内海新聞のブログ

1996年創刊の我が国最初の電子新聞

2100:女性は主治医が2人必要

 女性の読者、相談者も多いので私の医学領域は産婦人科や乳腺外科まで広がっています。

 私自身が患者ですので「医師側」でなく「患者側」としての「理論武装」「防御策」を皆さんに伝授しています。とても役に立つと思います。

残念ながらこういうポイントを教えてくれる人は日本でどこにもいない気がします。

でも、私は実際に患者として「体当たり」「現場で医師と議論」して知識や見解を得ているのでけっこう強いんですよ。

さらに医学部論文を読んで、解剖生理の基本から勉強して「自分で病理を組み立てて」「論理的に武装して」「医師とガチガチに議論バトル」しているので。

けっこうタフになりましたね。それでも「現場医師の」「経験」とくに「ベテラン医師の思考」は、超えられません。

ただ、おかげさんで「いい病院」「いい医師」が空で言えるようになる、行けば「わかる」ところまで感性も頭脳も研ぎ澄まされました。

そのノウハウは、多くの読者を「医療過誤」「医療ミス」から救い「病院選び」「医師選び」の手助けとなっています。

■女性は主治医が2人いるね
 それで、今回産婦人科をやっていて、実際に産婦人科も何度も行くはめになったのですが、感じるのは
「女性の病気については」
「想像以上に」
アンタッチャブル
「他の診療科の医師も」
「触りたがらない」
という実態でした。

そして、産婦人科に行くけど、来ている女性患者の群れが
「やばいな」「メンタルもやばい」
「栄養失調な人がどう見ても多いよね」
すごく感じます。

それで、女性の読者については私として「防御策」をアドバイスするなら
産婦人科の指導医」と「乳腺外科の指導医」を主治医、通う病院にすることをオススメします。

まず、女性の病気で深刻なのは「妊娠から出産、生理、性器のがん」それに「更年期障害」ですね。これを担当するのは「産婦人科」です。

あれ?「乳がんは?」
……ところが「乳がん」については産婦人科医も「アンタッチャブル」なのです。

誰がやるかというと内科ではなく「乳腺外科」なのです。これはびっくりしました。
というのは、他の臓器だと「消化器内科」「消化器外科」だし、「呼吸器内科」「呼吸器外科」。「肝胆膵内科」「肝胆膵の外科」。「腎臓内科」「腎臓外科」みたいに臓器ごとに「内科」「外科」で「がん」をとらえているのですが、乳がんの場合は「最初から外科」なんです。

しかも、乳がんの専門家である「乳腺外科」は驚くほど数が少なく、結果としてどの病院でも「外科医」が「ついでに乳がんを面倒見る」という「消極的な体制」なのですね。

なので、外科医が乳がんに特化して得意なわけはなく……やっぱり「乳腺外科医」がいいわけです。

この辺で病院選び、診察の入り口を間違ってしまうと「あと泣きをみる」ことになります。

■とにかく女性は「30代から体がどんどんぶっこわれる」
 女性は確かに男性よりは長生きするんだけど、体が複雑なので「壊れやすい」。

しかも、致命的なのは「エストロゲンホルモン」が36歳あたりから「どんどん減っていく」「最終的には」「40代後半で閉経入りだすころから」「ゼロに向かう」
https://www.midtown-meieki.jp/colum/1846/
でも、このエストロゲンホルモンは「人体の臓器、筋肉、皮膚から血管、あらゆる組織」を「再生」「修復」するための大事なホルモンなのですが、それがなくなるわけで……当然……体のパーツのあらゆる部分が「老化」「加齢」が一気に進むことになります。

みなさんは「皮膚」「美容」ばかり目に行くのでしょうけど、深刻なのは「血管が柔軟性を失い」「動脈硬化」になる。

それゆえ、女性の中高年が「くも膜下出血で倒れる」ことが多いのもそれだし、想像以上に40代後半以後の女性は「老化」「劣化」が内部で起きています。

乳がんが40代後半で「好発」するのも、それゆえです。

ですので「失われたエストロゲンをいかに補填するか?」という命題。さらには「どんどん起きてくる、子宮がん、乳がんなどを事前察知してつぶすか」というプロセスが必須となってくるわけです。

エストロゲンホルモンの状態のチェックは血液検査でできる
 それで、女性の方で一度は、内科クリニックなどで気軽に血液検査の項目で頼めばできる「エストラジオール(エストロゲン)(CLIA法)」
https://www.pluswellness.com/dictionary/checkup/010006.html
この検査をしてみるといいです。問題がある数値なら「産婦人科医」を探して今後の方針を相談したほうがいいです。普通の健康診断ではするわけないので。

乳がんのチェックはMRI
 あと女性にとって最大のリスクは乳がんですね。10人に1人ぐらいくらいます。
私が考えたベストな方針は「マンモでなく」「MRIでの検査」です。

これが現時点でベストです。なぜなら「放射線被ばくしない」「痛くない」「楽」だからです。でも検査精度はマンモより全然高い。小さな乳がんを見つけて先回りでキャッチしてつぶすことができる。

トータルで考えてもMRIでふだんのスクリーニングかけていくのがベストです。

では「どれぐらいの間隔でやればいいの?」

「1年1回」です。

残念ながら、圧倒的多数のレディースクリニックは「マンモ」ですよね。でも、私は変なその辺の医者より「レベルある」んで、日本で一番いい方法を見つけてしまいます。

MRIです。1年1回マンモかけつづけるより、絶対いい。だって、他のクリニックは「マンモ」「超音波エコー」とかやって「あったら」「MRIで精査」とかしているようなんですが、何度も検査させているわけでしょ?

それなら最初からMRIかけたほうが早いし、絶対いい。ではなぜ?ベストなのにやらないか?

「コストが高い」「病院がもうからない」
これだけなんです。

MRIは1回20~30分かかるんで、マンモのほうが「いっぱいこなせる」分……機器代も安いし儲かる。

それだけです。科学的・医学的には「MRIがベスト」ってもう……10年ぐらい前から……わかってます。

だって、自分がMRIの研究開発部隊いたのでその「実態」知っていますから。

厚労省も医学部も「女性の病気は」「低い扱い」
なので
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保険診療で「最初からMRI乳がん探索しろ」
って厚労省が点数だせばいいだけなのですが
……わざとしない。
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いつまでも、精度も劣り、痛いマンモでやらせ続ける。なぜですか?

それは……厚労省も医学界も「女性の病気は後回し」「臭いものにフタ」みたいに「花形の消化器外科や循環器、呼吸器」より「部屋の隅の傍流」みたいにバカにしているからですよ。

今回、病院に行って……すごく実感しました。

日本って「女性と」「こども」の地位、扱い……すごく悪いんだよね。
うんざりしている。男の自分でも。

とにかく、日本の医療システムでは「医学部でナンバー外科、ナンバー内科の」
「消化器」「循環器」「呼吸器」以外の分野は「傍流」「軽んじる」

白い巨塔」の小説通り「大学病院で、耳鼻科、眼科、放射線科みたいな診療科は」「地下フロアの陰鬱な場所で差別的に追いやられてバカにされている」

これが……いまだに続いている気がするんです。なにせ放射線科の評価も低いもんね。「サブ」みたいな扱いで。

からしたら、放射線診断・治療はいまや「外科と並ぶ」水準だと思いますので、もっと花形でいいと思うし。

腎臓内科、泌尿器、産婦人科にせよ「もっとスター的に扱っていいはず」だと思うのですが……そうじゃない。

どうなってんの?ってぐらい。そういう扱いなんです。

まあ、眼科や耳鼻咽喉科については「そう扱われるだけのレベルの問題もあるよな」って思う時もあるんですが、それにしてもひどい。

■そこに「診療科の仲が悪い」のが患者に不利益をダメ押ししている
 しかも同じ大学病院でも「診療科同士で仲が悪い」いまだにあるんですね。

うーん。すでに「循環器内科と心臓外科が犬猿の仲」「ハートセンターもウソ」が露呈しているし。

患者からすると「迷惑なだけじゃん」という……状態ですね。

これも、いい加減直してほしいですね。何もいいことないんで。

「総合病院」なのに「連携性が悪い」

あと、「総合病院」と「町医者の開業医」も「仲が悪い」。

これも痛感していますね。全然連携していない。

紹介もしたがらないし、妨害すらある。

さらに「町の開業医同士も」「仲が悪い」
ここまでくるとお笑いになってきた。そういうこと。

患者はひたすら
「ジプシー」「2024年病院の旅」「病院のお遍路さん」になるしかない。

残念ですが、それが現実です。

国会議員のアホどもも、この新聞読んで、国会でこういう厚労省と総合病院や医学部の悪い体制を「治療」してほしいです。
(内海君:小市民)