松山の35年続いたフランス人が経営する名フランス料理店「アミティエ」がオーナーシェフ夫婦の高齢化に伴い8月31日で閉店……連日「超満員」だそうです。
私以上に、全国的にファンが多かったようで……特に……芸能人とかテレビやラジオのプロデューサーだとか……意外でした。
それで「なんとか店を引き継いでくれる人、新オーナーいないかな?」と思いここでも紹介したわけですが、最近、便利なサイトができて全国で周知できたようです。
★愛媛県松山市で35年愛されるレストラン「アミティエ amitie」が後継者を募集!
https://relay.town/entrustments/amitie
これ、クラウドファンディングのサイトと似てて、店や会社、事業の「後継者」「継いでくれる人」を全国に向けて募集、発信できる便利なシステムです。
もちろん、成約手数料は取られると思うんだけど、こういう世界って私も「お金持ち同士の情報交換」「ハイレベル層での個別情報」が主だったので。
たとえば、弁護士や税理士らでは「困った客のレスキュー」として個別に行われています。
でも……こうしてオープンに誰でも自由に見れて「やってみたい」「引き継いでみたい」と思う潜在的な人に気軽にはたらきかけられるのはいいと思いました。
皆さんのなかで「調理師とった」「店やろうかな」「でも資金が数千万円ないよ」「い抜きや、店の代替わりで」「いちから新店起こすより」「比較的リスク低め」でやれたらな……という人にはいいかもしれません。
ただ、甘いことは言わないようにしておきます。
「そもそも、居抜き」「前がうまくいかなかった」という「実績」から「深読み」しないと。
アミティエは35年やっててホントリピーターが多く厚いので、継ぐメリットはそれなりにあるけど。
皆さん、飲食業……とくに勘違いサラリーマンが「俺ならできる」
が多いんで。
そういう人は……「撃沈」されると思います。
今回のアミティエさんは、私も何十回通って食べていたのと、立地は一流なんで……ただ、松山という町、松山市の駅前から中心部(銀天街)などはすでに「荒廃」「廃墟化」している状態です。
アミティエのある場所は、もともと松山市の「中心部」「一番センスがいい場所」の「南堀端」というNHK松山支局や、県立美術館・図書館、大ホールがある松山市民会館と松山城が目の前の「文教地区」です。
目の前が松山城の公園で、土日は祭事・イベントで人が多数通過するし、そのメイン交差点の「ド真ん前」なんですね。
私からしても「こりゃ、立地はいいし」「やり方だよね?」と思いました。
ま、今の地方都市の飲食店にせよ「稼げるのは」「土日」「ランチ」がメインじゃないかと思います。
だけど、レストランなどの外食の店のうまみは「ディナー」「飲み」がビジネスモデルのコアなんで……そのポイントが使えないと「痛い」
もちろん、皆さん……ランチが満員……「儲かってるじゃん?」って簡単に思いますよね?
しろうとは……でも、ちょっと頭を冷やして計算してみてください。
「1500円のランチ」「10人で」「15000円」
「20人で」「3万円」
「40人で」「6万円」ですよね。
その……ランチの時間って「11時から14時がいいところ」ですので
3時間で40人……入ったら「すげー」と思います。
そうしたら、もし週6日オープンしたら
6万円×6日×4週=144万円
……これだったら「やろかな」って思うわな。
で、内海新聞の読者のなかにも「カフェ経営者」「レストラン経営者」「ホテル業界の人」けっこういるようなので「自分の店」「どうよ?」って振り返ってみてください。
「そ、そんな……いかないよ」
たぶんな……そんなものだよね。
だって、毎日ランチで40人満席……行くかな?
平日とか、雨とか……落ちるだろうし。
ちなみにアミティエさんは「月・火休み」「ランチは土日のみ」「あとはディナーのみ」でやってました。
ホールのスタッフは奥さんいれて2名。キッチンは3名シェフ体制でやっていたようです。ということは5~6人「スタッフ」いる。その人たちの給料払わないと。
ま、松山や東予の「オーナーシェフの個人レストラン」はだいたい「店員なし」
「ダンナさんがシェフ、奥さんがホールで給仕顧客対応」なので。
それだと「2名の家族が」「食えたら」「何とか続けられる」
という「人を雇わない気楽さ」があります。
だから……続くのね。
ちなみに、外食コンサルタントの人も言っているけど
「でかく、広告や店構えをきちんとして、店員やシェフいっぱいいれてやる大手のチェーン店とか、中規模店は……意外とアウトになりやすい」
だけど
「バカにしてるような、フレンチのオーナーシェフが山奥でひっそり夫婦でやっているような店は、意外とビジネスとしては『おいしい』。実はああ見えて意外と食えたり続く」
のは……そういうことです。
だいたいの中小の飲食店って「席数」「20~40」がいいところでしょ?
つまり、40の席数をもっていたら「12時からのランチ客」「全員満席」「40人きた」で「売上6万円」です。
6万か……多いですかね??
うーん、マンダム。
だって、オーナーシェフなら自分の給料として「日当6万」と思えば「ええじゃん」になるけど。
でも待ってください「原価」あるよね。食材とか。
原価?って、あなた……いくらか……考えたことある??
自分で料理する人なら「だいたいわかる」よな。
私は自炊しているので……自分の感覚でわかるよ。
自分は、スパゲッティなら「イタリア料理店と同等以上」で自分で作れちゃうんで……やってみよか。
「スパゲッティペペロンティーノ」にしてみよか。
自分大好きだけどね。今は武田式やってるんでめったに食わんけど。
麺(ディ・チェコ=イタリア直輸入で健康にもいい品質)
あれ、スーパーで500gで380円ぐらいかな。
で、店のスパゲッティってあれ……麺の量何グラムか?知ってます?
自分は自分でいつも量って体で覚えているから「持っただけで」「何グラム」
ってほぼスケールとぴったりでわかるけど。
「高級店のケチなところで80g」
「大衆の店で100gか運良ければ120g」
「大盛は150gから160g」
で出しているのね。
ゼンショーって大企業がやっている「ジョリーパスタ」の本部に聞いたら
「100g」だそうです。乾麺。
じゃ、100gで行くか。
380円÷500g×100g分=76円
つまり一食のスパゲッティの麺の原価は76円。
これにオリーブオイル……おおさじ2杯だろ。
おおさじって15gだから30gだな。
オリーブオイルっていくらよ?高級品だな。
イタリアのは高いから、レベル下がるけど安いスペイン産で(ププ)
1mlが2円だと。
30gって30mlだから60円だな。
油代意外とするんだな。麺より高いじゃん。
で、にんにくだよな。
スーパーで中国産のにんにくあるよな。青森のにんにくはエライ高いからな。
チャイナで行くか。
100円で6つのかけら
2つは使うから
100円÷6×2=33円
あとは「麺をゆでる塩」だな。
スパゲッティゆでる塩の量は「水の5%の量」なんだよ。
イタリアの本場は「ゆでる際の塩は多いんだよ」
海水に近い。
ゆでる水の量は400mlあればいけるが、その辺の主婦は「1リットル」ぐらい
大きな鍋でゆでてるんだろ??
1リットルでいくか。
1リットルって1000mlだよな……わかるよな?え?知らない?……小学生の常識だろ。
その5%っていくらよ
1000ml×5%(0.05)=50g
塩いくらよ?ダイソーで売ってるやつでいいよ
1㎏で108円ぐらいだ
つまり
108円÷1000g×50g=約5円
めんどくさいけど水の値段も出しておくか
東京都で1リットル0.24円だと。
なので……なしでもいいか?
なので単純にスパゲッティペペロンティーノの1皿の原価は
光熱費は抜いて174円ぐらい。
人件費と、店の家賃があるわけ。
でも単純に1食は174円ぐらい。
あとはいくらで売るか?
900円とか多いよね。
原価としては
174円÷900円=19%だ。
これならいいほうかな。
だいたいレストランとか原価は、人件費や光熱費、家賃、食材費をあわせて30%未満がいいと言われている。
でも、私がやる「レストラン キンクマ」だと麺ディ・チェコの高級品でそれぐらいでやれる。
ちなみにサイゼリヤはペペロンティーノは税込み300円でやってるから
174円÷300円=58%になって「ディ・チェコだと割があわない」
ププ。化けの皮がはがれてくる。いったい……どういう麺使ってるんだ。こら。
ま、サイゼリヤのペペロンは東京や京都の店で時折食べていたけど「うーん、いまいち」「ゆですぎだろ」だったので。「安いから食う」程度だった。
やっぱ……その程度……なんだな。
でもだ……みなさん、サイゼリヤやカフェレストラン、イタリアンレストランで「麺ディ・チェコ」の店……あったか?
ないだろ。高級店ならあるけど。その辺の大衆店であるわけない。
ということで……それぐらい「手抜き」「悪い品質のもの」で「利益あげている」ということだな。
ププ。だから自分は外食のスパゲッティ「今度はどこのクズ麺出しているのかな?」って思って食べている。
自分でディ・チェコで作ったほうがはるかにおいしいんで……。
イタリア人の標準的な家庭は……そのレベル……フツーにやってるんで。
イタリア人……食生活……豊かなんだよ。日本人よりな。
イタリアだとディ・チェコは「日本の半額」でスーパーで買える。
それが現実。
なので6万円の売り上げのうち原価30%として
利益は
6万円×(100%-30%)=4万2000円。
この中から、バイトの人件費、家賃いるんで。
月でこうなるか。
「週6日でランチで満席40人で25日貫徹できて」
売上114万円
原価30%で34万2000円。
79.8万円オーナーのあなたの手元に残って
そこで
家賃18万円ひくと(毎月絶対)
61.8万円残るけど、ここでバイト雇っていたらどうなる?
時給900円
ランチだけ出動で前後あわせて4時間
900円×4時間=3600円の給料が発生。
3600円+交通費=5000円ぐらいかな。
これも労働する側としては「へぼい条件」だけど
がっつり働きたくても……店としては「困る」んだよ。
そんな正社員で……まっとうに「高額な月給」払えないんだから。
それは……こういう構造に由来しているわけ。
25日で12万5000円。一人でな。
キッチンの手伝いもほしいな。2人いるか。2倍で25万円だぞ。
あっというまに
25万円。ぶっとぶ。
売上の差し引き36.8万円が「あなたの給料」
ランチ盛況の40人のお客さん入ったら人数いるぞ。
あと一人バイト増やしたら……自分の残り24.3万円
……読者ここで「真実」を見たと思う。
「売れたように見えて……ふた開けたら
それって、自分一人でサラリーマンや公務員、派遣で働いていたほうが
全然マシ」
「世間のカフェやレストラン……大変だってこういうこと」
そういうこと。
そして、店あけるの25日なんだから「休めるのは週1日だけ」
多分休みと言っても「明日のしこみ」「気休め」「くたびれて寝てる」
とても「遊んだり」「他の店を研究探索で食べ歩き」とかしてられないかも……しれない。
それでもやり通している……町のレストランや食堂の「オーナーシェフ」の人たち……偉いと思う。
プロって……そういうこと。
■サラリーマンの脱サラ、主婦の夢見る店、カフェが……大失敗しかしない理由
みなさんのような
「主婦でラララ、ケーキやパンが好きだから自分の趣味の店やるわ」
「そば食べ歩いてそばのことなら任せろぐらいのそば通の俺が脱サラして蕎麦屋やるわ」
「ラーメンなら食べ歩いて大好き。だからラーメン店自分でやってみたい。いける」
……というような「夢見る夢子」「気分だけドリームランナー」のサラリーマンや主婦が「店」やると「しくじる」「大損害」「炎上」「借金やマイナスで地獄」「夫婦沈没」「家庭崩壊」「奥さん風俗で稼ぐはめ」「だんな首吊り」みたいなことになるのは……この論理、プロセスをまるで知らないからなんだ。
堀江みたいなやつが「頭だけで」「パン屋できる」「うどん屋できる」ってやるの……「最悪」なんだということだね。
■プロとアマの違い
私は自分自身が「技術者」「職人」でもあるので……現場の苦労、矛盾……知っている。肌で。
それだから、業種が違っても……エッセンスは一緒なんで。わかる。
わかるがゆえに「安易なこと」は言えないよな。
「やればできる」
とかププ。
プロとアマの違いって
「好きだからやる」でなく
「好きでなくても、仕事としてやる。しかも完璧にやり遂げる」
これかな。
自分はホテルのコンサルタントしていたので……よーくその現実を知っている。
たとえば「高級外資ホテル」なんかあるだろ。
東京だと、パークハイアットやらマンダリンだろうが、グランドハイアット、フォーシーズンだろうが
自分のころは「パークハイアット」「ウェスティン東京」「フォーシーズンズホテル椿山荘」あたりが「御三家」と呼ばれていた。
それで行ってカフェとかレストランで行くと「嫌な思い」をすることが多かった。
それは「ホールスタッフ」「クルー」が「アルバイト」だからである。
これ、日本ではもともと「中卒・高卒を正社員で雇い」「定年まで同じホテルで」「つとめあげる」ことが普通だった。大手だと大卒もとるよな。
それ、やめたのが「帝国ホテル」だった。くそだ。
帝国ホテルが「業務改革」「業界の先駆者」と「勘違い経営」をして「正社員のドアマンからレストランスタッフ、ホールスタッフなど」「アルバイトにすればいい」「合理化」ってやった。
結果として見た目は途中まで「そこそこまわった」けど……「見えない」「プロの本質」が「完全に失われた」
どういうこと?
正社員でホテルに入って、ドアマンやる。レストランのホールスタッフをやる。支配人をやる……これ。
「お金以上に大事な」「サービス」「ホスピタリティ」の根底を維持するためには「必要」な要素なんだ。
たとえば、帝国ホテルの場合「ドアマン」は「毎日入ってくるお客さん」「全員の顔と氏名」「頭で覚えて」「次回」「通ったとき」「瞬時に個別の対応」をしていた。
そうしたら、アホが「CRMでやれる」というんだろ?星野リゾートだろ?
あれ間違ってるんで。
「CRM……Customer Relationship Management。顧客との会話や対応をデータベース上に記録して時系列で眺めて対応状況を把握したり、サービス向上につなげるシステム」
私自身がSEであり、IT業界のベースを作ってきた人間として言うけどCRM……あんなの俺が作って自分でも使っている。
だけど、あれでいくらお客を「納豆前回食べました」って登録して、別のクルーがそれを「前のお客さんに一度も会ったことないのに」「わかったふりをして」言えば……サービスが成立するか?
ないよ。タコ野郎が。そういう「あさはかな」「人間を理解しない」「ビジネスは科学」だけの「ドアホ」がホント……増えた。
科学技術とIT技術にたけて、自分でプログラムを高度にかける私が「それ間違っている」って言ってるのに……あいつらは「科学で行ける」だもんな。
どあーほ。
「いい店」ほど、お客がリピート、リピーターで成り立つことが大事で。
それが確立できなかったら……「終わる」
続かないんだ。
これ、知っておいてね。ビジネスで一番大事なのは
「商い(あきない)=飽きない」
このポイントなの。
「また、あの店のスパゲッティ食べよう」
そして、いくよな。
店のドア開けたら、ホールスタッフが
「いらっしゃいませ」
といつも通り、マニュアルでいう言葉と別に
「いつもありがとうございます」
ってたった、笑顔でひとこと
「他の客と違う」
「前回そのスタッフとそういえば会ったよね?」という言葉をかけてあげるだけで
そのお客さんは「感動」がある。
そして、さらにスタッフがテーブルにきて
「今日は、何にされますか?」
って「笑顔」で言う。これもマニュアルにはないんだよ。
だって「個別客の記憶は」「その店員しかないんだから」
でも……そう言われたら
「そうだな、今日はハンバーグじゃなくて、スパゲッティにしようかな?」
こういう会話が生まれるよね?
コミュニケーションだよね。
それが……お客さんって「楽しい」。
「あそこに行けば、自分を覚えてくれているあの人がいる」
これ、実は銀行もそうだったんだよ。私は武蔵野市の三和銀行(今の三菱UFJ)に小さいころから母親に連れられて行っていたけど
その当時は「支店長」がきちんとしたスーツで自動ドアの傍らに立ってて
「いらっしゃいませ」って案内をして、出入りする家族連れには声をかけて
「●●ちゃん、大きくなりましたね」
って「一言声かけて、母親らと談笑していた」
「ワンサ君」のノベルティをくれることもあった。
こういう「コミュニケーション」が「リピートを増やす」「根源」要素なの。
■外資のホテルが高級といっても「名ばかり」だった点
それで、私がウェスティン東京に通っていた時(毎週、土日はウェスティンにいた)
ラウンジやカフェレストランで食事やコーヒーを飲んでいる際の「ホールスタッフの女性」の「あいそのなさ」「オーダーが通らない」など「サービス業としてはアホ」レベルが続出した。
なので、キャプテンの男性(正社員)に話したのである。
「なんか、女性スタッフの人、対応わるいよね」
キャプテンはいう
「申し訳ございません。アルバイトが多いんで。言ってはいるんですが。」
「私思うんだけど、女性はホテルのスタッフに難しいかもしれない。なぜなら、女性は自分自身がホテルでお客さんとして豪華な対応をしてお姫様気分でいたい側だよね。それがムリしてホテルのサービスをする側に立つとコンフリクトがあるんじゃないのかな?」
私も痛感しているのだが「ホテルで対応がいいサービスができるのは、男性スタッフの方が多い」のだ。
なぜ?それは……「男性はホテルのサービス提供を仕事としてとらえて考えて行動できる」だけど女性は「なんで、私がこんな嫌な汚い仕事をしてやらなければいけないの?私がお客さんで来るところなのに」という「心でのコンフリクト」がどこかにあるからだと思う。
つまり「プロとしての接客」になれない。
新宿にかつてあったのだけど「喫茶滝沢」って芸能界や経営者とかに有名な「高級喫茶店」があった。
店は荘厳でじゅうたんで、座席はブースで、きちっと正装した男女の店員がホテルのように対応して座席までエスコートしてていねいに給仕する。
コーヒーは1杯900円以上とかエライ高いんだけど……「空間や場所代」でやっていた。
でも……「見合い」「秘密の打ち合わせ」「商談」などで満員だった。
その店では「ホールのスタッフは」「中卒高卒を正社員で雇い」「ずっと雇用」して「サービスに専念できるように」していた。
言いたいのは「店のホールのスタッフなんて」「バイトでいい」「その程度の仕事なんだよ」って「なめた」考えの人が……今はオーナーや、経営者にも多いということだ。
そして引き受けるアルバイトの人も「そう思っている」よね。
何いってんだ?すごく間違っている。
レストランにおいて「シェフ」が技術者として、キッチンで裏方をしきる。
だけど、対顧客で前面にたつ「ホールスタッフ」ほど「プロ能力がいる」「高度な業務」だということを……認識しなさすぎる。
残念だがシェフだけで店が営業的に回るのを見たことがない。たいてい続かない。
シェフは料理の技術者やプロではあるけど、接客や営業のプロではないからだ。
つまり「一生を正社員で」「ホテルのドアマン」やるのは「恥ではなく」「ほこりであり」「やりがいのある仕事」なのだという……認識が……ないのね。
みんな間違っている。職業や仕事についての「考え方」
わからない人が増えてしまった。
それだけ人間じゃない「ロボットみたいな」「細胞」「部品」が増えた。
帝国ホテルはホテルとして大事な根源のポイントを捨ててしまった。
そしてまねした他の日本の高級ホテルも全部「ダメ」になってしまったのである。
今、外資も大手も「現場はバイト」「不安定な有期雇用や契約社員」しかいない。
それで……いいサービスや、感動のあるリピーターが増える店になるのだろうか?
ムリだと思う。
私からしたら星野リゾートのやるホテルは「なんちゃって」でしかなく「真のラグジュアリー」「高級」は「ムリ」だという認識だ。
だから行く気もしない。あれで「いいね」って言っている人は……「レベル低いね」で斬っておわり。
でもあれをラグジュアリーだとか「高級」と思っている人が……いる「客自体のレベル低下」が「日本の劣化」だと思う。
■オーナーシェフの店の「限界」
ホール側の人間を持てない、オーナーシェフの店は「最初から限界」がある。「サービス業としての気の利く」対応は「ゼロ」なことが多い。
なので「食べておいしい」「ま、静かで客層もうるさくない」ぐらいがいいになる。
皿も片づけるのが遅いし。ドリンクのサービスもボロボロになる。
■大手チェーンの「バイトだけ」「心がこもらない」「マニュアル経営の現場の」「やばさ」
先日ココスに行ったときだ。ドリンクバーがある。私はコーヒーを飲もうとコーヒーカップが大量に入れてあるトレーからカップをひとつ取り出した。
「あれ、洗えていない」
カップの中が汚れ、前の茶葉がこびりついている。
私は洗い場も経験しているので
「多分、全部そうなってるな」
たいていの店、チェーン店では「高度な機械化」でホシザキとかの「熱湯で洗いきる」「自動食洗機」が導入されている。
汚れた食器を全部入れて、ボタン押せば100度の熱湯で「消毒と洗浄」を完了してくれる。つまり……一般家庭でやるような「ママレモンの中性洗剤」いらない。
科学的な話をすると、実は「家庭の油汚れ」「肉の脂、皮脂の脂」って100度の熱湯で「溶解」するので……界面活性の中性洗剤なくても……「清潔で」「きれいに」「油汚れは」「落とせる」のだ。
知らなかった?ははは。私はこれ……ある会社の社長に教えてもらったので、中性洗剤でフライパンとか洗うことはなかった。
お湯沸かしてそれで洗う方が簡単だし、きれい。
それから、洗った皿は「布でふいてはいけない」。熱風などで自然乾燥させることが「ウイルスや細菌防御」でも衛生管理では重要。
このポイントも知らないで……「ふきんでお皿をふいている」アホが……ほとんどだと思う。
私は君と違って「高度な科学技術と思考」「神様の力と超能力」両方をもっている。
科学的な知見は、大学の工学部や理学部の連中と「サシで議論」できる頭脳だ。
だから東芝でMRIの研究開発部隊にもいた。
NTTでは世界最高のNTT研究所の研究成果をビジネス化して売る仕事もしていた。
レベルが違うんだよ。君たちとは……。
ということで、私はチェックを始めた
「ほかのカップ、2つ、3つ裏返すと、全部汚れていた」
言うしかないでしょ?
バイトの店員を呼ぶ。
「あの、これ、見てください。全部汚れていますよ。」
店員は「はい」「あー」というだけで
「謝らなかった」
でた……マニュアル……大手、外資ホテルの典型パターン。
これ、君たちが同じ立場の店員だったらどう対応するの?
私がこの店員だったらこうするけど
「申し訳ございませんでした。こちらのカップをお使いください」
って自分できれいなカップを探して取り出して渡すだろうし。
これ、個人店とか、ちゃんとしたホテルだと
「先ほどはすみませんでした。よかったら、ワンドリンクサービスさせていただきます」って
「あえて」「無料で」「もう1杯サービスか」「グレードアップ」してみせる。
これによって「怒りは」「感動」に変わる。
「あ、いいよ。」「気を付けてね」「また来るわ」
になるのだが、
こういう店員の対応だと
「何これ?」「二度と来るか」
になる。
たったこれだけの対応で「リピート客が」「生まれず」「死ぬ」
ホールスタッフの対応、機転……「気が利く対応」……ものすごく大事なのだ。
このレベルの話は「オーナーシェフ」の人たちには「まずムリ」
彼らは料理しかやっていないからだ。
わかった?私が言いたいこと……。わからないか?
いいよ。君がバカだと思って「あきらめておく」
■ちなみに、さっきの「カップ汚れていた」問題はどう改善するの?
せっかくだから、さっきのココスのカップが全部汚れていたパターン。どうするか?
これ、自動食洗機に入れて「洗い終えたカップ」出すだろ。
面倒だけど、ひとつずつ「中」見てチェックすることだ。
このプロセスを……マニュアルに入れて守らせる。
「指さし点検」すべき。
■指さし点検はどこでも大事
「指さし点検」って何?私がJALのアルバイトで羽田空港で仕事したときに教えられた。
「バカっぽい、わかり切った手順でも」「声に出して」「指をさして」「言っていく」
「トレーよし」「カップ全部よし」って声に出して、指をさして言っていく。
「わかっているはず」「当たり前にできているはず」が「無意識に落ちている」ことがこの際に意外と露呈する。
これ、自動車の運転、点検、工場の機械の点検、整備、運転開始……鉄道でもやってるでしょ?駅員さんや、運転手が。
あれ……すごく大事なの。現場では……。
もちろん、一般家庭でもやったほうがいい。
「電気消した」指さし
「ガスOK」指さし
「水道蛇口OK」指さし
「トイレの水流した?」指さし
「さいふ持った?」指さし
「店のポイントカード入れた?」指さし
「スマホあるか?」指さし
「ハンカチOK」指さし
「ティッシュOK」指さし
「飲む水もった?」指さし
「ワンちゃんのエサある?」指さし
「ワンちゃんの水入れた?」指さし
「それでは出発」
「指さし点検」「声だし」
どの業界のどの場面でも使える……現場や部下に明示して
やるといいぞ。
え?コンサル料くれな(爆笑)
■日本はこれから店も病院も「チェーン店」しかない国になるかも
冒頭の「後継者募集サイト」見たら「えー、この店も?」って思うぐらい……「やっている人がもう老人」「ムリ」な店がいたるところにあることがわかる。
こぎれいで、きれいで、今営業中ではやってそうなパン屋すら何軒もあるのに気付いただろうか?
今回見てアミティエどころか、伊予市の「グランシェフ高坂」みたいな店まで「もう誰か継いでよ」状態になっているとは驚いた。
あそこ、国道沿いで大きい看板で見えるし、地元では人気あるので並ぶような店らしいが。
それでも……アウトなんだよな。
実は、レストランとかパン屋、ケーキ屋だけではないんだな。病院もなんだよ。
うちの読者には「医師」「歯科医」多い。
歯科医の読者が言っていたのだけど
「なんか、世間では歯医者ってアホみたいに数があって選び放題だと思われているけど……あれ終わるんで。」
「どういうことですか?」
「もう、みんな高齢化しているので。だって自分50代で地元の歯科医師会はほとんど70代とかジジーばっかですよ。死んだらどんどん消える。私が歯科医師会でもっとも若者」ですから。
そういうことなんだな。
今、あるように見える「町中のクリニック」すら「消え」「大手病院チェーンの病院」ぐらいしか……残らない。
今回、アミティエも65歳の年金でリタイヤで閉店を思い立ったわけだけど、同じような店が松山だろうが東予だろうが多数。
実際、私が通う店「良質な」「個人店」ほど「やっているの」「白髪の」「くたびれた」「もう死にそうな」「老人」の人たちばかり。
若い人、30~40代でやっている店「少ない」というか「ない」
じゃあ、今の若い人が店やって「いい店か?」
「ない」「アウト」「出すものもサービスもまるで終わっている」「リピートムリ」な店ばかり。
次の社会を担う若い人がまるで育っていない。
……今、私が通っている店のレベルになれるだけのメンツが。
ということは……「消える」
そして、街中にはびこるのは「東京、大阪、博多の大手チェーン店」になる。
マクドナルド、スターバックスは元気。あとサイゼリヤも元気。ファミレスも続く。焼肉チェーン店。ラーメンチェーン店も続く。
でも、そんな店しかない町。
こじゃれた、ちゃんとした……体にいい食材やメニューで手作りして一品、一品、すきもなく文句もいえないレベルで出してくる「地元の」「職人の店」は「なくなる」
本当に高級なホテルもなくなる……星野リゾートのチェーンがいい程度になる。
外資の高級ホテル……なんちゃってと、マニュアルだけの世界。
日本の高級ホテル……とうに絶滅。
カプセルホテルや漫画喫茶に泊ったほうが「マシ」な世界。
車中泊でいいんじゃないか。
私の場合、今、かろうじて通えるファミレスは「ココス」になってしまった。
噴き出すわ。
今治や松山にきた「サイゼリヤ」は私が使っていた東京や京都の店とは「まるでレベルが違った」
フードコートのできそこない……いるだけで「気分悪くなる座席」の店になってしまった。
町に遠出したところで、ちゃんとしたコーヒーをドリップやサイフォンで一杯ずつ入れて出してくれて、うるさくない喫茶店・カフェも限られる。
みんなコメダ行くんだよな?あそこのコーヒー「ペットボトルで工場で送られてきて」「温めているだけ」なのに。あれ500円とか払って飲むの?
自分でスーパーでペットボトルのコーヒー買ってきてレンジでチンして飲めばいいじゃん。
それが……いい店……ってなってる。
イオンモールも「大手チェーンの店」ばかり。セントラルキッチンでつくられた「冷凍食品」「真空パック」を「温めるだけ」
それって自分で買ってきて、ミーブで温めて車内で食べても一緒だよな(爆笑)
場所とか雰囲気……パネルと塩ビの壁紙で囲まれた空間だよな。
そんな「ブース」で食べて「いいね」か。
チープで、全国どこも同じで、出すものも工場のもの……
どこに本来の外食とか、人間が作った「心のこもった手作り料理」があるのかな。
アミティエはそれと逆だった。
お肉も魚もいい材料を使っていた。
アイスクリームも食べた瞬間、多分自作だと思った。
全部手作りだった。
変な砂糖も使わない(フランスの伝統料理は基本砂糖は使わない)
のでコースで食べていてデザート食べても血糖値がオーバーしなかった。
だから毎回通うことになった。
でもそれももう……途絶えてしまうのか。
ココスやサイゼリヤには「BMIが25超えた」「ウルトラバリィさん」のお母さん、女の子があふれている。
「よく、ここまでデブったね」
人類はゆるキャラになってしまった。
それ治すために「高額な美容整形」「ダイエットサロン」行くわけか?
ドアホ。汗水働いたお金で自分の体脂肪と内臓脂肪を増やして、大金使ってそれを減らす……。儲かったの食品メーカー、お菓子メーカー。外食産業。
貯金できるわけ……ないな。ローン漬け。
さらに全員糖尿病、LDL異常でスタチン漬け。最後は循環器内科でPCIカテーテル受ける人間になっている。
女性はそういうもの好きで食べるので血管内炎症が増え乳がんも子宮がんもどんどん発病していく。
まともな妊娠と出産ができない女性が怒涛のように増えていく。
生まれても奇形児や先天性障害の子が増える。
人間が、心と魂を抜かれて、細胞やロボットになっていく。
もうなってしまったのかもしれない。
(内海君:小市民)