今日も1日雨みたいです。だいたい8月のお盆って、夏休みの一番楽しい時期でお墓参りやお祭り、海や山も人でにぎやかな時なのに。今年は死んだようにどんよりとした空と神様の涙の雨が降り注いでいます。
熱海の土石流を他人事と思っていた西日本の人たちは自分たちも流されています。
残った、東日本や北海道も……他人事と無関心でいて気づいたら自分たちもそうなっていることにいずれ気づくのでしょう。
20年近く、米軍を出して守っていたアフガニスタンが8月16日あっけなく陥落しました。タリバンは9.11テロでアメリカが大規模なアフガニスタン空爆を始めるきっかけとなったイスラム過激派です。
もともと、トランプ政権は世界に展開する米軍を徐々に撤退させて、各国は自分で守れば……としたいところでした。アメリカによる軍事覇権をやめよう……というのがトランプの真意でした。
でも、マティス国防長官にせよ、米軍幹部としては「アフガンからの撤退はまずい」という認識でした。アフガニスタンは米軍が入る前は旧ソ連が長年コントロールしようと大量の軍を投入していましたが、勝てませんでした。
軍事力では圧倒的に幼稚なアフガニスタンをなぜ、旧ソ連、アメリカの軍事大国が支配できずてこずったかというと、ゲリラ戦に弱かったからです。
では、なぜ今回トランプおよびバイデン政権はアフガニスタンから撤退したのでしょう?ベトナム戦争の時と似てはいるのですが、長年の苦戦はアメリカ国民の間には「厭戦ムード」を生み出します。
また、アフガンで死んだ米兵は2000人ぐらいいるようなので「死にすぎだ」と思われたのかと思います。
でも、私が今回アメリカがアフガンから撤収したのは「アフガンは経済的には何もおもろい国ではない」ことが大きいと思います。麻薬のポイントとしてはあったようですが。
それより、アフガンから米軍リソースを引き上げる(これまでに打ち込んだお金は9兆円だそうです)米軍のパワーを対中国戦に振り向けるというのが本質です。
現にアフガンでの兵器が現在、対中国戦用に移送されてスタンバイされているようです。
アメリカ軍は世界屈指の軍事費、テクノロジーに支援された軍隊ですが、常に合理性によって行動します。その意思決定はあらゆる科学者、専門家の裏での支援があります。
日本の首相と違って、アメリカの大統領は、世界トップクラスのエリートの考え出す政策……そのどれもが、実行可能なまでに検討され詰められたものをテーブルの上に並べ、ホワイトハウスに集まったエリートで議論したうえで採用しています。
日本の菅首相の間抜けな政策実行と失敗とは大違いです。
私はそういうアメリカ大統領はいいよなあと思う時があります。日本もそういうレベルの高い政策意思決定ができるといいのだけど。できませんね。
なぜなら、私のようなIQ800の有能な人材が「カヤの外」にされているからです。レベルの低い知能の低い、バカが政治や行政の中枢を占領しているからです。
さて、今回アフガニスタンからの米軍の撤退は「間違い」だとアメリカでも国民は騒いでいますが、本当にどうか?というと……しょうがなかった。「遅かったぐらい」かもしれません。だいたい、アメリカ政府、軍も「アフガンから米軍が抜けたら、アフガンだけで政権を維持できるのはせいぜい半年」とみていました。でも、実際はタリバンのパワーが予想以上にあって、早くなってしまった。
でも、アメリカの考えは「あんま経済的価値もないアフガンに無駄な投資をするより、対中国戦にその分使った方がいい」ということなので、世論の批判とは別なのです。
アフガンの撤退を文句言っているアメリカ国民もそのうち「敵は中国にあり」と叫ぶようになる……そういう未来が……私には見えています。
■バイデン大統領の発言の重要な意味
8月16日のアフガン首都の陥落で、バイデン大統領の談話に、私は「恐怖」を感じました。バイデン大統領はこう言いました。
「アフガン軍自身が戦う意思のない戦争を、米軍が戦うべきではない」
これって
「その国が自分で血を流し侵略者に戦いもしない国を米国が軍を出し血を流して守る必要はない」
という意味です。
私が、日本国民にダメだなーと思うのは
日本国民のあなたが「これが、明日の自分たち」だと理解していないことです。
つまり、これから対中国戦で、日本の自衛隊、それから国民のあなたがたが自ら銃をとって中国兵と戦わなかったら……
アメリカは日本をそこまで守る気はないよ……ということです。
ここまで言ってもわからない人がいそうです。
「米軍は、最初に自衛隊がきちんと自分たちが死ぬまで中国と元気よく戦ってボロボロになる犠牲を払う姿勢を示した根性を確認してから出撃する」
だから、最初から米軍が中国から日本を守らないのですよ。
尖閣諸島がいい例で、まず、今の日本への領海侵犯に自衛隊が毅然たる態度で戦死者出しても中国軍と戦闘し、日本国内にも中国からの弾道ミサイルが飛んできて被害が出て……はじめて米軍は動く。
ということです。「まずは、自分たちでやれよ。自分の国なんだから」
それが、アメリカの意思です。
ここまで言っても、まだ……わからなそうですね。しかたないな。だいぶ知能レベルを落とした簡単な言い方にすると
「これから、あなたは徴兵されて中国軍にうたれて体ズタズタにされる日が来る」
「中国軍の弾道ミサイルが、突然あなたの街を破壊する光景でPTSDになる」
そして、20代~30代の人は「自衛隊に徴兵され」「中国軍の弾幕で肉片となる」
ということです。
それが……嫌なら、反戦運動もいいでしょうが、一番しないといけないのは、中国と日本が戦争しないでいいようにする。尖閣問題で中国が日本をこれ以上威圧しないよう中国政府に「領海侵犯するな」「来るな」ってお願いすることでしょうね。
「台湾への侵攻を中国はやめろ」ということも大事です。
あと、台湾についても日本政府は「一緒に台湾を守る」と言っています。
なので、台湾も日本では他人事ではないのです。むしろ、台湾での米英衝突は即座に日本も一緒に中国と戦うということです。
でも、日本の市民が中国大使館に並んでそういうことをお願いしている姿も見たことがありません。無関心ですよね。
そもそも中国が日本に尖閣問題を起こさなければ、何も日本人はそこまで中国を敵視する必要はなかったので。
私の危機感、理解したでしょうか?