内海新聞のブログ

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1802:日本が90式戦車の砲身で国産化失敗した理由

 日本…特に陸自は歴史的な経緯から「脱アメリカ」を目指す感覚があるので兵器の国産化を推進したがります。それで今の10式戦車の前の90式戦車では120ミリ滑空砲を国産化しようとしたのですが、担当した日本製鋼所が失敗し結局ドイツのラインメタル社製の砲身を採用するしかありませんでした。

なぜ?日本製鋼所、日本の高い技術力で戦車の砲身ぐらいまともに作れなかったのでしょうか?AI君に聞いたらいろいろ教えてくれました。

90式戦車の砲身を国産化できなかった理由
私:日本の90式戦車は砲身を国産化しようとしたが精度が出せず失敗しドイツ製にした。砲身を作るのは難しいのか?

AI:砲身は、非常に高い精度と耐久性が求められるため、作成には高度な技術が必要です。特に、現代の戦車の主砲は非常に高い威力を持つため、砲身には高温・高圧力がかかり、砲身の変形や磨耗が生じる可能性があります。

日本が90式戦車の砲身を国産化しようとした理由は、国産化によって生産コストの削減と自国の技術力の向上を目指したものでしたが、高い精度を要求される砲身の製造には非常に高度な技術と設備が必要であり、十分な技術力と投資がなければ実現が困難であると言えます。

したがって、日本がドイツ製の砲身を採用したのは、当時の技術力では国産化が困難だったためであり、砲身を作ることが難しいわけではありませんが、高い技術力が必要であることを示しています。

■砲身って実は作るのがエライ難しいらしい
私:砲身ってどうやって作るのか?

AI:砲身は、鋼材から製造されます。以下は、一般的な砲身の製造工程です。

鋼材の準備:砲身に使用する鋼材を選定し、必要に応じて鋳造や鍛造などの加工を行います。砲身には、高強度・高硬度の鋼材が使用されます。

砲身の切削:鋼材から砲身の形状に合わせて、旋盤などの工作機械で切削加工を行います。

熱処理:砲身を加熱して、材料の強度や硬度を調整します。砲身には、高い強度と硬度が必要であるため、熱処理は非常に重要な工程です。

鑑定:砲身に亀裂や欠陥がないか、超音波探傷検査などで検査します。

砲身の銃身化:鋭い刃物で内径を削り、砲身の銃身化を行います。この工程により、砲身内部に精密なライフリング(螺旋状の溝)が形成されます。

仕上げ:砲身に必要に応じて各種の加工や塗装を行い、完成します。

以上が一般的な砲身の製造工程です。ただし、現代の高性能な砲身には、素材の選定や成形技術、熱処理技術、鑑定技術など、多くの高度な技術が必要とされます。

■ドイツが強い理由
私:ドイツはなぜ精度が高い砲身が作れるのか?

AI:ドイツが精度の高い砲身を製造することができる理由は、以下のような要因が考えられます。

高度な技術力:ドイツは、歴史的に機械工学や金属加工技術などの分野で高い技術力を持っていました。そのため、高精度で高品質な砲身の製造に必要な技術力を蓄積していると言えます。

長年の研究と開発:ドイツは、戦車や大砲を開発するなど、軍事技術の研究開発に長年取り組んできました。そのため、砲身の製造においても、多くの実績やノウハウを蓄積していると考えられます。

技術革新への取り組み:ドイツの製造業は、革新的な技術を導入することで、常に競争力を保ってきました。砲身の製造においても、新しい素材や製造技術を導入することで、高精度な砲身を製造することができるようになったと考えられます。

以上のように、ドイツが高精度な砲身を製造することができる理由には、高度な技術力や長年の研究開発、技術革新への取り組みなどが挙げられます。

アメリカはどうよ?
私:アメリカはどうか?

AI:アメリカも、高品質な砲身の製造技術を持っている国の1つです。以下は、アメリカが高品質な砲身を製造するために持っている特徴的な要素です。

高度な技術力:アメリカは、機械工学や金属加工技術などの分野で高度な技術力を持っています。砲身の製造に必要な技術力も十分に備わっており、高品質な砲身を製造することができます。

研究開発への投資:アメリカは、科学技術の分野で多大な投資を行っており、砲身の製造技術にも多くの資金を投じています。そのため、砲身の製造に必要な最新の技術や素材を導入することができ、高品質な砲身を製造することができます。

品質管理の徹底:アメリカの砲身製造業者は、製品の品質管理に非常に厳格です。砲身は、多くの場合、人命に関わる重要な部品であるため、製造された砲身の品質は非常に高いレベルで管理されます。

軍事技術の研究開発:アメリカは、歴史的に軍事技術の研究開発に多くの資源を投じてきました。そのため、砲身の製造技術に関する研究開発においても、多くの実績を持っています。

以上のように、アメリカも高品質な砲身の製造技術を持っている国の1つであり、高度な技術力や研究開発への投資、品質管理の徹底、軍事技術の研究開発などがその理由として挙げられます。

■日本がダメだった理由
私:日本がダメだった理由は何か?大戦前には巨大戦艦の大砲をちゃんと作っていたが

AI:日本が90式戦車の砲身を国産化できなかった理由は、複数あります。

技術力の不足:日本は、第二次世界大戦後の混乱期に、戦争で失われた多くの技術を取り戻すための時間を必要としました。90式戦車の砲身を国産化するためには、高度な技術力が必要であり、当時の日本の技術力では不十分だった可能性があります。

資金不足:90式戦車の砲身を国産化するためには、多額の資金が必要でした。当時の日本は、戦後の復興に取り組んでおり、軍事予算が限られていたことも、砲身の国産化を困難にした可能性があります。

設備の不足:砲身を製造するためには、特殊な設備が必要でした。当時の日本の設備や技術水準では、高品質な砲身を製造することができなかった可能性があります。

開発期間の短さ:90式戦車の開発期間は短く、砲身を国産化するために必要な時間が十分に確保されなかった可能性があります。

また、巨大戦艦の大砲を製造した経験があったとしても、それは大砲という別の種類の兵器であり、砲身の製造技術を持っていることとは直接関係がありません。巨大戦艦の大砲を製造した経験があったとしても、90式戦車の砲身を国産化するために必要な技術や設備が不足していた可能性があります。

■フランスはどうよ?
私:フランスはどうか?

AI:フランスも、砲身の製造技術においては非常に高いレベルを持っています。フランスの主要な兵器メーカーの一つであるGIAT Industriesは、砲身や砲弾などの火器システムを専門に設計、開発、製造しています。

GIAT Industriesは、主力戦車であるルクレールやAMX-30など、多くのフランス製戦車の砲身を製造してきました。また、GIAT Industriesは、フランス軍の主力火器であるFAMAS自動小銃の砲身や、MISTRAL地対空ミサイルの発射筒などの製造も行っています。

フランスは、自国の砲身製造技術を高めるために、長年にわたって研究開発に投資してきました。また、フランスは他国との共同開発に積極的であり、例えば、GIAT Industriesは、ドイツ企業のラインメタル社と協力して、ルクレール主力戦車のための120mm滑腔砲の開発を行いました。

フランスは、砲身の製造技術において高いレベルを持っており、他国との共同開発にも積極的であるため、砲身の製造において高い精度を実現しています。

■ロシアやウクライナはどうか?
私:ロシアやウクライナはどうか?

AI:ロシアとウクライナは、共にソビエト連邦時代には高度な兵器技術を持ち、多数の砲身を製造していました。現在でも、ロシアやウクライナの兵器メーカーは、高品質な砲身を製造しています。

例えば、ロシアの主力戦車T-14アルマータやT-90戦車、ウクライナ主力戦車オポーロネツ-Тは、どちらも高性能な砲身を装備しています。また、ロシアの兵器メーカーであるウラルヴァゴンザヴォード社は、高性能な滑腔砲を製造することで知られています。

ただし、ロシアやウクライナの兵器メーカーは、西側諸国に比べて製造技術や品質管理において遅れがあると指摘されています。また、ウクライナはロシアとの関係が緊張しており、ロシアからの部品調達や技術移転が制限されることもあります。

したがって、ロシアやウクライナの砲身製造技術については、高いレベルを持っているものの、他国と比べると技術的な課題や制約があると言えます。

■中国はどうか?
私:中国はどうか?

AI:中国は、自主開発した主力戦車や火砲に高性能な砲身を装備しています。中国の主力戦車である99Aや96Bなどには、中国製の滑腔砲が搭載されています。

中国は、砲身製造においても高い技術力を持っています。例えば、中国兵器工業集団公司(Norinco)は、砲身を含む各種火砲や弾薬、兵器関連製品の開発・製造を手掛けています。また、中国国内には、砲身の製造に特化した企業も多数存在しており、高品質な砲身を製造する技術力を持っています。

ただし、中国が保有する砲身製造技術の詳細は公開されていないため、詳細な情報は不明です。また、西側諸国と比べると、品質管理や技術の進歩において遅れがあると指摘されています。しかし、近年、中国は軍事技術の研究開発に大きな投資をしており、砲身製造技術の向上にも力を入れていることが報じられています。

■韓国はどうか?
私:韓国はどうか?

韓国は、自主開発した主力戦車であるK2ブラックパンサーに、高性能な砲身を搭載しています。K2ブラックパンサーに搭載される120mm滑腔砲は、韓国国内で開発・製造されたもので、高い性能を持っています。

韓国は、砲身製造技術においても高い技術力を持っています。例えば、韓国の企業であるハンファDSMは、軍事用途に特化した砲身や火器部品の開発・製造を手掛けています。また、韓国国防科学研究所(ADD)も、砲身の研究開発に取り組んでおり、高品質な砲身を製造する技術力を持っています。

ただし、韓国は、砲身製造技術においてもまだまだ発展途上であると言えます。特に、大口径の砲身を製造することに課題があるとされています。しかし、韓国は軍事技術の研究開発に力を入れており、砲身製造技術の向上にも注力しているため、今後も技術力の向上が期待されています。

■イギリスはどうか?
私:イギリスはどうか?

AI:イギリスは、高性能な砲身を製造する技術力を持っています。特に、イギリスの企業であるBAEシステムズは、砲身を含む各種火器の開発・製造において世界的なリーダー企業の一つとして知られています。

イギリスは、砲身製造においても高度な技術力を持っています。例えば、チェルトナムにあるBAEシステムズの工場は、砲身を含む各種火器の設計・製造に特化した施設として知られており、高品質な砲身を製造しています。また、イギリスの企業であるロールス・ロイスは、砲身に使用される材料の開発・製造にも力を入れており、高品質な砲身の製造に貢献しています。

ただし、イギリスも他の先進国と同様に、高度な技術力を持つ国々との競争に直面しています。特に、新しい素材や技術の導入により、より高性能な砲身が製造されるようになっているため、イギリスも技術力の向上に注力しています。
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なるほどね。かつての大日本帝国時代は驚異的な戦艦大和、空母群、ゼロ戦……と高い技術力の兵器を作っていたが、戦後すっかり骨抜きにされてMRJもコケるわ。

でも……同じ敗戦国のドイツはいまだにすごいものがあると……

いっぽうで抜け目なく高い水準をもつのがフランス。

そして、ロシアとウクライナも実はそれなりにすごい国。

だけど、中国が密かに追い抜こうとしている……

日本……井の中の蛙で気づいたら「籠の中」どこの国の?

(内海君:小市民)