内海新聞のブログ

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東北大押谷教授の不気味な予言

コロナが去年フィーバーして、NHKが去年春に初めての特集番組を放映した。食い入るように見ていた最後で、専門家会議のメンバーで中心人物の一人の東北大の押谷教授が

「今後、何年もロックダウンと解除を何度も繰り返すことになる。だが、問題は、その繰り返しで人々の精神がおかしくなってしまうことだろう」

ポツリと「未来の予測」を言っていた。

 

それが強く印象に残っていた。実際、第1波、第2波と、政府も国民も右往左往して緊急事態宣言と解除を繰り返し、店は時短や、閉めたりの波に襲われ「もう、終わるだろう」という期待は粉々に壊れた。「ようやく開けた」と思ったら「また?」の繰り返し。

 

年間の商売の、かきいれ時のイベント……「正月」「成人式」「節分」「ひなまつり」「お花見」「春休み」「卒業式」「入学式」「新人歓迎会・送別会」「こいのぼり」「温泉」「ジュンブライド」「夏休み」「海水浴」「盆踊り」「花火大会」「修学旅行」「体育大会」「紅葉」「ハロウィーン」「文化祭」「クリスマス」「忘年会」「スキー」「大晦日カウントダウン」「海外旅行」「日々の飲み会」「カラオケ」「武道」「お稽古事」……全部吹き飛んだ。

 

若い人、子供たちがかわいそうだ。私の若い時はこうした行事は「当たり前にいつも」あった。それが……すべて消えた。

 

私の読者、相談者には20代、30代の独身男性・女性が何人もいる。

彼らの未来、幸せな家庭をもって子供をつくって……日本を続けてほしいと思う。

日本国民として当たり前の考えだけど……それが……できない。

こんな状況下で、出会って、恋愛して、結婚して子供をつくって……そもそもそれ以前に仕事があるのか?日本国民の4人に1人しか正社員で安定した家庭を築けない。

知人にはもう20年以上派遣で仕事をしている人すらい

悪い人でもなんでもない。IT業界なんて正社員はほとんどいないからだ。

職人さんは全員派遣や外注だ。人件費がかかるからだ。

でも、いくら派遣や外注の値段が正社員より若干高くても、安定度はゼロだよ。

住宅ローンも組めない。

そんな人たちが厚労省COCOAや、みずほ銀行のシステムをつくっている。だからシステムがダウンする。情報もだだ漏れする。正社員が現場でちゃんと作っていないからね。

 

そんな男性が女性と結婚して、ものすごく出費が毎年かかる子供を産んで育てて……いけるのか?ほとんどの男性は絶望的な厳しさにギブアップしてしまうと思う。

 

正社員や公務員でもない限り、住宅ローンも、子供と妻が安心して暮らせる家庭は築けない。それが2021年時点の日本だ。

 

そして、無理して学校行事にせよ、やっても、マスクや防護体制でいじけてやる。先生がビニールカーテンに囲まれて全員マスクして、お互いの間隔も離してやる……異常だよね。見てられない。

 

思ったのは「日本は第一次、第二次産業が衰退し、唯一の望みが第三次産業すなわちサービス業での経済発展」だった。そのため国際観光とインバウンドに力を入れまくった。おかげで、途中までは少し持ち上がった。けれど、コロナ一発で消滅した。

 

私が感じたのは

「旅行・サービス業というのは、世の中が平和で安心している時に初めてできて続けられる……スープの上の膜のようにはかなく薄い存在なんだよ」

 

去年5月時点で、私は「飲食やホテルにせよ、いさぎよく閉めて、傷口を広げず現金を得て静かにしておいた方がいい」と、「しがみつく」「まだ」「いつか」の人たちに警告した。残念だが、私の見立てはほとんど当たるんだ。私が「こうだ」「ピピっ」と直感したことは恐ろしい確率で当たっている。ズボシ。

なので、言われた人は「真実を直視できない」ことが多い。

 

けれど、あのまま続けても……何もいいことはない。うちの町では、昨年コロナ前にモスバーガーが閉店した。実はその前にマクドナルドがいきなり店舗改装を行いドライブスルーを強化していた。マクドナルドはユダヤ人の経営だが……3.11と同じく翌年のコロナ渦を知っていた可能性がある。

 

「あー、あのモスバーガー閉めなければよかったのに」

今、マクドナルドのドライブスルーは連日満員だよ。何台も車が詰まって、道路にはみ出ている。

モスバーガーもドライブスルーの店は、久しぶりに増えている。

 

なんと四国では今頃、ドミノピザが相次いで出店している。つまり、この時世、これからはデリバリーフードサービスがアマゾンと同じく主流になる

もう、リアル店舗の飲食店は……時代遅れということになる。

同様に、サラリーマンの上場企業も「テレワーク」が当たり前になる。

高額な東京本社の貸しビルに居る必要は……ない。

そうやって、労働体制も大幅に変わる。デジタル化が推進される。