内海新聞のブログ

1996年創刊の我が国最初の電子新聞

いつも不思議に思うウクライナ人の知性

テレ東は本当にいい番組を作っている。NHKがタコ。こういう番組こそNHKが本来つくるべき内容だ。

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ボグダンさんは流ちょうな日本語でウクライナ実情を話してくれる。ウクライナ問題をやって、いつも感じるのは、ウクライナの人は子供も主婦も老人にせよ、そして兵士にせよ、みなしゃべり、話す内容に「知性」があることなんだ。

 

日本人の街頭インタビューで話す、何も物事を勉強していない、文化や芸術にも接しているようで接していない商業主義のコマーシャルに毒された人たちと違う。

 

人って、書いたもの、絵や音楽にせよ表現するものをみれば「レベル」がわかる。

ウクライナの子供たちの描く絵は、悲しいぐらい上手だ。

幼稚園や学校のインテリアもおしゃれだし、日本の事務机とプレハブに囲まれた学校と雲泥の差だ。

 

そんな街並みや文化、幼稚園や学校、病院をプーチンはミサイルで破壊していく。

防空壕にいる市民たち、私がいつも驚くのは「もっと数十万人、数百万人死んでもおかしくない」のに、意外と少ないことだ。

どうしてかというと、ウクライナは日本と違ってソ連時代の核戦争、その後のクリミアの戦争などで「住宅やコミュニティでの防空壕の整備」が徹底しているからだ。

市民たちは、整然とシェルターに避難して爆撃をやりすごす。食料や水も備えていた。

日本は何もしていない。だから同じ戦争になったらウクライナの10倍、100倍人が死んでしまうだろう。

私が不思議なのはウクライナ防空壕の人たちはトイレはどうしているのだろう?

シャワーや体はどう清潔にしているのだろう?

そういうところが知りたい。

キーウの地下鉄は核戦争に耐えるように100mも深い場所に作られている。あそこで多数の市民が避難していた。犬や猫のペットも連れている人がいっぱいいた。

なんか、日本人の災害対応より、きちんとしていて……

日本にウクライナの市民や行政の防災、防衛の体制……コンサルティングしてほしいよ。

 

ボグダンさんは、コサックの民族性と日本人の武士道は似ているし、ウクライナは中国より日本とつきあいたいって言っていた。

 

私もそう思う。今までウクライナキエフと言われても私は「ソ連」「ロシアの一部」としか思っていなかったよ。

みんな一緒だと思っていた。貧しい、旧ソ連の東欧……というイメージしかなかった。

興味すらなかった。ボルシチウクライナ料理だと初めて知った。ロシア料理だと思っていた。

 

でも、今回、ウクライナの観光動画や自然の映像を見て、すばらしい劇場や教会の建築、広告もないきれいな街並み。

 

ウクライナの人はイケメンや美女が多いよね。

そして、ウクライナの国旗はきれいなブルーとイエローで、赤色がない。

赤がない分、知性的で美しい。荒々しいのでなく。

ウクライナの国旗を毎日見ていると、心がきれいになる。

オーラソーマの色の組み合わせにもあったと思うよ。

 

そして、あの国旗をみんなが愛し、大きな国旗を広げパレードする。

国民は自分たちの国に誇りをもち、自由と民主主義を愛する。

王様や独裁者のためでなく。

 

ボグダンさんも言っていたけど、コサックの1200年の歴史で他国への侵略をすることはなかった。それが今も同じで、ウクライナはロシアに攻められてもモスクワに進軍していない。本当ならウクライナにはイスラエルと同じく「2倍返し」してもいい。その権利もある。だけど、彼らはしない。

 

ウクライナは一貫して、専守防衛だった。攻められても「どうぞ、撃ってみろ」とクールに受けて、相手をつぶしてしまう。

本当に強いのだ。ロシア兵みたいに幼稚に略奪や都市破壊をしない。

 

こんなに、いい人たちが、なぜ、こんな目に合わないといけないのだろう。

 

でも、ウクライナの人は世界に自由と民主主義のありがたさ、そのはかなさ、それを守ることの大事さを私たちに教えている。

 

いっぱい、いっぱい人が死んでいる。でも、ヨーロッパや世界の民主主義、それは侵略者や独裁者から自由を勝ち取るための犠牲、そしてその犠牲の上に成り立つ。

 

だからこそ、世界はウクライナに連帯し、決してロシア・プーチンの独裁・帝国主義に屈せず勝たないといけない。

 

ウクライナに栄光を!

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