内海新聞のブログ

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2001:ダイハツどうすればいいか豊田章男への提案

 なんか今年は巨大不祥事がボコボコ出ますね。ロクなクリスマスではなかった感じです。菅直人のできの悪い息子が親の後光の光で市議に当選とか……武蔵野市も腐ったと思いましたが。住民の質がそれだけ下がったのでしょう。

さて、ダイハツの過去34年にわたる国交省の安全性試験にウソのデータを出してごまかしてきた事件。今後ダイハツがどうなるか?この案件どうすればいいか?経営コンサルタントとしての私のアドバイスを章男ちゃんに伝えておきます。

トヨタのおごり。忘れた創業者マインド
 まず、今回の不祥事ですが大騒ぎはしていますけど「かなり残酷な経営判断」をすることで「被害を被ったダイハツ車オーナー」を救済できる可能性があります。

その秘策を章男ちゃんにお伝えします。

まあ、最初に言っておくと「創業者の経営哲学を完全に破ってきた」「章男」に、天国の豊田喜一郎は「怒って」いると思います。

私は彼が創業した時のことを伝えるトヨタ産業技術記念館を名古屋行った時、観に行きました。そこには
「完全なものにならないかぎりは、絶対商品として販売しない」
というような彼のことばが掲示してありました。
私は喜一郎の言葉を見て「うーん」ってうなり、ある面感動していました。

その信念があったから……トヨタは厳しいアメリカ市場に入りこんで信頼を勝ち取り、今の繁栄を築けた。営業もあるけど。

でも、今のトヨタは章男の「車なんて5年持てばいい」という考えで創業者のポリシーは完全に破壊され、トヨタ車は毎年のように「リコール祭り」で「不完全でもいい」「あとでごまかせばいい」という体質が根付いてしまいました。

私が産業技術記念館で観た創業当時のトヨタがつくっていた「トヨダAA型乗用車」みたいな車は今みても「ディテールもしっかり手作りで」「手抜きがない」「観ていて工芸品」みたいな作りでした。

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ところが今のトヨタ車、私のヴィッツなんかもそうでしたけど「溶接が甘い」「部品1個までコストダウンでチキンのようにやりすぎて」「余裕がない」「数年でさびてくる」「金出さない分は、こう手抜きする」ってつくりになっています。

ま、毎年のように新車を出していく……競争はあるのでしょうが、ユーザーからすると「大事に同じ車を10年、20年直して乗りたい」は「させない」

ひどいなと思ったのは、ヴィッツが最後のリニューアルしたら後ろのハッチバックなど「部品が前のバージョンのやつが使えないように」「微妙に形状を変えて」「前の部品は使えない」「買い替えを強要するつくり」にしていたことです。

いっぽうでボディ剛性は毎度「スポット溶接の追加で改良した」と抜かす。これ、自動車マニアの間では「え?それだけ基本設計を手抜きしてごまかしていたわけ?」と言われちゃうんです。ちゃんと設計していたらそんなことしなくていいので。

そうですよね。今のクルマはスーパーコンピューターや高度な3DのCADで設計されているし、それなりの強度シミュレーションもされている。なのに……落ち度がある。抜けている所を完全につぶして詰め、安心を得てから「世に出す」という方針が設計から現場までまるでできていないのです。

ダイハツはそれ以上に「隠して逃げる」が「伝統」になっていたようです。

こういう技術的な「信頼性」「耐久性」について、創業者の豊田喜一郎だったら「自分で納得がいくまで完全にしないと」「お客様に出せない」と徹夜して……彼自身、研究室に寝泊まりして自動車の開発をしていたそうですから……今の章男の「他人任せ」「自分はカーレースやなんちゃって都市計画遊び」の姿とは……かなり違います。

あとは「ファイナンス」遊び。これですよね。今のトヨタ……

たとえば、私は自動車保険東京海上に入っているけど、今のディーラーでは「クレジットカードの保険料支払いはトヨタのTsカードだけ」としているのです。そうして、自社のカード会社の客でないと東京海上の損害保険が使えない。悪いけどその辺の東京海上の代理店で頼んだら「どの会社のクレジットカードでもOKです」なんだけど。車の管理をワンストップで頼めるディーラーのメリットでしかたなく従っているけど……こういう態度に「トヨタのずるさ」「根性の悪さ」がかいま見えます。お客のためにやってないんです。

先般も知ったのですが電気自動車の充電スポットがトヨタウォレットの会員でないと使えない……三菱や他社の車がやれない……ようにしている。こういう姿勢も変えないと……。

トヨタは自動車メーカーが本業であって、不動産デベやオリックスみたいな金融業が本業ではないのですから。

本業を忘れて「変なビジネス」にのめり込んだ会社は……たいていつぶれます。

いや、NTTグループみたいに「コングロマリット」やりたいなら……どうぞ。だけどNTTグループは「国の膨大な資産を変換」したからできただけであって、ああいうのをみんなまねするのは難しいと思います。

三菱グループですら勝てないから。あの三菱でも……案外お金ないんだよ。私はそれを見ていたので……。

昔のトヨタは「トヨタ銀行」というぐらい「現金主義」「借金しない」「メインバンクの東海銀行(事実上トヨタ銀行)で自分で回せる」優良企業だったけど、最近見たらやたら有利子負債が増えていて……借金で回す体質に……なんか……しているようで。

これ……章男が勘違いしたんだろうね。「エンジニアの会社」から「金融屋の会社」にしちゃった……。創業者の精神・マインドをすっかり忘れてしまった。

それが、今回のダイハツの不祥事をモロ起こす原因になった……と思います。

ダイハツを廃業・フェードアウトするのがベスト
 それで今回のダイハツのポカですけど、どう処理したらいいのか?私がトヨタCEOなら「こうします」

1.ダイハツは廃業ということにしてスズキにマージしてしまう
 これが、実はベストなんです。もうダイハツブランドで車を売るのはムリです。企業やメーカーに大事なのは「ブランド」なんで。かつてエアバッグチャイルドシートの名門「タカタ」がつぶれたのと一緒で、今回はそれ以上の「チョンボ」です。もう、ダイハツという名称では車売れないと思う。
 あの、三菱も「リコール隠し」ですっかりガタガタになって、日産ゴーンに吸収されるはめになったので。

ただ、今のトヨタは「マツダ、スバル、スズキ」のメーカーを「経営難でしかたなく引き取って」いる状態なので、あ、その前には「日野」もあったけど。あれもポカしていすずとマージしてどうするか……とか騒いでいるけど。

結果として、今のダイハツダイハツとして存在している必要性は……ない。そもそもトヨタが軽自動車を自分の本業にしなかったのも「マーケットが小さい」からです。日本しかないので。

だけど、もともと経営難のダイハツをひきとって「なんとか使ってやるか」で利用はしたけど、そりゃ、トヨタの連中からしたら「ダイハツのレベルなんてその程度だろ」があるわけで。

だから、もとから車の作り、テキトーでいい加減だから……「トヨタ品質で調教してやるよ」って、ダイハツにも生産技術に「DNGA」ってトヨタの「TNGA」のミニチュア版をやらせていた最中……でした。

むしろ軽自動車で優秀なのはスズキ、ホンダ……とかですよね。なので、もうダイハツはなくてもいい。だから、過去の不祥事を引きずるより「あっさり会社ごとたたんだ」ほうが「余計なサポートしなくていい」のです。

どうですか?素晴らしい経営判断ですよね。

それで、今回を機にダイハツは「廃業」「スズキにマージ」ということで
ダイハツスズキ」に社名を一時的に変更。なので社名が「DS」になる。

うーん。原口一博が大好きな「ディーエス」になるよ。大笑い。笑い飛ばせ。

2.ダイハツを廃業させるメリット
 これなのですが「過去34年のインチキ」といっても、34年前のダイハツ車が今も走っているのはほぼレアケースなので、騒いだところで「被害」「実害」は少ない。問題になるのは「ここ数年」「いいとこ10年以内」の車のオーナー。まだ乗っているから。この人たちの救済さえうまくいけば、この問題は「案外丸く収まる」

3.ダイハツの顧客の救済はどうするの?
 そこでだ。私が「いいアイデア」だよなと、章男に言いたいのがこれ。こうする
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ダイハツオーナーの方は、スズキの同等車種に無償で新車交換します」
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え?だいじょうぶ?お金はかかるんだけど、案外だいじょうぶかな。

どうして?これ、ホテルやサービス業、食品メーカーでも「ヤバいクレーム事件処理での対応」と一緒なの。

その大型版になるんだけど。

こういう「通常なら目も当てられない惨事」でも、われわれ智者は「なんとか逆転できるチャンスにできないか」って考えるんだよ。

あー、私の仕事はそういう「高度な経営案件」だったから。こういうとき、冗談半分でシミュレーションしてみるんだけど。そうやって頭きたえるのね。日々。

で、こういうお客様に対する「失礼」「不祥事」で、どう対応すればいいか?

「代金返金」すれば「ちゃら」……うーん、商品が新品であけていない……開けたけど捨てても惜しくない原価のものなら……これでいいよね。

■マフィンが糸引いていたケースを例にしてみよう
「マフィン買ったら糸ひいていた」……あの事件の場合、自分がその立場だったらどうする?

いい勉強になるね。あなたが、あの商店主の立場だったらどうしますか?

私ならこうする
1.当然、買ってもらった人には代金を無条件返金する(振込手数料までこちら負担)
2.食中毒でお腹壊した人には、会社の幹部、自分が家まで出向いて「お詫び」する。さらに「手土産」「商品券」可能であれば「現金一封」お渡しする。

……あのおばさん……したかな?しないよね。だからダメなんだよね。素人なんだよ。そういうとこが。

だから、君たちも「思い付きで」「消費者相手のビジネス」するとき「店」「食い物屋」やるときは……「こういうところまでディテール描いて、シミュレーションもして」「だいじょうぶか?」って詰めて勝算があったら……ビジネスやるんだよ。

だけどさ、たいていの人って「ロクに勉強もしていない」「知能が低いバカ」だろ?そんな連中が安易にやるから……食中毒も、事故も起きるのね。

私はこういうことまで細かく詰めて考えるので……ほとんどの思い付きの企画が……「ボツ」になる。「勢いでやればいい」……でどれだけ、首を吊った人、経営者がいたか……見てきたので。

で、一番いいのは、このプロセスの「0番」があるんだ

0.きちんとした同等品を交換してしまう。場合によっては「1つおまけする」とか。

……これが、一番「安いんだよ」1.とか2.するより……。

だって、商売している人ならわかるよね。
マフィン100円として、原価は20円とか30円、悪くて50円。

つまり、自分の持ち出し金額は50円なんだよ。

それを渡したほうが「2000円、5000円の手土産」より安いし、「迷惑料1万円」とかより……はるかに安いよね。

相手は「安全でおいしいマフィンが食べたかっただけ」なの。それが満たされれば……いい。武田学校でも講義したことあったけど顧客の「ウォント」を知ることだね。

この法則が……自動車でも同じこといえる。

だって、自動車の原価……いくらよ?

私「経営の学校」といわれたゼロックスの子会社いたけど、ゼロックスには「経営研究所」があって、わざわざ社員に就業時間を使って「勉強会」してくれる。いい会社だね。仕事しないで勉強してもお金くれるんだから。

そこで経営コンサルティングの研究者の講師が来るけど。授業で
「はい、みなさん、トヨタのクラウンの製造原価を知ってますか?言ってみてください」
「あれ、400万円ぐらいするので300万とか?200万円!」
「ちがいまーす」
「え?いくらですか?」
「20万円ぐらいです」
みんな唖然として落胆するんだけど……そんなもんなんだよね。

え?がっかりした?だからさ、俺、高級車買わないし乗らないのよ。実はね商品というのは「あんまり売れないものほど」「原価よりはるかに高い値段設定してある」のね。

なので実際のモノ価値って……原価未満……なんで……定価でなんか買いたくないよ。

食品も、毎日すぐ売れちゃうものは「薄利多売」できるんで、原価も高くてもいいことになるけど、商売って言うのは基本「在庫回転率が高い」ほうがいいわけで。

その点、ブランド品とか骨董品、自動車、不動産なんてものは……「いつ売れるかわからない」レベルなんで「原価より相当高くのせて」おかないと「持たない」

だから、宝石なんかもそうなんだけど「100万円のルビーの指輪」は「原価10万円」なんてことはフツーなのだ。

だから、私はその本質も知っているので、正直女性に「ジュエリー」買いたくない。
4℃とか店で見ても「せせら笑って」いる。買わないよ。こわくて。

でも、若い男性は「彼女のために」「ボーナスはたいて」「買うよね」
「チーン」ご愁傷さまでした。あなたは損して、彼らは大もうけした。

以前、ブランド品の材料を卸している商社の人と話したけど
「高級品のワニ皮(クロコダイル)のバック用の原価いくらですか?」
「あー、4000円ぐらいですね」
それが……40万円に化けるわけか。100倍だね。

実は自動車も同じなんだよ。デコレーションしたショールームで高そうに言うけど、ベンツやレクサスの原価……知ったら……「脳天ショック」で「金をドブに捨てるってこういうことなんだな」って理解するだろう。

その「余剰分」で「スーパーカーのレンタル乗り」で「たまにかっ飛ばしていた方が」「よっぽど精神衛生上いい」ということ……だよ。

多分、ブガッティシロンをレンタルで借りて「1日、サーキット時速400㎞で走った方が」「気分いい」と思う。あれを自分で買って維持する……ものではないということ。

どうだい?あこがれのフェラーリカウンタック……幻想だとわかったでしょ。

ということなので、私が言うように
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ダイハツオーナーの方は、スズキの同等車種に無償で新車交換します」
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って、メーカーも客もお互いに「メリット多大」な話になる。

まず、スズキはそもそも「未来が見えず経営不安」でトヨタ傘下に入った。それがライバルのダイハツが消滅することで「ダイハツの客を巻き取って」「シェアも安泰」になる。

そして、どうせ原価が10分の1の車を新車で、不安におびえるダイハツユーザーに「乗りたい奴にどうぞ」って渡す。もちろんその「原価費用」は「トヨタが出せばいい」。そして、ダイハツは会社自体粛々と「フェードアウト」「ターミネイト」しちゃう。

そうすることで「ダイハツという名のインチキブランド」は「人々の記憶から消滅でき」「過去の余計なトラブルや問題」も「闇に沈められる」現経営陣もクビで終わり。

そうしたら余計な「無理して国交省基準通して、ブランドイメージマイナスな無理な販売を再開とか、修理の嵐」をしないでいい。

そもそも、ダイハツの車と同じものはスズキで全部まかなえる。そもそもスズキに追いつけ、追い越せがダイハツだったので……

ダイハツハイゼットなんてスズキのエブリィより「劣るけど安いから」買う程度の車だった。俺だってエヴリィ新車でくれるならハイゼット捨てるわ。いらん。

だろ?なので、私のこのアイデアは「三方よし」なの。

そして、スズキも沈没していた勢いが「吹き返す」わけ。いいことづくめじゃん。
ダイハツに頼む予定だった軽EV製造もスズキに出してもらえばいい。

章男ちゃんどうよ?いい案だろ?採用したら私に「コンサルティング報酬100億円」チョーダイな(大笑い)。新会社「DS」の社長やってもええよ。ははは。

ま、あんまダイハツ対応に力そがれたら……トヨタもやばいからね。

それにしても、なんで今年になって、ビッグモーターやら、自民党のパーティ疑獄事件から、ダイハツの大規模不祥事……ビッグな不祥事が連発するんだろうね。
大物の芸能人・経済人も多数亡くなった。

これって、なんかおかしいと……思わない?なんで今頃やられるの?
なんで今頃安倍一派が「掃討」「クリア」されるの?
これこそ……陰謀論者ネタかもな。

まあ、私の感触では……ナイアガラ、大恐慌大戦争の……前なのだよ。だからなんだろうね。リーマン超える……破綻……くるんだろうな。日経がリーマンからどれだけ「積みあがった」よ?見たらわかる。

なのでハムども、とっとと穴掘って、ソーラーバッテリー完備して食料備蓄に励んで嵐をやりすごすことだな。

来年、龍の年なんだろ?巨竜が天空から大暴れで降臨してくるぞ。
だからゴジラ映画もやったんだろうな。
(内海君:小市民)