人の兵士と国民が「無駄死に」させられました。東京やおもだった都市が焼け野原になり、広島と長崎に原爆を落とされました。沖縄が悲惨なことになり、明治以来持っていた多数の植民地もゼロにされました。満州に政府にそそのかされて移住していた50万人の国民はソ連(ロシア)の捕虜になりシベリアで殺されました。

そして、アメリカに占領され支配されてきた歴史が「今も脈々と受け継がれている」というのが、あなたが住んでいる日本の現実だということです。

なのに、その日本を破壊した元凶の岸信介の孫の安倍晋三がいまだに日本の内閣総理大臣を長期でやって、政治を牛耳ってきたことは「驚き」です。いやあ、ひどかった。

岸信介
 岸信介(きしのぶすけ)は、安倍晋三のおじいさん?とマスコミはやたらいうのですが、それは「間違い」です。名前のとおり、安倍晋三のおじいさんは「安倍寛(あべ かん)」です。でも、安倍晋三の母親が岸信介の娘だったから「母親側のじいさん」ということです。

安倍晋三はなぜ本当の祖父の安倍寛を世間で言いたがらなかったのか?
 岸信介は戦前から満州利権の経営に携わり、東條英機内閣の一員でもありました。いっぽうで安倍寛は、右翼の男でしたが「清廉潔白」「曲がったことは嫌い」「ワイロ大嫌い」な国会議員でした。そして軍国主義に反対していました。

「ぜんぜん、安倍晋三と生き方も考えも違うジャン」

結果として戦時中、安倍寛はなんと「東條英機を批判」していたため、東條らが独裁体制をひくためにやっていた「翼賛議員選挙」で政府の公認を得られませんでした。

それでも安倍寛は自分の信念を貫くため「非翼賛議員」として山口で立候補し当選していました。

このとき東條らに歯向かって「戦争反対」を主張していた議員たちに鳩山由紀夫のじいさんの鳩山一郎尾崎行雄、右翼議員の大物の中野正剛らがいます。

そう、あの安倍晋三のおじいさんは「反戦議員」だったのです。

ところが安倍晋三が政治家デビュー、総理になるまでの足がかり支援をしたのは、母親のほうの日本の政界の支配者であった岸信介でした。晋三は岸信介からかわいがられ「政治手腕」を「教えてもらい」ました。

岸信介も晋三が将来、自分の後釜になると思っていたようです。

それゆえ、晋三にとって反東條、当時では「反体制」の「非翼賛議員」だった、本来は「わいろを拒否し、権力に屈しないで筋通す立派な反戦おじいさん」の安倍寛をマスコミで自慢することは「憲法改正」「わいろ大好き」の自分の政治ポリシーから大きく反するし、だいたい、じいさんの墓前で「この馬鹿もの」と言われて恥ですよね。

だから晋三は自分のじいさんを「安倍寛」といわず「岸信介」といってきたわけです。先祖に顔向けできない……自分の人生の根本を安倍晋三は「ウソ」ついて生きてきたのです。

岸信介安倍晋三に伝授した「エッセンス」
 私が安倍晋三の「モリカケわいろ」疑惑の事件の挙動がどこで生まれたのか?岸の歴史を調べてわかりました。

岸は満鉄利権をやっていた時代「わいろでも、機密費でもあらゆる資金調達」を「どこからかしてきて」政財界・軍の工作をしていました。

その際の考え方は「政治資金はたとえるなら、ろ過器から通ってきた汚水みたいなものだ。だから元のお金がどういうお金かは考える必要はもらう側の政治家にはない」「だけど、政治家がワイロでつかまったり汚職になるのは、そのろ過器が悪かっただけだ」

……なるほどね。これが安倍晋三に「伝授」されたね。岸は老人になって、かわいい孫の安倍晋三にこの「ポイント」教えたと思うね。

晋三は、仲間や部下、支持者を犠牲にしても「生き延びる」すべを学んだんだね。
最悪の結果に……なりましたけどね。でも、本人は最後まで「ろ過される前の汚い金の源流」は「知りましぇーん」で通した。

そして「ワイロの汚いお金のろ過器」を整備?して抜かりなく使えた。

大爆笑……というか……脱力だわ。

岸信介はなんと左翼だった
 しかも、さらに大笑いなんですが岸信介は「社会主義者」でした。もともとは左翼出身でした。

信じられないでしょ?彼は東大出たのですがマルクスの本とか愛好していて、当初から「国家が社会を統制支配する」「ソ連の計画経済をまねよう」というモロ「社会主義者」でした。

神道や仏教、皇室崇拝の右翼ではまるでありませんでした。

そんな人が戦後の「右翼保守」の人間と……錯覚されているのは、彼は当時から日本共産党日本社会党の人間としての運動よりは、右翼側の「国家社会主義」いわゆるナチスドイツ的な動きのほうに流れたからなんです。北一輝とか……。

岸信介北一輝の信奉者だったけど……その北一輝の本質は
 ちなみに、北一輝は「右翼」ではないです。え?どういうこと?

勘違いしている人、歴史家が多いんですが、彼は天皇や皇室、神道の信者とかでなく「国民のための天皇」という「シンボル」として天皇を使って、彼が本当にやりたかったのは「社会主義国家」の構築でした。本質左翼なんです。

この大事なポイント……見間違わないようにしてください。
いわゆる「神道」の宗教的考え方、源流とかに根差した思想じゃないです。

右翼本道ではまるでなかった。

私みたいに「上賀茂神社」「下鴨神社」「その他の日本古代からの神社」を崇拝、崇敬し、なおかつ仏教にも通じて「神仏両方」やり「本来の皇室……神仏共に仲良くある国家像」「世界平和主義」の考えの人でもないです。

北の根底にあったのは社会主義でその自分たちの思想を「カモフラージュ」するため、右翼側にウケがいいように、天皇制を利用しようとしていたのが北一輝らです。

ヒトラーナチスドイツも「国家社会主義」であり、スターリンソ連社会主義でないけど「社会主義」だったことは……歴史を学ぶとわかりますけど。

ちなみに「日独伊三国同盟」のイタリアも「ムッソリーニ国家社会主義の左翼」がやっていたわけです。ファシストというよりは「国家で国民を統制して支配する」という考え方であり、王様や帝国第一というわけでもないんです。

だって、連合国側のイギリスやヨーロッパ諸国のほうが「はるかに王国ばかり」でしたので。

要は「国家で国民生活を制御する」という考え方です。だから岸は「計画経済」が好きでした。満州経営でも彼は計画経済をかなりやって、ある面では成功しました。

ということで、岸信介の人生のベースは「社会主義」でした。これは大事なポイントです。え?右翼じゃないの?

岸信介自民党に最初行かず社会党になりたかった
 いやあ、私もびっくりしたんですが、戦後岸信介は政界に復帰するのですが、最初に入ろうとした政党は自民党でなく「社会党」なんです。

自分で「社会党に入りたい」とわざわざ申し込んでいます。

ところが岸は戦時中、東條内閣の閣僚でありアメリカ・GHQから戦犯になった男なので当時の社会党が検討した結果「ダメ」となり、岸は社会党に入れてもらえなかったのです。

もし、当時の社会党が岸を幹部に迎え入れていたら今の政治は「大きく変わっていた」と思います。

変な話ですが、岸は仕事できる人間だったので、社会党を巨大化し逆に自民党をノックアウトして、日本を「国家社会主義の国」に仕上げていたかもしれません。

いやあ、歴史の「歯車の違い」でした。おかげで自民党岸信介の力ででかくなり、岸を仲間にしなかった社会党は壊滅して行った。

安倍晋三も「自分の、じいさんが、昔は社会主義大好きで、社会党に入りたがっていた」とは「口が裂けても」「言わなかった」「言ったらおしまい」だったので、言いませんよね。

晋三は人生通して常に、自分、先祖についても「ウソを言い続けるしか」なかった。

満州利権は「岸ファミリー」で運営していた
 あんま言いたくないけど、世の中「ファミリー」で経営していることが多いです。そういうと、実力主義、貧乏人から勉強で成り上がる人、家柄が悪くて勉強で成り上がる人に「絶望」を与えるので、私も言いたくないけど。というか、学校の先生も言わんでしょ?

社会の本質。民主主義とか……言っても、上っ面だけ。決めているのは「ファミリー」「一族」

日本もですよ。日本社会、官界、政財界……その支配構造は「明治以来の伝統が同じ」な部分が今もあります。

私は、日本がアメリカとアホみたいな戦争やった原因、陸軍・東條らが天皇すらだましても「推進」したかった理由が「膨大な満州利権」にあると……言ってきました。

そこには神道とか仏教の理念とか、ないです。「ゼニゼニ」「銭ゲバ」の世界だけでした。

その「言い訳」として国民をだますため「八紘一宇」「満蒙は生命線」「大東亜共栄圏」なる「スローガン」「造語」が利用されました。

真なる右翼思想、尊王思想……まるでありませんでした。天皇・皇室も「ダシ」に使われました。ひどかった。

■スタートは後藤新平から
 その満州利権は、もともと後藤新平が始めました。後藤が満鉄の初代総裁になりました。これは陸軍の児玉源太郎の命によるものでした。

後藤新平といえば「東京市長」で教科書では出てくる有名な人ですけど、けっこうな大物で官僚であり実業家……だった。医者だったので理数系に強い。おもに都市計画などで手腕を発揮していました。

最初は台湾の統治を任され、台湾の市街地や道路などを整備しました。その手腕でまっさらの満州国に「理想都市の建設」を推進したわけです。

後藤のおかげで、大連やら満州国の「メインストリート」が「名古屋以上」に広大で整然となりました。

後藤新平の正体
 ここで読者には「興味深い」話をしておきます。この医師で当時有能な役人で、政財界を率いて台湾や満州を開発した後藤新平は「フリーメイソン」だったのです。

後藤は日本ボーイスカウトの「創始者」で、自らスカウトやっていました。このイギリス発祥のボーイスカウトフリーメイソンという話もあって。

後藤、どうもフリーメイソンでした。

ほかには、鳩山一郎、森ビル創始者の森一族もフリーメイソンなんですけど……もう、この時代からフリーメイソンによる日本支配が行われていました。

■満鉄を支配した松岡洋右は岸の親せきだった
 戦時中を通して満鉄を支配した男「松岡洋右」。彼は国際連盟脱退の全権大使ぐらいにしか歴史教科書では書かないけど、それ「意図的だよね」と思います。

松岡のメインは「満鉄利権」でした。彼の人生のほとんどが「満鉄理事や総裁」でした。彼は自分の満鉄利権を守るために外交活動していました。とんでもない男です。

その松岡と縁戚なのが岸信介でした。大爆笑。
そして岸信介も満鉄の仕事をしていたわけでしょ?一族・親せきでやってるわけ。実際、岸信介は親せきの松岡洋右に仕事のあっせんとかして助けてもらってました。

なお、松岡を満鉄利権に入れたのが山本条太郎で三井物産の経営者です。

とにかく、満鉄利権調べるとやたら出てくるのが三井物産……なんだろね。

そして、三井物産を支配し社長だった早川千吉郎(はやかわ せんきちろう)のリクルートで松岡は年収3億円という当時でも「超好待遇」の理事で外務省から引き抜かれて入ったわけです。

そして、三井物産出身の山本条太郎の腹心の部下として活躍し、そのあと山本の後を継いで副総裁から総裁まで出世し満鉄利権のドンとして支配していました。

この「岸マフィア」が東條英機を裏で支配し、東條は彼らを内閣の大臣として迎え「軍産複合体」にしてゼニのため天皇まで利用し対米戦争やったと考えると妙につじつまがあうのです。

■満鉄利権の「鉄」を握ったのは
 満鉄利権には膨大な鉄鉱石、鉄の生産がありました。その量は日本全土で最大の八幡製鉄所の次でした。

国家的にめちゃくちゃインパクトがある事業です。鉄は戦車、戦艦、戦闘機の原材料だし、工業製品のベースです。「鉄は国家なり」教科書で習ったのでは?

満鉄は満州での鉄の生産・製造を握っていました。それが「満州重工業開発株式会社」でその経営をしていたのが、日産コンツェルン日産自動車日立製作所を傘下にもつ大財閥)の鮎川義介でした。

鮎川と岸も親戚関係でした。

つまり、満州利権は官僚が「岸」「松岡」産業は「鮎川」「星野直樹」軍は「東條」5人で握っていました。で、政権も握り、天皇を利用して太平洋戦争……ボロ負け敗戦へ全国民を突入させたのです。

そのうち「岸」「松岡」「鮎川」は親せきで「ファミリー」でした。
すごいヤバい構造でした。

ちなみに「星野直樹」の「星野」ってクリスチャンが使う苗字で、星野はクリスチャンみたいです。あれ?松岡もアメリカのプロテスタント教会で洗礼を受けた「クリスチャン」でした。

岸マフィア、満州利権……クリスチャン、後藤にしてもフリーメイソンが多いですね。

さて、この岸マフィア……暴力団を超えていました。「ギガ・テラ暴力団」「マフィア」でした。

その脈略を継いだのが「安倍晋三」だったわけです。
だから「お腹いたっ」で首相簡単にやめて、また再度やって長期政権までできたわけです。

佐藤栄作も岸の親せき
 これはアホでも知っている話ですが「非核三原則」でノーベル平和賞もらった佐藤栄作元首相の実家と岸信介の家は「モロ親せき」「子供をお互いに交換して養子」とかにしてきた間です。

そもそも岸信介佐藤栄作の実の兄弟です。「佐藤信介」だったので岸家に養子に行って「岸信介」に改名したのです。

こうして家族で日本の総理大臣やってきた。

あれ?今でも「安倍晋三」の「弟」が岸家に養子に出されて「岸信夫」で防衛大臣していましたよね?

モロ今でもやってるんです。この「岸」「佐藤」「松岡」「安倍」「鮎川」5つの家の気持ち悪い親せき関係で、日本という国家を運営している。

さらに気持ち悪いのは「吉田茂」すらも岸信介の「親せき」になっている。これじゃ吉田と岸の対立も「自作自演」なのか?と勘ぐってしまう。
★安倍首相の研究/岸信介安倍晋太郎から受け継いだ政治家のDNA
https://smart-flash.jp/sociopolitics/89789/2/
この時点で、左翼の共産党だろうが社会党だろうが、その辺のヘッポコ野党も「脱力」「終了」「チーン」だと……わかったと思います。
野党の彼らに日本を変える力は「まるで」ないことがわかります。
形だけの「反権力パフォーマンス」それが今の野党群です。わーわー騒ぐけど、国民のために実際の政治を何もしない……あの野党の体質も「用意された疑似反対勢力としてのパフォーマー」と認識したら「なるほどな」と思います。なのに税金で議員歳費数千万円もらって、政党助成金で飲み食いできるんだから……なんだろね?

日本の経団連、官界、政財界を牛耳る「底辺」「OS(コンピュータでいうWindowsAndroid)」にあたるのは「岸マフィア」なのです。

安倍晋三憲法改正をしたがる理由
 これは安倍晋三の信念とか思想ではないです。なぜなら安倍晋三は東大を出たじいさんの岸信介とは程遠い「アホ大学」の出身で、そういう理念も話ももともとできない男です。

これはすべて「岸信介」の思想によるものです。

岸は、戦後「日本をアメリカから政治的にも軍事的にも独立させよう」と考えていました。鳩山一郎も同じ考えでした。

ここで読者に知っておいてほしいのは、今の日本の自民党自由民主党」はもともと、2つの政党が合併してできたものでした。
自由党」「民主党」でした。
あれ?今も小沢一郎鳩山由紀夫がこういう名前使いましたよね?

昔あったのでその名前をパクったのが小沢一郎鳩山由紀夫です。ちなみに「立憲民主党」の「立憲」も昔「立憲政友会」という政党があったのでパクってます。

彼らも「そういう意味」あって「わざとあの文字使って」いるんです。

戦後日本の自民党を牛耳っていたのは「吉田茂」です。吉田は米英留学した外交官出身なので、アメリカ寄りでした。吉田は自由党を率いていました。

吉田は「サンフランシスコ講和条約」で日本を「表だけ独立」をさせましたが、実質はアメリカの直接支配が強まっただけでした。

岸や鳩山はこれを良く思いません。なので、自分たちで対抗する左翼でない保守政党として「民主党」をつくりました。だから鳩山由紀夫がかつて「民主党」をやったのは、じいさんの歴史を再現したわけです。

鳩山一郎の考えは「アメリカだけでなく、ソ連や中国とも平等につきあい、日本を元の自立した国家にする」ことでした。岸も同じでした。

でもこうした鳩山や岸の考えは、アメリカ側は「不快」でした。アメリカは「日本はアメリカとアメリカに都合がいい国とだけつきあって支配されているのがいい」という考えでした。

ところが、この時点で日本は「共産党」「社会党」の勢力がすごくなっていました。特に社会党が強く国会議席の半分に迫っていました。

「これでは、日本が社会主義の国なってしまう」とアメリカは恐れました。当時は横田に代表される在日米軍・CIAが日本を支配していました(今も)が、日本をソ連や中国にしないための「必死の努力」が開始されました。

彼らが目をつけたのは「国会議席を非共産・非社会主義政党」「親米の政党」で占めることです。その工作として保守党で2つにわかれていた「自由党」「民主党」を「がっちゃんこ」して「大きな政党」にしないといけません。

で、満州利権で「政財界・軍」を支配する能力にたけていた岸信介は、なんとCIAに「日本を共産化しないために、活動資金を出してほしい」と言ったんだそうです。

ホワイトハウス・CIA・米軍は驚いたけど「じゃあいいよ」と岸信介に資金援助をしました。

かつて戦犯で巣鴨拘置所にいて死刑になるはずだった岸信介は、なぜか?牢屋から出され、鳩山らと民主党をやったわけです。

結果として、アメリカ政府の思惑通り、岸は吉田の自由党民主党を「合併」させるのに成功し「自由民主党」が誕生しました。これが日本政治史に残る「保守合同」です。

つまりですね。日本人の気持ちとか思想「正義」ないんですよ。ほんと……銭ゲバアメリカ都合」で日本政府も自民党も成立した。

「皇国なんちゃら」の右翼思想も……ないです。岸らにはそもそも。

岸はアメリカの力を借りて「従ったふり」をして、自民党を国会の過半数以上にし、憲法改正に臨もうとした。そうすれば鳩山らと考えていた「日本国のアメリカからの完全独立」「全方位外交の国」になれると思っていた。

だけど、なぜか「勝てない」んだよな。ビミョーに、その後も自民党社会党から完全に議席を奪えなかった。

こうして岸信介が政界にいる間……彼は何度も「憲法改正するために」「自民党議席単独過半数以上」「憲法改正に必要な3分の2」まで増やそうとした。

だけど「なぜか」「勝てない」んだよな。どうして?

はははは。
そんなのアメリカがさせるわけないじゃん……これが「解」です。

岸はアメリカの手のひらで「転がされた」「アクター」にしかならなかった。
まあ、それ以前にCIAから金もらって政界工作していた「エージェント」でしたけど。

ちなみに他にエージェントになった政界の大物が「児玉誉士夫(こだま よしお)」です。読者のみなさんの「一般教養」として覚えておくポイントとしてデヴィ夫人……あの人が、児玉の手先だったということですね。

だからデヴィ夫人は……児玉のことを崇拝しているというか、彼のおかげでインドネシアスカルノ第4夫人の座になれたので……足向けて寝られない。

デヴィ夫人が保守右翼側の発言、ふるまいをするのは……親分の児玉のためです。
これで、彼女の「挙動」「言動の方針」が読めたと思います。

世間のインフルエンサー、学者、知識人、芸能人の「思考」「発言」……どうしてそうなるのか?あなたも、その人を支配する「背後」「フィクサー」を理解すると……見えます。

■岸はなぜ戦犯として処刑されなかったのか?
 岸は戦時中、東條内閣の一員で松岡らと満州利権を家族で牛耳っていました。なので、戦後連合国の東京裁判では「死刑」確実でした。

でも、岸は東條内閣を途中で「崩壊」させた人物でもありました。東條らの暴走で、もう国自体が終わりそうで、自分たちの満州利権もゼロになるので、止めるために東條の追放工作をしました。

岸は当時東條の指示で大臣を辞任するのを頑強に一人拒否してサボタージュすることで内閣自体を総辞職させた「功績」がありました。

その「反ファシズム?成果」と、岸は自分が握っていた満州利権の「アヘン(麻薬)」のネタをアメリカ政府に情報提供しました。

この「貢献」で「司法取引」みたいになり、岸はアメリカ政府・軍の配慮で死刑にならず巣鴨拘置所から出られました。

同様に司法取引で死刑にならなかったのがCIAエージェントになった児玉でした。2人とも魂より、ゼニ、保身のため「国を売り」ました。

だって、まともな「愛国者」「天皇陛下万歳」という「正真正銘の右翼」とか「最終責任者」の将軍・幹部らは、ほとんどが「戦死」「自決」「処刑」で死んじゃいました。

日本に残ったのは「将軍に及ばない低い階級の元軍人」「行き恥さらすカス」「外道(げどう)」な人たちばかりでした。それが、戦後「元軍人」「元政府関係者」と肩書つけて「デカい面」「ご意見番」「政界フィクサー」として君臨しました。

ひどい話です。心がきれいで純粋でワイロももらわない、国民と天皇のことを真剣に考えて行動した人たちは「みんな死んでしまい」ました。

そんな腐った連中、岸マフィアのような人間が戦後の日本を運営しました。当然、日本自体がまた腐りました。

■岸マフィアの利権「麻薬」
 戦時中、台湾や満州も含めた「中国での利権」に「アヘン(麻薬)」がありました。日本政府は三井物産も含め「政財官」一体となってアヘンを売り莫大な利益をあげていました。

この儲けは岸らの懐にも行ったでしょうし、関東軍の「機密費」になっていました。つまり「莫大な裏金」が麻薬で得られていました。

アメリカ政府・在日米軍・CIAはこういう「岸の弱み」も握っていたと思います。そうやって岸を通じて日本の自民党・政財界をコントロールしていたわけです。

そうした利権の名残が岸信介の代から安倍晋三にも引き継がれてあったと……安倍晋三北朝鮮との●●●●に関係していたという話を私は下関にいたとき、地元の関係者から聞きました。

「なぜ、安倍さんの事務所が下関の役所がある街の中心部になくて、さびれた港湾のさみしい、あんなところにあるのか?考えたことがありますか?」

言われてみると「そうだよな」。自民党の議員って事務所はだいたい町の中心部や商工業の盛んないい所に構えますので。

たしかに安倍の事務所は下関の港の近くです。彼にとって大事だったのはさびれた下関市役所でなく、港湾での取引にあった……なら「解けます」

しかもあの事務所のビルは所有者がパチンコ業者だったと聞いています。

怪しいよ。限りなく……

それが、北朝鮮拉致被害者交渉の「有力な政治家」と横田さんたちも、よく信じられるよな……「マッチポンプもいいとこじゃん」

横田さんも、安倍晋三…良い人だと思って信じるの不思議ですよね。

ちなみに、あの大平正芳満州国の役人で満州利権どっぷりの人間でした。
だから戦後、総理大臣できたんだよな。
大平正芳香川県観音寺市の「英雄」になってるけど、彼は生粋のクリスチャン。

そして、その親せきが今、香川を地盤とする国民民主の玉木雄一郎……はあ。玉木が野党面しても説得力ゼロなんだよ。玉木もクリスチャンかもね。
そして、彼もエージェントかも……。

野党も腐ってるわ。

■安倍と統一教会の関係
 それで安倍晋三は暗殺されちゃったけど、安倍が統一教会と関係したというより、安倍を育てたじいさんの岸信介がモロ統一教会を日本で普及させていたから。それ引き継いだだけです。

どういうことかというと岸信介が首相のころ日本共産党が60年安保のあの騒動で強くなって、どんどん勢力が増えるから、米政府・軍でも「脅威」と考えるようになりました。

それで日本国内の共産党社会党勢力を「おさえつける」ために、自民党の岸に「鎮圧せよ」とハッパかける。だけど、それでも「足りない」ぐらい、日本共産党日本社会党の勢力は増えて過激になっていました。

今の左翼政党のヘタレぶりとは考えられないほど……強かったんだよね。

それで「とにかく、猿でもネコの手でも借りて動員せい」と「右翼側の総出動」をやった。これは児玉が活躍しました。

結果として「右翼」「暴力団」「宗教」「共産党嫌いな人」全員集められました。教養的にいうと、右翼は……こわい街宣右翼とか。暴力団は「稲川会」は「やだよ」って加わらず、他は協力したのかな。で宗教では「大本」「生長の家」みたいな「出口王仁三郎系」などが協力した。神社本庁・仏教界も入っていたかもしれない。あとキリスト教右派。さらに韓国のそう……「統一教会」が「うちらも反共なんで一緒にやりましょう」と入り込んできた。

そしてできたのが「国際勝共連合」かな。

これを岸らは「いいじゃないの」「みんなで一緒に共産党つぶしましょう」と応援した。それが中曽根も含めた自民党保守層への「統一教会ズボズボ」の経緯です。

党あげて、統一教会と「協力関係」やっていた。
でも、統一教会はそもそも日本人の宗教でなくて、日本を見下す韓国の宗教なんで……無理があったわけです。

ところがあれから何十年か経過して問題の敵たる日本共産党日本社会党が「勝手に弱体化」して「脅威にならなくなって」しまいました。

すると、反共産党運動自体が「必要なくなって」しまったわけです。むしろ「反社勢力を無理やり動員」した「ツケ」がまわってきた。

こうして「毒を持って、毒を制す」で、まあ、自民党も岸も児玉らも……「なんでもあり」でやったら「毒は、やっぱ毒だった」という……ことです。

つくづく「無理」はしてはいけないと思います。

なので今回の安倍晋三の暗殺が、左翼への防波堤として利用した統一教会の信者の息子の怨恨で起きたのは……皮肉というか……これこそ「自業自得」だよ。と思います。

でも、あの暗殺事件の本質は、もうちょっと違うところにあると私は思ってるんだけど……その辺はディープすぎるんで……言わんです。

■そんな岸信介の「善行」「功績」
 さて、ボロクソに書かざるを得ない岸信介でしたが、実は今の日本国民のみなさんにとって「いいこと」もしました。

それは、彼が首相だった時、
国民皆保険を確立」「最低賃金制」「国民皆年金」
の3つの社会保障制度を国会で通し実施したのが岸でした。これはすごいことです。

みなさん、いまだに、この3つで多大な恩恵を受けてますので。安倍晋三も墓から出てきた言いそうだな。
「私のじいさんが、左翼やあなたも恩恵を受ける国民社会福祉制度をつくったのですよ」
……って。

でも、評価や褒める人……誰もいなそうです。岸が当時やった「安保改定」「アイゼンハワー大統領来日」で、国会周辺が数十万人の左翼・大学生・高校生のデモのうずで埋まり、死人まで出た……ことで岸は「完全否定のワル」になりましたので。

悪人の善意でしょうか?岸が学生時代から社会主義にあこがれ「国家で国民を統制する」がゆえ「社会主義的に国で国民を養う」という考えがゆえ、これを実現したと思います。

ということで日本の政治や経済がどうして、戦後77年過ぎた2023年になってもこんなに腐って治らないのか……本質を話しました。

あとは、みなさんでどうするか……考えてください。
あなたの国でしょ?子供の未来ためにも。
あなたの子供が将来、岸マフィアの「道具」「材料」として「消耗」されるのが良ければ……今の政権・自民党応援すればいい。

次回の国政選挙で、誰に投票しますか?しない?沈黙は「死」だけどね。民主主義では。

かといって、ふぬけの野党、左翼……彼らに期待しても……きびしいかな。
私も、今の野党は「全部」信用できないし、支持もしません。
ウソいっぱい知っているんで。「虚」なんで。

さて、私は、あきらめてハムの巣穴にもどりまちゅー。

(内海君:小市民)