内海新聞のブログ

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悪あがきのサハリン2未練。中国台湾を封鎖開始

私は、ロシアがウクライナ侵攻して、もちろんロシアが大嫌いなイギリスがもともとアメリカのエクソンらと支配していたサハリンのLNG開発プロジェクトを、あっさり「捨てた」潔さに驚くとともに「イギリスはなぜこれだけの損失をしてもサハリンを捨てたのだろう?」という意図を知りたいです。

もともと、サハリンはエクソンやシェルのような欧米ロックフェラー、ロスチャイルド系の元締めによる支配になっていて、日本は「おこぼれちょうだい」レベルでの参入しかできないでいました。

でも、その後の日本政府の対応は「お粗末」でした。英シェルみたいにロシアに決別どころか「まだ使えるかも」と未練がましくしがみ続けました。

すでに経団連・同友会であろうと「今後ロシアとビジネスするのは100%ムリ」と言明しているので、サハリン2に投資した三菱や三井のほうも「政府が言うからやるけど、もうつきあいたくない」というのがホンネです。

 

案の定、ロシアはサハリン2の一方的な国有化を昨日発表。日本に「ほーら、再度金を出してくれるならあげてもいいぞ」とニンジンぶら下げています。

ちなみに、サハリン2のLNGは日本のシェアの10%なので、実のところイタイといってもすごいわけではないです。サケマスでロシアに渡していたお金は2億円だとのことで、北海道の漁民の損失のほうが大きかったと思います。

 

そして、日本政府はまだ「どうしようか?」ってウロチョロしています。バカです。

ロイヤル=ダッチ=シェルがサハリンをやめた理由を知るべきでは?

彼らには「ちゃんとした考え」があるはずです。

 

私の見立てでは「いずれロシアは国家消滅する。そうしたらエクソンもシェルも再度、無手勝流で「戦勝国」としてサハリン権益を取り戻せる」……そういう計算があるのだと思います。

 

日本って、そういう「大戦略」が、あれだけの東大エリート層の霞が関や外務省、防衛省でも考えられないのですよ。だから、大日本帝国でも同じでしたので米英にボロ負けしたのです。

 

私が統合参謀議長だったら、日本は勝つけどね(笑)どうですか?岸田さん、私に年俸1000億円払って顧問にしませんか?ハハハ

 

■中国は台湾封鎖を開始

それで、ペロシの訪台に中国が「黙ってこのまま」はないです。案の定「報復」を開始しました。アメリカが想像しているのと逆に、中国は台湾を「破壊」する予定です。

それは、8月4日から「台湾を取り囲んで」中国軍は展開して現在軍事演習を開始しています。予定では7日までとしています。でも、なぜ、台湾の周囲を取り囲んだのか?

ただの練習にしてはおかしい……と思っていました。

 

そうしたら、昨晩になって「中国側は台湾周囲の飛行禁止区域を設定した」と。

JALANA、航空各社が「焦り」出しました。そうです。

中国は、台湾に欧米の旅客機や軍用機が入れないように「封鎖」したのです。

この意味は大きい。

問題は「7日で飛行禁止を解くのか?」です。中国は欧米を「脅し」始めました。

これこそが、中国がペロシ訪台前に過激な「断固たる対応」を宣言していたことなのです。

 

つまり、8月4日の今日から、台湾は「自分たちも外に出れない」「外国から台湾に来れない」状態にされました。

船は……だいじょうぶでしょうか?

島国の台湾が空路を奪われるのは「飢餓状態」にされる。このまま封鎖が続けば、冷戦時代、米軍がベルリンに物資空輸したあの異常事態の再来になります。

でも、今回は、米空軍も台湾に入れないように中国側はブロックをかけた。

 

さすが、三国志以来の戦争国家です。アホではない。中国は日本人より頭いいですよ。

私は日本人で、愛国ですが、事実は認めます。

中国は、数学も科学も、江戸までは日本に指導する「先進国」でした。

そろばん、四柱推命、干支、漢方、武術、寺社仏閣建築、豆腐、茶……中国ですから。

そして三国志など圧倒的な軍勢の軍隊で戦いまくっていた国ですから。

 

日本は元寇で危うく侵略占領されるところ、台風(神風)で一命をとりとめただけです。

 

その中国が4000年の眠りから目覚め、欧米の技術を吸い取り「怪物として復活」したのです。その手始めが、台湾の「マージ」です。

すでに、香港はマージしました。

台湾を「マージ」したら、次は「尖閣・沖縄」、その次は「九州と北海道」です。

こうして、日本を「マージ」「中華帝国の属国」にする作業が今行われていることです。

 

知らぬが、ねぼけ、焼き豚状態の日本国民が「バカ」なだけです。

エスパー前国防長官が「台湾はとにかく、今すぐ軍事力を強化しないと中国に飲み込まれる」「日本も台湾を他人事にしていたらとんでもないことになるぞ」

と警告しているのは、別に彼がタカ派どう、関係なく「国際的に当たり前の客観的意見」ですよ。

 

日本政府は、ハト派の岸田さんが「防衛費2倍」をいう羽目になった。そこまで「まずい未来」が見えているからです。

 

アメリカが日本ほど台湾を評価高くしていない理由

実は、第二次大戦で連合国アメリカは、アジアにおいて敗戦国の旧大日本帝国(日本)と、韓国、台湾を支援することになりました。

日本の占領、対韓国、対台湾について、アメリカの軍部、エリートは「分析」をしました。

結果として、一番反米だった日本は「案外使える」となり、韓国は「たるんで使えない」、台湾は「たるんで使えない」という判定がありました。

 

実際そうで、日本はアメリカの忠実な犬になり、教育水準も高かったのであっという間に欧米の強固な同盟国に変貌できました。

ところが、韓国は日本以上に反米だし、軍事技術を平気でリバースエンジニアリングして北朝鮮第三世界に売ろうとした(イージス艦データリンクシステムの解析事件)ので、信用がゼロなんです。

さらに、台湾についても「国民党の軍は日本よりダラダラしていて使えない」ということで軽んじられました。

 

この差は、現在すごく出ています。アメリカに大事にされた日本は、米軍の最新兵器のかなりを渡されています。

当時最新鋭で、世界最強だったF15戦闘機を200機も保有しているのは、世界ではサウジやイスラエルなど本当に限られています。

韓国は近年になってようやくF15Kを渡されました。

台湾はどうですか?F15ないんです。F16を渡すかどうかでもめました。そのため、台湾の軍事力はどうしても貧弱で、中国軍が本気出して攻めてきたら数日で終わると思います。

 

その状態の台湾を、それでも守らないといけないのは「TSMCがあるから」だけです。

世界の半導体、米軍、日本の産業を支える半導体の大部分を台湾が握っているからです。この経済的価値以外では、アメリカにとって台湾は「そこまで犠牲を払って守るべき」国ではないのです。

 

しかも、台湾は尖閣諸島の領有権を主張しており、日本とは「中国共産党同じく敵」になる存在です。このことも日本国民は自覚しないといけません。

 

実際、数日前、この危機があるにも関わらず、台湾の政府の船が尖閣諸島で領海侵犯を繰り返しました。これで台湾応援しろよ……というほうが、私でも言いづらい。

 

日本の場合、台湾と中国の戦争には本来「口も」「軍も」出さないでいいのですよ。

勝手にすれば?で終わりです。

 

でも、アメリカが言うから従うだけです。でも、将来、台湾が中国の脅威を除去して強くなったら尖閣諸島で日本と戦争になるのです。

安易に、台湾支持、を自民党や右翼保守は言いたがるけど、こういう「冷めた現実」をわかってやってるのか?

未来、台湾が尖閣諸島の領有をいって、今度は日本に牙をむけたらどうするのか?

考えていないと思います。

 

日本は、台湾と中国が戦闘を始めたら、米軍がどう出るかで、運命が決まります。

米軍が中国軍と交戦したら、日本はいやおうなしに中国と戦うことになります。

法律的には台湾防衛は、できないですよ。

拡大解釈で無理にやります。

 

だから、そこまで日本も犠牲を払うなら「台湾は尖閣諸島の領有権は主張絶対するなよ」って岸田さんも蔡英文に「確約」してほしいです。

 

台湾の、国民、私は、台湾が好きです。東日本大震災で台湾はものすごい義援金を日本に送ってくれました。感謝しています。

だから、中国の侵略には共に戦って防衛したいです。

けれど、尖閣諸島の領有権を言うのはやめてくれませんか?

それ、言いだしたら、守る気がまるでないです。

 

蔡英文総統は、明言してほしいです「尖閣諸島は日本領土だ」と。