内海新聞のブログ

1996年創刊の我が国最初の電子新聞

1859:膵臓がんになるメカニズム

 サニージャーニー膵臓がんのネタを動画でやったら、変なコメントが増えました。その人たちは「何もこの病気のことわかっていない」「医学も知らない」そんなレベルです。

毎度思うんですけど「みんな勉強していなさすぎ」これが今の日本人の「標準」なのかな?

……でも、おかげで「こうした医学に無知なアホな人にどうしたら?膵臓がんになるか?バカでもわかるように説明する方法は?」
「サニージャーニーはなぜすい臓がんになったの?」
「日テレの菅谷アナウンサーはなぜすい臓がんになったの?」
説明の理屈を昨晩考えてPubMedとか検索していたら「あー、なるほど」って「思考の回路が」できたんですよ。

なので、今、朝6時なんだけど目が覚めて書いています。
アホのおかげで「解」が出た。アホに感謝。

偏差値ってありますよね?受験の。

昔は「あれで人を区別するのは良くない」と、教育界、先生も生徒も言ったものです。私もその激しい受験戦争の戦士として意識していないといけませんでした。

「人は偏差値ではわからない」「人間は心や魂だから」

……中学生の時は私も情熱に燃えてそういう主張を支持しました。父親とも受験のことでケンカしました。

父は「いい大学に行きなさい」

私「なぜ?別にバカ大学だって人間は一緒だよ。バカ大学行ったって社会でお金持ちになっている人もいるよ。お父さんは間違ってる」

父「違うんだ。いい大学に行けというのは、いい大学にはいい先生、いい学生がいるんだ」

あの時が14歳~15歳。今51歳。37年経って思うのは

「お父さんの言ってることは正しかった」
「世間の学校の先生が鼓舞する教育理想論は間違いだった」

これかな。

今、動画見ていても「東大卒が私が受験していたころの東大卒のレベルではなくなっている」「東大ですらレベルダウンした」と……すごく感じます。

三浦とか、山口……ああいう人のワイドショーでのコメント聞いていると思います。

私のころの東大卒はあんなんじゃなかった。

でも、大衆は「より一層アホ」になっている。いい年こいた大人ですらアホになっている。

それが、サニージャーニーやら、ガーシーやらに熱狂して「転がされて」いる。

正統派の勉強した人、ちゃんとした人の話が「埋もれて」「伝わらない」

これが……今の日本です。ひどいです。

民衆のレベルが下がれば、国自体が最後なくなる。

右翼も左翼も言ってる意味もなくなる。宗教論じる意味もなくなる。
日本という国自体が消滅する。

それを……私は感じています。

■なぜすい臓がんになるのか?
 それで「なぜ膵臓がんになるのか?」という病理のメカニズムを私なりに「思考して到達した」レベルで書いておきます。

こういう理論を私は考えてみました。ここに「がん」の病理が集約されている。

「がんは、先天性の遺伝子異常のものもあるが、ほとんどは日々の食生活による栄養バランスの乱れが恒常化することで血液の成分が悪化し、毛細血管の血流不足、栄養不足、老廃物回収機能が正常に動かないことで各臓器細胞の正常な生育、再生が行われず、血液成分の酸化ストレスや糖化、ウイルス感染や有害物質への曝露によって炎症が起き持続するようになる。そこに加齢による胸腺T細胞の免疫低下に伴い臓器細胞の成長や再生異常を修復できなくなり発がんする」

この基本理論で、現状のほとんどのがんがどうして発病するか?説明することができます。

■がんの原因は「血液の成分」
 血液はあらゆる要素が入っています。「ビタミンなどの栄養分」「ホルモン」「サイトカイン」「免疫細胞」「ウイルスや細菌」「薬などの化学物質」「酸素」「二酸化炭素」……

これらの要素の異常が発がんを起こすわけです。

■糖尿病と発がんの関係
 それでどちらかというと血液・循環器系の病気の糖尿病が発がん、それだけでなく白内障緑内障の目の病気まで密接に関係するのはなぜか?説明します。

先天性でない2型糖尿病(日本国民の2000万人がかかっている)の場合、その原因は「食生活の乱れ」です。

「甘い物」「高脂質」な欧米型の食生活を続けたことが原因です。それは「外食」「工場製造の食品群」「菓子」「清涼飲料水や酒」などを摂取し続けることです。

日常生活の食事をこれらで済ませていると「砂糖」「脂肪」を血液に多く取り込み、過剰になります。

ここには、食物を血液に栄養成分として分解・吸収する消化器内科のメカニズムがからんでいます。

胃腸で食べた食物は酸(胃酸)、アルカリ(胆汁、膵液)でドロドロに溶解され、腸内細菌の働きで小腸から血液に栄養物質として取り込まれます。

血液は心拍数の回数分心臓から全身に毛細血管でくまなく高速に流れています。
あなたの血圧が1分間100なら、100回血液は全身を回っているということです。

それだけ速いスピードで、薬や栄養分は全身に送り込まれているのです。ウイルスも細菌も、薬も、ビタミンも……

そして、全身の細胞に「酸素」と共に「栄養分」を送り込むと同時に、各細胞の「ゴミ」も回収してきます。

ところが、食事の砂糖が多いと、血中の糖濃度が高くなります。高くなるとまずいのは、やわらかく柔軟であるべき血管が「糖化(AGEsに代表される)」や「酸化」によって固くなり壊れるからです。

栄養を運ぶ「道路」である血管が壊れると、出血、それに伴う炎症が起きます。そして毛細血管自体が破壊され、周囲の細胞は「酸欠」「栄養不足」「ゴミ出しができず汚染」で「細胞死」が起きます。

当然、各種臓器や粘膜(口腔、咽頭、胃、大腸、肝臓、胆のう、すい臓、腎臓、肺、脳……)細胞が「死んでしまい」「再生・復元」できなくなってきます。

そして、細胞が復元される時はDNAを参照して作り直すわけですが、このDNAも損傷し正常な復元ができなくなります。

そして「異常なDNAによって奇形の細胞が生まれ、増殖を始めます」これが「がん細胞」です。

■4つ足動物の肉、脂肪を食べると(牛肉・豚肉……)発がんする理由
大腸がんの原因で良く言われるのが「肉食・高脂肪な食生活」「運動不足」です。

こういう肉・脂肪を食べると、小腸で胆汁・膵液で溶かされ脂肪は「LDLコレステロール」として血液に流れます。

LDLコレステロールは細胞の生育、生成をしますが、運動不足だと筋肉細胞を作らないので「余り」ます。
余ったLDLコレステロールは血管内を漂い血管の表面にヘドロのように付着して「こぶ」になります。

こぶに血液中の酸素で「酸化」が起き、「異物」に化学変化します。そうしたら血液中の免疫細胞が「除去」「撤去」しようと「炎症」を起こします。

こうして、コレステロールが原因で血管での炎症が起き、毛細血管で起きると「血流が流れづらくなり」「糞詰まり」で「栄養不足・酸欠」でやっぱり血管が死んでしまいます。毛細血管が死んだので細胞も死んでしまいます。

これが、大腸の上皮(内部の粘膜)の細胞を「殺し」ます。そして大腸の上皮は3~4日で「新しく入れ替わる」新陳代謝が早い細胞です。
「上皮」とあるように、皮膚と同じようなものです。

入れ替わるときに「DNA損傷」で「がん細胞」になります。これが「大腸ポリープ」です。

正常な皮膚、上皮細胞は「うるおい、やわらかい」赤ちゃんの皮膚……みたいなものです。それが老化、酸化で「固い」「ザラザラ」「繊維化」してしまいます。異常になる。

それが「大腸がん」

さらに、肉を食べると大腸で「悪い腸内細菌」が繁殖して「有害ガス」「炎症」を起こします。これは牛肉や豚肉で顕著です。鶏肉や魚、オリーブオイルは「同じ脂」でも小腸から速やかに吸収されてLDLコレステロールにほとんどならないのでいいわけです。

それが「牛や豚を食べず、鶏肉や魚、オリーブオイルを食べよう」という「地中海食」の意味になるわけです。

大腸がんの原因の炎症の根本は、その人の血液の成分状態だということです。

■野菜を食べる理由
ちなみに食事の時「野菜をたくさん食べろ」「食物繊維をとれ」というのは、腸内で野菜や食物繊維がビタミンやミネラルの栄養も供給すると同時に、肉の脂や悪玉の菌などを一緒にからめとって大便として外に出してくれる「クリーナー」になるからです。なので1回の食事で厚労省は「100グラム以上の野菜を直接食べろ」と言っているのは医学的に根拠がある指示です。

でも、ふだんの外食やお惣菜でそれを実現するのはほぼ不可能だと思います。だから自炊で野菜を大量に食べる努力・習慣が必要なのです。

■同じことがすい臓でも起きて、すい臓がんになる
 それで血液の成分の異常は、すい臓にも到達します。そしてすい臓がんになります。また、胆嚢に到達すると「胆石」「胆のうがん」になります。

どうしてか?

 すい臓は大きなタラコほどの大きさなのに2つの機能をもち、消化吸収では大変な役割をもつ臓器です。

 まず「インシュリン」というホルモンを出す。これは「血中の糖濃度を下げろ」という指令を人体に送る。

 次に「膵液(すいえき)」という、消化酵素も含むPH8.5ぐらいのアルカリの液体を出す。これが胃から送られてきたPH3の強酸の食べたものをアルカリで中和して、なおかつ、肉の脂肪、油を分解してコレステロールなどの栄養素にして小腸に吸収させる。この際脂溶性ビタミン(A、D、E、K)が分離され取り込めるようにする。

このPH8.3~8.5は腸内細菌が活動するためにいいゾーンだと。これ以上PHがアルカリだと腸内細菌が死んでしまう。

ちゃんと神様……は人体を考え無駄なく設計し、巧妙にプログラミングしてある。よくわかります。

すごく大事な液体。

この膵液はすい臓のなかのベータ細胞ででき、膵管で「噴霧器」のように「プシュー」って小腸に小分けに出される。なぜ?

胃酸と食べ物と「均等に混ぜる」ため。いっぺんに出したら混ざらない。

こうしてうまく強酸を中和しつつ脂を溶かす。

ところが、砂糖、高脂質の食べ物で毛細血管が酸欠、栄養不足になると膵管、すい臓の細胞も「酸欠、炎症」を起こし出す。

その炎症の持続が「膵管上皮細胞」の炎症、すなわちすい臓がんとなる。

こういうことです。

しかもすい臓はもともとタンパク質や脂肪を溶かすための「膵液」を出しているので、すい臓自体もこの炎症で溶けだしてくる……

この炎症は酒のアルコール摂取でも起きます。だから酒飲みすぎると「急性膵炎」になる。

なので、「甘い食べ物」「脂肪が多い食事」「酒」を飲むことは直接臓器にくるのでなく「血液成分を悪化させて」「めぐる先の臓器細胞に悪さする」ということなんです。

■若い人は、あまり発がんしない理由
 この時、若い人は「体内の免疫細胞」の数が多く、異常細胞を見つけたら「破壊」「消去」することができます。

それで、がん細胞は駆除され、健全な細胞だけが残ります。

ところが、この免疫細胞(胸腺T細胞)は29歳がピークで、それ以後は一方的に減り、50代のころは40%しか残っていません。

軍隊で言うと100名の兵隊が40名に減っています。

70歳では10%しかいません。

これでは、がん細胞を見つけて退治することができなくなってきます。それで「がん細胞が急激に増大し」「がん」を発病するのです。

なので「加齢」「高年齢」になると「発がんしやすい」わけです。

■対策
 それで、加齢による免疫細胞の現象は現時点では食い止めることができません。それは「寿命」という「プログラム」なのです。

では、どうしたら発がんを食い止めることができるのでしょうか?

それは「血液の栄養成分を正常化して」「血管破壊をさせず」「毛細血管を機能させ」「栄養供給と老廃物の回収」を「本来の姿」に戻してあげることです。

血液成分を外から意図的に変えることができるのは「薬」「食事」の2つです。
あと第3として輸血や注射もあるけど……。一般人はムリ。

なので一般人が自分で改良できるのは「食事」です。

だから、食事をなおすことは……発がん、他の病気を改善する「大変重要な要素」なのです。

どうですか?わかりました?
難しかった?

これでも、かなり高度な内容を簡単に説明したのですが。

■日テレの菅谷アナウンサーがすい臓がんになった理由
 ここまで説明したら「日テレの菅谷アナウンサーがすい臓がんになった」理由が見えてきます。

彼は50歳で発がんしました。理論通り50歳は胸腺T細胞が40%しかなく、若いころの免疫力を60%も失った状態です。

発がんへの抵抗性が弱まっている。発がんしやすい年齢なの。

菅谷アナウンサーの食生活の好みを調べていて「ひっかかる」ポイントがありました。

彼は酒は飲まない。でも「ケーキなどのスイーツ好き」で「1日3回も4回もケーキを食べていた」そうです。甘党。

だとしたら……ケーキは「高脂肪」「砂糖」の塊なので、習慣で食べていたら……

しかもケーキには「オリーブオイルでない、悪い油脂」が大量に使われる。
美味しいケーキほどバターも多用される。

そこにかなりの砂糖量。

ホワイトカラーのサラリーマンは運動不足のうえに「ストレスで甘い物、脂肪のあるもの」を食べたくなる。

弁当、ランチ……外食だらけ。そのほとんどが「砂糖多い」「脂多い」食べ物ばかり。
毎日食べ続けていたらサラリーマン人生の人は「退職後は発がんしやすい」

これ、タクシーやトラックのドライバーも同じ傾向があって、彼らもそういう食事が大好き。結果として「循環器の病気」で「倒れて」「追突事故」「暴走事故」が多発しています。

世間の大きな被害を出す交通事故、実は「糖尿病」「高血糖・高コレステロールの循環器病」が原因で起きている。

女性に「大腸がん」が多いのは、腸の長さも関係するけど「食生活の指向」で起きている可能性が高い。

女性は「デザートは別腹」と、ケーキ、洋菓子、スナックを毎日食べる。
何十年もそれを続ける。

同様に「フレッシュジュース」のような「ジュース」も飲んだらダメなんです。
果糖でも関係なく「血糖」が上がるんで。

「健康のために、フルーツしぼりたてジュース」
「健康のために、スーパーで売ってるパックジュース」
……ダメ。でも、飲んでる人いるよね。「健康にいい」って信じて。
医学的根拠なく。

アホで勉強していないと……そういうことにすぐなる。

おのずと、血中のLDLコレステロール、糖が多い状態が常態化する。

運動が足りず、太る、ふくよかになる。
それって大腸がんになる未来なの。

菅谷アナウンサーは男というより女性的な食生活だった。

だから……すい臓がんを発症してしまった。

■サニージャーニーもレアケースというより「食生活」の結果
サニージャーニーの人が32歳ですい臓がんになった。この理由も「レアケース」でなく「自分たちの食生活の問題」だとわかってきます。

彼女はこーへい君と、その前からも「甘いもの好き」だったと思います。
動画見ていても、あの二人は「食べ歩き」「ご当地グルメ」ばかり食べていた。

膵臓がんになって彼女は「ホテルでケーキバイキングバカ食い」していました。
食べ歩きもしていたし。
野菜がないラーメン食べていた。

変わっていなかった「行動原理」が。

そして、女性は「缶チューハイ」「サワー」「発泡酒」などを好む。

多いよね?

彼女も動画でよく飲んでいた。

あれは成分見ればわかるけど「果糖ブドウ糖」などの「砂糖」が入っている。
ジュースなんです。

ステビア人工甘味料で最近メーカーもごまかす「糖質ゼロ」

あれは、あっちで問題があるんです。
ついでだから書いておくと

人間の頭は「糖質」をセンサーで感じて「とれ」と命令するんです。
だから、砂糖が甘いのは「大事な正しさ」です。

だけど、人工甘味料は「甘さでごまかし」「糖質はとれない」
すると、体内では「糖質不足は事実なので、足りていない」と「抗議」が起きる。

結局脳は「再度糖を補給せよ」と指示する。
だから、どんどん「糖を獲得するために」「飲もう、食べよう」と「食欲が暴走」する。

私も、人工甘味料の飲料飲んでも「ちっとも満腹感が出ない」「足りないからもっと食べる」になって「これはまずい」とやめました。

あれ、人体のシステムの摂理を乱すだけなんです。

大事なのは「糖は必要なの」「必要な分は毎日ちゃんととらないといけないの」
「でも、取りすぎ、使わないとダメージになるの」
「それを防ぐには、食べる質と量の厳格なコントロールと、運動が必要なの」

こういうことです。「解」は。

(内海君:小市民)