内海新聞のブログ

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2182:虫歯や口呼吸が致命的な意味

 甘いもの食べてちゃんと歯を磨いていないで虫歯……皆さんも虫歯ゼロの人……ほとんどいないと思います。

もし、あなたにお子さんがいたら「絶対虫歯にさせない」努力をしてください。命令したいぐらいです。

子供が甘いジュース、お菓子を食べないようにしてください。
できてないでしょ?

だって、スーパーやコンビニで甘い飲み物とお菓子のコーナーが膨大にありますから。

以下やってますか?やれていない人は、確実に虫歯になっています。

1.歯磨きの際に歯間ブラシやデンタルフロスで歯と歯の間を必ず掃除している。
2.赤ちゃんや幼児期に、祖母や祖父、両親から「口移しでごはんを食べていた」
3.詰め物をしたら、その周囲を毎度念入りに「歯ブラシ」「歯間ブラシ」「デンタルフロス」で掃除している。
4.食事は1日3回。各食事の間を3~4時間インターバルを開けている。

■虫歯は「エナメル質」で止められなかったら「アウト」最後は抜歯
 それで、皆さんが勘違いしているのが「虫歯になった」「歯科で処置してもらった」「もうだいじょうぶ」……ということです。

この「大きな勘違い」によって、ほとんどの人が以後「抜歯」「インプラント行き」になります。

歯は「エナメル質」のごく初期で削って逃げられない場合は、以後の「象牙質」まで削った時点で「未来の抜歯」が予告されたと思ってください。

歯科医がやってくれたのは「抜歯をいかに伸ばせるか」という「応急措置」なのです。

すごいトラップなんですよ。ホント。虫歯って「エナメル質」で止められなかったら……もう……ダメなんです。

象牙質行ったらなぜダメなの?
 歯はエナメル質という「石灰岩」の層「よろい」で覆われています。でもその中は象牙質という層で、これは外部の酸や虫歯菌の浸食にはモロ弱いです。

そして、そこには歯肉につながる「神経」もあります。

ですので、一度エナメル質を超えて虫歯菌が象牙質に達した時点で、その層を破ったところには神経があるので、たいていの場合「なんとか象牙質までで」「神経に到達していなければ」「少しラッキー」ということで、削って、クラウンをかぶせたりするわけです。

保険だと銀歯ですよね。削った領域が小さければ、金属の板を敷き詰めて「一部銀歯」みたいになるわけです。

またはプラスチックを充填しますね。

はい。虫歯治してくれました……安心……「神経いってなくてよかった」とたいていの場合歯科医は言ってくれると思います。

だけど、それは「気休め」の言葉なのです。本質的には「未来抜歯だね」ということです。

■神経は最後までとってはならない
 ここで、もめるのが「神経を抜くか」「温存するか」という判断になるときです。

でも、これは歯科医が判断することであなたは意思決定にはほとんど関われません。

なので防衛するには「なるべく神経抜かないで生かす方針の歯科医」を自分で探し出して受けるしかないです。

神経をなぜ抜いたらいけないのか?実は歯って「生き物」なんです。表面はサンゴのような石灰質のエナメル層の「よろい」で覆われた「貝」だと思ってください。

そう、あなたの歯肉には「28個の貝」が「根を張って」「生きている」のです。

神経は歯の根元、人体の歯肉につながっており、歯と歯肉の間には「歯根膜(しこんまく)」という最後の防御ラインがあります。

神経の周りには毛細血管もつながっており毛細血管は人体にダイレクトにつながっています。つまり「全身の血液」が「歯の隅々」まで循環しています。

ですけど、神経を抜いたらこれらも「かきだして」「貝は死んだ」状態になるわけです。

神経がある歯はケガなどのダメージでも「復活」する「自己治癒能力」があります。

神経がある間は毛細血管もあるので、免疫力で歯根膜の炎症などを治す力があります。そして「食いしばり」の数百キロの荷重にも根が崩れず歯肉で支えていられます。

だけど、神経を抜いてしまった歯は「サンゴの天然インプラント」状態になり「風化」していくだけになるわけです。

みなさんは、何年生きますか?80歳として、歯は神経があればターンオーバーや再生を続けて死ぬまで使えるのです。

だけど、ただの「石灰のオブジェ」が刺さっただけの歯になると……それは今度、人体にとっては「異物」扱いになってきます。

つまり……人体の体力が弱ったり免疫が低下すると「炎症」を歯の根で起こしやすくなります。

ましてや、歯周病歯槽膿漏……みたいな「汚い歯」「細菌だらけの歯」になると勝てません。これで……歯の根の防衛機能ははたらかず……抜けていく。

もちろん、歯の生体としての免疫機構も働かないので、虫歯に一方的に食われていきます。これが「上」「歯肉のほう」両方で進むようになります。

■詰め物、クラウンは「密閉ムリ」です。
 虫歯の治療では「削った部分」に「金属やプラスチック」を「充填」「貼りこんだり」「歯の全体を削って」「金属(パラジウム)や、セラミック」の「かぶせもの」でカバーします。

けれど、虫歯菌は数ミクロンの大きさなので、歯科医が「ボンドなどで埋めた」つもりでも境界には「ミクロン単位の隙間」が必ずあります。

そして、口の中は「高温」「酸」「アルカリ」に常時さらされます。そこに歯には数百キロの荷重が常時かかります。

なのでたいていのプラスチックや金属の素材も「変形」「すきまが生まれる」のを止めることができません。

なので、象牙質に達して「詰め物」「かぶせ物」をした歯の場合、たしかにセラミックの表面は「耐久性は一生近い」かもしれませんが、「その歯としての耐久性は」「神経のない歯」「エナメル質だけで済んだ歯」に比べて

いいとこ、5~8年の寿命なのです。この真実を……知らない人が圧倒的に多い。

OK?だから、私冒頭に言いましたよね「絶対エナメル質レベルで虫歯は終わらせて逃げろ」「象牙質より先に行くな」「そうならないようにしてほしい」
わけです。

■そして、抜歯になる
 みなさん、エナメル質で止まっていない「象牙質」での詰め物、クラウンをかぶせた歯なのですが……これ、乾いた真実があって

「8年持てばいい方」です。その後は「つめたところ」「かぶせたところ」が「また虫歯になっている」わけです。

なので歯科医が口酸っぱくいうように「日々の歯磨きのケア」「ちゃんとしましょう」は……最低限絶対必要なことなのですが……たいていの人は「磨き残し」が絶対あって……。またそこで虫歯がおきます。

一番起きるのは「歯と歯の間」「詰め物」「クラウン」と「歯肉の境界」の部分です。

あとインプラントも同じです。インプラントもそれ自体は素材的には一生持つけど……実は……肝心の人体側で「炎症」を起こしてしまう。そして土台が腐って……再度やり直したり……するはめになる。

ちなみに私の歯科医師団は「インプラントはしないほうがいい」と言っていますので、私はインプラントはしないです。歯抜けで通しています。

神様の神託では「いずれ、歯が生える技術が出てくる。インプラントしないで歯抜けでいろ」って言われているので。ウソではないですよね……昨年、歯を新しく生えてくる治療法が開始されましたから。

なので皆さん「詰め物で済んだ」「クラウンかぶせた」「インプラントした」から「もう安心」「今後はだいじょうぶ」「じゃない」ということです。

それで、再度虫歯になると「削れる限界まで」「削って」「詰めて」「かぶせて」を繰り返しますが、最後はそのまま「抜歯」になるのです。

■なぜ抜歯になるの?」
 先ほど「神経を抜いた歯」は「生き物でないので」「ひたすら風化」して「壊れていく」運命だと。

それが歯の中で起きます。「破折(はせつ)」といいます。

簡単にいうと「歯が内部で」「ひび割れ」「裂けて」「くだける」ことです。

これが起きます。

象牙質に到達して神経を抜いた歯は「処置後8年~10年程度」で「日々の食事の数百キロの荷重」で「金属疲労」のように「耐えられなくなって」

ある日、「歯をくいしばったり」……「固いナッツを食べたら」「バリッ」って割れてしまうのです。

もし、神経がある歯、毛細血管がある歯だと「何度かたいもの」「歯をくいしばっても」「歯肉全体で支えて」「耐えていける」のですが、「サンゴ状態で」「刺さっているだけの死んだ歯」は耐えられないのです。

だから……何度もいいますが「エナメル質で食い止めろ」「それ以前に虫歯になるな」としかいえない。

私はこの破折を何度もくらいました。いずれも「虫歯で」「神経を抜かれ」「詰め物や」「クラウン」していた歯でした。

毎年の検診でも虫歯になっていなかった……このまま一生逃げられる……ダメでした。歯自体が「疲労骨折」しちゃうのです。

この実態は、歯学部でもとっくにわかっていて……
歯根破折について(眞坂歯科医院)
https://www.masaka-dental.com/adhesive/index02.html
昭和のころは虫歯を象牙質まで削ってクラウンをかぶせる際に「メタルコア」という金属の棒を挿してその上にクラウンを固定していました。

金属だから耐久性はある。腐らない……はい。素人の人は誰もがそれが科学的にベストだと信じました。

でも、私は自分がエンジニアであり、神様と宗教と科学全部を網羅した「全人」がゆえ、こういう「表面的な物事の考え方をする科学界」が「マヌケ」だということも知っています。

実は、金属のコアは「人体より強い」がゆえ「人体を逆に破壊」してしまう。当の歯は金属より弱い「石灰」ですので、金属の棒が「歯でかむ荷重」で逆に周囲の歯を「割って」しまうのです。

こうして「歯がボロボロにくだける」「破折」が起きる。クラウンをかぶせて安心した5~15年の経過で「疲労骨折」が起きだす。

そういうことを歯科医らは「将来あるだろうな」と思いながら、日々、みなさんの目の前の虫歯を「やっつけ仕事」で「削って」「埋めて」「かぶせて」「逃げてきた」わけです。

でも、破綻は必ずやってくる。つまり……抜歯です。

■歯根破折を治せるか?
 はい。これも私、自分がなりましたので、相当、調べまくりました。前述の眞坂歯科医院は、日本でその割れた歯をボンドなどで貼りなおして、何とか元通りにしてくれるパイオニアであり、有名なところです。

実は、私がその破折に出会ったときは、東京でもこうした技法をやる歯科医は限られていましたが、今はけっこうあちこちでやっていますね。

スーパーボンドという樹脂で割れた歯を貼りなおす。かなり強いそうです。だけど……

この治療は自費です。1本で15万円以上はとられる。それでも抜歯で歯抜けで過ごすか?入れ歯にするか?インプラントよりは安いかな

でもやっても「効果は保証ないのです」。一回限りの「ばくち」治療なんです。失敗も当然ある。

実は、私は下の7番の一番大事な大臼歯……詰め物だったところが「破綻」して抜歯を迫られました。

なんとか調べて、ある歯科で「いったん抜いて」「歯をボンドで修理して」「埋め戻す」という治療を受けて温存できたと……しかも、彼は保険でしてくれた。

たいした技術だ……歯をいったん抜いて直して……再移植。

でも……数カ月しないで「歯肉の化膿が止まらず」「結果として抜歯」になってしまった。

この際、私には顧問の歯科医師団がいますが「やってもむずいと思うよ」ということでしたが、抜きたくなかったのでがんばったけど……ダメだった。

この判断はいまだに「変わっていない」のです。

ということで「破折した歯」については「横にひびがいった」歯については「レスキュー可能」なのですが、「縦に割れてしまった歯」は「ムリ」だと思ってください。つまり……抜歯です。

■1本抜歯したら……他の歯も抜けていく理由
 私は一番奥の第7臼歯(きゅうし)を失う際、医師団から言われました。

「武田さん、一番奥の7番の歯を失うと麻生太郎の顔になるよ」
「どういうことですか?」
麻生太郎の顔ってひんまがってるでしょ。あれ、性格が悪いんじゃなくて、彼、単純に奥歯を失っているのね。虫歯で。一番奥の歯を失うと、口元が垂れ下がってくるんだよ。それで顔がねじれて見えるようになるわけ。」
「えー、そうなんですか。自分も麻生太郎の顔になるのか?」

医師団の予言通り、私の抜歯後の口は片方がひんまがりだしました。

それだけでは済まないのです。

「武田さん、こうやって1本抜けると、28本の歯の数で分散できていた、食べるときに1回、かむごとに300キロの荷重が分散できなくなる。つまり、他の歯に負担がかかって、また別の歯が破折を起こしていくから注意してね。」

この予言も「あたり」ました。また別の「象牙質までいって」「つめもの」「クラウン」入れていた歯が「破綻」したのです。

こうして私は53歳の時点で2本抜歯されました。

でも、昨年の時点で「また新たに」「神経を抜くべきレベルの虫歯」が出てしまい、神経をぬきました。その歯はぐらついていて処置後1年で破折の可能性が出てしまっています。

どんどん破綻していくの……ドミノみたいに。わかりました?1本守れないと……全部抜けていくの。だから80歳までに歯はほとんど残らないかもしれない。

こうならないためには「虫歯にならない」「歯磨き」「歯間ブラシ」「デンタルフロス」で「歯と歯の間を完璧にゴミ掃除しておく」必要が「毎日」いるのです。

あと「甘い飲み物」「酸」を口になるべくいれない……入れたら「水で口をゆすぐ」ぐらいしていないとダメ。

ワイン……愛好家……アホ。あれを毎度おいしいって口に含んでいたら、ワインって強酸なんでどんどん……溶ける。歯と歯茎の間の根が溶けて「ロバ顔」になる。

女の人で……ワインが好きなの……「バカ女」ですね。ダメだよ。私に娘にいたら「酒飲むな」「ワインダメ」ってしつけます。この医学的説明をしてね。

ワイン愛好家を夫や妻にもらわないことです。自分も被害をくらう。

ジルコニアやセラミックでかぶせるのは「ダメ」
 え?と思いますよね。「酸に強い」「硬くてじょうぶ」と世間の歯科医はこれを大変勧めています。

でも、うちの歯科医師団は「反対」しています。なぜ?

「歯の材質より硬い素材を使うと」「反対側の歯まで」「摩耗」して「破綻」するから。

……深いですよね。

「硬ければいいのではない」「調和」が大事なの。

ということで、医師団が私に勧めたのは「ある程度摩耗してくれる」「従来のハイブリッドセラミックス」でした。医師団の優秀な歯科医も自分はそれにしていると。

これは安いんですよ。だって、今その辺の歯科であおる「ジルコニア」だろうが「セラミック」は1本8~12万円とか軽くする。

けれど、私は従来のハイブリッドセラミックスで頼もうとしたら、どこも「もうやってない」と言われちゃいました。

だけど、たまたまベテランの良い歯科で「できるよ」というところがあって、健康保険で安くかぶせてくれました。自己負担(3割で)1万円いくかぐらいでした。

■どうしたらいいの?
 簡単に言っておくね。

1.3ケ月に1回、歯科で検査とクリーニングを受け続ける。(虫歯が初期でエナメル質で逃げる確認を続ける)
2.歯科衛生士に一度、歯の磨き方を教えてもらい、実際にできているかチェックを受ける。(染色液を自分で使って毎日チェックするのはいいことです。面倒だけどね)
3.歯の上をこすってもほとんど意味なし。やるべきは「歯間ブラシ」「デンタルフロス」で歯と歯の間、奥歯の裏側を掃除すること。
4.食べたら、歯は溶けた分を自己修復するので唾液を多く出してその間は口にものを入れて食べたりしない(食事は1日3回、4時間おきのインターバルは糖尿病にもならない全部に通じる大事な食習慣)

実は、うちの歯科医師団の方も「自分も虫歯」になっています。プロでも完全に虫歯ゼロの一生は無理だということです。

必要なのは「検査」「予防」だけです。王道はないです。

■うまれつき虫歯にならない人もいる
 ごくまれですが、歯も磨かないのに「虫歯にならない」人がいるかもしれません。その人は口内の虫歯菌がない、少ないです。

それは……生まれたとき「汚染されなかった」ことがあると思います。小さい時に親や祖母や祖父が「口移しに」ごはん食べさせてしまったら、彼らの虫歯菌が移植されるからです。

そういう人はラッキーかもしれないけど、少ないです。圧倒的多数は虫歯になります。

■口呼吸が致命的な意味
 みなさん、今の秋とか「のどが痛く」なっていませんか?それなぜか?

ひとつは「春や秋」「風で」「中国から飛んでいるPM2.5に含まれる細菌、ウイルス」が「野山につもり」「町中を飛んで」「自動車の窓を開けて走っていたり」「農作業」「野外活動」で「土や地面の粉塵を吸い込んで」「咽頭炎を起こしていく」わけです。

あと「口呼吸」している人もなります。寝ているときに「口をあけて」寝ている人……多いです。

そういう人は「前歯が黒く着色しやすく」「のども痛くなりやすい」です。
知らないでいる人……多いです。

太っている人は「睡眠時無呼吸」の人も多くて、こちらも致命的ですので、治療が必要です。

治すには「寝る間は口にテープを貼ってあかないようにして寝る」と「肥満を治す」ことです。

■無意識に歯を食いしばっている人も多い
 それから「歯をくいしばっている」人も「歯根の骨が突き出て」「破折をしやすい」です。みなさん多いと思います。

これは「マウスピース」を歯科でつくってもらって、保険で5000円ぐらい。寝ている間はしておく。

ただ、これでも日中の「歯をくいしばる」「無理して硬いものを食べたがる」人は破折のチャンスがありますので……注意しないといけないです。

どうですか?思い当たる人、該当する人は……防御策していかないと、人生の途中から歯がボロボロ抜け出して、歯抜けジイサン、ばあさんになって、インプラント20本入れるアホになります。

車の中にベンツを入れて「ふんがふんが」してどうするんですか?
ただのアホですね。

ならないように、数百円の歯間ブラシとフロス、ちゃんとした食生活をした方が安くていい人生になると思いますけど。

今すぐ、目の前の甘い飲み物と、お菓子を捨てることです。
(内海君:小市民)