国会のあり方
武田 宙大
「国会のあり方」と問われて、思うのは「国会が政策討論の場になっていない」ということである。日本は立憲君主の民主主義国家と標榜しながら、実際は、国会でも企業でも「談合」による事前根回しで物事が決まっているからだ。
フランスの大統領候補のテレビ討論を見ても、紳士的に「論理的」に議論を繰り広げるが、日本の党首討論にせよ「ののしりあい」しかない。ここに、日本人の民主主義意識のレベルの低さを感じてしまう。
国会で議員が居眠りをしているシーンをテレビが「税金の無駄遣い」と報じる。議員の話だと、事前に国会でお互いが言い合う「セリフ」まで、あらかじめ相互に原稿が公開されて「事前に話が終わっている」ため、国民がテレビで見る議場ではすでに「原稿セリフの読み上げ」にしかならず、結果が最初からわかっているから「眠っている」とのことだった。
そういうことすら、マスコミは国民に説明しない。日本のマスコミは電通に支配されているが、その電通の創始者はGHQによって戦後暗殺され、アメリカの手先が現在は電通を支配している。だからこそ、日本は巧妙に国会すらもアメリカに「工作」されていると知れば、居眠りに怒る必要もない。
国民は無知なのだが、日本の地方自治、議会制度…別に悪いわけではないのだ。ちゃんと、使う人間が使えばそれなりに機能する。でも「システムはあっても使う人間がバカ」だから、こうなる。尾崎行雄は「どんなに立派な憲法をつくっても、運用する人間がタコなら意味がない」と言っていた。