かつて東京の一流のオフィス街、きれいな高層ビルでスーツ着てITワークスをしていた自分が今はワークマンの作業服来て農作業しているのはなぜか?神様の導きでしょうね。
畑すら耕したことがなかった自分が畝(うね)つくって野菜育てるとは思わなかったけど、広い畑や田んぼは体力的にまるでムリなので「頭使って」「楽して農業」を研究開発しています。
その中で生まれたのが
1.アクアポニクス浄化システム
2.ダンボールプランター
です。
どちらも技術的に「芸術的でパーフェクトでエコで安い」すごいシステムなんですが、今回はダンボールプランターと今からでも間に合う野菜づくりをお伝えします。マンション、アパートなどのベランダとかでもやれます。スキルもいりません。コストもめちゃ安いです。
■ダンボールプランター
やり方は以下の動画つくって紹介しています。
★ダンボールにんにく栽培法
最近スーパーやイオンモールやドラッグストアとかでも、大量品の持ち帰り用にダンボールを無料で置いてあるのですが、これを捨てないでリユースするだけです。
土なんですが都会の人は腐葉土とか買うしかないかもしれませんが、郊外や田舎の人は庭の土とかその辺の草刈りなどで得られる落ち葉や腐葉土をかき集めて詰めるだけです。
動画の箱なのですが、なぜこの2Lペットボトルを入れていた箱にしたかというと「あんまり深いと」「土の量が膨大にいる」ためです。
実はIQ800の私が「うんうん」考えに考え抜いて得た「解」なのです。
「最低限の土で」「最大の効果」を狙ったのです。
■にんにくを選んだ理由
動画ではにんにくを植えて見せています。なぜにんにく?理由はですね。
「アホでも無農薬で放置でできる」からです。めちゃくちゃ簡単なんです。
幼稚園児でもできます。ぜひお子様と遊びながらやるといいです。
カッターでの裁断だけ注意されてください。ハサミでもいいけど。
スーパーで安い中国産とかのにんにく……ありますよね。それか産直とかで「バラバラに安くまとめて売っているくず?にんにく」……あれで種になります。
バラシて根を下にしてダンボールの土に「差し込む」だけです。浅く埋めてください。土を上からかけて「暗く」してあげればいいです。
1週間ぐらいで発芽するかな。ま?のんびり気長に放置でいいです。
プロは皮をむいて、水につけて「早く発芽」させ埋めている人もいますが、別にそのままでもいいです。
明るいとにんにくは発芽しないので「暗くしてあげて」下さい。水は軽く濡れる程度にかけておけばいいです。
あとは、芽が出て勝手に育ちます。でっかくしたければ途中で肥料をにんにくの周りに置いて水をかけてやるとかでもいいですが、別に放置でいいです。水だけ時折与えてください。
野外に放置して雨風あてても……だいじょうぶです。
にんにくは基本、害虫つかないので、農薬いりません。すごく楽です。
あのにおい……殺菌作用で害虫も嫌いなのです。
6月の梅雨前に「葉が4~5枚」出て「葉の先が茶色く枯れてきたら」収穫。
■ダンボール箱を使うメリット
通常素焼きの植木鉢とか、プラスチックのプランターを使う人が多いですよね。でも値段もしますね。
お金高い割には育ちがあんまりよくない。素焼きの植木鉢はいいのだけど、プラスチックのプランターは「土に空気が通らない」からです。ホームセンターでは「通気性がいいプラスチックプランター」がわざわざ数千円で高値で売られています。
実は空気が土には必要なのです。でもダンボール箱は通気性があるので土に外気が供給され、かえって根に酸素が行くので育ちがいいのです。
さらに、紙なので水が多いと「蒸発」させてくれて、適度な水分を保てます。プラスチックだと水を入れすぎると腐ります。
そして、1年ぐらいして収穫後は「虫や微生物」で分解されて「自ら肥料」に還元されます。エコなのです。ボロボロになったダンボールはそのまま「崩して」「中の土と共に」「再度次のダンボールプランターの中に入れて肥料として使う」ことができちゃいます。
面白いでしょ?マジックみたい。
しかもダンボール箱なので大きさも一定するし配置もしやすい。移動もできてレイアウトもしやすい。管理しやすいのです。
土が悪い土地でも「上から置くだけ」で畑が作れちゃいます。広大な面積を耕したり土づくりに苦労する必要もない。
狭いベランダやちょっとした空間でもダンボールプランターは置いてその中でさまざまな野菜を育てられます。
箱を高くして土を縦に多くすれば「大根」「にんじん」「じゃがいも」「さつまいも」などの長い系の根菜類も栽培可能です。万能なのです。小麦も栽培可能です。
棚などで立体的に配置すれば「階段ピラミッド状」「垂直栽培」も可能です。
動画の箱だと、白菜も1箱で2株ぐらい植えられそうです。
少ない土だと重たくならないので女性でも手軽に作れます。破れたり壊れたらガムテープで補強や修理してもいいし、再度別のダンボールプランターを作って「入れ直せば」いいだけです。
■肥料は?
うちでは庭木の落ち葉を袋や箱、庭の隅に積んで「放置」で腐葉土にしています。なので肥料買ってないです。
半年以上かかるけど虫やミミズ、ダンゴムシが木の枝も葉っぱも「食べて」「肥料」にしてくれます。生分解だけです。
それから防災池にたまる「ヘドロ」をすくいあげてこれを土代わりにすると「めちゃ育ちがいい」肥沃な肥料になっています。
アクアリウムやっている人は「水槽の泥」あれ取ったら捨てないで、植木鉢の肥料に埋めたり泥水ごと土の上にかけたら「いい肥料」になるんですよ。
なのでうちでは「落ち葉もヘドロも」すべて……ゴミ処理場に出すこともなく……自宅で「完全循環再利用」されています。
生ごみで捨てるのは「プラスチックやビニール袋」ばかりです。
うちでは調理の生ごみはすべて素焼きの植木鉢に入れて土かける程度で放置して、虫やダンゴムシ、ミミズが分解して数カ月で肥料に戻り野菜作りに使っています。良く育ちます。
いわゆる生ごみ臭……ないんです。自然で分解すると起きないです。
植木鉢は空気を通すので好気発酵するからです。
野山や河川、神社やお寺、墓地の清掃をしたらどうでしょうか?そこで出る大量の落ち葉……頂けるなら持ち帰って「家で肥料にして」「野菜や花を育てたら」……お互いにいいですね。
枝などもハサミで切り刻んで「木材チップ化」して腐葉土にしてしまうと……いいわけです。
■重点栽培野菜
サバイバル生活、武田式の食事療法では「基本野菜」としてスキルが低くても手軽に簡単にできる以下を重点栽培野菜にしています。
★にんにく
にんにくは、イタリア、中国、インドあらゆる調理で必要な野菜ですし、栄養価が最高に高い野菜です。
にんにくは、害虫が基本つかないので「無農薬」で簡単に育ちます。収穫後乾燥をすれば市販のスーパーのにんにくのように長期保存・利用ができます。
★たまねぎ
今回、タマネギもやっています。ダイソーの種で売っていましたが、たまねぎやっている人の話だと「種からはやりづらい」「苗がいい」とのことで、苗も産直で買ってダンボールプランターで植えてみています。
タマネギもイタリア、中国、インドの料理では「基本中の基本のベース野菜」で、栄養価が高いです。ケルセチンですね。
★トマト
「タマネギとトマトの煮物」はイタリア、中国、インド、南米など「抗酸化」栄養食のベースとして基本的に使われます。栄養価としてはビタミンとリコピンです。
なので「タマネギとトマトさえあれば」「災害時でも健康的な食事を提供できる」わけです。ケルセチンとリコピンは「同時に摂取」したほうが「相乗効果が高い」ことが分かっています。つまり、古来からある「タマネギとトマトの煮込み料理」は「すごく健康にいいベストメニュー」だったわけです。だから世界の「帝国料理」で採用されてきた。ちゃんと……栄養医学面での理由があるのです。
タマネギとトマトをオリーブオイルで煮込み、少々の塩があれば「甘さも感じられるが血糖値を上げない」「栄養価が満点」のトマトソース、スープができます。
うちでは、ソーラーバッテリーによって低電力炊飯器による「完全調理」ができるようにシステム組んであります。なので災害時でも平時と全く変わらない「メニュー」「おいしさ」で料理が作れる体制になっています。
あとは、食材としてのタマネギ、トマトさえ大量に確保されていれば「長期間」「貧相で栄養が偏る災害非常食」でなく「ふだんどおりの血糖スパイクを起こさない栄養価の高いメニュー」で毎日食べることができます。
トマトは夏野菜なので、冬場と長期対応には「トマト缶」をスーパーなどで大量購入して備蓄しています。これだと生野菜のトマトより安く栄養価も高く摂取可能です。
■コストも安く行ける
安いトマト缶は「トマト、トマトジュース、クエン酸」みたいな構図が多いですが、それでも煮詰めれば一緒なので。
1缶100円として、1人分半分で済むから、1食50円程度。タマネギを自作できれば苗がこの間50本で500円なので1個10円でタマネギを作れます。
なので1人分の栄養価高い「タマネギ・トマト」ソースやスープは……コスト60円程度です。
高いですか?安いと思いますけど。
■葉物野菜は?
季節に左右されるけど、実は「葉物野菜は」「低い日照」でも育ちます。トマトよりはるかに太陽エネルギーがいりません。
室内の窓際の日差し程度でも育つわけです。なので冬でも室内で「キャベツやほうれん草、小松菜」を育てるのはありだと思います。水耕栽培でも育つので。
もし、ソーラーバッテリーシステムを構築できて電力会社に頼らなければ、LED照明で自宅の押し入れでも「年中葉物野菜の栽培」ができるわけです。
アクアポニクスにすれば「液肥」もいりませんので、完全循環型の農業が室内でできます。
自分の実験だとレタスは難しかったです。弱い。でもキャベツは強いし、冬も越します。あとは栄養価がピカイチ高い、ほうれん草、小松菜を作れれば栄養面でもいいです。
■じゃがいもは有用
「スキル低くても」「放置で元気に育つ」それがじゃがいもです。にんにくと一緒で「スーパーの売れ残りおつとめ品」「芽が出ている」「緑になっている」じゃがいもは食べられなくても、それ自体が「有用な種イモ」になります。
私がお勧めしたのは「いらないじゃがいもを」「切らずそのまま」「庭とかプランターに埋めて置いてごらん」「勝手にじゃがいもが増えますよ」というやつです。
芽ごとに切って植えるのは……細菌感染で腐るので、実はあんまりよくないです。普通に芋を埋めておくだけで充分。
実際やった読者からは「1個が6個に増えていた」「感謝」の声が多数ありました。
冗談でやったら……本当なんですよね。楽しいでしょ?何もしないで埋めておくだけ……。
ダンボールプランターでも同じように深さは埋めた地下プラス20㎝深さあればいいんで、動画のプランターでもギリギリできるかもしれないけど、可能なら2倍ぐらい深い「箱を縦に使う」タイプにするといいかもしれません。
じゃがいもは無理して掘り出して保管しなくても、地中に埋めておけば冬も超すし、使いたいときに「掘り出して」食べることで便利です。
炊飯器で少量の水を入れて皮ごと蒸して食べたら、少々の塩ふる程度、塩ふらなくても「そのまま食べられておいしい」です。災害時貴重な水も節約できます。
栄養価も高いですし。お米や麦は、精米、精白プロセスがいりますが、ジャガイモはそのまま調理できるので……サバイバル向きです。
花が咲いて枯れたら収穫時期ですけど放置しておけばその種イモが野生化して「無限に増えて」いきますので。普段から庭に大量のジャガイモを植えて「ジャガイモ投資」しておくと……いいですよ。
いざというときは、ジャガイモ掘り出して……食料にできると……いいですね。
■上級者は「小麦」「もち麦」作りましょう
実は稲もやったのですが「大変」。池とか泥がいる。でも欧米の「小麦」は田んぼがいらない。ただの畑に乱暴にまいても「勝手に育つ」なのに「栄養価はコメより高い」「食べやすい」といういい穀物です。
ダンボールプランターで同じように育ちますので、麦の種を通販などで入手してバラバラまいて水かけたら発芽して「茂み」になってあとはぐんぐん育って刈り取るだけです。
「殻を」とる「脱穀」は、実は手作業などでできます。江戸時代からやっていたんで……そんなに高度なシステムはいりません。誰でも自分でできます。
精白は家庭用の精米機でできるので、ソーラーバッテリーシステムを組んであるうちでは、電力会社が崩壊しても関係なく自分でお米も麦も栽培して精米、精白して食べていける体制を作っています。
こういう機種で2分づきでやるとできちゃうようです。
大麦(おおむぎ)を家庭用の精米機で精麦してみた | とうちゃんのブログ
精白できれば自作天然酵母で半永久的に自分でパンを焼いて食べて生きていけます。
お米も玄米でもいいですし、最低限の水で炊飯して食べられるので長期のサバイバル生活では必須な食料となりますね。
■学校の授業でも採用されました。
なんと、このダンボールプランター、読者の学校の先生の授業で採用されているとのことです。うれしいです。感想を紹介しておきます。
にんにくの段ボール栽培を、現在学校の授業でさせていただいております。
小松菜でも段ボール栽培を試してみました。小松菜は段ボール内部をビニール袋でカバーした方がよく育ちました。土の保湿がうまくいったからかなと思います。
葉物野菜は保湿面と虫に気をつければ簡単に出来るものが多い印象です。
■まとめ
1.ソーラーバッテリーシステムを持って、炊飯器、精米機が動かせるレベルを確保するだけで長期のサバイバル生活を電力会社が落ちてもすることができる。
2.無農薬で簡単にできる「にんにく」「たまねぎ」「トマト」「キャベツ」「ほうれん草」「こまつな」「小麦・もち麦」はマルチに栄養を確保するための基本野菜・穀物として家庭で育てて常備できるといい。
3.ダンボールプランターで低コストで栽培。マンションやアパート暮らしでも問題のない範囲でベランダなどで1箱のダンボールで実践してみて慣れるといい。日照があれば空き地や駐車場の脇でもやれる。
(内海君:小市民)