内海新聞のブログ

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1906:AIと考える「がん細胞の発生と影響、DNA損傷、免疫応答、抗がん剤テストのメカニズム」

 みんな元気ですか?私は起きている時は常に文系・理系全部の学部と学科の内容を連続して思考しています。とりあえず乳がんネタやっているんで「そもそもなぜ発がんするか」を基本的な考えや論理をAI君と議論して楽しんでいます。

みなさんも知的遊戯にどうぞ。見出しが私の問いです。

■がん細胞は何日で死滅して入れ替わるのか?
AI:がん細胞の死滅や入れ替わりに関する具体的な期間は一般的には存在しません。がん細胞の挙動は非常に複雑で、患者の状態やがんの種類によって大きく異なるため、一概に特定の日数で死滅するかどうかは言えません。

通常、正常な細胞は一定の周期で増殖し、老廃物や損傷した細胞はアポトーシスと呼ばれるプロセスによって自己崩壊し、新しい細胞に入れ替わる傾向があります。しかし、がん細胞はこの制御を失い、異常な増殖や生存シグナルを受けることがあります。治療や免疫系の働きによって、がん細胞の死滅や減少が促進されることがありますが、そのタイミングや速度は様々です。

治療法や患者の健康状態によっても影響があります。化学療法や放射線療法などの治療は、がん細胞を標的として破壊することを目指しますが、効果や期間はがんの進行度や治療法の種類によって異なります。

要するに、がん細胞の死滅や入れ替わりに関する時間枠は一般的には存在せず、個々の状況に応じて変動します。

■皮膚がんの場合、皮膚の代謝サイクルと同じ日数で死滅するのではないか?
AI:皮膚がんの場合でも、皮膚の代謝サイクルとがん細胞の死滅との関係は単純ではありません。がん細胞の動態は通常の細胞とは大きく異なり、がん細胞は正常な制御を失って異常な増殖をすることが特徴です。そのため、がん細胞の死滅や治療の効果は、単に皮膚の代謝サイクルに依存するわけではありません。

皮膚がんの治療は、がんの種類や進行度に応じて様々な方法があります。手術、化学療法、放射線療法、免疫療法などが使用されることがあります。これらの治療法は、がん細胞を標的として破壊したり制御したりすることを目指していますが、その効果やタイミングは個々の状況によって異なります。

代謝サイクルや正常な細胞のターンオーバーは一般的には比較的一定の周期で行われることがありますが、がん細胞の場合はこれには制限がありません。がん細胞は異常なプロセスを経て増殖し、治療がその活動に影響を与えるため、死滅の速さやタイミングは複雑な要因によって決まるものです。

■がん細胞は増殖が止まらないのか
AI:がん細胞は通常、正常な細胞とは異なる制御機構によって増殖が促進されるため、増殖が過剰に行われる場合があります。がん細胞は以下のような特徴を持つことがあり、これが正常な細胞との違いとされています。

無制御の増殖: がん細胞は通常の細胞制御を失っており、外部の信号や制約を無視して無制御に増殖することがあります。これにより、腫瘍(腫れ)が形成されることがあります。

脱分化: 通常、細胞は成熟して特定の機能を果たす分化した状態になりますが、がん細胞は分化を失って未熟な状態(脱分化)で増殖することがあります。

アポトーシス: アポトーシスはプログラム細胞死とも呼ばれる正常な細胞の自己崩壊プロセスです。がん細胞はこのプロセスを逃れ、死なずに生存することがあります。

これらの特徴により、がん細胞は通常の制御メカニズムに従わず、無制御に増殖し続けることがあります。この増殖の過程が腫瘍の形成やがんの進行に関連しています。

がんの治療は、これらの特徴にアプローチすることを目指しています。化学療法、放射線療法、免疫療法などは、がん細胞を標的として増殖を阻止したり、死滅させたりすることを試みるものです。

■プログラミングでいうなら無限ループに陥っているわけか?
AI:はい、がん細胞の無制御な増殖をプログラミングの概念で表現するなら、無限ループに陥っていると考えることができます。

無限ループはプログラムが終了条件を満たさずに同じ処理を繰り返す状態を指します。

がん細胞は通常の細胞制御から逸脱し、外部の制御メカニズムを無視して無限に増殖するような状態に近いと言えます。

プログラミングの無限ループが問題であるように、がん細胞の無限の増殖も身体にとって大きな問題となります。これががんの腫瘍を形成し、その腫瘍が周囲の組織や臓器に影響を及ぼす要因となります。

治療は、この「がん細胞の無限ループ」を適切な方法で中断することを目指しています。がん細胞の増殖を抑え、制御するために、化学療法、放射線療法、免疫療法などのアプローチが採用されます。このような治療は、がん細胞の無制御な増殖を「プログラム的に」止めることを試みるものと言えます。

……ど田舎にいて1人でいても、AIと向き合って高度な議論が何でもできるのはいいね。短期間に医学部の各専門を自分で学べる。

■正常細胞が無限増殖のがん細胞になるにはDNAのどの部分が欠如すればいいか
AI:がんは多くの場合、正常な細胞が異常な増殖を続けることで発生します。この過程は複雑であり、単一のDNAの部分の欠如だけで説明されるものではありません。がんは多因子の影響を受ける疾患であり、遺伝子変異、細胞周期の調節の失調、免疫システムの影響、エピジェネティックな変化などが組み合わさって発生することが一般的です。

ただし、がんの発生や進行に関与する遺伝子変異はあります。

たとえば、がん抑制遺伝子(tumor suppressor gene)やオンコジーン(oncogene)の異常な変異ががんの形成に関連しています。

がん抑制遺伝子は通常細胞増殖を抑制する役割を果たす遺伝子で、これらの遺伝子が損傷を受けることによって細胞の制御が失われ、異常な増殖が起こる可能性があります。一方、オンコジーンは細胞増殖や生存を促進する遺伝子で、これらが過剰発現することでがん細胞の異常な増殖が引き起こされることがあります。

また、テロメラーゼと呼ばれる酵素に関する異常もがんの発生に関与しています。テロメラーゼは染色体の末端に存在するテロメアと呼ばれる部分の長さを維持する役割を持っており、これに異常が生じることで細胞が無制御に分裂し続けることがあります。

要するに、がんの発生は単一のDNAの部分の欠如だけで説明されるものではなく、複数の遺伝子変異や細胞制御の失調、免疫応答の低下などが組み合わさることで起こる複雑なプロセスです。

■発がん要素のDNA損傷だが、血液中の酸素によるフリーラジカルが原因か?
AI:はい、DNA損傷の原因の一つとして、酸素によるフリーラジカルが関与することがあります。これは酸化ストレスと呼ばれる現象で、細胞内で酸素が代謝される際にフリーラジカルが生成され、これがDNAや他の細胞コンポーネントにダメージを与える可能性があります。

フリーラジカルは不安定な分子であり、周囲の分子と反応して損傷を引き起こすことがあります。DNA損傷はがんの発生や進行に関与する可能性があり、これによって遺伝子変異が引き起こされることがあります。遺伝子変異は正常な細胞制御メカニズムの崩壊や異常な細胞増殖を促進することがあり、これががんの発生につながることがあります。

ただし、フリーラジカルによるDNA損傷だけががんの原因ではありません。他にも紫外線や化学物質、放射線などがDNAに損傷を引き起こす可能性があります。さらに、DNA修復機構の異常や遺伝子変異が細胞の正常な制御を崩すこともがんの発生に関与します。

したがって、フリーラジカルによるDNA損傷はがんの一因と考えられていますが、その他の要因と相互に作用することでがんの発生が引き起こされる可能性があります。

■ウィルスによる慢性炎症による発がん、肝臓がんなどは、ウイルスの毒素が原因ではなく、ウイルスによる細胞での炎症を修復する過程でDNAが酸化ストレスなどで破損を受け、加齢による免疫細胞の活動低下が原因だと考えていいか?

AI:ウイルスによる慢性炎症が発がんのリスクを高めるメカニズムは、複雑なものであり、あなたが挙げた要因が一部に関与している可能性はありますが、全体の理解はまだ完全ではありません。

ウイルスによる慢性炎症が発がんに関与する場合、以下のようなメカニズムが考えられますが、個々のケースやウイルスによって異なる可能性もあります。

遺伝子変異と細胞制御の喪失: ウイルス感染による炎症が続くことで、細胞が持つ遺伝子に変異が生じる可能性があります。これによって正常な細胞制御が崩れ、異常な細胞増殖が促進されることがあります。

免疫応答の変化: 慢性的なウイルス感染によって免疫応答が長期間活性化されると、細胞や組織への損傷が増加し、免疫細胞が疲弊する可能性があります。これによってがん細胞の排除が難しくなり、発がんのリスクが高まることがあります。

酸化ストレスとDNA損傷: ウイルスによる炎症反応は、酸素種(reactive oxygen species)の生成を引き起こすことがあります。これらの酸素種は細胞内で酸化ストレスを引き起こし、DNAや他の細胞コンポーネントに損傷を与える可能性があります。これによって遺伝子変異が引き起こされ、がんのリスクが高まることがあります。

免疫細胞の低下と加齢: 加齢によって免疫系の機能が低下することがあり、これによってウイルス感染や炎症の制御が難しくなる可能性があります。免疫監視が低下すると、がん細胞の出現や増殖を抑制する能力が低下し、発がんのリスクが増加することが考えられます。

これらの要因がウイルスによる慢性炎症が発がんに関与する一部のメカニズムですが、まだ研究が進行中であり、特定のがんやウイルスによる影響の詳細な理解には時間がかかる可能性があります。そのため、これらのメカニズムを単純化して考えるのではなく、研究の進展に注目しながら理解を深めていくことが重要です。

■胸腺免疫細胞(きょうせんめんえきさいぼう)が加齢によって少なくなると、人間の各組織での細胞のアポトーシスアミノ酸への分解は遅延するのか?できない場合、死んだ細胞はどのような状態になるのか?

AI:胸腺は免疫系において重要な臓器であり、T細胞などの免疫細胞の成熟と教育が行われる場所です。加齢に伴って胸腺の機能が低下することがあり、その結果、免疫応答の一部が影響を受ける可能性があります。ただし、胸腺の免疫細胞の減少が直接的に各組織での細胞のアポトーシス(細胞の自己崩壊)やアミノ酸への分解にどのような影響を与えるかについては、単純な因果関係は存在しない可能性があります。

アポトーシスは細胞が予定された死滅プロセスを経て処理されるメカニズムですが、その調節には複雑なシグナル伝達経路や遺伝子制御が関与しています。胸腺の免疫細胞の減少がアポトーシスの速度やタイミングにどのような影響を及ぼすかは、免疫応答や組織の状態によって異なる可能性があります。

死んだ細胞は通常、いくつかの異なる経路を通じて取り扱われます。これには以下のようなことが含まれます:

【ファゴサイトーシス】周囲の免疫細胞やマクロファージによって、死んだ細胞が飲み込まれて取り込まれます。これによって細胞内のコンポーネントが分解され、再利用されることがあります。

アポトーシスによる細胞崩壊】細胞内でのアポトーシスが進行すると、細胞が小さな断片に分かれて崩壊することがあります。これらの断片は周囲の細胞や免疫系によってクリアランスされることがあります。

【壊死(えし)】アポトーシスとは異なり、壊死は細胞の急激な破壊を指します。壊死細胞は免疫応答を引き起こし、炎症を誘発することがあります。

したがって、胸腺の免疫細胞の減少が細胞のアポトーシスアミノ酸への分解にどのような影響を及ぼすかは、免疫応答や組織の状態、細胞の種類などによって異なる可能性があります。死んだ細胞は通常、体内で効果的に取り扱われる仕組みが備わっているため、その状態や処理方法は複雑です。

■正常細胞のDNAを損傷すると、がん細胞が試験管の中でも作れるか?
AI:一般的に、正常な細胞のDNAを単純に損傷させるだけでは、試験管内で直接的にがん細胞が生成されるわけではありません。がんの発生には複数の段階や遺伝子の異常が関与しており、単一の損傷だけでは十分な条件が揃わないことが多いです。

がん細胞は通常、多くの遺伝子変異や細胞制御の異常が蓄積して形成されます。これには時間と特定の遺伝子の異常が必要です。したがって、試験管内で正常な細胞のDNAを損傷させるだけでは、即座にがん細胞が生成されるわけではありません。

一方で、がんの研究では、特定の遺伝子変異を導入することでがん細胞を生成する研究が行われています。これは通常、がん関連の遺伝子(がん抑制遺伝子やオンコジーンなど)の変異を模倣する方法で行われます。これによって、特定の遺伝子異常を持つ細胞が試験管内でがん細胞の特徴を示すことがあります。ただし、これもあくまで特定の遺伝子変異を再現する範囲の研究であり、がんの複雑な発生過程全体を再現するものではありません。

要するに、がん細胞の生成は複雑なプロセスであり、通常は多くの遺伝子変異や制御の喪失が関与します。試験管内で正常な細胞のDNAを損傷させるだけでは、その過程を完全に再現することは難しいです。がんの研究では、さまざまな遺伝子変異や細胞制御の異常を模倣する方法が活用されています。

抗がん剤のテストなどではマウスにがん細胞を移植して行うが、元のがん細胞はどうやって作るのか?

AI:抗がん剤のテストやがん研究において、マウスにがん細胞を移植して使用する場合、元のがん細胞は患者から採取されたがん組織やがん細胞株などを用いて取得されることが一般的です。以下に一般的な手順を示します。

がん組織の採取: がん細胞の元となる組織は、がん患者から手術や生検などの方法で採取されます。この組織にはがん細胞の特性が含まれており、これを用いて実験が行われます。

がん細胞の分離と培養: 採取されたがん組織からがん細胞を分離し、培養条件下で増殖させます。これによって大量のがん細胞を得ることができます。得られたがん細胞は「がん細胞株」と呼ばれることもあります。

動物への移植: このがん細胞株をマウスなどの実験動物に移植します。これによって、がん細胞が動物の体内で増殖し、がんを模倣する状態が作られます。

抗がん剤のテスト: 移植されたがん細胞を用いて、新しい抗がん剤の効果や副作用などを評価する実験が行われます。これによって、治療法の開発や効果の評価が行われることがあります。

これによって得られるデータは、抗がん剤の開発や治療法の研究において有用な情報を提供することがあります。ただし、がん細胞の培養や動物への移植にはさまざまな条件や制約があり、人間のがん細胞の振る舞いを完全に再現することは難しい場合もあります。しかし、これらのモデルを使用して抗がん剤の効果や治療法の検証を行うことで、がん研究の進展に貢献しています。

■がん細胞は人体のMHCが含まれているから、他人に移植したら拒絶反応が出るのではないか?異種動物のマウスに移植しても同じではないか?

AI:がん細胞がMHC(主要組織適合抗原)を含むことは、免疫系による細胞の認識や拒絶反応に影響を与える重要な要素です。

MHCは免疫系において、自己と異なる細胞を識別するためのシグナルを提供する役割を果たします。しかし、がん細胞が免疫系から逃れる仕組みも存在するため、全てのがん細胞が免疫によって攻撃されるわけではありません。

がん細胞の免疫逃避: 一部のがん細胞は、免疫逃避メカニズムを用いて免疫系の攻撃を回避することがあります。これにより、がん細胞がMHCや免疫細胞によって認識されず、免疫攻撃を受けずに増殖することが可能となります。

移植拒絶反応: 確かに、他人や異種の動物から採取されたがん細胞が移植される場合、MHCの不一致や免疫系の活性化により拒絶反応が起こる可能性があります。これは移植片対宿主反応(Graft-versus-Host Reaction)と呼ばれる現象で、異なるMHC型を持つ細胞が免疫細胞に攻撃されることがあります。

異種移植の場合: 異種の動物に人間のがん細胞を移植する場合、免疫応答や拒絶反応が起こることがあります。ヒトとマウスなどの動物はMHCやその他の免疫関連遺伝子が異なるため、免疫系が異種の組織や細胞に対して強い免疫応答を示すことがあります。

要するに、がん細胞がMHCを含むことは免疫系による認識の一因となりますが、がん細胞はその他の免疫逃避メカニズムを利用して攻撃を回避することもあります。異なる個体や異種動物にがん細胞を移植する場合、MHCの不一致や免疫応答が拒絶反応を引き起こす可能性があります。このような要因を考慮して、がん細胞の移植や治療法の研究が行われています。

■MHCって?
 MHCのことが分からなかったと思うけど、簡単に言っておくと、人間の細胞は臓器からすべて「その人固有のID」がDNAレベルで刻印されているんだ。

この細胞に刻印されたMHCのIDによって、免疫が「自分なのか?」「外敵なのか?」見分けている。

なので他人の臓器を移植すると「MHCのIDが違うので」「当然」「免疫細胞が外敵とみなして」「攻撃を開始」する。

これが臓器移植における「拒絶反応」なんだ。
すごいシステムなんだよ。

あなたの臓器は、あなたの固有のもの……大事にしてな。

で、結局、臓器移植で他人の臓器を無理やり手術でつないで入れても……この拒絶反応は必ず起きるので……すなわち「免疫抑制剤」を「一生」飲み続けて「MHCのIDを機能しなく」「ごまかして」「生きること」になる。

だけど、免疫抑制をするということは、本当の敵のウイルスや細菌も「見逃す」ことになるので……臓器移植した人は「一般人よりはるかに感染に弱い」のだ。

そういうこと。でも生きるか死ぬかが大事なのでそのリスクを冒しても臓器移植をするわけだね。

(内海君:小市民)