日本は平和憲法の国で他国を侵略しないと宣言している平和国家であり、アメリカの支配下にあるが、独立国であるし、世界に対して平和のために行動できる……と思っている人がいると思います。
左翼や市民運動家の人は……そう思っているでしょう。
私もその一人でした。
でも……無理です。それはないです。
昨日出したブログ
でも述べたように、日本は第二次大戦で米英・連合国に「ボロ負け」してポツダム宣言で国家として最悪の「無条件降伏」をして「両手バンザイ」でイラクみたいに解体された国です。
その前は偉大なる大日本帝国でしたが、その影はありません。いや、今、大日本帝国を名乗ろうとしたら「間違いなく消去」されると思います。
だから、むやみに言わないことです。
われわれは「戦争に負けた国はこうなる」という「教科書のいいケーススタディ」になっただけです。
だから、戦争をするのであれば「絶対勝たないと」いけないということです。どんな卑怯な手を使おうと。
それが……道義的、人道的に嫌なら「戦争をしない世界」「戦争がない社会」を構築することです。よいこの皆さんわかりましたか?
でも、キミたちは「無知」「無能」なので、またその歴史を繰り返そうとしています。
過去を知らない、歴史を知らない人ほど、戦争をしたがります。
ま、いいや。キミたちが死ぬだけだから。
死にたくなければ、私が30年以上努力してきた、人生を投じてきた「戦争のない世界」をつくることに協力してほしいね。
さて、わが国は、支配国であるアメリカの意志に背いて「独立国として自由に外交」ができるのでしょうか?
答えは「ノー」です。できません。
形では、日本政府があり、外務省もありますが、日本の外務省は世界一「仕事しない」役所です。在外邦人の面倒も、救出もしません。できません。
中国のコロナで各国が自国民を脱出させていたとき、外務省は全員助けられませんでした。「空港まで連れてこれない」……間抜けな「やっぱな」と思う対応しかしませんでした。
私は、以前、皇族と同等の扱いを受ける裏千家の使節団でフィリピンに行きましたが、その際も外務省のフィリピン大使館の一等書記官らと毎日行動を共にしたけど間抜けでしたね。「皇室関係者を相手にしても」「マヌケの連発」「幼稚すぎる」「レベル低い」動きしかしませんでした……これじゃ、日本の旅行者や在留邦人の生存は守れないよ……と痛感しました。一等書記官が随行してもこの程度なので。
これが、アメリカ政府だと「一人のアメリカ人を守るために」「デルタでも海兵隊でも戦車でもなんでも出すぞ」ってやってくれます。これマジです。
アメリカ政府のパワーを海外に行くと思い知ります。
なので、林外相が中国を訪問して「アメリカと中国の平和の橋渡し」と考えるなら……やめたほうがいいです。
実は前例があって、以前、アメリカとイランが「超やばい」時期がありました。
その時、日本はイランとは友好で出光が石油を独自にイランから買ってましたので「日本が仲介役に」と当時の高村正彦外相がイランに行ったそうです。
ところが、すぐ戻されたうえ、アメリカ政府から直に「勝手にやるんじゃないよ」ってめちゃ恫喝されたと言ってました。
これが、日本の「真実」です。
わかったでしょ?だから、林外相が初外遊で中国に行くというのは、林さんもまだ「酔っている」のです。彼は東大出てハーバード留学して三井物産に勤めて商社マンやって政界入りしたのですから「その程度の論理」ぐらいわかってるはずです。
もちろん、日本のベース国はアメリカなので別にアメリカを第一に訪問しなくてもいいのかもしれませんが、多分、世間の多くの人には「林は中国の手先だろ」と印象づける効果しか与えないと思います。
しかもマスコミ報道が本当なら「中国政府が林外相に訪中するように要請した」と。
問題を起こしているのは中国なので「中国の外相が日本に訪日して話をしたい」が筋ではないでしょうか?
なぜ、日本の外相が中国に交通費出してわざわざ行かないといけないのですか?
儀礼的にもおかしい。日本をなめてるね。「来い」って。
失礼だよ。中国も。
あるいは「第三国で会談」が中間とって、お互いの立場の威厳を守るために必要ですよね。
林さんも「中国が来てというから」「行きました」となるなら「お前、ますます中国の犬か?ポチか?パンダか?」ってなりますよね。
そういう「マスコミ効果」を理解していないところに林さんの「わきの甘さ」を見ちゃいましたね。
まあ、マスコミは親中が入り込んで、中国政府も資金援助して買収しているようなので、林外相の訪中を前向きに言うだろうね。「日本がアメリカと中国の平和の懸け橋に」なんて……笑いそうなキャッチコピー出しそうだ。
外交や交渉というのは「具体的なネタ」を持っていないで「こんにちは」だけの訪問はアウトなんで。中国は「何を要求して」「何を交換条件にしたい」しか「聞きたくない」です。
林外相を行かせるのは、岸田首相の「判断」であり、岸田首相が「こうしたい」から「林君行ってきてくれるか」です。
つまり、林外相は岸田首相の「命」を受けていくだけです。自分が好きだから行くわけではない。
では、今の日本政府が中国政府に「何を条件に」「何を取引したい」のか?
それが大事ですよね。
中国は、日本政府に「アメリカの台湾、自衛隊の台湾関与をやめよ」と言うと思います。中国の意志はかたく、変わりません。
そこで、何を「取引」するのかな?逆にネジを巻かれる可能性がある。
「日本は、TMSCを熊本に誘致するというではないか?中国に背く行為はやめてくれない?」
言われると思います。中国が求めるのは
「岸田、林さん、あなたを長年支援して育てた中国の恩義を忘れたのか?」だと思いますよ。
脅されるだけです。つまり、独自外交どころでなくて中国政府の「思うつぼ」にされるだけです。結果として、林外相は「中国は何って言っていたかね?」というアメリカ政府の問いに「台湾から引き揚げろ」というはめになる。
「バカ」で終わりです。
わかりましたか?日本ってネタを持ってないんですよ。中国を脅すネタを。
こう言ってみますか?
「日本は、伊藤忠、ユニクロ、イオン、日本電産、佐川もSBSも大量にEVを中国で買う。これらの経済的価値を失うことになる。だから台湾の独立を認めろ。尖閣に手を出さないでほしい」
……たぶん、中国政府は「そんな脅しにのらないよ。どうぞ」でけられる。
いや、中国政府はこういうと思う
「あなた方は、第二次大戦で、中国に多大な迷惑をかけた。南京大虐殺、満州……その責任を感じているなら、中国にそんな口をきけるはずがない」
「われわれは伊藤忠、ユニクロ、イオン、日本電産、佐川もSBSの工場やオフィスと資産をいつでも没収できる。12万人の中国にいる日本人も拘束するがいいかね?」
逆にネジをまかれる。こっちのほうが日本政府には痛いので、林さん小便ちびるはめになるかもしれない。経団連にどやされるからね。
実は、私の知り合いは大手商社や、外交関係もいるけど、中国って商談とか肝心な場で負けそうになるとビジネスに関係のない「過去の大日本帝国の中国侵略、悲惨な被害を与えた責任をとれ」を言い出すそうです。それで辟易する。
こういうわけですよ。だから、林外相が中国に行っても「得るものはほとんどない」
「逆に脅されるだけ」
だったら……アメリカが中国と手打ちするまで「ノーポジション」でいたほうがよかった。
ということで、東大出た林芳正でも「読み違い」があるわけです。
さて、林さん……どう乗り切るのかな。
みなさんは「大国の論理に転がされ、翻弄される日本」を実感してください。