内海新聞のブログ

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1914:糖質制限・タンパク質食の難しさ

 武田式がん免疫栄養食事療法、研究開発の効果測定となる総合病院での血液検査・尿検査が終わりました。

結果ですがHbA1cは7.8→7.4にダウン。食後血糖値は258~281まで200台を越えていた過去5カ月から139と大幅に改善しました。

ところが、総コレステロール、トリグリセライド、LDLコレステロールが悪化しました。なんてことだ。医師からは

「これ、単独でも充分動脈硬化行っちゃいますよ」と言われました。
どういうことかというとLDL比がまずいんです。

前(7月)LDL138、HDL41、LH比=3.36
今回(9月)LDL176、HDL42、LH比=4.19

まいった。で、管理栄養士と原因探索したのですが、私の場合日々の食事はつけているので「差分」で悪化原因になるのは
1.実験のため外食をいっぱいしていた(牛肉、豚肉、バター、脂も食べていた)
2.毎日ゆで卵を1個食べていた

……これぐらいですね。
ちなみに、以前はLDL113~138でした。

■管理栄養士の体制の問題
 さて、2ヶ月の外食などでの「ミステリー」現象も含めて、いろいろ管理栄養士に「なんで?」と聞いて議論してきたのですが、少し「物足りなかった」。
というのは、管理栄養士は「食材の何が栄養的に効果あるのか?」は答えられないのです。医学的な体内での作用とか……ダメですね。

名誉のために言っておくと、この方は総合病院の管理栄養士のチームのマネージャークラスであり経験もそれなりにあるのですが……でも……ダメなんです。

どうしてかというと?管理栄養士は「医学を知らない」。いっぽうで医師は「栄養学を知らない」という……どっちも「中途半端」な状態なのです。

「栄養学も医学も両方わかって、体内での消化・代謝プロセス、結果もシミュレーションできる」ような……人……いないです。今の日本の医学部には。

ましてや栄養学部は医学部にありません。料理学校のほうになってしまう。

これだから困るんです。私のように「栄養医学」をやろう、追求している場合。

私は以下のポイントを質問しました。

1.なぜ、一般的にはダメだと思われる洋食。しかもフランス料理のフルコースだとデザートにアイスクリームやケーキまで食べているのに、食後血糖値の上昇が低い(過去ベスト)で、血糖値スパイクも起きないのか?

2.同様に、高級中国料理のフルコースでも同じことが起きている。

3.にんにく、大葉の血糖値抑制作用はあるのか?

4.スパゲッティも冷やして食べると血糖値抑制効果が著しかった。なぜか?

5.赤ワインの血糖値抑制効果があるのか?同様に牛肉の赤ワイン煮のような料理によるポリフェノールの血糖値抑制効果はあるのか?

6.どうしてティラミスを食べたら血糖値は上がらないのか?

7.白米を食べたら、どんな構成(炒めようが、オムライスのケチャップライスにしようが、卵ご飯でタンパク質くるんでも)血糖値が爆上げする。白米ダメじゃないのか?

……これらの質問に、管理栄養士は「回答不能」になってしまいました。ダメだね。

だれか医学者、栄養学者に答えてほしいですよね。でも、無理だと思うよ。
なぜなら、そういう疫学研究とか実験ほとんどしていないから。

つまり、私が自分の身体で人体実験した結果が「正しい」「今の真実」という……変な話になっているのです。

がっかりだね。何が医学だ、栄養学だ?ちゃんと仕事しているのか?

素人の患者の私がしないといけないのか?
するけどさ。

すでに、私の方が、現場の医師で「これだいじょうぶですよ」動画やっている人、栄養学の講義はしても実際にどうなるか?やってもいない人……より「全然実態」「知見」たまっているものね。

そのうえで、より効果的な最強メニュー……どんどん開発して使っています。

■LDLコレステロールがなぜ上がったのか?

 食事に原因があるとすれば、明らかに「外食」が影響ありました。実験期間中2か月で「やっぱりステーキ」「マクドナルド」「ジョイフル2回」「ホテルの中国料理2回」「はなまるうどん」「町中華」「とんこつラーメン2回」「外食スパゲッティで4回以上」「インドカレー4回以上」「かつ丼」「高級日本料理」

……あれ?数えても16回は外食している。2ヶ月で60日として3食トータル180回のうち8%を外食にあてた。

そこで食べた「油」「肉」で……LDLコレステロールが上がった可能性……なくはない。

さらに8月は1か月近く「ゆで卵」を毎日食べて実験していました。これ、1回の食事で半分あるいは1個食べるだけで、その後の血糖値が「良く下がる」ことが判明したからです。これまで、きなこ15分前飲む必要なく、おいしく食べ物で下げられる……「タンパク質ブロック効果」で有望視されていました。

で、律儀に毎日1個食べていたのです。でも、調べたら
コレステロールがたくさん含まれる食品(花王
https://www.kao.co.jp/healthya/knowledge/cholesterol/food/
卵黄……1400mg(100グラムあたり)で、最強にコレステロールが多かった。

大ショック!これじゃ上がるかも……やられた。
でも、管理栄養士は「1日3個とかはまずいけど、1個ならいいですよ」と言っていたけど……それも「怪しいな」「そもそも黄身食べたらアウトだろ」ということです。

ということで、ゆで卵「白身」だけにして実験再開しています。黄身は金魚さんとメダカさんにあげてます。もったいないけど……

■黄身がやばいなら
 実は「タマゴサンドはいいかも」という血糖値実験動画もあるわけですよね……あれ……食べて血糖値は下がるけど「LDLコレステロールは逆に上がってしまう」という「矛盾」を起こすことになります。

タマゴサンド好きなんだけどダメだった。

わかりました?健康関係の難しさは「何か一つの要素で正しい」が「通用しない」ことなんです。単純に「ゆで卵いいじゃん」で行ったら……別で問題が起きる。

糖質制限しちゃダメですよ
 それで、主治医にクギを刺された。
「もしかして、糖質制限とかしていますか?」
「あー、一部、炭水化物の量を減らしていることが多いです」
「ダメですよ。今、飲んでもらっているカナグルは食べる糖質が少ないと低血糖の副作用くらうんで。とにかく糖質はしっかり食べてください」

ほら、タンパク質ばかりで糖質とらないようにすると……そっちもダメなんだよね。
わかります?この難しさ?

世間の「糖質制限」「糖質カット」ダイエット……アホだから。信じちゃダメだよ。腎臓壊して死ぬよ。

■白米食べたら「血糖爆上げして終わる」
「えー、そうしたら白米食べたら……血糖値が今度は上がっちゃいますよ。今、確実にいえるのは、毎食の糖質(白米、スパゲッティ、じゃがいもなど)を主食にする場合、その量を確実に減らしたほうが血糖値スパイク的にはいいんですけど。」

管理栄養士は苦しまぎれに
「白米に、もち麦入れて食べたらどうでしょうか?」

……それ、実は実験で「意味なし」って出てるんで。何をいう……

しょうがないな。私はこう答えた。
「うーん、わかりました。ダメもとで白米ともち麦ハイブリッドで実験し直します」

病院を後にしたが……でも「敗戦」見えているけどなあ。

とにかく、何度実験しても「白米食べたら血糖値爆上げして終わる」んです。
これね「ベジファースト」「タンパク質事前摂取ブロック」……効果ないんだよ。効かないんだ。

感じているのは「人体が一回に摂取していく糖質量の【限界枠】【処理限界】があるようで……それを越えたら血糖値が上がっちゃうんだよね」

あと、白米は油で炒めようが、焼こうが、冷やそうが……関係ないんだ。「白米」がダメなの。素材として。

チャーハンも、チキンライス(オムライス)も関係なかった。しっかり爆上げする。

これを日本人、毎日3食、その辺の定食屋、ラーメン屋でも「食べている」から「糖尿病」になって「発がんして死んでしまう」んだよ。それはよくわかった。

それぐらい白米の糖質……体に悪いんだ。

日本人として悲しい最悪の結論「白米は体に悪い」「発がん・血管・血液の病気のもと」なんだ。

この事実から逃げないで「コメの食べ方の根本的な改良」を料理人、医学界、栄養学会がしていかないと……治らないよ。というか、白米主食の日本人は「アメリカや欧米よりひどい糖尿病罹患率」になっていくだけ。

同時に、がん、動脈硬化脳梗塞なども……減らないだろうね。

どうするよ?みなさん?いい知恵あるかな?

でも、あなたが思いつく程度の内容はすでに実験、爆死している人たちが前線でいっぱいだよ。すでに屍の山なんだ。

それぐらい……難しいポイントを私はやっています。

(内海君:小市民)