内海新聞のブログ

1996年創刊の我が国最初の電子新聞

1892:満州利権と対米戦争

 8月4日でしょ。第二次大戦のことこんなに調べるのも「先達の霊に呼ばれてるよな」「井上成美大将に呼ばれてるよな」……と思いました。そして、このテーマに到達した。あさって、広島原爆、9日は長崎原爆、15日は終戦。どうりで……。

「なぜ日本はアメリカに戦争を挑んで戦ったのか?」わーわー、右翼・左翼が相互に都合がいい主張をしていると思うけど。私なりの「シャープな分析」で「客観的」に書いておこうと思う。右翼・左翼論じる前に「国民的基本的教養」としてとらえてほしい。そして、そのうえで「正しかったのか?」「悪かったのか?」議論してほしいんだ。

何も、あの時の実態を知らず、理解しないで「やれ、天皇が戦犯だ」「東條は悪い人じゃないんだ」……という「アホ」が多すぎるんで。

自分は科学もそうだけど「複雑で難しいことを、小学生にもわかりやすく説明できる」特異な能力がある。

その能力は歴史を語るときも便利で。しかも、私は自分の人生のうちで、みなさんが「歴史的記述」で本を読むときの当事者、関係者に「モロ」会って、しかも…なのだが、その人たちの人生や家族まで「助ける」仕事をしてきた。

たとえば、私は冒頭の帝国海軍の井上成美大将のことをやった。住民運動まで支援した。
http://utnews.fc2web.com/inoue.html
でも、この問題の相談は、そもそも井上大将の部下だった防衛省のOBから受けた。右翼側からだった。そのおかげで水交会も何度も行っていたけど……そこでは、別の人脈ラインでも防衛省自衛隊OBらと会っていたので「世の中狭いよなあ」と感じること多々だった。

あげくの果てに旧帝国海軍ネタをやっていると三笠宮昭和天皇……あのラインまで出てきてしまう。「世の中は本当に狭い」んだよ。

■世の中の人脈はみんなつながってる
 私は「戦争と公害のない社会」を実現しようと小学生から思い立って活動してきた。そのなかで「平和」「環境問題」などで市民運動、NGO、政治家と連携・アクセスし実際に国会で質問してもらったり、ロビーイング活動もしてきた。

そうはいっても、経済社会で生きないといけないから、サラリーマンからブルーカラーの労働者、企業経営、企業役員、請負など、あらゆる仕事をして食いつないだ。
大手企業の正社員だったころは有給休暇とっては、こうした活動で国会に出かけたり、アメリカの世界銀行IMF、米軍基地にも行けた。

そちらでも活躍したんだけどね。おかげで「ビジネスでも」「市民運動」両方での人脈や関係ができた。

いつも思うのは、そういう活動していると「どっちの派閥」「立場」だけではいられないということだ。

なぜなら世の中って「人脈」なんですよ。金とモノも大事なのだけど。その人脈は「主義主張を超えて」「どこかでつながっている」ものなの。

面白い例を話そうか。たとえば、私は裏千家の茶道をやっている。17歳で弟子入りして家元直属の部隊に今もいる。すると、裏千家の茶道の人脈には自民党の大物政治家もいるし、左翼側の人間もいる。外務省は当たり前にいる。普段は国会でののしりあっている立場の連中も、茶道では「こんにちは」の仲に「なってしまう」

そうだな。菅直人の奥さんの菅伸子さんは、ダンナより頭も行動力もできた人だが(彼女が政治家やった方がよかったと思う)裏千家の茶道やってる。

そうしたら先般、愛媛の自民党の井原巧がこのあたりは選挙区だから、選挙活動してるようだが、彼の経歴は裏千家茶道の支部幹部……とある。

私はどちらかというと野党系で戦ったので、安倍おしの井原さんは敵なのだが「あなたも裏千家ですか」になると、お互い「ニコニコ」「こんにちは」になる。

大爆笑だ。こんな話は……いくらでもある。

もうひとつ面白い話しようか?キリスト教ネットワークだ。
今、岸田政権の中枢にいる林芳正はクリスチャン。だが、対する野党の社民党福島瑞穂もクリスチャン。

すると、クリスチャン議員連盟なるものがあり、そこでは二人は「ニコニコ」「元気ですか?」みたいな仲なんだよ。

笑っちゃうよね。マスコミとか表で「バトル」とかしておいて「終わったら宴会」多いわけ。

なので、やっぱ「へたに相手と断絶する関係」って良くないんだよね。

「ほどほど」「距離感とって」いるのが……一番、無難だしいい。

たとえば君が右翼活動をしているとする。だけど、家族や知人には左翼もいるかもしれない。いや……実際いる。

宗教が嫌いだと言っても、取引先や、仲間には宗教やっている人もいるだろう。

それらに「いちいち反対側だし毛嫌い」していたら……ビジネスも、市民運動もできない。成り立たたない。

なので、私は「全方位外交」でやってきた。そして、それぞれの立場の人とつきあったり仕事したりした。

そうするといいことがあって「いろいろな情報が入ってくる」んだよ。
変な話だが困ったときはお互い助け合いもする。

みなさんは信じられないようだが、私の知り合いの自民党議員は共産党の人間が困ったら「まあまあ」って助けてやってる人もいるし、その逆もあるわけ。

■思想も宗教もバランスよく
栄養と一緒で「思想も宗教もバランスよく」が大事なのさ。

なので私は宗教は神道・仏教・キリスト教イスラム教……あらゆる教義をなるべく勉強し、しかも、その宗派の「主流」「本筋」とつきあった。

京都いたときは、神道の神社、仏教も、浄土・浄土真宗日蓮宗真言宗天台宗禅宗の各寺、本山を参り、そこの正式行事にも参加したりした。各宗派の考え方や方針もわかるし、いい経験になった。カトリックプロテスタントの教会のミサ、礼拝も信者と一緒に受けて、牧師の話を聞いたり、賛美歌も歌っていた。

例として、もしインドでビジネスしたいなら「ヒンズー教」を教養的に勉強して、宗教指導者層、彼らの宗教的な日常活動に自分も参加したりコミュニケーションとって「仲良く」できることは……大事だと思う。イスラム社会でやるときも同じことになる。

思想においても社会主義共産主義、そういうものもベース的なレベルの教養はやったし、右翼側の思想もたどって「両者の比較」ができるようにした。

おかげで私の場合、どこの宗教や思想の人間と話しても「多分、その教団とか学者レベル」の「議論」「自分の意見」が言えるようになった。

私に子供がいたら「そういう人間になりなさい」と言っておきたい。

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特定の宗教や思想にハマって「正しいんだ」と思い込むのでなく「まあこういうのもあるんだね、でも、それはそこが間違っていて、ここは正しい」と自分でジャッジして言える人間になりなさい。

じゃないとカルト宗教や、変な過激派になって犯罪を犯すだけになる。それじゃダメだね。
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人間大事なのは
「自分という人間は一体何のために生きているのか?」
という命題を自分でクリアして、人生の一本軸の大黒柱にして、ぶれず生きることだ。
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……それができないと、足元の考えがふらついて「さまよい人」になる。そういう人は自分がわからないのだから、カルト宗教や自己啓発セミナーとかにはまって「ますますおかしくなる」。そういうこと。
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私は人生の本質を話した。あとは諸君がどう……私のこうした「さりげないアドバイス」を自分のものとして取り込めるか?だな。

■でな、世間の人は「本当の話」知らないでワーワー騒ぐだけでいいな
 自分の場合「歴史の登場人物」の「家庭環境」「人生相談」までやるはめになっている。さらに「救済」までするはめになった。何度もやった。

なので、その人たちが世間で見せている姿、マスコミの報道でまるで言えない部分も知っている。がゆえ、言えないでつらいことも多い。

世間の動画とかマスコミの何も本質を知らないジャーナリストが言っていることを信じて政治活動や、思想活動、経済活動……している人、運動家、ビジネスマンみると「かわいそうだ」「君たちは何も知らないでやってるんだ」ということいっぱいある。

世間の芸能人だろうが、ワイドショーやら、政治討論番組でデカい面している人……私からすれば、みんなヤバい部分があるけど、言えないし、いわない。

私が、堀江、ひろゆき、N国……ああいった連中のことやらないのは「言っちゃうと全員沈没」するからだ。「知らない人だましてるんだね」ぐらいにしか思わない。

むしろ、私がサシで長時間話してみたいのは井川意高様ぐらいだな。あの人なら私と楽しく長時間本当の話をして豊かな時間を過ごせると思う。あの人は面白そうだ。

実は、ある人の紹介で以前、朝堂院大覚様と会う予定もあったのだけど、神様が会わせず流れたことがある。

なので人脈って「ご縁」…本当にある。あのあとの彼の展開を見ていると、会わないで良かったんだなと思った。

その代わり出口恒氏には会ったので、また……いろいろヤバい話を知ってしまった。彼のいた大本という教団とか、彼の人脈とか……最後は安倍昭恵のヤバい関係者まで前に出てきて……もう私もあの時は「世の中狭いですね」になってしまい……「あーあ」ってなったわ。

■じゃ本題「なぜ日本はアメリカと戦争するはめになったか」
 簡単に言っておこう。

「日本は膨大な【満州利権】を米英に奪われそうになったので、それを必死でブロックするため米英と戦争した」

満州利権は当時の大日本帝国の資産の半分以上を占めるものなので、手放すのは絶対No!だった」

「で、この問題の本質は【満州利権】を牛耳って、手放したくなかったのが誰か?そいつが日米開戦から太平洋戦争、大日本帝国解体・消滅にした張本人であり、責任者。ひいては日本国民の本来の敵だった」

あんま、政治思想とか、宗教の問題じゃなかった。単純に「莫大な金や資源利益」の話だった。そのために軍が「動いた」か「動かされたか」「自分でやったか?」だけなんだ。

満州利権とは
 それで、大日本帝国が何がなんでも手放したくなかった「満州利権」なんだけど、どういうものか?

それは「南満州鉄道株式会社」がやっていたビジネスだね。

戦後70年以上たって、過去の日本軍が何やってたか?だいぶ映像とか写真で鮮明に見れるようになった。実は私が小中高のころは「タブー」「見れない」ものが多かったんだよ。

だから、一体、満州、日本の植民地がどうなっていたか?何が起きていたか?わからなかった。本や歴史の本もけっこう「ぼやかし」「深堀」していなかった。というのは、帝国時代の生き残りの右翼などが元気だったので「出すな」って感じだし、占領した米軍GHQも「都合がいい部分だけ開示」だったから。

でも、ようやく過去の人間が死に絶えだして力もないので情報が出るようになった。

満州利権のポイントは簡単にあげると以下になるだろう
1.広い国土(日本の面積の3倍)
2.鉄など金属資源(日本最強の八幡製鉄所の2番に位置する大生産量)
3.石炭
4.アヘン(麻薬)による収入

我々が「満鉄」と呼ぶ南満州鉄道は単なる電鉄会社でなく「阪急グループ」「東急グループ」のような「鉄道事業を軸としたコングロマリット」だった。

いやあ、大鉱山から上下水道インフラから不動産、電力・NTTの通信事業まで自前で作り上げ都市丸ごと管理できたので……阪急や東急以上。

さらに悪名高い「麻薬」の莫大な収益も得ていた。日本の黒歴史だね。

そう、財閥なんですよ。半官半民のね。悪く言うとマフィア。

私もミッドウェイ海戦調べ出して、なぜ?この日米の太平洋戦争、真珠湾奇襲が起きたのか……プロセス見ていて「海軍よりは陸軍に問題があったよな」「陸軍・東條英機らが対米開戦に固執する意味はなんだったのだろう?」って考えていたんだけど、
満州利権」というキーワードで解けた。
要は、軍人の問題というよりは「背後の財閥や金」の問題だと気づいた。

それで彼らが国を犠牲にしてまで守りたかった「何か」が「なんだろう?」と調べたら「満州利権」だった。

で、その「満州利権って何よ?」って調べたら「そりゃ、これだけの内容なら、私が支配者でも手放したくないわ」というぐらいの「デカさ」だった。

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南満州鉄道」財閥?マフィアの資産規模は、
なんと「当時の大日本帝国の国家予算の半分」ぐらいもあった。
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え?国家の予算の半分を1民間?財閥が持っていた。

今でいうと日本国の国家予算が114兆円だから。その半分として57兆円。
57兆円の利権……だったら「奪われたくないわな」

だから、人が死ぬんだよね。軍でも何でも使うわな……

そして日本本土の3倍以上の広大な面積で「未発掘の埋蔵資源」「土地」がある。

そりゃ……北海道開拓の比じゃない。それを失うのは「絶対やだ」だわな。

でも、アメリカやイギリスはそういう日本から満州利権を奪おうとしていた……だからか。

こういうことなんです。だからあの太平洋戦争、対米開戦の理由は「満州利権の防衛」だったわけ。

でも結果として日本は米英と戦争したおかげで、満州どころか「すべての植民地利権」失ったし、帝国海軍も皇室も全部解体されチョー間抜けな結果になった。

ダメだね。

■恐ろしい繁栄をしていた、当時の満州国
 まずは、当時の満州がどういう状態だったか?映像が残っていたんだね。見たほうがいいよ。
満州国国都・新京《前編》/ The capital of Manchukuo 1 of 2

www.youtube.com

満州国国都・新京《後編》/ The capital of Manchukuo 2 of 2

www.youtube.com

いやあ、おったまげた。1932年でしょ?いまから100年前に、これだけの立派な建築のビル群、ヨーロッパ風の住宅が広々、整然と並んでいた。東京ではありえない幅広い道路。蒸気機関車だって「時速100キロ」で走っていたし豪華な室内の列車になっている。
「こんなすごいの、いつの間に作ったの?」ってぐらい。カラー化された写真や映像もこっちで観れるよ。
★【満州国とはどんな国?】わずか13年という短い期間のみ存在した幻の帝国「満洲国」

https://www.youtube.com/watch?v=ba7aE2qnUf4

★AIで満洲国をカラー化してみた。日本語字幕もあり。

www.youtube.com

この都市を1民間企業で作っていたのだから……恐ろしすぎる。

満州利権を誰が握っていたか?
 すると「誰が満州利権を握っていたか」という本質的な命題にいきあたる。
天皇?」「軍」「誰か個人?」
ま、誰かだよね。

満州利権をとらえるとき大事なのは、この満州利権の始まりは1906年ぐらいからあって、要は大日本帝国がロシアや中国に戦争で勝って「領土や権利拡張」していた時期なんだ。

中国との戦争に勝った日本は今の満州に走る鉄道路線の経営権を清(現中国)から得た。
「鉄道の線路」「駅周辺」は日本が勝手に占有して管理していい内容だったので、日本政府は当然のごとく「警備・防衛のための軍隊」を派遣・駐留させる。これが関東軍

なお、関東軍の指示系統は陸軍なんだけど、天皇直轄になっていた。
……ということは関東軍の司令官は「天皇の指示」で動くわけになる。だったら下手人というか満州利権の財閥・マフィアのトップは「天皇陛下」になる。

つまり、満州利権は本質的には天皇・皇室のものなので「断固守れ」になったのか?

うーん。これだと、天皇の戦争責任は東京裁判や今の昭和史で語られているものと「かなり違う」「ダーティ」なものになる。

困ったね(笑)。のっけから天皇・皇室批判になっちゃうな。
え?「世の中狭い」「皇室は悪くないです」……にしないと。

マジメに調べると……私の人脈も「ぶさっ」って刺すはめになるんで……これだからやりづらいんだよね。

天皇・皇室がどこまで利権に関わっていたか?
 実はね、皇室はそこまで悪くない……と言える話がある。よかったね。

江戸幕府を倒して、なんちゃって大日本帝国を欧米の支援で設立して「形だけ欧米国家に習った」日本は結果として「立憲君主制」をとった。

ガチの帝王、国王たる天皇が「直接指示」して軍隊を動かす国でなく「いちおう民主的な議員らによる国会」で「予算案を議決し」「陸軍省海軍省」が「戦争計画」を「お伺い」して、「いいよ」という形での国家運営になっていた。

なので、昭和天皇は自らの意志で「政治に介入」はほとんどしなかった。そういうと左翼が「いや?していた」というけど、どっちかというと、昭和天皇が介入したのは「見てられないほど政治家や軍隊がやばい」ことをしたときに「しかたなくいう」程度だった。しかもそれやるときは「かなり問題なので」「いう」というレベルだった。

会社でいうと、社長が直接現場で、細かく指示する……それはなかった。

たいていは、部下の大臣、軍上層部が「綿密に」「問題ないようおぜん立てして」「あとはOKだけ」に仕上げてから、政策でも、戦争計画でも相談するプロセスだった。

そこで天皇による「企画」ができるのか?というと、それはできない。あくまでも、首相以下の政治家、軍部が「企画」して「どうでしょうか?」だけ。

実質的なパワーの行使はできるようでできない構造だった。

なので、天皇個人の意思や意見で政治も行政も戦争もできない。もちろん、大日本帝国憲法では「天皇は侵すべからず」と今の日本国憲法よりはるかに強大な権力を定義されているけど、それでも「実際にやるのは、部下の首相以下政権と、軍部」なので「そいつらが悪いんで」「天皇は仕方なく認めるだけの存在だった」……というのが、アメリカ連合国や日本のほとんどの学者とかの「認識」「見解」だと思う。

これが、昭和天皇の戦争責任は「ない」と断言されている……理由ね。

たとえが悪いんだけど、こうした「指示系統構造」いうのは戦国時代、江戸幕府とかの「大名」でもあったし、暴力団がまさにそうなんだよね。
アウトレイジ」とか映画で観た?たけしの
あと、オウム事件。麻原教祖が、気に食わない人間を「●せ」と直接的に「指示」「命令」しないで

「どうしますか?」「うーん、ポアしなさい」……って感じで「たとえ」「自分でそうだよね?」と「陰のメッセージで」伝えることするんだよ。

暴力団もこのやり方が多くて、組長が直接「やれ」とは言わない。あくまで「部下が言ってきて勝手にやった」にする。

だもんだから、警察も暴力団の抗争が起きても本丸の組長や幹部はたたけない。つかまえられない……こういうことなんだ。

このシステムが大日本帝国でも同じようにあったと……するなら、本当の指示は天皇がしたことになるんだけど、客観的に見ても「そこまではしていないよね」と思うわけ。

天皇が本当にそこまで「ワル」だったら、あの善人スタイルが「すべて崩壊」するけど……どうみても、そこまでやってないよね。

どう見ても、天皇の権力を「利用して」「金や利権でもうけていた」連中が裏でいて……そいつらが「天皇の名前」「ブランド」を利用してやっていたと……考えたほうが「つじつま」があう。

確かにあの当時は、天皇が部下らに「意志を伝える」手段として、首相や大臣、軍上層部を呼び出して「だいじょうぶかね」「勝てるのですか?」と「質問」されている。

この「質問」は、暗に「無理」「できません」とは言えない構図なので「できます」「やります」というしかない……とみる見方もあるのだけど、天皇陛下はそれなりに理解力、思考力はおありですので「はっきり結論言えなかったり」「もどかしい言い方」から「その答え方だとダメなのか?」と暗に見抜かれるわけですよ。

そのうえで「私はこうありたい」と暗に伝えるため「陛下の意志」を「質問内容で」「察せよ」という形で伝えることは……結構あったと思います。

だけど、それは「本来なら、自分にここまで言わせないでよ」「パーフェクト解」で「持ってきてよ」ということなんで、陛下に対し「大変失礼」な態度なんですよね。

だって、会社だってそうでしょ?「●●君、次の中期計画出してよ」とオーダーされて、幹部たちが必死こいてレポート書いて出してくるけど読んだ瞬間「これじゃダメだよ」って突っ返すこと……ありませんか?

「これでいいと思うレベルにちゃんとつくってこいよ」
これだけなんですよ。あとは、部下たちが必死こいて「パーフェクトな提案」をしないといけないのね。

だから、あの大日本帝国天皇・軍部間の意思決定も毎度これだったと思う。そのなかで天皇は陸軍、海軍それぞれに「信用できる」人間を色分けされていた。

昭和天皇は、海軍の米内・山本・井上は好んでおられたが、陸軍の東條は大嫌いだった。5.15、2.26事件で首相ら暗殺する陸軍って「クーデター」「いうこと聞かない」ことばかりしてきた。陛下自体陸軍への信頼度は……相当なかった。

つまり「天皇にとって意にそぐわない」「信用できない」大臣から軍幹部までいたわけで、すでにその時点で「天皇の権力はあるようでない」と思うわけです。

だって、自分に権力が本当にあれば、嫌いなやつは「全員クビ」自分で言えますんで。
北朝鮮やロシアのプーチンみたいに「バシバシクビ」できてイエスマンだけにできていますんで。

それは、されてません。

だからわかるのは、やっぱり天皇・皇室をダシにして悪いことしていた人間、組織が……ある。そいつらが本来の日本国民の敵、膨大な被害、死者を出した「下手人」なんだ。

そいつが誰か?マスコミも左翼もやらないよね?そういうほうに力使えばいいのに?余計なスキャンダルばかりやって騒ぐ。

それで、表面的に「天皇の戦争責任」「皇室が悪い」とイジメルのはやめたほうがいいいと思います。本丸は違うところにある。

ただ、大日本帝国の場合、天皇より、公家とか皇族で「問題あるよね」という人たちがいる。そこは言うべきだね。悪いんで。

■どの辺が怪しいか?
さて、満州利権が手放せない、利害の人間。調べたらわかりやすく出てきた。

【満鉄利権グループ】
山本条太郎(三井物産・満鉄総裁・立憲政友会議員)
石原莞爾(日蓮宗関東軍・満鉄顧問)→のち東條によって追放される
板垣征四郎(日蓮宗関東軍・満鉄顧問)
東條英機(陸軍・統制派)
松岡洋右(米クリスチャン・外交官・満鉄総裁・立憲政友会議員)
岩畔豪雄(満鉄・陸軍中野部隊創設者)
渡 久雄(陸軍中将)
宮崎正義(ロシア通、石原の部下、満鉄調査部(調査スパイ部門))
森 恪(三井物産田中義一を首相におす。満蒙利権・立憲政友会議員)
近衛文麿】(元公家・首相)
伏見宮博恭王】(皇族軍人・艦隊派
木戸幸一(大臣・親ドイツ・東條内閣生みの親)
東郷平八郎艦隊派のシンボル)
南雲忠一(海軍・艦隊派
嶋田繁太郎(海軍・海軍大臣、東條寄り)

……だんだん「構図」がわかってくる。こいつらはモロ満州利権を自分たちで牛耳って動かしていた。

これに対して、こいつらと「超仲が悪い」「反対派」が以下

【対米開戦反対・昭和天皇側】
永野修身条約派
山本五十六条約派
米内光政(条約派
井上成美(条約派
掘悌一(条約派
三笠宮崇仁親王(東條暗殺指示)

……ところが昭和天皇が好いて密命を与えて大事にしていたのは「海軍の反対派」なんだよ。
でも、彼らが「どういう扱い」を受けたか?
彼らを脅迫したり、殺そうとしていたのが「誰か」を知ると
「下手人」が見えてくる。

帝国陸軍と海軍の差
 さて、帝国海軍のほうが「海外事情通」「理数系強い」「合理的判断する人多い」「自由主義」「民主主義」といわれるので、海軍のほうが「すごかった」と思いがちだ。

もちろん、科学技術とかでの海軍は圧倒的にすごい。ゼロ戦も海軍の飛行機。

だけど「総力」では海軍は陸軍に及ばなかった。

陸軍:22万人→大戦末期は547万人
海軍:9万人→242万人

いかに太平洋戦争で、学生でもなんでも動員したか?わかるけどとにかく陸軍の人数は海軍の2.4倍はいた。

予算規模はどうだったか?1941年(ミッドウェイ海戦)時点で
陸軍:78億円
海軍:46億円
ーーーーーー
計 124億円

陸軍が海軍の1.7倍。まあ、海軍のほうが兵士少ない割には高性能兵器(戦艦・空母・艦載機)で多く使用していたようだ。

なお、この時点での軍事費は国家予算が165億円なので
124億円÷165億円=75%

え?国家予算の75%が「軍事費」……キチガイ状態だった。
そりゃ、国民生活は「大窮乏」だったろうね。

ということで、満鉄の資産はその当時の国家予算の「半分」あったんだから
それを握れるということは……「すごくおいしい」

で、それを握ったのは?誰よ?さっきのリストの連中だよね。

昭和天皇の考え
 このように、満州利権には当時、【近衛文麿】(元公家・首相)
伏見宮博恭王】(皇族軍人・艦隊派)がいた。

近衛は、戦時中「治安維持法」から東條ら軍部が最終的に国家を牛耳る「下地づくり」に貢献した人物である。親ドイツ。。

伏見宮は、海軍の軍人になって戦場でも戦った「職業軍人」である。しかも、反米・親ドイツだった。

つまり「親ドイツ」の元公家・皇族らは「反米英」思想になるので、米英が満州利権を奪おうとすることは「激怒」する。

だから、満州利権を守るために動いたわけだ。

さて、昭和天皇はどうだったのか?満州事変で、関東軍が勝手に柳条湖事件を起こした。これらは石原・板垣らの関東軍幹部が企画しやった。

石原莞爾(いしはら かんじ)・板垣征四郎(いたがき せいしろう)は、関東軍満州国を建国する企画や実行をした。この2人に共通しているのは敬虔な日蓮宗の信者であり「最終戦争論」を狂信していたことだった。

「最終戦争論」は石原莞爾が大好きなファンがよく「好む」話なんだけど、読者に簡単にいっておくと、日蓮宗の「ちょっと困った」思想なんだ。

仏教の中で日蓮宗は教祖の日蓮大聖人が「時の政権、仏教界」から「激しく弾圧」され「これでもか」というほど「いじめられ」「殺されそうになり」「命からがら」続けた宗教である。

そのため、おのずと「政権や社会をうらむ」体質ができてしまった。私も日蓮宗の寺にもよく行ったけど「浄土宗より全然マジメですね」ぐらい「びしっと」「修業」する。

それゆえ「今の仏教界は腐ってる」「ならば、一度、世の中消去して」「まっさらになった土壌に真の仏教国を築くべきだ」「真の極楽浄土を実現するために」「最終戦争(ハルマゲドン)を起こそう」……そういう考えなのだ。

日蓮宗……過激なのはこういうポイントがある。その分派の日蓮正宗創価学会…などが過激にみえるのは……こういうところに起因している。

それを狂信的に主張していたのが石原莞爾や部下の板垣征四郎

ちなみに明治・大正・昭和は「カルト宗教生誕」「ボコボコ活動」していた熱い時期なので他にも「トンデモ宗教」「思想」多かった。

それにのめった軍人もいたわけ。石原や板垣もそうかな。

で、多分なんだけど彼らは「日本本土から離れて、勝手にやれる満州国でそれを実現しよう」という「なんちゃって構想」をやったふしがある。

■石原や板垣をおいやった東條英機
 さて、本来満州国建国は、石原や板垣らの「成果」であり彼らが牛耳る「マイワールド」だったかもしれない。

実は満州利権は1906年からスタートしており、石原らが満州国を建国した1932年まで26年も経過して「発展・成熟」してきた。

あの満州の立派なビル群とかの基盤は、20年以上の歳月で生まれてきた。

その集大成が「満州国」で中国の領土を奪ってしまうことだった。日本が直接奪うわけにはいかないので「あくまでも、地元民の希望や総意」でやったことにした。

それで中国人の清朝の追い出された皇帝「溥儀(ふぎ)」を再度、新皇帝に仕立て上げ「満州人?と、中国人とプラス日本、朝鮮、モンゴル人、5民族の連合国家」という「都合がいいスローガン」で建国の形をとった。

実質は関東軍が経営・支配する体制だった。これで関東軍=陸軍は自分たちで国家予算の半分を占める利権を牛耳れることになる。

この時点で民間会社だった満鉄は自動的に関東軍が支配する「満州国政府」のものになったので実質は関東軍の手で「陸軍のもの」になった。ここが大きなポイントだったろうね。

つまり、当然、満州利権を統括支配するのが「陸軍」=トップの東條英機となる。

しかもずるがしこい東條はもともとの満州利権の功労者の石原や板垣を「追放」しちゃって「見事に権力のトップの座」を射止めた。

東條の人物鑑定をすると「金と権力」しか、彼の人生には出ていなかった。面白いほど彼の行動原理は「当たっている」

そういうこと。そこに米英が満州国自体「否定」「日本の満州利権はおかしい」と言い出した。米英は国連も使って日本に圧力をかける。

こうして米英が暗につきつけてきたのは「満州国をやめろ」「満州利権を俺たちにくれ」ということだった。

いやあ、親ドイツで反米英の東條、近衛、伏見宮からすれば「やだ」だろね「ふざけんな」「絶対渡さない」

じゃあ「アメリカと戦争してでも守るしかない」と……なったわけだな。そして反米英の日独三国同盟に行っちゃうわけ。

その時点でアメリカは日本への石油を「禁輸」した。これで日本は完全に「追い込まれた」

こういうことが予想されたので日本政府はあらかじめ、備蓄石油をしこたま買い込んでいた。それが「2年分」だった。

だから海軍、山本たちが言っていたのが「1年から1年半は戦えます」「あとは無理」だったのね。

当時の政府・軍部、みんなでわかっていたことなんです。

■負けるのが全員知っていたのに、やった
 で、陸軍は対米戦が勝てないことを知らなかったのか?いや?知っていた。

実は東條らに諮問すべく、陸軍では「学者・産業界・知識人」を総動員して「対米戦のシミュレーション」を行っていた。

結果は「勝てるわけない。最初の1年だけ勢いで勝てるが、その後劣勢になり、最終的にはロシアが参戦して国を失う」
だった。

ちゃんと数字も出して検討していた。ところが、この結果を東條が目にして「なかったことにせい」「資料は全部焼け」さらに、見解をまとめた幹部を「南方前線にとばして」「口封じ」してしまった。

いっぽうで昭和天皇は米英・海外に駐在経験が多く、科学的に考えられる米内ら海軍のトップらから「本当に勝てるのか?」と聞いているんだ。だけど「ムリですね」と言われてしまって「やらんほうがいい」と自分でも思っていらした。

そこに、東條らが「だいじょうぶです。もし戦っても数年で経済的に回せるというシミュレーションが出ました」と「ウソのデータ結果」で対米戦が問題ないと……やってきた。

統計偽装……今もやってるけど、満州利権を握っている東條らからすれば「何がなんでも、対米戦をして満州を守りたい」彼らは昭和天皇に「ウソ」をついた。

でも海軍の連中は誰一人「アメリカと戦争して勝てる」とは思っていない。けれど「明確に反対」とも言えなかった。

なぜなら、すでに米内、山本、井上ら海軍トップで、開戦に反対する人たちは東條や陸軍から「殺害予告」がされていたからである。

東條ら陸軍の満州利権軍団は「ヤクザでも右翼でも鉄砲玉やテロもいとわない」連中ばかり。実際、中国大陸や満州で「何度も暗殺テロ」やってきたよね?

そんな連中相手なので、米内らも「明確な反対」「陸軍の否定」はできなかったの。

「海軍が筋通して開戦反対したら、日本は陸海軍の内戦になる」
「クーデターも起きる」
そこまでのヤバさだった。

本当は、昭和天皇
「絶対やめろ」
満州国はとりあえず国連に管理を委ねよう」
「米英にはこれ以上歯向かわないようにしよう」
「近くの利益でなく国家存亡の未来も考えてここはがまんしよう」
って言えばよかったんだけどね。
それこそ、怒鳴られてもよかった。

そうしたら、東條らはストップで終わっていただろう。いくら東條でも陛下の「直言」は無視、無理なので。

だけど……しなかった。これは、みなさんが「どう思うか」だね。

なぜ昭和天皇はひるんだのか?やっぱ「欲」があったんだと思う。

悪く言っても、陸軍の連中と満州利権の連中は
「陛下、莫大な富が満州にはあります」
「その恩恵は我が国の国家予算の半分にもなるのです」
「このすべては、陛下のものです」
「だいじょうぶ、東條以下陸軍・関東軍がなんとかします」
「信じてください」

ぐらい「たきつけた」んじゃないの?

私がワルだったら、いうぜ(爆笑)
そして、近衛や伏見宮満州利権側にいるから「うんうん」って
うなずいて「彼らに任せておこう」なんて……言ってたかもね。
「だったら、うまくやってね」
そんなノリだったかもしれない。

ダメじゃん……欲に負けたら……あ、すみません。

■きれいごとは無理だった満州国プロジェクト
 私が驚いたのは、満州利権は「麻薬」事業が多大にあったことだ。

これアヘン戦争からの歴史が響いていて当時の日本、欧米でも「アヘン」の麻薬で儲けることが……横行していた。

ちなみにアヘンは本当にヤバい麻薬で、その延長がモルヒネ、ヘロインだというし、
吸って禁断症状で気が狂って、体もボロボロになる……
「麻薬と売春」が超横行していた……時代をつくっていた。

人気漫画になってるらしいね「満州アヘンスクワッド」って。

そうした犯罪行為で得られた「富」が人工都市「新京」の資本になってもいたわけ。

そして満鉄がやる会社には関東軍・スパイ部隊で有名の「中野学校」のエージェントが多数入り込んで「官民一体で」「マフィア」やっていた。

満鉄は映画会社も経営していた「満映」総裁をしていた甘粕正彦も、善人経営者ぶって、こうした「裏稼業」やって裏金稼いでいたんじゃないか。映画会社の俳優・人脈でのスパイ工作活動もしていたのではないか……私はそう思った。

ちょっと……今では考えられない?構図だよね。あの時はすごかったんだ。とにかく無茶苦茶な世界があった。

このアヘンの利益は関東軍の膨大な機密費になったらしいし、三井物産らの大手商社らも手がけていた。

えーと、関東軍が「昭和通商」というダミー商社をつくって全世界で営業してアヘン事業もやっていた。露骨だね。
でこれ作ったのが、三井物産出身で関東軍にいてスパイ工作活動をしていた「里見甫(さとみ はじめ)」で、里見が関東軍の諜報活動の組織として使っていたのが広告代理店「電通」。

そして、その電通から分社したのが今の人は信じられないけど「共同通信」「時事通信」……今も日本のマスコミ新聞の底辺を担っているけど……元は同じ会社。爆笑。

ま、日本のマスコミって……そういうものなんだよ。わかった?

なので、あの三井物産も当時は「ヤバい事」してたんだよね。ビッグモーターの悪事すらかわいくなってしまう……その利益で当時の日本経済……うるおっていた。アヘンビジネスは三菱商事と大倉商事もいたよ。

国家と商社・財閥が暴力団・マフィアしていたんだよ。

今は……どうなのかね?

みなさんは、どう思いますか?
(内海君:小市民)