内海新聞のブログ

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2365:がん温熱治療「ハイパーサーミア」について

 連休、医学みっちり講義3つも行ったので、いろいろ情報仕入れました。がんのステージ4とかでできる選択肢の「温熱治療」ハイパーサーミアについて、役に立つポイントがあるので共有しておきます。

■がん温熱治療「ハイパーサーミア」はれっきとした健康保険の治療です
 今回、四国がんセンター放射線科のトップ、各地のちゃんとした総合病院の放射線科のお偉いさんが講演。
https://wellness.rin-medical-clinic.com/wp-content/themes/rin-medical-cancer/img/news_20250728_2_pdf.pdf
ということで「いわゆる、怪しい世間の代替療法」ではないと思いました。

それに熊本からなんか、有名らしい「赤木メソッド」でがん治療をしている熊本免疫統合医療クリニックの赤木純児医師が講演。
https://kc-iimc.com/method/

私も母が肺がんの時、今からもう20年前だけど世間のあらゆる治療法を探していた時このハイパーサーミアを知りました。

理論的には簡単にいうと
「体内の臓器や細胞は43度まで耐えられる」
「でもがん細胞は41度で死ぬ」
「なので、腫瘍患部を42度ぐらいまで加熱することができれば」
「がんは死滅できる」

こういうことです。温泉に入っても体内が42度以上になるのは難しい。

■実は「細菌感染の高熱でがんが消滅」は「ある」
 みなさんにとって「39度以上、40度とかの熱でうなされる病気」って「したくもないし」「ろくでもない」と思うでしょ?

そうなんだけど、実はそれ……「がんを消滅させることができる」「自分で唯一の手段」なんです。

以前から「丹毒に感染」「高熱でうなされて」「無事自己免疫で回復」「そうしたらガンがあったのに」「消滅していた」

ことが医療現場でありました。

私が論文探していた時も、北大病院で「レントゲンであきらかに重度の肺がん」の人が「治療するかどうこうしているうちに」「別の肺炎になってしまい」「入院して高熱出して治療」「回復したら、なぜか巨大な肺がん病巣が消滅」「寛解」となった事例がありました。

なので、北大医学部でも「高熱出すように仕向ければ」「がんつぶせる」と実験したそうですが、再現しなかったのでお蔵入り。

ということで……まれなケースにはなるのだけど「高熱発病で」「ついでにがんが消滅」あるんです。

体内が「40度以上」ぐらいになるほどの「高熱」になれば……。

■ハイパーサーミアの仕組み
 それで当時私はハイパーサーミアを実際にやっている病院を探しました。実はがん治療などの先端医療を積極的に「いろいろな方法試す」病院は東京女子医大なのです。

東京女子医大は「高度先進医療」でもトップクラスですが「世間ではダメだと言われるような」「オルタネイティブな治療法」も「やってみようじゃないか」という「自由な雰囲気」があるのです。

それで、当時もあの安保徹の「自律神経免疫治療」のクリニックすらやっていたし、漢方とか、こうしたハイパーサーミアもいち早く取り入れてやっていました。

女子医大の教授はこうした研究をした後「自分たちのクリニック」「病院」をつくって「女子医大ネットワーク」の強固な連携体制をもっています。

一例をあげると、日本で最初にガンマナイフを入れたのは東大医学部ですが、東京女子医大もいち早く導入。

そして、心臓外科では日本最高峰の「榊原教授」が今、東京都府中市にある「榊原記念病院」を創設。消化器外科では「中山記念病院」というふうに「女子医大ネットワーク」はレベルも高くてすごいところがある。

腐っても女子医大……と私は思っています。慶應とか東大と違って「否定するより」「やってみたら」で患者を送り出してくれる。

母も肺がんになったとき、ペースメーカーを手術しないといけなかったのですが、榊原で入れてもらっていたので東京女子医大と榊原の医師が夜中でも電話で話し合って治療方針を決めてくれて手術もシームレスにできたので……やっぱ、東京にいる人は東京女子医大のこうしたネットワークの強さを利用したほうがいいと思います。

ちなみに日本でPET-CTが導入されたときも東京女子医大はいち早く入れています。

なのでハイパーサーミアも中野のルーククリニックというところでやっていた。

だけど、仰天する内容だった。

「麻酔科医がついて、5時間寝たまま。腕から体内の全血液を外に出して大きな加熱装置で血液を42度以上に加熱して戻す。1回30万円ぐらい。自由診療だし。何回もやったら数百万円になる」

……そういう大変な治療でした。なので、断念しました。

ただ、当時の女子医大の教授も「うちからも何人も患者送ったけど、だめだったかな」って言われていました。

ステージ4の、がん患者は「もう」抗がん剤と緩和だけ」なので「健康食品だろうと怪しい治療法だろうと」「なんでもやる」という人が多いです。

しょうがない。放射線抗がん剤ぐらいしかない。

でもハイパーサーミアは「理論的には正しいし」「効きそう」なのだけど。技術が追い付いていなかった。

■今は改良
 それでドイツで「電子レンジのような電磁波熱」で「体内の奥に」「中で熱くする」技術が開発されました。

それが愛媛県だと松山西病院に唯一あります。今も治療する人が多く訪れているようです。
★温熱治療外来について(松山西病院)
https://www.yu-wakai.or.jp/hyperthermia/
今回、四国がんセンター放射線科の女医さんがもともとやっていた美容クリニックがこのハイパーサーミアの機械を導入して自由診療でやることになりました。
凛クリニックで10月8日オープンだと。
★凛クリニック(愛媛県松山市
https://wellness.rin-medical-clinic.com/
ハイパーサーミアは保険診療になっているのですごい高いわけではないです。自由診療で9万円で1クール(3回照射)ぐらい。2週間おきとか。

でも、3回程度じゃ患者も「もっと」となるので以後は自由診療になるけど「混合医療」ができない(自由診療保険診療の混在はダメ)

なので、今、松山西病院でも「最初保険治療でやった人が」「もっと」と言われてしまうと「しょうがない」で「以後も保険」でやるけど……「大赤字」になるそうです。

ということで「最初から自由診療で高いけどやるしかない」ということになったようです。

こういうのって……厚労省の制度が悪いんだよ。患者や医師の現場の感覚を無視した「変な制度」が多すぎて……ゆがんでる。

みんなが損する。

ちなみにこの治療、セコムのがん保険が「フルマックスで使えるか」いちおう、まともな治療なので……使えると思うけど。セコムの場合「協定病院」とか指定があって愛媛県の場合は「愛大」「四国がんセンター」とかは確実だけど、県中、松山赤十字済生会レベルだと認めてくれるようなんですが、クリニック程度だとダメになる可能性もあるので。

その辺は……セコムに聞くしかないね。セコムが使えたら「自由診療数千万円でも出るんで」

ただ……立替金がいるけど。(協定病院だとセコムがダイレクトに払うので自分は持ち出しなくて超助かる)

■どういう効果あるの?
 以前は女子医大の教授が「ダメかな」って言っていたハイパーサーミアですけど、今は違っています。

抗がん剤と併用したら」「けっこういける」
という感じになっています。

理論説明してもらったのですが「抗がん剤でたたけるがん細胞とダメなものがある」「ハイパーサーミアは抗がん剤でダメな方をたたくので」「相互効果が期待できる」

実際に私も驚いたのですが今回は放射線治療を現場している医師らが「放射線治療抗がん剤、さらにハイパーサーミアを併用することで」「寛解に近いまでつぶせた」という事例がいくつもあるのです。

え?それだったら、ステージ4でも「絶望しなくてもいい」ということ。

なので医師らも「ステージ4だからって」「あきらめないで」「手段あるから」
ということでした。

ちょっと……明るいかな。

■しかし、がん細胞は温熱療法でも耐性化する
 がんは手ごわい。抗がん剤で「耐性」ができてがん細胞が再増殖するのと一緒で、温熱でも、がん細胞は「耐熱化」するとのこと。
 残念ながら「完全全滅」にはいけない。

■でも、外科と内科、放射線科は「仲がいまだに悪い」
 それで、私もがん治療の方針でいつも困るのが「放射線でそもそもステージ0、1からつぶせないの?」っていうポイントです。

これ、外科医らからも説明受けたのですが
「がん細胞は、いったん生まれたら、全身あちこちにカビのようにわいてくるものです」

「手術では、顕微鏡とか可能な限り、目視や染色で見えているがん細胞を切除して(しかも周囲の無傷の細胞もかなりとる)」

「全滅はしていない」

「なので、抗がん剤で全身に潜在的にあるがん細胞をつぶす努力もするし」
放射線でやるけど」
「結果として、それも潜り抜けたがん細胞が、数年、数十年して復活、パワーアップして登場する(再発)」
「それから、CTとかで見つかった時点で、細胞レベルで転移をしている可能性もあるので」
「これらも、見落とされるとやっぱり出てくる」

「なので、最初からみえている、がん細胞を放射線でたたいたから安心はない」

「そして、放射線をあてると、がん細胞と周囲の正常な細胞・臓器も繊維化して死ぬ」

「繊維化した臓器や細胞は、残っても生命として生きたものではない」「化石・サンゴ状態」……神経を抜いた歯と似ている。

ということで、いまだにがん治療の第一選択肢は「外科切除」

……となっているのです。

ということで、外科、それに内科の医師らも「放射線治療はわからん」「だめでしょ」で終わり。

それが2006年の私が遭遇した実態だったけど……2025年の今も「変わっていなかった」

相変わらず「放射線は使えない」「ダメ」「外科」「内科の抗がん剤
になっているのね。

だから……最初から放射線には回してくれない。

でも……私が見せられている写真は「どうみても」「消えているんだけどな」

ププ。これ……何が正しいのか?何が真実なのか?わからないんだよ。

やった人しかわからないかも。

■赤木メソッド
 それで、今回登場した赤木メソッドだけど、赤木医師はもともと「消化器外科医」でバリバリ手術でがんを切っていた人だった。へぼじゃない。

でも今は「抗がん剤+高水素+ハイパーサーミア」によるハイブリッド治療で成果をあげている。

ひどい事例のステージ4の患者を「寛解までもっていく」レベルで実績出しているようです。

とはいえ……こういうのは「怪しい」のも多いので。私も手放しでは支持しない。

というのは、アガリスクやら健康食品も多数検証したけど……「ウソ」多いんで。

「一部は正しいこと言っているんだけど」「結果としてはアウトかな」も多いよ。

私の場合、現場で母の治療を探すので「世間のウソ」「もろばれる」場面に直面する。

いやあ、あの当時も「春山の脳内革命」、安保徹の「免疫革命」から……「おーいダメじゃん」何度もあったしね。

※私の場合、安保徹は実際に論文やりとりとかしたので。実態知っているよ。

アガリスクとかもウソあるしね。青汁とか……マジメに飲んでいる人……アウトだからね。ププ。

信じてるだけ。プラシーボとか、信仰だね。

私の場合「本当に使えるか」でジャッジしないといけないので……あー、東大の医学部だろうが、慶應だろうが、女子医大だろうが、がんセンターだろうが……一流どころとちゃんと面談したり実際につきあって議論して決めている。

そして、読者に注意してほしいのは
「今、ユーチューブ動画でみている、医学部教授の動画系もウソが多い」
実態な。

肩書とかで信じちゃうでしょ?

いい例が「和田秀樹」の健康記事だよな。いい加減にしてほしいわ。東大医学部……と肩書いってだます。精神科医だろ。臓器の専門医でもないし。

そんなのが循環器や糖尿病内科の話をする……医師免許あるから言えるとは思うけど……もちだすネタもエビデンスも「使えない」

わかる?教えておくよ
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「その医師が【こうだ】レベルの主張は、医学界では
フツーに認められないし、使うこともない。
その人の意見で終わる」
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「本当に臨床で使えるのはNEJMやnatureとかで掲載されるようなレベルの話」
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ということで、私もNEJMは読んでいたけど、あれは一般人も面白いよ。ためになる。読むといいよ。くだらん、健康本その辺で買うより……よっぽど役に立つ。
★The New England Journal of Medicine(NEJM)
https://www.nejm.org/

この基準でやったら和田秀樹の医学ネタとか、スマホニュースで最近週刊誌がやる悪質な手口「以前のアメリカの医学本をコピって作った記事」も「ダメ」なのね。

なのにそれ読んで「あたかもそうだ」「科学的だ」と信じちゃうの……多いわけ。ダメだよ。

私は、あの手の記事は「ふーん」で終わる。

それよりPubMedアメリカの医学論文データベース)を調べるほうに時間を使う。

え?英語できなくても、グーグルが自動翻訳でPubMedも日本語で読めるように出してくれる。超便利だよ。

おかげで、楽に検索と思考ができる。

PubMedで世界中の医学者が研究した結果を読んでいるほうがためになる。

いわゆる「地中海式食事法」の研究もそうした中で生まれて、NEJMに載ったので……日本の医学者も管理栄養士も「いい、いい」って言うようになった。

そういうこと。

で、赤木メソッドはどうか?ま、「当たる人もいるし」「ダメな人もいる」レベルだと思う。

でも、私は赤木医師の「治療ポイント」で「参考になる」部分が多大にあったのだ。

それは「水素を吸入する」というポイントだった。

■赤木メソッドはオプジーボやヤーボイを使うがテクがある
 一時話題になった免疫チェックポイント阻害剤という新しい考え方の抗がん剤オプジーボだけど、あんま効いていない。

赤木医師の考えだと「がん細胞によって」「本来オブジーポが作用するT細胞が疲れて起動しない」

ということで「フリーラジカル」のような「酸化ストレス」が起きて(これ、もろ加齢のポイントだけどな)

自分のからだでがん細胞を唯一破壊してくれるT細胞がうごかないので効かない。

なので、赤木医師は「逆に水素を体内に大量に入れて」「へたったT細胞を活性化させたら」「いいのでは?」とやった。

そうしたら「T細胞が動き出し」「オブジーポが効くようになり」「がん細胞が死滅していく」ように導けた。

さらに「ハイパーサーミアを併用して」「抗がん剤の効きを補強」することでトータルで「ひどいがんでも」「縮小や寛解に近いところまでもっていける」ようになってきた。

ということかな。

それを赤木メソッドと呼んで、全国展開してやっている。

でも高いよ。完全自由診療で1カ月140万円。

赤木医師の事例をみたけど、5ヶ月、1年とか余裕でかかる。

500万、1000万行くと思う。

お金持ちならいいけど。
これ、セコム使えるのかな……使えたらやる価値はあるかな。

ということで、がん治療って「情報力」大事なのよ。

だから、私もあの時「なんでも情報は観て聴く」「検証する」を繰り返してふるいにかけていた。

「なんかいい方法ある」「まず話は聞いてみる」「あとは、やばいかどうか裏とる」このサイクルで回すことだね。

そうして「アンテナを広く」張って、あきらめないことが……がん治療ではすごく大事だね。

そうやって、私もあのとき、テレビのニュースでちらっと出ていた「理化学研究所千葉大学の共同研究でやっていたNKT細胞免疫治療の治験」を家族から言われて知って、千葉大まで母を連れて行った。

結果として、血液中からNKT細胞が得られなかったので治療できなかったけど……。

情報を知っているか、知らないかの差は大きい。

とくに患者になると「恐怖と」「体調も悪いし」「思考すらできない」人が多いんで……家族がそういう情報を集めて、検討して、試していく必要があるのだよ。

一人の人……まいったね。

でも、内海新聞読んでいたら、知ることができるね。

だから、俺を大切にしてくれな。こうやってマトモな頭脳で、医学部の教授とダイレクトにつながって本当に役立つ情報を得て、高度な科学技術の内容も幼稚園児でもわかるように説明できるIQ800なので。

「複雑な物理学の理論を、小学生にわかるように説明できる人が真の知能が高い人」なので。

難しいことを難しい用語で難しく説明している人が多いだろ?

そういう人は「本当に頭がいい人ではない」から。

ということで。

■で、赤木医師の何が役にたったの?
 その、水素吸入のマシン。東京から会社がデモして売っていたけど
40万円ぐらいする。いいやつだと60万円。

それ毎日「1時間」鼻にチューブぶっ挿して吸い続けるのだそうだ。

赤木医師の治療では「3時間」吸わせると……大変だな。

毎日、動けない状態で鼻にチューブ入れて……睡眠時無呼吸症の治療みたいだ。

で、私は「もうちっと」「いい方法ないかな?」って考えていたの。

妻に「理論的には理科の基礎の実験だからな。水を電気分解して水素と酸素にわけて吸うだけだし。高専の最初でやったけどな。乾電池でもできるんだけど、爆発するからね。ボーンって。水素は。危険だから……その辺だけが一般人はむずいかな。」

水素爆発はこわいんで……メーカーの機械高いけど買って吸っていたほうがいいかな。

でも大事なポイントがあって「抗酸化」が大事なのよ。人体で。

ということで武田式を検討したら「抗酸化食品」多数入れているので……AI判定も「優秀」だった。

いつの間にか、武田式……がん、心血管、全部の病気に使える内容になっていたのよ。
(内海君:小市民)