内海新聞のブログ

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2209:ケガの処置で勘違いしやすいトラップ

 読者には日々の家事、サバイバル準備やDIY、アウトドアでの「ケガ」に良心的に対応するAIGのケガの保険を紹介しておきました。

 通販で入れずAIGの代理店やってないと受けてくれないけど、あなたを直接的にホント助けると思います。

 損保がいいのは、私みたいな糖尿病や狭心症の持病があろうと「入れる」ものが多いことですね。

私も庭仕事で「ケムケム(毛虫)」くらったり「ムカデに刺されたり」「アシナガバチに刺されて」何度も病院と保険のお世話になりました。

ダイソーの野菜スライサーでくらった
 今年も年越す前にくらいました。朝、キャベツの千切り作ろうとしてダイソーのスライサーでキャベツ切っていたら、うっかりして自分の小指をスライスしてしまいました。

 以前、包丁でズバっと行ったので「なんとか安全な方法ないかな」と探したのがこのダイソーのスライサーだったんですが110円でなかなか薄く千切りキャベツ作れて便利なんですけど、一瞬のすきで小指削ってしまいました。

■スライサーのケガ多いそうです
 いやあ、整形外科行って、処置されているとき看護師に聞いたら「スライサーで主婦が指切る事故多いです」って言われました。
「そうか、包丁でやったほうがいいかな?」
「包丁でもズバッと切る人多いですよ。どっちもダメでしょ?」
それじゃ……千切りキャベツ……結論からいうとけっこうリスクがある行為なんだなあ。

キャベツはそのまま食べたほうがいい……ってなるわな。
ハムハム。うさちゃんになれ……って(笑)

■ケガしたときの応急手当でやってはいけないこと
 みなさんは、お子さんや自分がこうした「切り傷」「擦り傷」とかしたとき、血が出たらどうしますか?

「ガーゼなどで圧迫」……これスタンダードだと思います。

血液がまともな人は、血が出た部分をガーゼなどで押さえていたら「血だまり」ができてやがて数分で止まってきます。この「血だまりが固まる」ってけっこう大事なんで……実はこれが「人体の天然の高性能なばんそうこう」なんで。

このままはがさないで……いたほうが治るのだけど。

ただ、常に救急箱を持ち歩いている人なんていないと思います。それから、手をケガした場合は「極度に動きが制限される」ので、血だらけの手で救急箱を開けて中をいじる……なんて悲惨なことも起きます。

ということで、とっさに使うのが「ティッシュ」「チリ紙」かもしれません。

以前、私はそうしました。でも……これがダメなんだなあ。

■傷口を洗うべきか?
 野外とか泥とかついているなら「水道水の流水での水洗い」はしたほうがいいです。そしてそのままガーゼで圧迫して押さえて……外科直行。

■消毒薬はすべきか?
 昔は「ヨードチンキ」やら「マキュロン」での「消毒殺菌」していたのですが、これ「ウソ」だと判明していて、しないほうがいいです。今は「清潔な水道水で流水で洗う=水道水は次亜塩素酸などで殺菌されているため」

井戸水や渓流とはいえ川の水は「ダメ」ですね。危ない。

■強く傷口をおさえたら何分で止まる?
 血液成分が正常に近い人は……2~3分でも止まってくる。血が表面固まってくる。

だけど、老人、血液成分が劣化している人(糖尿病や栄養不足)、循環器内科でステント入れて血液凝固を止める薬を飲んでいる人は……思ったように止まらないかもしれません。

なので……救急車や外科に自分で家族が付き添いでかけこむしかない。

こういうことになるので……糖尿病や、ステントを入れるって一生涯……リスクが続くということを覚えておいてほしいです。栄養不足の人も血液成分がまずいので……不利なのです。

■自分でおさえたり、絆創膏貼ったら、放置でいいか?
 結論から言うと「簡単、大丈夫だと思って」「応急処置で終わり」は「ダメ」です。一番いいのはそのあと「すぐ整形外科」「皮膚科」に駆け込むことです。

これ……第一原則にした方がいいと思います。「このぐらい観て軽いよ」「だいじょうぶだよ」って……昔の昭和なら当たり前にあったのですが、それは「昭和の常識、令和の非常識」になりましたね。

基本、整形外科医に「傷口の状態」みてもらって「どうしていくか」判断したほうがいいです。やっぱプロが第一なのです。

ここで、その人の病気(糖尿病や免疫低下)があると、それだけで……致命的な敗血症まで連鎖するので。

軽く思わず、即座に整形外科に行ってください。

特に「転倒したり」「歩いたり天井に頭ごん」とか「血出た」「こぶできた」……の時は「このぐらい」がまずくて「実はその時点で脳神経外科での検査とジャッジ」がいるのです。

これ……しないで数時間、数日のあと「脳内出血」「死にました」けっこうあるので。

老人とか、自分で自分を面倒見れない人……周囲ももっと注意です。

なので、こうして医療介入が起きたら「自動的にケガの保険」の対応になるので……やっぱケガの保険……入っておいた方が絶対いいんです。たいした保険料でもないんで。あれ。ケガの保険だと病院までのタクシー代とかも出るんで……役に立つ。

■ケガで行く病院は
 整形外科です。切り傷(創傷)、打撲、ねんざなどもです。頭打ったら……脳神経外科ですね。

 いっぽうで「ハチに刺された」「ムカデに刺された」場合は、皮膚科です。アレルギーショックが関係してくると皮膚科のテリトリーになります。

でも、整形外科でも対応できます。

ティッシュでおさえたらダメ
 それで、ティッシュで押さえて整形外科にかけこみました。すぐ看護師らが駆け付けて処置をしてくれました。

 外科の看護師らはケガ人対応日常茶飯事なので手慣れています。まず、待合や診察室で汚れないように「透明なビニール袋」を用意してきて、その中でケガした手を入れて「患者のなんちゃって応急措置のガーゼなど」を慎重に外します。

これだと、血が飛び散ったり、はがした血だらけの絆創膏などでの汚染も防げます。

ただそこで言われたのです。
「これ何で押さえましたか?」
ティッシュです」
ティッシュはダメです。こうして血液でべちゃべちゃになって【貼り付いてしまう】から。ガーゼなどがいい」

そうか……それで、私はティッシュでなく「クッキングペーパー」で以後とっさの場合はおさえることにしました。これだとティッシュみたいに濡れたらべちゃべちゃにならず貼りつかない。

でも、いいのは「ガーゼ」です。

■傷口に貼りついたガーゼやティッシュはどうやってはがすの?
 看護師や医師はこういう場合「水でその部分を少し濡らして」「ふやかして」「ゆっくり、静かにピンセットではがして」いきます。

知っておくといいです。

■肌と一体化する絆創膏はいいか?「だめ」
 もともと「傷口は乾かさないで」「吹き出た血や体液で満たして湿潤な方が」「細胞再生が早い」ことは、外科の現場や皮膚科ではわかっています。

なので、それを応用して「肌に一体化する柔らかい素材のばんそうこう」がうけてます。

私もサバイバルの救急箱でそれを常備して備えています。指先の傷だとこれはけっこう使えます。

だけど、今回、これも外科から「NG」くらいました。

看護師が「あれ?これ何使いましたか」と言われました。
看護師は私の指の「キズケアばんそうこう」をはがせないのです。
べたべたに指に一体化して貼りついているからです。

実は、ケガの手当て、治療で大事なのは「傷口の皮膚の固定」「毎日、ばんそうこうを貼りかえる」というプロセスなのです。

そのため「貼り換え時にはがれない」癒着を起こすものは「すごくまずい」のです。

はがすための作業でせっかくくっつきだす傷口を動かすことになりますので。

「皮膚と一体化のばんそうこう、ダメですか?」と
聞いたら、そもそも医療現場の人はこうしたものが薬局で一般人にはやっていることもあんまり知らないことが多いです。

「毎日替えないといけないので、ダメだね」でした。

しかもはがす際に、看護師らが自分の指で直接傷口を触れることは「二次感染」になるので絶対しない。ピンセットなどで遠隔ではがしていく。

「貼りついたらいい」のでなく「日々のメンテナンス性」も考えた処置がいるわけです。

ということで、結論としては
「オーソドックスに」「ガーゼ」「ほうたい」で「毎日交換」になります。

■外科医の対応
 看護師が前処理したところで整形外科医が診察しました。洗った傷口を複数の方向から観察して「どう刃などが切れ込んだか」観ています。

「うん、表層で済んだね」
いやあ、よかった。軽い?

いやいや、あまいあまい。外科医は私の指の傷口にガーゼをピンセットでふわりと載せると、包帯でまきました。
「手ごとグルグル巻き」でした。

「うごかないわー」
そう、これ大事なのです。「手を固定して」「傷口を動かさない」ケガ初動でのこの対応がすごく大事だということです。

「包帯を濡らさないように」「明日以降、取り換えで毎日きてください」

「痛むようでしたら、痛み止めでロキソニン出しますが?」
いちおうもらいました。

あと、状況によっては「ケガした時点での細菌感染を予見して抗生物質の投与」も開始します。この程度のケガでも油断すると敗血症起こすんで……

意外とあるんですよ。

抗生物質は医師でないと処方できないです。だから外科医に見せる作業はかなり大事なんです。

え?毎日くるの?……そうなんだなあ。こっちで軽いようでもちがうんだな。

■何日ぐらいかかるか
 これまでのケガの処置での日数なんだけど「キズ口がふさがって皮膚が貼りついてくるまで早くてだいたい4日ぐらい」かかります。

 片手を損傷した場合は、こういう処置自体がしづらいんですね。家族にしてもらうか、病院でしてもらうほうが絶対いいです。

包帯まいても、1日活動するだけで汚れるし、うっかり濡れてしまうこともあるので。

■風呂やシャワーの際は
 包帯ごとビニール袋やサランラップでまいて水が入らないようにして「防水」して入ることです。

■何日で治るか?
 私の場合、武田式で血液成分を正していっているのと、皮膚再生能力が高いので実は多分……その辺の人より早いです。

 それでも結果として医師に「もういいです」と包帯とられるまで8日かかった。でも……普通の人はもっとかかる可能性がある。

包帯外した傷口をみたら「キズ口が境目なくなり」「キズが中に埋まっている」状態にまで再生していました。

ところが、私も整形外科に毎日通院していると、一緒に「おばあさん」の人とかも手をケガして通っています。手当する場でも一緒になる場面があります。

だけど、老人になったり持病がある場合「極度に治りが遅い」のです。「細菌感染起こして手がどんどん腐っているのが進行したり」するんです。

同じケガをしても……自己免疫、栄養状態、血液成分が健全でないと……こんなに展開が違うんです。

敗血症がすごくおきやすい。

ましてや糖尿病の患者だと「そのまま足切断」「手切断」とかマジでなるので……こわいんです。

ですので、これから皆さん、災害でのサバイバル生活、戦争での戦場下での生活……直面すると思いますが……ホント「手足のケガ」は「命取りになる」と思ってとにかく「ケガしない行動スタイル」「手間がかかっても刃物や機械を使う時は慎重に」行動されてください。

また、ケガした場合は即座に整形外科、皮膚科などに駆け込んだほうがいいです。

あと予防のためには
「手袋」「ヘルメット」「安全防具」「精神集中」
「疲れたり、気分がのらないときは作業や行動しない」
ちょっとの気のゆるみ、なめた軽はずみな行動で「一生台無し」多いんで。

■30代、中高年「スポーツやアウトドア、登山……人生と健康しくじる率が高い」
 私は保険会社で被害者の方や、人生やばいことになったケーススタディもいろいろ学びましたけど。みなさんの教訓になる例を書いておきます。
30代の男性サラリーマンの例です。
「若い時は野球部でピッチャーやっていて」「久しぶりに会社の同僚らと草野球しようと30代になってまだまだ若いし」で草野球やって、投げたらそのまま打たれてそのボールが直撃して肺骨折。全治2カ月で会社休んで収入もアウト……保険も対応しないものだったので……悲惨な運命に陥った人を実際みています。

もし、その草野球イベントで「スポーツ障害保険」入っていれば……補償できたのですが「1日のイベントで」「めんどくさい」と入っていませんでした。
ちなみに40人ぐらいの団体でやって1人数百円負担程度でしたけどね……。

もし、彼がAIGのケガの保険入っていたら……治療費・薬代全額出たうえ1日3000円のお見舞金も出ていたわけで。だいぶ助かったはずですけど。

そういうこと主催が知っているか知らないか……でも運命が決まる。

あんま言いたくないけど、世間の大部分は「偏差値60未満のアホ」なんで……知らないでそうしたイベント思い付きで企画してやるわけでしょ?おわってるわ。

私はイベントのプロデュース、企画から運営までもしましたが「その裏での苦労」「責任問題」すごく知っています。

それゆえ、自分ではイベントとか人を集めて何かするなんてことは実はしたくないです。事故、ケガ……参加者にどんなことが起きるか……知っているからです。そしてそれが「くだらないほどチープな保証」「補償すらない」ことも知っています。

だからAIGのケガの保険……いいんだよ……って何度も言ってあるのです。

保険に入っているか入っていないかだけで……人生転落すること……知っているんで。
そんなところに金ケチるなら、むしろ最初から行動しないほうがいいよ……って思います。

中高年の登山?富士山行く?やめとけ……いつも思っています。
「注意一秒、ケガ一生」
ウソのようで本当のフレーズです。
(内海君:小市民)