けっこう恐ろしい解だけど、これが静岡県で長年山を管理してきたN様との見解です。国交省・静岡県・熱海市がこの本質を対応できなければ、今後も川と海の汚染、土石流も2度、3度繰り返していきます。それぐらい深刻なことを麦島、天野はしています。
伊豆山の神様のメッセージ
「江戸までの本来の伊豆山の姿に戻せ」
■難波副知事に提言した内容
静岡県庁 御中
難波副知事 様
このたびは、被災のお見舞いを申し上げます。
当方、愛媛県に住んでおりますが、衝撃的な土石流のマスコミ報道を拝見して
7月3日以後、毎日、遠隔で写真や動画、公然情報などを総合して、土石流のメカニズムや、今後の対策について
自分なりに考えて検討しています。
なお、たまたま静岡県で代々山を管理されている方(Nさん)から、公然データをもとに有用な情報や見解を議論しており
難波副知事の記者会見での説明ともほぼ一致しております。
本件は、明らかな人災ですので、責任所在、追及もきちんとしていただきたいと存じます。
これらの土石流発生個所の分析結果についてはこちらのブログに置いてありますので
難波副知事にもぜひご覧いただき、コメントいただければと存じます。
なお、Nさんの今後の現場の対策案は以下です。
第一段階
今までの常識は捨ててご覧ください、土木は必ずしも数字では測れません。では自分が山ならどう処理するのか。
①下流住民の避難。←これはもう済んでいるので、現場片付けが終わった後、立ち入り禁止になればOKです。
②周囲の沢(水が出ている所)を総チェックして、全てポンプで汲み上げて土石流があった沢に流す。砂防ダムの沢です。←すぐに取り掛かれます。
③崩落面に対して極力水分の少ない土を大量に投入する。←水分を引っ張って密度を下げ、単位面積当たりの総重量を減らすためです。
④上流の方から徐々に盛り土(産廃)を撤去していく。←水が出るのでその汲み上げて排水しながら。
⑤撤去した部分にも状況に合わせて土を投入する。←作業土台を作るのと水を引っ張る両方の意味があります。
⑥注意点として、必ず上に向かって土砂を運び上げ、一番上のS字、またはその上の道から運び出す。
⑦土砂の撤去が終わったら、ポンプで汲み上げていた水を徐々に沢に戻していく。
ここまでで元の沢の土砂撤去が終わります。法面が乾いて人が入れるようになったら植林します。
第二段階
テニスコートへの沢の流れから順次修復します。
①3F建ての家から順次撤去。←上から下へ順守。
②ソーラー裏からS字へ作業道路を接続。3F建て横の道路を撤去。盛土を撤去。
③本宮社への道路を一部切断。上から順にひな壇の盛土を撤去。完了後、架橋。
④沢を本来の流れに戻すために一時的にバイパス(管)。沢の斜面を造成後バイパス撤去。
⑤S字を全撤去するために水タンクへのアクセスルートを検討。仮設。後、S字撤去を開始。
⑥奥の沢(2本)の流れ(接続先)を検討。必要であればバイパス。斜面造成後バイパス撤去。
修復作業に関する注意点①
注意点がいくつかあがりましたので、そちらを。
重機(ショベル)は重量4t以下。運搬トラックは2t。共に1台体制から開始します。
下から処理しようとするのはリスクしかないので、上部から徐々に土を取り除いていきます。
山での作業は上が安全で下が危険、逆の状況を作らぬよう注意願います。
今回の現場に於いては上からでも危険なのは間違いありませんので命がけの作業になるということを肝に銘じてください。
このような状況ですので作業効率は度外視してください。安全を最優先するために、とにかく上から慎重に進めます。
電気式ポンプを使用する場合は漏電に注意ください。エンジン式に於いても
動作チェックは 頻繁にお願いします。
さしあたっては以上です。
2021年7月14日
武田 宙大