内海新聞のブログ

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山梨女児行方不明事件現場の分析(5月2日)

 

山梨県道志村の椿荘オートキャンプ場での女児行方不明事件で後頭部の骨や靴が発見された現場の分析をする。

頭蓋骨破片と靴・靴下発見場所の位置関係

キャンプ場から東に600mの距離の地点。涸れ沢(かれさわ)が道志川に流れ込む前になる。その上流100mぐらいで左足の靴と靴下が発見された。いずれも沢の経路に沿っている。写真に表示している水色の点線は沢の流れと思われる部分。ピンクは林道である。この場所に行く景色を見てみよう

なお、大室指(右の緑色で囲んだ集落)からこの山を登った人のレポートがあるので読むと「普通の人には歩き回れない」悪路であることがわかる。

荒れ放題の西丹沢・大室指ルート 大室指BS→大室山→犬越路→檜洞丸→西丹沢自然教室 - 2016年10月29日 [登山・山行記録] - ヤマレコ

道志みちを走り 紅葉を楽しむ
椿-椿沢右岸尾根-大室山-前大室-椿沢左岸尾根-椿
2008年10月22日(水)

http://s-ok.my.coocan.jp/tan/d_tan/20081022o%5Emuro/20081022o%5Emuro.htm

 

1.キャンプ場から道路を分岐する右側の道路を進む

1 分岐点

2.途中まで道路は舗装されている

2 途中の道路

3.2軒ある最初の家Aが見えてくる

3.家A

4.2軒目の家の奥から未舗装道路。だが車はちゃんと走ることができる

4.家Bこの先がストリートビューがない

5.家Bの先(現場に向かう方角)林道である。

5 家Bの奥

現場に歩いて行った動画レポートがアップされていたので参考になる。

www.youtube.com

警察が非常線で封鎖する前にこのラインをレポートした貴重な動画。1:04のあたりで発見現場のカーブに遭遇する。だが意外と険しく、涸れ沢を登って探すのはけっこう大変だとわかる。全部くまなく探せたか?怪しい。

しかも、動画の最後でわかるけど「行きどまり」フェンスで道路自体が双方でブロックされていた。だから、犯人の車はキャンプ場から来るしかない。

www.youtube.com

こちらの最新版の動画のほうがさらにわかりやすく4:05あたりで発見現場を映している。沢を囲んで広めの「展望台」的広場になっている。車が十分停めやすく転回もできることがわかる。犯人がクルマで被害者(あるいは遺体)を運ぶことは可能である。

www.youtube.com

2015年にここを走ったツーリングの人の動画。先が崩落で行けなくなっていた。発見現場は盛り土の「高台」になっているのがわかる。

youtu.be

6 頭蓋骨破片と右足の靴が発見された場所の拡大写真

6 頭蓋骨と靴の右側が見つかった場所

 

家Bの奥の道を進むと舗装されている(石ころ道路)道路のカーブの開けた所で今回頭蓋骨とその数十メートル上流(下側)で右足の靴が発見された。この開けた部分は沢の流れが蛇行を繰り返すなどして削れた部分でもある。

この現場を向かい側の道志川と国道から眺めるとこんな風景である

対岸から見える現場(谷なのである)ピンク色で囲んだところ

 

7 左足の靴と左足の靴下が発見された沢の上流部分

7 靴左と靴下左が発見された沢の上流部分

約100m上流ぐらいの沢の沿いで左足の靴と、左足の靴下が発見された。

現場鳥観図。左側には道は崩落などで抜けられない感じ

この道は「林道大室指椿線」となっており、「バイクツーリング」愛好者のルートにも認知されている道である。なので「林業関係者、工事関係者、バイクツーリング愛好者、行政関係者」は車で来るということである。2010年にここを走っているジムニーの方のレポートすらある。

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道志村ハザードマップとの関係

発見場所のハザードマップ上の位置

この林道は椿荘オートキャンプ場から、くねくねした林道を経て隣の大室指の集落につながって双方で行き来することが可能である。※キャンプ場と逆側の大室指で「フェンス」があってカギがついていない鎖でロックされているので通常は通れないようにされている。

椿荘オートキャンプ場のハザードマップ

椿荘オートキャンプ場の上流にある「砂防ダム」はもともと土石流警戒区域の危険個所一帯。家Bの一部奥の斜面も警戒区域に入っている。

 

この大室指椿線の林道を整備した業者は以下である

平成24年 大室指椿線を補修工事した業者

http://www.vill.doshi.lg.jp/upload/file/soumu/%E5%85%A5%E6%9C%AD%E6%A7%98%E5%BC%8F(H24%E7%AC%AC10%E5%8F%B7).pdf